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生成AIの「触る」と「活用する」の間にある「遊ぶ」という領域

Avatar for Takuto Yonemichi Takuto Yonemichi
May 27, 2025
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 生成AIの「触る」と「活用する」の間にある「遊ぶ」という領域

KAGのLT会#5 登壇資料です。(2025/5/28)

事例に記載したこちらも合わせてどうぞ!

「web開発素人だけど、Claude 3.7 Sonnetを使ったら半日でアプリ開発&リリースできた記念記事」
https://qiita.com/ynmc0214/items/0a3ed437eeea02ccdefd

子育てオリジナルソング「置くと起きる」
https://www.youtube.com/shorts/ucGcXJ3Wxf0

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Takuto Yonemichi

May 27, 2025
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Transcript

  1. KDDI Agile Development Center Corporation 公開情報 自己紹介 よねみち たくと 米道 卓音

    HCD-net認定 人間中心設計専門家 KDDIアジャイル開発センター サービスデザイン部 サービスデザイナー 生成AI自社プロダクトのUXデザインや新規事業 サービスデザイン、デザイン思考研修プログラム などを担当。 多様な関係者をデザイン思考やアジャイルの精神 で繋ぎ、共創することに情熱を持つ。
  2. KDDI Agile Development Center Corporation 公開情報 G やったことのご紹A G 「遊ぶ」ことで得た気づ1

    G 生成AIで「遊ぶ」の考E G 生成AIで遊ぶコツ 生成AIの「触る」と「活用する」の間にある
 「遊ぶ」という領域 に気づいた話
  3. KDDI Agile Development Center Corporation 公開情報 やったこと① Claude 3.7と初めての個人開発 地元・鶴見駅のバス時刻表が大変複雑で不便。。

    そこでClaude 3.7に頼りながら、初めての個人開発に挑戦した 乗り場や発車までの猶予がわかりづらいし、調べるのも手間 アプリを開けば乗り場と発車までの猶予がすぐわかる 取り組みの詳細はQiitaをどうぞ
  4. KDDI Agile Development Center Corporation 公開情報 やったこと① Claude 3.7と初めての個人開発 ユーザー要求

    要件定義 技術検証 本開発 ユーザーテスト UXデザイン領域は米道が実施。 開発はClaudeとペアで進めた。コーディングは9割生成。 自分の開発力の無さという制約から、HTML/CSS/JSの簡素なフロントエンドをGASでデプロイする構成を提案してくれた 取り組みの詳細はQiitaをどうぞ
  5. KDDI Agile Development Center Corporation 公開情報 やったこと① Claude 3.7と初めての個人開発 ユーザー要求

    要件定義 技術検証 本開発 ユーザーテスト UXデザイン領域は米道が実施。 開発はClaudeとペアで進めた。コーディングは9割生成。 “とりあえず動く”を目指して技術検証をディレクション。 動いたら、データ、UIを本番向けに更新する形で本開発を実施。 取り組みの詳細はQiitaをどうぞ
  6. KDDI Agile Development Center Corporation 公開情報 やったこと② 子育てソング(MV)の制作 育児で感じたことを表現したい、共感を得たいと思った。 音楽生成AI

    Suno V4がリリースされていたのでMV制作をしてみた。 妻のママアカウント経由で披露。 わりと好評でした 笑
  7. KDDI Agile Development Center Corporation 公開情報 やったこと② 子育てソング(MV)の制作 曲のアイデア出しは米道が実施。 作詞、作曲、MV骨子作成はAIをディレクションして進めた。

    アイデア出し 作詞 作曲 MV骨子作成 MV制作 Suno AIへの曲風指定は英語。アーティスト指定もできないためChatGPTを介してニュアンスを表現させる (中略) Youtube Shortsで聴けます
  8. KDDI Agile Development Center Corporation 公開情報 やったこと② 子育てソングの制作 曲のアイデア出しは米道が実施。 作詞、作曲、MV骨子作成はAIをディレクションして進めた。

    アイデア出し 作詞 作曲 MV骨子作成 MV制作 画像生成 コマ割りと画像生成のプロンプトを提案 画像を動画化 作詞をもとにMVのコマ割りを提案させる。 画像生成のプロンプトを出力させたのち、ベース画像を動画化して素材をゲット! Youtube Shortsで聴けます
  9. KDDI Agile Development Center Corporation 公開情報 遊んでみてわかったこと AIで手の届く範囲 (できる、できない)がわかる w

    GASのデプロイ手順まで教えてくれe w 動画生成は料金が高すぎて割に合わない w コードにエラーはないけど、局所解になりがt w 油断すると曲風が海外ロックっぽくなる 成果物のクオリティ の肌感がわかる
  10. KDDI Agile Development Center Corporation 公開情報 遊んでみてわかったこと AIで手の届く範囲 (できる、できない)がわかる v

    GASのデプロイ手順まで教えてくれd v 動画生成は料金高すぎて割に合わない v コードにエラーはないけど、局所解になりがs v 油断すると曲風が海外ロックっぽくなる 成果物のクオリティ の肌感がわかる KDDI Agile Development Center Corporation 公開情報 この気づき、生成AIの活用を考える時に必須の情報では?
  11. KDDI Agile Development Center Corporation 公開情報 世の中の生成AI普及・活用に思考が発展 知ってる・触ってみた層 s 概要はわかるし、最新サービスも触ってみたりす…

    s 具体的な”活用”のユースケースまで発展していない s 仕事、趣味の活動を高度に自動化していたs s 最近だと、目的に応じたMCPサーバー/クライアント を活用してこれまで以上に成果を出したり めちゃめちゃ活用してる層 「活用してる」までに壁がある..?
  12. KDDI Agile Development Center Corporation 公開情報 世の中の生成AI普及・活用に思考が発展 知ってる・触ってみた層 s 概要はわかるし、最新サービスも触ってみたりす…

    s 具体的な”活用”のユースケースまで発展していない s 仕事、趣味の活動を高度に自動化していたs s 最近だと、目的に応じたMCPサーバー/クライアント を活用してこれまで以上に成果を出したり めちゃめちゃ活用してる層 「活用してる」までに壁がある..? 「触る」から「活用する」への壁を越えるヒントが 「遊ぶ」ではないか?
  13. KDDI Agile Development Center Corporation 公開情報 生成AIで「遊ぶ」活動の特徴 自分なりの強い目的意識
 がある活動 期待する成果はあるが、

    達成できなくても悪くない活動 ” とりあえず生成してみた、
 ハンズオンやってみた、ではまだ弱い ” KPI達成に向けた”投資”の意味合いが強いと
 遊んでいられない 目玉焼きじゃないよ
  14. KDDI Agile Development Center Corporation 公開情報 なぜ「遊ぶ」が良い効果を生むのか? a 目的達成のために、自分から色々試してやってみる力学が生まれるかƒ a

    プレッシャーがなく、失敗を気にせず自由に試せて楽しいから KDDI Agile Development Center Corporation 公開情報 結果、頭と手を動かして生成AIをたくさん触ることになる ↓ 生きた知見(肌感覚)が養われる ