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[バックアップのコスト比較]リカバリ・サービス (RCV/ZRCV) とオブジェクト・ストレージ

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December 03, 2025
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[バックアップのコスト比較]リカバリ・サービス (RCV/ZRCV) とオブジェクト・ストレージ

OCI データベース・サービスのバックアップの取得先、Autonomous Recovery Service (RCV/ZRCV) と オブジェクト・ストレージ(手動バックアップ)の技術的な違いとコストの見積もり方法の違いをご紹介する資料です。

※本資料で提示している計算式はあくまで例です。バックアップ・サイズは日々の更新量に依存するため、システムの日次REDO生成量で異なります。

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December 03, 2025
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  1. OCI データベース・サービスのバックアップ取得先の種類は2つ Autonomous Recovery ServiceとObject Storageは課金メトリックが違うため、単価で単純比較はできません。 • Autonomous Recovery Serviceは「Virtualized-GB」、Object

    Storageは「GB」 7 Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates サービス 単価(GB per Month) Database Backup※ ¥4.743 (①+②) Oracle Database Backup Cloud - Object Storage ¥0.7905 (①) Oracle Cloud Infrastructure - Object Storage ¥3.9525 (②) Autonomous Recovery Service サービス 単価 (Virtualized-GB per Month) Oracle Database Autonomous Recovery Service (RCV) ¥4.743 Oracle Database Zero Data Loss Autonomous Recovery Service (ZRCV) ¥6.20 Object Storage ※Object Storageは①と②の両方の単価が課金対象 ※※単価は2025年12月時点のもの
  2. データファイルのコピーとREDOログの適用 バックアップおよびリストア・リカバリ REDOログ・ファイル • 更新の履歴 データファイル • データの本体 用語 意味

    バックアップ (主にデータファイル) ファイルのコピーを取得すること リストア バックアップ・ファイルから書き戻すこと リカバリ REDOログをデータ・ブロックに適用すること Oracle Databaseではリストアとリカバリはセット REDOログ・ファイルの情報でデータファイルの内容を破損直前までもどす Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates 11
  3. 一般的なバックアップ運用の場合、データファイルのバックアップは1週間が1セット Object Storage Object Storage 金 土 前回のバックアップから更新があったデータブロック 金 日

    月 火 水 木 月 火 日 水 木 日曜日 増分Level 0 (フルバックアップ相当) 土 日 月 火 水 木 日 月 火 水 木 日曜日以外 増分Level 1 Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates 12
  4. RCV/ZRCVを使用する場合、バックアップは初回フルバックアップ取得後、常に増分Level 1 Autonomous Recovery Service (RCV/ZRCV) のバックアップ RCV ZRCV 日

    月 火 水 木 月 火 水 木 日 金 土 日 月 火 水 木 金 月 火 日 水 木 土 Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates 13
  5. データファイルのバックアップ方法の違い Object Storage Autonomous Recovery Service (RCV/ZRCV) • 日曜日 増分Level

    0 (フルバックアップ相当) • 日曜日以外 増分Level 1 • データファイルの圧縮あり • フルバックアップは初回のみ • バックアップは常に増分Level 1 • データファイルの圧縮あり Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates 14
  6. Object StorageのREDOログのバックアップ 時間 INSERT UPDATE DELETE Object Storage 圧縮あり アーカイブREDOログのバックアップは

    RMANで圧縮される Object Storage アーカイブREDOログのバックアップ間隔は OCI BaseDBは1時間ごとに、ExaDBは30分ごと オンラインREDOログ アーカイブ・REDOログ RMAN バックアップ Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates 17
  7. ZRCVのリアルタイムデータ保護オプションを有効化すると、REDO情報が生成されたら転送開始 Autonomous Recovery Service(ZRCV)のREDOログのバックアップ ZRCV 生成されたREDO情報 時間 INSERT UPDATE DELETE

