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[自動バックアップのコスト比較]リカバリ・サービス (RCV/ZRCV) とオブジェクト・ストレージ

oracle4engineer
December 27, 2024
2.3k

[自動バックアップのコスト比較]リカバリ・サービス (RCV/ZRCV) とオブジェクト・ストレージ

OCI データベース・サービスの自動バックアップの取得先、Autonomous Recovery Service (RCV/ZRCV) とオブジェクト・ストレージの技術的な違いとコストの見積もり方法の違いをご紹介する資料です。

※本資料で提示している計算式はあくまで例です。バックアップ・サイズは日々の更新量に依存するため、システムの日次REDO生成量で異なります。

oracle4engineer

December 27, 2024
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  1. Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates 2 1. リカバリ・サービス(RCV/ZRCV)の精緻な見積もりは難しい

    • ストレージに占める容量と単価から単純には計算出来ません 2. バックアップ・サービスとしての実際の費用は動作の差異により、 • Autonomous Recovery Service (RCV) はオブジェクト・ストレージと同等か安い • Zero Data Loss Autonomous Recovery Service (ZRCV) はオブジェクト・ストレージと同等か少し高い 3. 本資料で提示している計算式はあくまで例です バックアップ・サイズは日々の更新量に依存するため、システムの日次REDO生成量で異なります 本資料で伝えたいこと
  2. Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates 3 1. OCI

    データベース・サービスの自動バックアップの取得先の種類 2. リカバリ・サービスとオブジェクト・ストレージを単純比較できない理由 3. 見積もり方法 本資料の流れ
  3. Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates 7 リカバリ・サービスとオブジェクト・ストレージは課金メトリックが違うので、単価で単純比較はできません。 •

    リカバリ・サービスは「Virtualized-GB」、オブジェクト・ストレージは「GB」 OCI データベース・サービスの自動バックアップ取得先の種類は2つ サービス 単価(GB per Month) Database Backup※ ¥4.743 (①+②) Oracle Database Backup Cloud - Object Storage ¥0.7905 (①) Oracle Cloud Infrastructure - Object Storage ¥3.9525 (①) リカバリ・サービス サービス 単価 (Virtualized-GB per Month) Oracle Database Autonomous Recovery Service (RCV) ¥4.743 Oracle Database Zero Data Loss Autonomous Recovery Service (ZRCV) ¥6.20 オブジェクト・ストレージ ※オブジェクト・ストレージは①と②の両方の単価が課金対象 ※※単価は2024年9月時点のもの
  4. Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates 9 • バックアップを取るファイル・方式の違い

    • リストアに必要なデータの保持期間の違い • 圧縮されるファイルの違い • 課金計算に使う容量の対象の違い リカバリ・サービスとオブジェクト・ストレージを単純比較できない理由
  5. データファイルのコピーとREDOログの適用 バックアップおよびリストア・リカバリ Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates 11

    REDOログ・ファイル • 更新の履歴 データファイル • データの本体 用語 意味 バックアップ (主にデータファイル) ファイルのコピーを取得すること リストア バックアップ・ファイルから書き戻すこと リカバリ REDOログをデータ・ブロックに適用すること Oracle Databaseではリストアとリカバリはセット REDOログ・ファイルの情報でデータファイルの内容を破損直前までもどす
  6. OCI BaseDB/ExaDBの場合、データファイルのバックアップは1週間が1セット オブジェクトストレージ(自動バックアップ) Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates

    12 金 土 前回のバックアップから更新があったデータブロック 金 日 月 火 水 木 月 火 日 水 木 日曜日 増分Level 0 (フルバックアップ相当) 土 日 月 火 水 木 日 月 火 水 木 日曜日以外 増分Level 1 オブジェクト・ストレージ
  7. オブジェクト・ストレージ (自動バックアップ) リカバリ・サービス (RCV/ZRCV) データファイルのバックアップ方法の違い Copyright © 2025, Oracle and/or

    its affiliates 14 • 日曜日 増分Level 0 (フルバックアップ相当) • 日曜日以外 増分Level 1 • データファイルの圧縮あり • フルバックアップは初回のみ • バックアップは常に増分Level 1 • データファイルの圧縮あり
  8. REDOログのバックアップ Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates 15 データベースの更新はオンラインREDOログ・

    ファイルに記録される。 時間 INSERT UPDATE DELETE オブジェクト・ストレージ RCV ZRCV オンライン REDOログ
  9. REDOログのバックアップ Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates 16 オンラインREDOログ・ファイルは固定長循環型なので、

    書き込み完了したファイルはアーカイブREDOログ・ファイルにコピーされる。 時間 INSERT UPDATE DELETE オブジェクト・ストレージ RCV ZRCV オンライン REDOログ アーカイブ・ REDOログ
  10. オブジェクトストレージ(自動バックアップ)のREDOログのバックアップ Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates 17 時間

    INSERT UPDATE DELETE オブジェクト・ストレージ 圧縮あり アーカイブREDOログのバックアップは RMANで圧縮される オブジェクト・ストレージ アーカイブREDOログのバックアップ間隔は OCI BaseDBは1時間ごとに、ExaDBは30分ごと オンラインREDOログ アーカイブ・REDOログ RMAN バックアップ
  11. ZRCVのリアルタイムデータ保護オプションを有効化すると、REDO情報が生成されたら転送開始 リカバリ・サービス (ZRCV)のREDOログのバックアップ Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates

    18 生成されたREDO情報 時間 INSERT UPDATE DELETE リアルタイム・データ保護 (REDO転送) REDOログ・バッファ 圧縮なし REDOログはリアルタイム転送されるので 圧縮されない ZRCV Data Guardと同様に REDO情報が生成されたら転送開始 ※リカバリ・サービスに転送されたREDO情報はアーカイブREDOログとして扱われる リカバリ・サービス (ZRCV)
  12. リカバリ・サービス (RCV)のREDOログのバックアップ Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates 19

    時間 圧縮なし アーカイブREDOログのバックアップは RMANで圧縮されない RCV アーカイブREDOログのバックアップ間隔は OCI BaseDBは1時間ごとに、ExaDBは30分ごと INSERT UPDATE DELETE オンラインREDOログ アーカイブ・REDOログ RMAN バックアップ リカバリ・サービス (RCV)
  13. 増分Level 1 リストア 増分Level 1 リストア 増分Level 1 リストア Level

    0 リストア 増分Level 1 リストア フルバックアップ相当のLevel 0をリストアした後、増分Level 1を順次リストア オブジェクトストレージ(自動バックアップ)からのリストア Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates 20 日 月 火 水 木 (最新のバックアップ) 最新のLevel 1をリストアした状態 からREDOログ適用 木 水 火 月 日 日 日曜L0をリストア後、 月曜~木曜のL1を順番にリストア 月 火 水 木 オブジェクト・ストレージ
  14. 増分Level1の断片をリカバリ・サービス内でつなぎ合わせてデータファイルを合成 リカバリ・サービス (RCV/ZRCV) のリストア Copyright © 2025, Oracle and/or its

    affiliates 21 日 月 火 水 木 (最新のバックアップ) 増分Level 1のデータブロックの断片を つなぎ合わせて最新のフルバックアップ Level 0相当のデータファイルを リカバリ・サービス内で合成 ※リカバリ・サービスを使用する場合、 バックアップは常に増分Level 1 Level 0 リストア 月 火 水 木 日 最新のLevel 1をリストアした状態 からREDOログ適用 リストアはL0のみ RCV ZRCV
  15. データベース本体のストレージ バックアップ (オブジェクトストレージ) L0とL1を順番にリストア後、REDOログを適用 オブジェクトストレージ(自動バックアップ)からのリストア・リカバリ Copyright © 2025, Oracle and/or

    its affiliates 22 木 水 火 月 日 リカバリ アーカイブ・REDOログ バックアップ アーカイブ・REDOログ オンラインREDOログ リストア 障害発生 オブジェクト・ストレージ データベース本体のストレージが破損した場合、 ここまでリカバリ可能
  16. 永久増分バックアップでL0のみリストア後、REDOログを適用 リカバリ・サービス(RCV)からのリストア・リカバリ Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates 23

    Level 0 リストア リストア リカバリ 障害発生 RCV データベース本体のストレージ バックアップ (RCV) アーカイブ・REDOログ バックアップ アーカイブ・REDOログ オンラインREDOログ データベース本体のストレージが破損した場合、 ここまでリカバリ可能
  17. 障害発生 リアルタイムデータ保護オプションのREDO転送により、障害発生直前までリカバリ可能 リカバリ・サービス(ZRCV)からのリストア・リカバリ Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates

