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2025/07/22_家族アルバム みてねのCRE における生成AI活用事例

2025/07/22_家族アルバム みてねのCRE における生成AI活用事例

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Masaru Hoshino

July 22, 2025
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  1. 2 ©MIXI About Me Masaru Hoshino   GitHub / mixi2

    etc @masartz 株式会社ミクシィ(現MIXI)(2007 ~ 2014) • 主にSNS mixi 開発 (中略) 株式会社MIXI(2024/04 ~ • 『家族アルバム みてね』CRE • Engineering Manager
  2. 7 ©MIXI Reliable Customer Experience CRE Responsibility CRE 管理ツールの開発 お問い合わせ調査

    / 対応 配信ツールの開発 / 運用 お問い合わせ 対応 Marketing CS プロモ 配信 安心・安全 なUX 不正アクセス対策 ユーザーの認証強化
  3. 8 ©MIXI Reliable Customer Experience CRE Responsibility CRE 管理ツールの開発 お問い合わせ調査

    / 対応 配信ツールの開発 / 運用 お問い合わせ 対応 Marketing CS プロモ 配信 安心・安全 なUX 不正アクセス対策 ユーザーの認証強化 1 3 2 4
  4. 9 ©MIXI みてねCREにおける⽣成AI活⽤事例 1. For CS Group お問い合わせ対応の⾃動化 2. For

    CRE 採⽤活動にAIを活⽤ 3. For Marketing Division マイGPTs(カスタムGPT)による仕様確認 4. For Customer chat bot導⼊検討 本⽇のAgenda
  5. 10 ©MIXI みてねCREにおける⽣成AI活⽤事例 1. For CS Group お問い合わせ対応の⾃動化 2. For

    CRE 採⽤活動にAIを活⽤ 3. For Marketing Division マイGPTs(カスタムGPT)による仕様確認 4. For Customer chat bot導⼊検討 本⽇のAgenda
  6. 12 ©MIXI お問い合わせ対応のAs Is 管理ツール 1. ユーザーから入信 2. Zendeskを確認して 内容確認

    3. 入信内容を元に DB 確認 4. DBと照合 5. ZendeskのUIから メッセージ送信 6. 返信メールを送信 1
 6
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 3
 4
 5

  7. 13 ©MIXI お問い合わせ対応のTo Be 管理ツール 1. ユーザーから入信 2. Zendeskから Webhook通知

    3. 入信内容を元に DB 確認 4. DBと照合 5. ZendeskのAPI call してメッセージ送信 6. 返信メールを送信 1
 6
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  8. 16 ©MIXI お問い合わせ対応の⾃動化プロセス • 自動化の対応精度が上がらない 
 • 自動返信(の社内向けコメント)が実際のCS対応とマッチしない 
 •

    入信内容が多様すぎる
 ◦ Zendesk上で付与しているお問い合わせ分類タグ、入信内容から照合するDBの状態、な どだけで機械的に判別できないケースが多い 
 ◦ 適切な導線からお問い合わせ入信されていない 
 ◦ テキスト本文がフリーフォーマット 

  9. 18 ©MIXI ⾃動化案件発掘のためのAI活⽤ Before After 人間がチケットを順次読み込む 過去のお問い合わせをZendesk APIによって大量にselect 内容及び対応の類似傾向を見出す AIがチケット内容をサマライズして、以下出力

    
 ◦ 件名
 ◦ お問い合わせの種別
 ◦ 対応内容の要約
 ◦ 参照されたデータソース
 ◦ カテゴリ
 ◦ ユーザーとのメッセージやりとり件数 自動化案件を見繕う より効率的に案件候補をピックアップする
  10. 20 ©MIXI お問い合わせ対応のAI活⽤ • 生成AIが解析すると、結果が一定に収束する注文内容であり 
 • CS対応がマニュアル化されており 
 •

    ユーザーとのやりとり数が少ない(=早期解決している) 
 上記傾向がある案件をピックアップできたことで、効果が見込めるトライができた 

  11. 22 ©MIXI Job Description作成 • Why AI?
 ◦ より魅力的なJDにするためのアイデアが必要 


    • How AI?
 ◦ 書き始めより、書いたものの推敲(n回) 
 ◦ 「今の状態だと、どういう人物が当てはまりますか?」 
 ◦ 「現状のJDで応募が想定される候補者の市場価値は、どのレンジになりそうでしょう か?」
 ◦ 「Aパターンの人はターゲットと異なります。逆にB,Cの人に強くアピールするために改善し てください」

  12. 23 ©MIXI ⾯接フォーマット設計 • Why AI?
 ◦ 作成したJDの期待値を見極めるための面接設計が必要 
 •

    How AI?
 ◦ Input
 ▪ JDの内容
 ▪ 面接(採用活動)の基本的なポリシー 
 ▪ 本質的な議論をしたい要望
 ◦ Discussion
 ▪ 設定したテーマで問えることは何か? 
 ▪ タイムスケジュールをどのように組むか? 
 ▪ 何を評価観点とするか?

  13. 24 ©MIXI 採⽤候補者への発信 • Why AI?
 ◦ 設計した面接フォーマットを正しく候補者に伝えることが必要 
 ▪

    面接の場で「答えのない議論を掘り下げましょう」は、いきなり言われても難しい 
 • How AI?
 ◦ Cursor Ruleの設定
 ▪ Ruleファイル自体もAIに書いてもらう 
 ◦ Ruleに沿って、執筆
 ▪ ある程度の内容はAIが書いてくれるので、レビューもスムーズ 
 ▪ ふんわり思っていそうな事まで書いてくれるが、逆に「いや、自分の頭の中でのはっ きり言語化できていない」部分はむしろ削除 

  14. 26 ©MIXI 採⽤活動へのAI活⽤ • Before
 ◦ 考える、相談する、調べる、レビューしてもらう 
 • After


    ◦ 生成AIと対話
 • Diff
 ◦ クオリティもさることながら、レスポンス(=試行回数)の圧倒的スピード差 

  15. 27 ©MIXI まとめ • みてねCREにおけるAI活用の一部をご紹介しました 
 ◦ 省略した部分は機会があれば、別なところで 
 •

    AIは単純な実装サポートではなく、プロダクト価値提供の試行回数とクオリティを圧倒的に高め るためのツール
 • 今後も業務全般のAI化を推進していきたい 
 • みなさまのAI知見もたくさん伺ってみたいです