    リアルタイム・データ保護 (REDO転送) REDOログ・バッファ 圧縮なし REDOログはリアルタイム転送されるので 圧縮されない Data Guardと同様に REDO情報が生成されたら転送開始 ※Autonomous Recovery Serviceに転送されたREDO情報は アーカイブREDOログとして扱われる Autonomous Recovery Service (ZRCV) Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates 18
  8. Autonomous Recovery Service(RCV)のREDOログのバックアップ RCV 時間 圧縮なし アーカイブREDOログのバックアップは RMANで圧縮されない アーカイブREDOログのバックアップ間隔は OCI

    BaseDBは1時間ごとに、ExaDBは30分ごと INSERT UPDATE DELETE オンラインREDOログ アーカイブ・REDOログ RMAN バックアップ Autonomous Recovery Service (RCV) Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates 19
  9. Object Storageからのリストア Object Storage フルバックアップ相当のLevel 0をリストアした後、増分Level 1を順次リストア 増分Level 1 リストア

    増分Level 1 リストア 増分Level 1 リストア Level 0 リストア 増分Level 1 リストア 日 月 火 水 木 (最新のバックアップ) 最新のLevel 1をリストアした状態 からREDOログ適用 木 水 火 月 日 日 日曜L0をリストア後、 月曜~木曜のL1を順番にリストア 月 火 水 木 Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates 20
  10. 増分Level1の断片をAutonomous Recovery Service内でつなぎ合わせてデータファイルを合成 Autonomous Recovery Service (RCV/ZRCV) のリストア RCV ZRCV

    日 月 火 水 木 (最新のバックアップ) 増分Level 1のデータブロックの断片を つなぎ合わせて最新のフルバックアップ Level 0相当のデータファイルを Autonomous Recovery Service内で合成 ※バックアップは常に増分Level 1 Level 0 リストア 月 火 水 木 日 最新のLevel 1をリストアした状態 からREDOログ適用 リストアはL0のみ Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates 21
  11. L0とL1を順番にリストア後、REDOログを適用 Object Storageからのリストア・リカバリ Object Storage データベース本体のストレージ バックアップ (Object Storage) 木

    水 火 月 日 リカバリ アーカイブ・REDOログ バックアップ アーカイブ・REDOログ オンラインREDOログ リストア 障害発生 データベース本体のストレージが破損した場合、 ここまでリカバリ可能 Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates 22
  12. 永久増分バックアップでL0のみリストア後、REDOログを適用 Autonomous Recovery Service(RCV)からのリストア・リカバリ RCV Level 0 リストア リストア リカバリ

    障害発生 データベース本体のストレージ バックアップ (RCV) アーカイブ・REDOログ バックアップ アーカイブ・REDOログ オンラインREDOログ データベース本体のストレージが破損した場合、 ここまでリカバリ可能 Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates 23
  13. リアルタイムデータ保護オプションのREDO転送により、障害発生直前までリカバリ可能 Autonomous Recovery Service(ZRCV)からのリストア・リカバリ ZRCV 障害発生 リカバリ Level 0 リストア

    リストア データベース本体のストレージ アーカイブ・REDOログ バックアップ アーカイブ・REDOログ オンラインREDOログ データベース本体のストレージが破損した場合、 ここまでリカバリ可能 バックアップ(ZRCV) Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates 24
  14. データベース本体のストレージに障害が起きた場合、バックアップが存在する範囲がリカバリ可能 リカバリ目標地点の違い ZRCV RCV Object Storage データベース本体のストレージ リカバリ アーカイブ・REDOログバックアップ アーカイブ・REDOログ

    オンラインREDOログ データベース本体のストレージ バックアップ Object Storage アーカイブREDOログのバックアップは一定時間ごと(運用次第) バックアップ データベース本体のストレージ ここまでリカバリ可能 ここまでリカバリ可能 バックアップ ここまでリカバリ可能 データベース本体のストレージ 障害発生 バックアップ・ストレージ RCV アーカイブREDOログのバックアップは一定時間ごと ZRCV REDO情報が生成されたら転送開始 BaseDBは1時間ごと、ExaDBは30分ごと Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates 25
  15. 同一保持期間での物理的に保持されるバックアップ関連ファイルの違い Autonomous Recovery Service (RCV/ZRCV) Object Storage (一般的なバックアップ運用) バックアップの取得方法の違いで、バックアップの保持方法が異なる リカバリ・ウィンドウ