    24 リカバリ Level 0 リストア リストア ZRCV データベース本体のストレージ アーカイブ・REDOログ バックアップ アーカイブ・REDOログ オンラインREDOログ データベース本体のストレージが破損した場合、 ここまでリカバリ可能 バックアップ(ZRCV)
  18. データベース本体のストレージ データベース本体のストレージに障害が起きた場合、バックアップが存在する範囲がリカバリ可能 リカバリ目標地点の違い Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates

    25 リカバリ アーカイブ・REDOログバックアップ アーカイブ・REDOログ オンラインREDOログ ZRCV RCV オブジェクト・ストレージ データベース本体のストレージ バックアップ オブジェクト・ストレージ アーカイブREDOログのバックアップは一定時間ごと バックアップ データベース本体のストレージ ここまでリカバリ可能 ここまでリカバリ可能 バックアップ ここまでリカバリ可能 データベース本体のストレージ 障害発生 バックアップ・ストレージ RCV アーカイブREDOログのバックアップは一定時間ごと ZRCV REDO情報が生成されたら転送開始 BaseDBは1時間ごと、ExaDBは30分ごと BaseDBは1時間ごと、ExaDBは30分ごと
  19. Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates 26 リストアに必要なデータの保持期間の違い 圧縮されるファイルの違い

    ※導入後しばらくたってからの通常運用時を想定しているため、 リカバリ・サービス(RCV/ZRCV)の最初のフルバックアップは想定からはずします。
  20. バックアップの取得方法の違いで、バックアップの保持方法が異なる 同一保持期間での物理的に保持されるバックアップ関連ファイルの違い Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates 27

    オブジェクト・ストレージ (自動バックアップ) リカバリ・ウィンドウ (14日間) リカバリ・サービス (RCV/ZRCV) 必要な差分のみ保持 リカバリ・ウィンドウ (14日間) • 差分バックアップを連結してリストア・ファイルを構成 • リストア・リカバリに必要な分だけデータを保持 • 差分バックアップのリストアの起点はフルバックアップ • リカバリ・ウィンドウの1つ前のフルバックアップから保持 不要な日次増分は個別に削除 リカバリのために追加のバックアップを保持 追加で保持 ※ リカバリ・ウィンドウが14日間の場合 ※導入後しばらくたってからの通常運用時を想定しているため、 リカバリ・サービス(RCV/ZRCV)の最初のフルバックアップは想定からはずします。
  21. 合計20日分保持 リカバリ・ウィンドウ (14日間) 同じリカバリ・ウィンドウでもオブジェクト・ストレージの方がより多くのバックアップを保持 同一保持期間での物理的に保持されるバックアップ関連ファイルの違い Copyright © 2025, Oracle and/or

    its affiliates 28 オブジェクト・ストレージ (自動バックアップ) リカバリ・サービス (RCV/ZRCV) 必要な差分のみ保持 リカバリ・ウィンドウ (14日間) ※保持日数は最大ケースを想定 対象 保持期間 フルバックアップ 3回分 日次増分 17日分 REDOログ 20日分 対象 保持期間 フルバックアップ 0回分 日次増分 14日分 REDOログ 14日分 追加で保持 ※ リカバリ・ウィンドウが14日間の場合 ※導入後しばらくたってからの通常運用時を想定しているため、 リカバリ・サービス(RCV/ZRCV)の最初のフルバックアップは想定からはずします。
  22. 実際に取得される容量に対する圧縮対象 バックアップの圧縮対象の違い Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates 29

    ※ リカバリ・ウィンドウが14日間の場合 ※サイズは日々の更新量によるため、システムの日次REDO生成量で異なる オブジェクト・ストレージ (自動バックアップ) ※保持日数は最大ケースを想定 合計20日分保持 リカバリ・ウィンドウ (14日間) リカバリ・サービス (RCV/ZRCV) 必要な差分のみ保持 リカバリ・ウィンドウ (14日間) 対象 保持期間 圧縮 フルバックアップ 初回以降はフルバックアップ取得不要 日次増分 14日分 あり REDOログ 14日分 なし 対象 保持期間 圧縮 フルバックアップ 3回分 あり 日次増分 17日分 あり REDOログ 20日分 あり 追加で保持 ※導入後しばらくたってからの通常運用時を想定しているため、 リカバリ・サービス(RCV/ZRCV)の最初のフルバックアップは想定からはずします。
  23. 保持期間と圧縮対象がリカバリ・サービスとオブジェクト・ストレージで異なる 実際にリカバリ・サービスが保持している容量 Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates 30

