Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
Strands Agents SDKのAgent Graphへ入門してみよう!
Search
Har1101
August 23, 2025
5
280
Strands Agents SDKのAgent Graphへ入門してみよう!
JAWS-UG新潟 × Python機械学習勉強会in新潟 生成AI祭りでの登壇資料です
Har1101
August 23, 2025
Tweet
Share
More Decks by Har1101
See All by Har1101
AgentCoreで始めるAmbient Agent
har1101
2
100
AgentCore×非同期実行で広がる、Ambient Agentの可能性
har1101
2
37
「OutputOps」なエージェントを作りたかった…~エージェント開発Tipsを添えて~
har1101
3
130
まだ間に合う!Strands Agents SDKの入門からちょっと応用気味なところまで
har1101
2
240
Bedrock AgentCoreを使って簡単なチャットアプリを作ってみた!
har1101
8
990
私たちはなぜAWS Summitに参加するのか?
har1101
1
460
Bedrockのプロンプト管理どうしてる?
har1101
6
1.1k
AIにどこまで任せる?実務で使える(かもしれない)AIエージェント設計の考え方
har1101
3
1.8k
Ambient Agent on AWS!
har1101
3
660
Featured
See All Featured
KATA
mclloyd
PRO
32
15k
Java REST API Framework Comparison - PWX 2021
mraible
34
8.9k
実際に使うSQLの書き方 徹底解説 / pgcon21j-tutorial
soudai
PRO
190
55k
Intergalactic Javascript Robots from Outer Space
tanoku
272
27k
The MySQL Ecosystem @ GitHub 2015
samlambert
251
13k
Building a Modern Day E-commerce SEO Strategy
aleyda
44
7.8k
4 Signs Your Business is Dying
shpigford
185
22k
Optimizing for Happiness
mojombo
379
70k
How To Stay Up To Date on Web Technology
chriscoyier
791
250k
Statistics for Hackers
jakevdp
799
220k
Side Projects
sachag
455
43k
The Web Performance Landscape in 2024 [PerfNow 2024]
tammyeverts
10
890
Transcript
Strands Agents SDKの Agent Graphへ入門してみよう! 2025/08/23 (土) JAWS-UG新潟 × Python機械学習勉強会in新潟
生成AI祭り 福地開
Who am I ? 福地 開 (ふくち はるき) @har1101mony 所属:NECソリューションイノベータ株式会社
年次:3年目 業務:少しだけLLM触る人 選出:AWS Community Builders (AI Engineering) 2025 Japan AWS Jr.Champions 2025 Japan All AWS Certifications Engineers
今日話すこと ◆Strands Agents SDKのAgent Graphとは? • Agentic Workflowとは? • Agentic
Workflowって何が嬉しいの? ◆Agent Graph はじめの一歩 ◆Agent Graph よくある(ありそうな)質問 ※資料中で「AI」と記載しているものは「生成AI」とりわけ「LLM」のことを指します ※所属組織とは一切関係ない、私個人の意見・考えとなります
Strands Agents SDKの Agent Graphとは?
Agent Graphとは? ◆複数のエージェントを繋ぎ、決まった順序で確実に実行する設計図 • Agentic Workflowをコードベースで定義できる機能
Agent Graphとは? ◆複数のエージェントを繋ぎ、決まった順序で確実に実行する設計図 • Agentic Workflowをコードベースで定義できる機能 ◆登場人物 • ノード:エージェントや関数そのもの •
エッジ:ノード間の接続パーツ • Step Functionsを完全にコードベースで 定義するようなイメージ
Agent Graphとは? ◆複数のエージェントを繋ぎ、決まった順序で確実に実行する設計図 • Agentic Workflowをコードベースで定義できる機能 ◆登場人物 • ノード:エージェントや関数そのもの •
エッジ:ノード間の接続パーツ • Step Functionsを完全にコードベースで 定義するようなイメージ ◆何が嬉しい? • 複雑な作業を小さな専門ノードに分割し、順序と受け渡しを明示できる • 精度向上、処理の安定化、開発とデバッグがやりやすい…など
補足:AIエージェントって(ざっくり) 2種類あんねん ◆AIにどこまで任せるか次第で実装形式は変わる • エージェントに全て賭けろ!→完全自律型AIエージェント • そこまでは無理!→基本的にはワークフロー型AIエージェント ※完全な対立構造ではない。ワークフローの中に自律型を組み込むなども可能 エージェントに全て 賭けられますか?