    (14日間) 必要な差分のみ保持 リカバリ・ウィンドウ (14日間) • 差分バックアップを連結してリストア・ファイルを構成 • リストア・リカバリに必要な分だけデータを保持 • 差分バックアップのリストアの起点はフルバックアップ • リカバリ・ウィンドウの1つ前のフルバックアップから保持 不要な日次増分は個別に削除 リカバリのために追加のバックアップを保持 追加で保持 ※ リカバリ・ウィンドウが14日間の場合 ※導入後しばらくたってからの通常運用時を想定しているため、 Autonomous Recovery Service(RCV/ZRCV)の初回フルバックアップは想定からはずします。 Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates 27
  16. 合計20日分保持 リカバリ・ウィンドウ (14日間) 同一保持期間での物理的に保持されるバックアップ関連ファイルの違い Autonomous Recovery Service (RCV/ZRCV) Object Storage

    (一般的なバックアップ運用) 同じリカバリ・ウィンドウでもObject Storageの方がより多くのバックアップを保持 必要な差分のみ保持 リカバリ・ウィンドウ (14日間) ※保持日数は最大ケースを想定 対象 保持期間 フルバックアップ 3回分 日次増分 17日分 REDOログ 20日分 対象 保持期間 フルバックアップ 0回分 日次増分 14日分 REDOログ 14日分 追加で保持 ※ リカバリ・ウィンドウが14日間の場合 Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates 28 ※導入後しばらくたってからの通常運用時を想定しているため、 Autonomous Recovery Service(RCV/ZRCV)の初回フルバックアップは想定からはずします。
  17. バックアップの圧縮対象の違い Autonomous Recovery Service (RCV/ZRCV) Object Storage (一般的なバックアップ運用) 実際に取得される容量に対する圧縮対象 ※

    リカバリ・ウィンドウが14日間の場合 ※サイズは日々の更新量によるため、システムの日次REDO生成量で異なる ※保持日数は最大ケースを想定 合計20日分保持 リカバリ・ウィンドウ (14日間) 必要な差分のみ保持 リカバリ・ウィンドウ (14日間) 対象 保持期間 圧縮 フルバックアップ 初回以降はフルバックアップ取得不要 日次増分 14日分 あり REDOログ 14日分 なし 対象 保持期間 圧縮 フルバックアップ 3回分 あり 日次増分 17日分 あり REDOログ 20日分 あり 追加で保持 Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates 29 ※導入後しばらくたってからの通常運用時を想定しているため、 Autonomous Recovery Service(RCV/ZRCV)の初回フルバックアップは想定からはずします。
  18. 実際にAutonomous Recovery Serviceが保持している容量 Autonomous Recovery Service (RCV/ZRCV) Object Storage (一般的なバックアップ運用)

    保持期間と圧縮対象がAutonomous Recovery ServiceとObject Storageで異なる ※保持日数は最大ケースを想定 合計20日分保持 リカバリ・ウィンドウ (14日間) 必要な差分のみ保持 リカバリ・ウィンドウ (14日間) 対象 保持期間 圧縮 フルバックアップ 3回分 あり 日次増分 17日分 あり REDOログ 20日分 あり 対象 保持期間 圧縮 フルバックアップ 初回以降はフルバックアップ取得不要 日次増分 14日分 あり REDOログ 14日分 なし 追加で保持 ※ リカバリ・ウィンドウが14日間の場合 ※サイズは日々の更新量によるため、システムの日次REDO生成量で異なる Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates 30 ※導入後しばらくたってからの通常運用時を想定しているため、 Autonomous Recovery Service(RCV/ZRCV)の初回フルバックアップは想定からはずします。
  19. 実際にAutonomous Recovery Serviceが保持している容量 Autonomous Recovery Service (RCV/ZRCV) Object Storage (一般的なバックアップ運用)