    オブジェクト・ストレージ (自動バックアップ) ※保持日数は最大ケースを想定 合計20日分保持 リカバリ・ウィンドウ (14日間) リカバリ・サービス (RCV/ZRCV) 必要な差分のみ保持 リカバリ・ウィンドウ (14日間) 対象 保持期間 圧縮 フルバックアップ 3回分 あり 日次増分 17日分 あり REDOログ 20日分 あり 対象 保持期間 圧縮 フルバックアップ 初回以降はフルバックアップ取得不要 日次増分 14日分 あり REDOログ 14日分 なし 追加で保持 ※ リカバリ・ウィンドウが14日間の場合 ※サイズは日々の更新量によるため、システムの日次REDO生成量で異なる ※導入後しばらくたってからの通常運用時を想定しているため、 リカバリ・サービス(RCV/ZRCV)の最初のフルバックアップは想定からはずします。
  24. 保持期間と圧縮対象がリカバリ・サービスとオブジェクト・ストレージで異なる 実際にリカバリ・サービスが保持している容量 Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates 31

    オブジェクト・ストレージ (自動バックアップ) ※保持日数は最大ケースを想定 合計20日分保持 リカバリ・ウィンドウ (14日間) リカバリ・サービス (RCV/ZRCV) 必要な差分のみ保持 リカバリ・ウィンドウ (14日間) 対象 保持期間 圧縮 フルバックアップ 3回分 あり 日次増分 17日分 あり REDOログ 20日分 あり 対象 保持期間 圧縮 フルバックアップ 初回以降はフルバックアップ取得不要 日次増分 14日分 あり REDOログ 14日分 なし 追加で保持 ※ リカバリ・ウィンドウが14日間の場合 ※サイズは日々の更新量によるため、システムの日次REDO生成量で異なる 課金の計算は 実際の保持される容量ではない ※導入後しばらくたってからの通常運用時を想定しているため、 リカバリ・サービス(RCV/ZRCV)の最初のフルバックアップは想定からはずします。
  25. 必要な差分のみ保持 リカバリ・ウィンドウ (14日間) リカバリ・サービスは週次フルバックアップを取得していると仮定し、それらに対する圧縮も考慮したうえで課金 リカバリ・サービス (RCV/ZRCV) オブジェクト・ストレージ (自動バックアップ) 課金対象容量の違い Copyright

    © 2025, Oracle and/or its affiliates 33 ※保持日数は最大ケースを想定 対象 保持期間 圧縮 フルバックアップ(みなし) 2回分 あり 日次増分 12日分 あり REDOログ 14日分 なし ※リカバリ・サービスは週次フルバックアップを取得しないが、 見積もり・比較をしやすくするために、課金対象として週次フルを取得したと仮定して計算 合計20日分保持 追加で保持 リカバリ・ウィンドウ (14日間) 対象 保持期間 圧縮 フルバックアップ 3回分 あり 日次増分 17日分 あり REDOログ 20日分 あり ※ リカバリ・ウィンドウが14日間の場合 ※サイズは日々の更新量によるため、システムの日次REDO生成量で異なる
  26. リカバリ・サービス (RCV) オブジェクト・ストレージ (自動バックアップ) 月額見積費用の違い(リカバリ・ウィンドウ14日間の例) Copyright © 2025, Oracle and/or