(全て任せますか?) 完全自律型 AIエージェント ワークフロー型 AIエージェント
補足:AIエージェントって(ざっくり) 2種類あんねん ◆AIにどこまで任せるか次第で実装形式は変わる • エージェントに全て賭けろ!→完全自律型AIエージェント • そこまでは無理!→基本的にはワークフロー型AIエージェント ※完全な対立構造ではない。ワークフローの中に自律型を組み込むなども可能 エージェントに全て 賭けられますか?
(全て任せますか?) 完全自律型 AIエージェント ワークフロー型 AIエージェント Agentic Workflow 定義済み Workflow 参考:https://zenn.dev/pharmax/articles/d1d3695e4114c0
補足:エージェント開発の現在地 ◆業務活用する時にはワークフロー型となることが多い • ワークフローの方が、自律型より効率が良いことが多い • 毎回確実に作業してほしいことがある時には、エージェントにやらせない方が良い エージェントに全て 賭けられますか? (全て任せますか?) 完全自律型
AIエージェント ワークフロー型 AIエージェント Agentic Workflow 定義済み Workflow 参考:https://zenn.dev/pharmax/articles/d1d3695e4114c0
補足:エージェント開発の現在地 ◆業務活用する時にはワークフロー型となることが多い • ワークフローの方が、自律型より効率が良いことが多い • 毎回確実に作業してほしいことがある時には、エージェントにやらせない方が良い ◆現在、Agentic Workflowへ挑戦している企業が増加(AWS Summitで観測) エージェントに全て
賭けられますか? (全て任せますか?) 完全自律型 AIエージェント ワークフロー型 AIエージェント Agentic Workflow 定義済み Workflow 参考:https://zenn.dev/pharmax/articles/d1d3695e4114c0
Agentic Workflowへ入門するなら今! ◆先程までのハンズオンで皆さんエージェントは作れるようになった • Strands Agents SDKを使うと簡単に作れる! ◆次のステップとしてAgent Graphへの挑戦はいかが? •
Graph作成もそんなに難しくない! • 業務で使えるAgentic Workflowへの第一歩! • (副産物として、LangGraphへの理解度も上がる!)
Agent Graph はじめの一歩
Agent Graphの作り方 ◆4つのエージェントを繋いでみる ◆実施手順 • エージェントを4体定義 • この4体をノードとして登録 • 4つのノードをエッジで繋ぐ
• Graphの実行開始位置を決める • Graphをビルドする • Graphを実行する
Agent Graphの作り方 ◆4つのエージェントを繋いでみる ◆実施手順 • エージェントを4体定義 →本当は各エージェントにtoolを与えて上げる必要があるが、ここでは省略 • AgentCore Gatewayだとtoolを与えるのがちょっと大変なので、
まずはStrands Agents SDKの機能を使ってtoolを与えるほうが良い
Agent Graphの作り方 ◆4つのエージェントを繋いでみる ◆実施手順 • この4体をノードとして登録 • 4つのノードをエッジで繋ぐ →GraphBuilderという便利関数が用意されている
Agent Graphの作り方 ◆4つのエージェントを繋いでみる ◆実施手順 • Graphの実行開始位置を決める • Graphをビルドする • Graphを実行する
Agent Graph完成!
Agent Graph よくある(ありそうな)質問
Q. Agent Graphの終わりってどこ? ◆さっき、スタート位置を決定する処理は記載した ◆終わりは明示的に書かなくて良いの? • 書かなくてOK! というか、終わりを示すためのノードが存在しない(!?) • 後続のNodeが無いとなったら、自動で処理が停止する
• LangGraphはENDというノードが必要なので、 ここは少し戸惑った
Q. Agent Graphの終わりってどこ? ◆一応、無理やり終わらせることもできる ◆常にFalseを返す条件付きエッジを作成すれば、強制終了できる ◆条件付きエッジ…次のノードに進むか否かを決定する • Trueだと進む、Falseだと進まない (分岐処理をするものではない)
Q. ノードにエージェント以外を登録するには? ◆MultiAgentBase なるものを継承したクラスを作成する
まとめ:Agentic Workflowの可能性は∞! ◆エージェントもPython関数もノードとして登録可能 →実質なんでもできるし、業務活用のチャンスあり! ◆SlackとTavilyのMCPサーバーを用いた、 アウトプットの自動収集+実績レポート生成エージェントを作成中 (業績評価やCB継続申請提出時などに使えるようなもの)