    保持期間と圧縮対象がAutonomous Recovery ServiceとObject Storageで異なる ※保持日数は最大ケースを想定 合計20日分保持 リカバリ・ウィンドウ (14日間) 必要な差分のみ保持 リカバリ・ウィンドウ (14日間) 対象 保持期間 圧縮 フルバックアップ 3回分 あり 日次増分 17日分 あり REDOログ 20日分 あり 対象 保持期間 圧縮 フルバックアップ 初回以降はフルバックアップ取得不要 日次増分 14日分 あり REDOログ 14日分 なし 追加で保持 ※ リカバリ・ウィンドウが14日間の場合 ※サイズは日々の更新量によるため、システムの日次REDO生成量で異なる Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates 31 ※導入後しばらくたってからの通常運用時を想定しているため、 Autonomous Recovery Service(RCV/ZRCV)の初回フルバックアップは想定からはずします。 課金の計算は 実際の保持される容量ではない
  20. 必要な差分のみ保持 リカバリ・ウィンドウ (14日間) 課金対象容量の違い Autonomous Recovery Service (RCV/ZRCV) Object Storage

    (一般的なバックアップ運用) RCV/ZRCVは週次フルバックアップを取得していると仮定し、それらに対する圧縮も考慮したうえで課金 ※保持日数は最大ケースを想定 対象 保持期間 圧縮 フルバックアップ(みなし) 3回分 あり 日次増分 12日分 あり REDOログ 14日分 なし ※Autonomous Recovery Serviceは週次フルバックアップを取得しないが、 見積もり・比較をしやすくするために、課金対象として週次フルを取得したと仮定して計算 合計20日分保持 追加で保持 リカバリ・ウィンドウ (14日間) 対象 保持期間 圧縮 フルバックアップ 3回分 あり 日次増分 17日分 あり REDOログ 20日分 あり ※ リカバリ・ウィンドウが14日間の場合 ※サイズは日々の更新量によるため、システムの日次REDO生成量で異なる Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates 33
  21. 月額見積費用の違い(リカバリ・ウィンドウ14日間の例) Autonomous Recovery Service (RCV) Object Storage 対象 圧縮前サイズ 圧縮率

    頻度 保持期間 合計サイズ 仮想フルバックアップ 1,000 GB 0.5 週1回 3回分 1,500 GB 日次増分 10 GB 0.5 日次 12日分 60 GB REDOログ 15 GB 1.0 随時 14日分 210 GB 対象 単価 サイズ 合計金額 Oracle Database Autonomous Recovery Service (サービス料金) ¥4.743 1,770 GB ¥8,395 対象 圧縮前サイズ 圧縮率 頻度 保持期間 合計サイズ フルバックアップ 1,000 GB 0.5 週1回 3回分 1,500 GB 日次増分 10 GB 0.5 日次 17日分 85 GB REDOログ 15 GB 0.5 随時 20日分 150 GB 対象 単価 サイズ 合計金額 Oracle Database Backup Cloud - Object Storage (サービス料金) ¥0.7905 1,735 GB ¥1,371 Oracle Cloud Infrastructure - Object Storage (ストレージ料金) ¥3.9525 1,735 GB ¥ 6,818 月額見積費用例:¥8,189 Object Storageに対して 1.02倍 月額見積費用例:¥8,395 課金対象の合計容量:14日分 1,770 GB 課金対象の合計容量:20日分 1,735 GB Sample ※単価は2025年12月時点のもの ※ 保持日数は最大ケースを想定 ※サイズは日々の更新量によるため、システムの日次REDO生成量で異なる Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates 34
  22. 月額見積費用の違い(リカバリ・ウィンドウ14日間の例) Autonomous Recovery Service (ZRCV) Object Storage 対象 圧縮前サイズ 圧縮率