    its affiliates 34 対象 圧縮前サイズ 圧縮率 頻度 保持期間 合計サイズ 仮想フルバックアップ 1,000 GB 0.5 週1回 2回分 1,000 GB 日次増分 10 GB 0.5 日次 12日分 60 GB REDOログ 15 GB 1.0 随時 14日分 210 GB 対象 単価 サイズ 合計金額 Oracle Database Autonomous Recovery Service (サービス料金) ¥4.743 1,270 GB ¥6,024 対象 圧縮前サイズ 圧縮率 頻度 保持期間 合計サイズ フルバックアップ 1,000 GB 0.5 週1回 3回分 1,500 GB 日次増分 10 GB 0.5 日次 17日分 85 GB REDOログ 15 GB 0.5 随時 20日分 150 GB 対象 単価 サイズ 合計金額 Oracle Database Backup Cloud - Object Storage (サービス料金) ¥0.7905 1,735 GB ¥1,371 Oracle Cloud Infrastructure - Object Storage (ストレージ料金) ¥3.9525 1,735 GB ¥ 6,818 月額見積費用例:¥8,189 オブジェクト・ストレージに対して 0.73倍 月額見積費用例:¥6,024 課金対象の合計容量:14日分 1,270 GB 課金対象の合計容量:20日分 1,735 GB Sample ※単価は2024年9月時点のもの ※ 保持日数は最大ケースを想定 ※サイズは日々の更新量によるため、システムの日次REDO生成量で異なる
  27. リカバリ・サービス (ZRCV) オブジェクト・ストレージ (自動バックアップ) 月額見積費用の違い(リカバリ・ウィンドウ14日間の例) Copyright © 2025, Oracle and/or

    its affiliates 35 対象 圧縮前サイズ 圧縮率 頻度 保持期間 合計サイズ 仮想フルバックアップ 1,000 GB 0.5 週1回 2回分 1,000 GB 日次増分 10 GB 0.5 日次 12日分 60 GB REDOログ 15 GB 1.0 随時 14日分 210 GB 対象 圧縮前サイズ 圧縮率 頻度 保持期間 合計サイズ フルバックアップ 1,000 GB 0.5 週1回 3回分 1,500 GB 日次増分 10 GB 0.5 日次 17日分 85 GB REDOログ 15 GB 0.5 随時 20日分 150 GB Sample 対象 単価 サイズ 合計金額 Oracle Database Zero Data Loss Autonomous Recovery Service (サービス料金) ¥6.2 1,270 GB ¥7,874 対象 単価 サイズ 合計金額 Oracle Database Backup Cloud - Object Storage (サービス料金) ¥0.7905 1,735 GB ¥1,371 Oracle Cloud Infrastructure - Object Storage (ストレージ料金) ¥3.9525 1,735 GB ¥ 6,818 月額見積費用例:¥8,189 オブジェクト・ストレージに対して 0.96倍 月額見積費用例:¥ 7,874 ※単価は2024年9月時点のもの ※ 保持日数は最大ケースを想定 ※サイズは日々の更新量によるため、システムの日次REDO生成量で異なる 課金対象の合計容量:14日分 1,270 GB 課金対象の合計容量:20日分 1,735 GB
  28. Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates 37 1. コスト見積もりの際には、以下のツールをご活用ください。

    • Cost Estimator リカバリ・サービス (RCV/ZRCV) https://www.oracle.com/jp/cloud/costestimator/#/load&tag=zrcv • Cost Estimator オブジェクト・ストレージ https://www.oracle.com/jp/cloud/costestimator.html 2. オブジェクト・ストレージのCost Estimatorは自動バックアップ用ではなく、ストレージ単体用です。 Database Servicesの自動バックアップとして見積もりをする際は、ストレージ単価に加えて 拡張検索からOracle Database Backup Cloudを追加する必要があります。 3. 自動バックアップをオブジェクト・ストレージに取得した場合、RMANにより圧縮がかかります。 オブジェクト・ストレージのCost Estimatorはストレージ容量に基づく課金計算なので、 見積もりの際はオブジェクト・ストレージ上に格納された圧縮ファイル・サイズをそのまま入力してください。 4. リカバリ・サービスのCost Estimatorには圧縮前の値を入れる必要があります。 見積もりをする際の注意点
  29. リカバリ・サービス (RCV/ZRCV) Cost Estimator Copyright © 2025, Oracle and/or its

    affiliates 39 入力項目 ※圧縮前のサイズを入力 使用するSKU:Oracle Database Autonomous Recovery Service データベース・リカバリサービス層:RCV or ZRCV • フルバックアップ・サイズ(GB) • 日次増分(GB) • 日次REDOログ(GB) • 保持期間(日) ※圧縮率50%として計算 ※RMANで圧縮がかかっているファイルサイズを取得した場合は、リカバリ・サービスのCost Estimatorに直接値を入れることが出来ません。 見積費用を算出する際にツールによって圧縮が自動考慮されるので、Cost Estimatorには圧縮前の値を入れる必要があります。 バックアップされる ファイルのサイズを入力
  30. オブジェクト・ストレージ Cost Estimator Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates

    40 入力項目 ※圧縮後のサイズを入れる 使用するSKU:Oracle Database Backup Cloud • ギガバイト・ストレージ容量/月 使用するSKU:Storage –Object Storage • ストレージ・タイプ:Standard • ギガバイト・ストレージ容量/月 ※見積もりには左記の設定方法に従って 2つのSKUを使用してください。 ※バックアップされたファイルの総容量を入力してください。 バックアップされた ファイルのサイズを入力 Cost Estimator設定方法 1. 「・・・」から「SKUによる追加」を選択 2. 検索欄から「B90230 – Oracle Database Backup Cloud – Object Storage」を選択し、 「追加」ボタンを選択 3. 各入力欄に容量を入力
  31. Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates 41 Cost Estimatorに入力する値を取得する手段

    バックアップされる前のファイルのサイズ バックアップされた後のファイルのサイズ REDOログ データファイル データベース本体からバックアップされる ファイルを取得するスクリプト(SQL) バックアップ REDOログ データファイル ※圧縮された後のサイズ ※圧縮される前のサイズ ※mv2bucketは既にオブジェクト・ストレージ利用の場合 データベース本体のストレージ バックアップ・ストレージ RMANコマンド mv2bucket※
  32. Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates 42 Cost Estimatorに入力する値を取得する手段

    バックアップされる前のファイルのサイズ バックアップされた後のファイルのサイズ REDOログ データファイル データベース本体からバックアップされる ファイルを取得するスクリプト(SQL) バックアップ REDOログ データファイル ※圧縮された後のサイズ ※圧縮される前のサイズ ※mv2bucketは既にオブジェクト・ストレージ利用の場合 データベース本体のストレージ バックアップ・ストレージ RMANコマンド mv2bucket※ リカバリ・サービスのCost Estimator オブジェクト・ストレージのCost Estimator
  33. Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates 43 データベース本体からバックアップされるファイルのサイズを取得するスクリプトで制御ファイルからファイル情報を取得した場合 データベース本体からバックアップされるファイルを取得するスクリプト(SQL)

    ********** Start of ZDLRA Client Sizing Metrics (4.x) ********** * Database dbid =663162054 * Protected Database Name =DB0126 * Protected Database Unique Name =DB0126_2hb_kix * Database Size (GB) =1000.725586 * Full Backup Size (GB) =1000.454437 * Incremental Backup Size (GB) =10.747759 * Incremental Backup Size Percent =10.217561 * Daily Archive Log Size (GB) =.747759 * Daily Archive Backup Percent =15.217561 * Recovery Window (Days) = * Datafile Count =8 * Largest Datafile (GB) =1.630859 * Instance Count =1 * Backup Rate (GB/HR) = * Last Full Backup =28-FEB-24 * Last Incr Backup = * Last Arch Backup = ********** End of ZDLRA Client Sizing Metrics (4.x) ********** 見積もりに利用する項目 • フルバックアップ・サイズ(GB) • 日次増分(GB) • 日次REDOログ(GB) • 保持期間(日) ※圧縮前のサイズが取得される ZRCV RCV
  34. ********** Start of ZDLRA Client Sizing Metrics (4.x) ********** *

    Database dbid =663162054 * Protected Database Name =DB0126 * Protected Database Unique Name =DB0126_2hb_kix * Database Size (GB) =1000.725586 * Full Backup Size (GB) =1000.454437 * Incremental Backup Size (GB) =10.747759 * Incremental Backup Size Percent =.217561 * Daily Archive Log Size (GB) =15.747759 * Daily Archive Backup Percent =.217561 * Recovery Window (Days) = * Datafile Count =8 * Largest Datafile (GB) =1.630859 * Instance Count =1 * Backup Rate (GB/HR) = * Last Full Backup =28-FEB-24 * Last Incr Backup = * Last Arch Backup = ********** End of ZDLRA Client Sizing Metrics (4.x) ********** リカバリ・サービス(RCV/ZRCV) Cost Estimator入力例 Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates 44 ZRCV RCV バックアップされる ファイルのサイズを入力
  35. Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates 45 RMANのLIST BACKUPコマンドはバックアップされたストレージ上のファイルのサイズを取得します。