    頻度 保持期間 合計サイズ 仮想フルバックアップ 1,000 GB 0.5 週1回 3回分 1,500 GB 日次増分 10 GB 0.5 日次 12日分 60 GB REDOログ 15 GB 1.0 随時 14日分 210 GB 対象 圧縮前サイズ 圧縮率 頻度 保持期間 合計サイズ フルバックアップ 1,000 GB 0.5 週1回 3回分 1,500 GB 日次増分 10 GB 0.5 日次 17日分 85 GB REDOログ 15 GB 0.5 随時 20日分 150 GB Sample 対象 単価 サイズ 合計金額 Oracle Database Zero Data Loss Autonomous Recovery Service(サービ ス料金) ¥6.2 1,770 GB ¥10,947 対象 単価 サイズ 合計金額 Oracle Database Backup Cloud - Object Storage (サービス料金) ¥0.7905 1,735 GB ¥1,371 Oracle Cloud Infrastructure - Object Storage (ストレージ料金) ¥3.9525 1,735 GB ¥ 6,818 月額見積費用例:¥8,189 Object Storageに対して 1.33倍 月額見積費用例:¥10,947 ※単価は2025年12月時点のもの ※ 保持日数は最大ケースを想定 ※サイズは日々の更新量によるため、システムの日次REDO生成量で異なる 課金対象の合計容量:14日分 1,770 GB 課金対象の合計容量:20日分 1,735 GB Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates 35
  23. 見積もりをする際の注意点 1. コスト見積もりの際には、以下のツールをご活用ください。 • Cost Estimator Autonomous Recovery Service (RCV/ZRCV)

    https://www.oracle.com/jp/cloud/costestimator/#/load&tag=zrcv • Cost Estimator Object Storage https://www.oracle.com/jp/cloud/costestimator.html 2. Object StorageのCost Estimatorは自動バックアップ用ではなく、ストレージ単体用です。 OCI Database Servicesの自動バックアップとして見積もりをする際は、ストレージ単価に加えて 拡張検索からOracle Database Backup Cloudを追加する必要があります。 3. 自動バックアップをObject Storageに取得した場合、RMANにより圧縮がかかります。 Object StorageのCost Estimatorはストレージ容量に基づく課金計算なので、 見積もりの際はObject Storage上に格納された圧縮ファイル・サイズをそのまま入力してください。 4. Autonomous Recovery ServiceのCost Estimatorには圧縮前の値を入れる必要があります。 Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates 37
  24. Cost Estimator Autonomous Recovery Service (RCV/ZRCV) 入力項目 ※圧縮前のサイズを入力 使用するSKU:Oracle Database

    Autonomous Recovery Service データベース・リカバリサービス層:RCV or ZRCV • フルバックアップ・サイズ(GB) • 日次増分(GB) • 日次REDOログ(GB) • 保持期間(日) ※圧縮率50%として計算 ※RMANで圧縮がかかっているファイルサイズを取得した場合は、Autonomous Recovery ServiceのCost Estimatorに直接値を入れ ることが出来ません。 見積費用を算出する際にツールによって圧縮が自動考慮されるので、Cost Estimatorには圧縮前の値を入れる必要があります。 バックアップされる ファイルのサイズを入力 Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates 39
  25. Cost Estimator Object Storage 入力項目 ※圧縮後のサイズを入れる 使用するSKU:Oracle Database Backup Cloud

    • ギガバイト・ストレージ容量/月 使用するSKU:Storage –Object Storage • ストレージ・タイプ:Standard • ギガバイト・ストレージ容量/月 ※見積もりには左記の設定方法に従って 2つのSKUを使用してください。 ※バックアップされたファイルの総容量を入力してください。 バックアップされた ファイルのサイズを入力 Cost Estimator設定方法 1. 「・・・」から「SKUによる追加」を選択 2. 検索欄から「B90230 – Oracle Database Backup Cloud – Object Storage」を選択し、 「追加」ボタンを選択 3. 各入力欄に容量を入力 Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates 40
  26. Cost Estimatorに入力する値を取得する手段 バックアップされる前のファイルのサイズ バックアップされた後のファイルのサイズ REDOログ データファイル データベース本体からバックアップされる ファイルを取得するスクリプト(SQL) バックアップ REDOログ

    データファイル ※圧縮された後のサイズ ※圧縮される前のサイズ ※mv2bucketは既にObject Storage利用の場合 データベース本体のストレージ バックアップ・ストレージ RMANコマンド mv2bucket※ Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates 41
  27. Cost Estimatorに入力する値を取得する手段 バックアップされる前のファイルのサイズ バックアップされた後のファイルのサイズ REDOログ データファイル データベース本体からバックアップされる ファイルを取得するスクリプト(SQL) バックアップ REDOログ

    データファイル ※圧縮された後のサイズ ※圧縮される前のサイズ ※mv2bucketは既にObject Storage利用の場合 データベース本体のストレージ バックアップ・ストレージ RMANコマンド mv2bucket※ Autonomous Recovery ServiceのCost Estimator Object StorageのCost Estimator Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates 42
  28. データベース本体からバックアップされるファイルを取得するスクリプト(SQL) データベース本体からバックアップされるファイルのサイズを取得するスクリプトで制御ファイルからファイル情報を取得した場合 ********** Start of ZDLRA Client Sizing Metrics (4.x)

    ********** * Database dbid =663162054 * Protected Database Name =DB0126 * Protected Database Unique Name =DB0126_2hb_kix * Database Size (GB) =1000.725586 * Full Backup Size (GB) =1000.454437 * Incremental Backup Size (GB) =10.747759 * Incremental Backup Size Percent =10.217561 * Daily Archive Log Size (GB) =.747759 * Daily Archive Backup Percent =15.217561 * Recovery Window (Days) = * Datafile Count =8 * Largest Datafile (GB) =1.630859 * Instance Count =1 * Backup Rate (GB/HR) = * Last Full Backup =28-FEB-24 * Last Incr Backup = * Last Arch Backup = ********** End of ZDLRA Client Sizing Metrics (4.x) ********** 見積もりに利用する項目 • フルバックアップ・サイズ(GB) • 日次増分(GB) • 日次REDOログ(GB) • 保持期間(日) ※圧縮前のサイズが取得される ZRCV RCV Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates 43
  29. Autonomous Recovery Service(RCV/ZRCV) Cost Estimator入力例 ********** Start of ZDLRA Client

    Sizing Metrics (4.x) ********** * Database dbid =663162054 * Protected Database Name =DB0126 * Protected Database Unique Name =DB0126_2hb_kix * Database Size (GB) =1000.725586 * Full Backup Size (GB) =1000.454437 * Incremental Backup Size (GB) =10.747759 * Incremental Backup Size Percent =.217561 * Daily Archive Log Size (GB) =15.747759 * Daily Archive Backup Percent =.217561 * Recovery Window (Days) = * Datafile Count =8 * Largest Datafile (GB) =1.630859 * Instance Count =1 * Backup Rate (GB/HR) = * Last Full Backup =28-FEB-24 * Last Incr Backup = * Last Arch Backup = ********** End of ZDLRA Client Sizing Metrics (4.x) ********** ZRCV RCV バックアップされる ファイルのサイズを入力 Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates 44
  30. RMANコマンド RMANのLIST BACKUPコマンドはバックアップされたストレージ上のファイルのサイズを取得します。 RMANで圧縮されるファイルに関しては、圧縮された後のサイズが表示されます。 BS Key Type LV Size Device