    RMANで圧縮されるファイルに関しては、圧縮された後のサイズが表示されます。 RMANコマンド BS Key Type LV Size Device Type Elapsed Time Completion Time ------- ---- -- ---------- ----------- ------------ --------------- 1465 Full 768.00K SBT_TAPE 00:00:01 25-MAR-24 BP Key: 1465 Status: AVAILABLE Compressed: YES Tag: DBTREGULAR-L117113312029499M8 Handle: DBTRegular-L117113312029499m8_cf_DB0126_663162054_gv2mhsv4_1567_1_1_20240325_1164506084_set1567 Media: swiftobjects~.ap-osaka-1.oraclecloud.com/v~/b4k6cl1o1hH7S0bftY1N Control File Included: Ckp SCN: 16382524 Ckp time: 25-MAR-24 BS Key Type LV Size Device Type Elapsed Time Completion Time ------- ---- -- ---------- ----------- ------------ --------------- 1466 Full 768.00K SBT_TAPE 00:00:00 25-MAR-24 BP Key: 1466 Status: AVAILABLE Compressed: YES Tag: TAG20240325T015446 Handle: c-663162054-20240325-08 Media: swiftobjects~.ap-osaka-1.oraclecloud.com/v~/b4k6cl1o1hH7S0bftY1N SPFILE Included: Modification time: 25-MAR-24 SPFILE db_unique_name: DB0126_2HB_KIX Control File Included: Ckp SCN: 16382533 Ckp time: 25-MAR-24 RMAN> 見積もりに利用する項目 • Size(K) • Completion Time ※RMANコマンドの出力値はバックアップ・ファイルごとのサイズなので、それらを合算する。 オブジェクト・ストレージ
  36. オブジェクト・ストレージのCost Estimator入力例 RMANコマンド Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates

    46 BS Key Type LV Size Device Type Elapsed Time Completion Time ------- ---- -- ---------- ----------- ------------ --------------- 1466 Full 768.00K SBT_TAPE 00:00:00 25-MAR-24 BP Key: 1466 Status: AVAILABLE Compressed: YES Tag: TAG20240325T015446 Handle: c-663162054-20240325-08 Media: swiftobjects~.ap-osaka-1.oraclecloud.com/v~/b4k6cl1o1hH7S0bftY1N SPFILE Included: Modification time: 25-MAR-24 SPFILE db_unique_name: DB0126_2HB_KIX Control File Included: Ckp SCN: 16382533 Ckp time: 25-MAR-24 RMAN> オブジェクト・ストレージ バックアップされた ファイルのサイズを入力 見積もりに利用する項目 • Size(K) • Completion Time ※RMANコマンドの出力値はバックアップ・ファイルごとのサイズなので、それらを合算する。 ストレージ・タイプはStandard
  37. Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates 47 mv2bucketは、Oracle Management

    Bucket (OMB) にあるファイルをリスト表示したり、 OMBからCustomer Management Bucket (CMB) に OMB のコピーできるツールです。 mv2bucket 見積もりに利用する項目 • Total Files size(GB) ※圧縮後のサイズが取得される ------------------------------------------------- Oracle Managed Bucket content - Number of files : 1448 - Total Files size: 1,735 GB ------------------------------------------------- 詳しい使い方はこちらのリンクをご参照ください。 • (OCI) mv2bucket - Oracle Managed Bucket Content Manager(PM提供・MOS) mv2bucketのインストール方法とバックアップファイルサイズを確認する方法が記載されています。 Doc ID 2723911.1 • [Oracle Cloud Databse Service] MV2BUCKET を使用して Oracle管理のバックアップをダウンロードしてみてみた(Qiita) mv2bucketのインストール方法が紹介されている記事です。 https://qiita.com/shirok/items/5908c20f70cf5bbc1fcf • Oracle管理の自動バックアップでのOracle管理バケットのバックアップファイルサイズを確認する方法(Qiita) mv2bucketを利用してバックアップファイルサイズを確認する方法を紹介する記事です。 https://qiita.com/ketsuji1/items/8cb2869c4eff515b4b81 オブジェクト・ストレージ
  38. オブジェクト・ストレージのCost Estimator入力例 mv2bucket Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates

    48 ------------------------------------------------- Oracle Managed Bucket content - Number of files : 1448 - Total Files size: 1,735 GB ------------------------------------------------- オブジェクト・ストレージ 見積もりに利用する項目 • Total Files size(GB) ※圧縮後のサイズが取得される バックアップされた ファイルのサイズを入力