    Type Elapsed Time Completion Time ------- ---- -- ---------- ----------- ------------ --------------- 1465 Full 768.00K SBT_TAPE 00:00:01 25-MAR-24 BP Key: 1465 Status: AVAILABLE Compressed: YES Tag: DBTREGULAR-L117113312029499M8 Handle: DBTRegular-L117113312029499m8_cf_DB0126_663162054_gv2mhsv4_1567_1_1_20240325_1164506084_set1567 Media: swiftobjects~.ap-osaka-1.oraclecloud.com/v~/b4k6cl1o1hH7S0bftY1N Control File Included: Ckp SCN: 16382524 Ckp time: 25-MAR-24 BS Key Type LV Size Device Type Elapsed Time Completion Time ------- ---- -- ---------- ----------- ------------ --------------- 1466 Full 768.00K SBT_TAPE 00:00:00 25-MAR-24 BP Key: 1466 Status: AVAILABLE Compressed: YES Tag: TAG20240325T015446 Handle: c-663162054-20240325-08 Media: swiftobjects~.ap-osaka-1.oraclecloud.com/v~/b4k6cl1o1hH7S0bftY1N SPFILE Included: Modification time: 25-MAR-24 SPFILE db_unique_name: DB0126_2HB_KIX Control File Included: Ckp SCN: 16382533 Ckp time: 25-MAR-24 RMAN> 見積もりに利用する項目 • Size(K) • Completion Time ※RMANコマンドの出力値はバックアップ・ファイルごとのサイズなので、それらを合算する。 Object Storage Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates 45
  31. Object StorageのCost Estimator入力例 RMANコマンド BS Key Type LV Size Device

    Type Elapsed Time Completion Time ------- ---- -- ---------- ----------- ------------ --------------- 1466 Full 768.00K SBT_TAPE 00:00:00 25-MAR-24 BP Key: 1466 Status: AVAILABLE Compressed: YES Tag: TAG20240325T015446 Handle: c-663162054-20240325-08 Media: swiftobjects~.ap-osaka-1.oraclecloud.com/v~/b4k6cl1o1hH7S0bftY1N SPFILE Included: Modification time: 25-MAR-24 SPFILE db_unique_name: DB0126_2HB_KIX Control File Included: Ckp SCN: 16382533 Ckp time: 25-MAR-24 RMAN> Object Storage バックアップされた ファイルのサイズを入力 見積もりに利用する項目 • Size(K) • Completion Time ※RMANコマンドの出力値はバックアップ・ファイルごとのサイズなので、それらを合算する。 ストレージ・タイプはStandard Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates 46
  32. mv2bucket mv2bucketは、Oracle Management Bucket (OMB) にあるファイルをリスト表示したり、 OMBからCustomer Management Bucket (CMB)

    に OMB のコピーできるツールです。 見積もりに利用する項目 • Total Files size(GB) ※圧縮後のサイズが取得される ------------------------------------------------- Oracle Managed Bucket content - Number of files : 1448 - Total Files size: 1,735 GB ------------------------------------------------- 詳しい使い方はこちらのリンクをご参照ください。 • (OCI) mv2bucket - Oracle Managed Bucket Content Manager(PM提供・MOS) mv2bucketのインストール方法とバックアップファイルサイズを確認する方法が記載されています。 Doc ID 2723911.1 • [Oracle Cloud Databse Service] MV2BUCKET を使用して Oracle管理のバックアップをダウンロードしてみてみた(Qiita) mv2bucketのインストール方法が紹介されている記事です。 https://qiita.com/shirok/items/5908c20f70cf5bbc1fcf • Oracle管理の自動バックアップでのOracle管理バケットのバックアップファイルサイズを確認する方法(Qiita) mv2bucketを利用してバックアップファイルサイズを確認する方法を紹介する記事です。 https://qiita.com/ketsuji1/items/8cb2869c4eff515b4b81 Object Storage Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates 47
  33. mv2bucket Object StorageのCost Estimator入力例 ------------------------------------------------- Oracle Managed Bucket content -

    Number of files : 1448 - Total Files size: 1,735 GB ------------------------------------------------- Object Storage 見積もりに利用する項目 • Total Files size(GB) ※圧縮後のサイズが取得される バックアップされた ファイルのサイズを入力 Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates 48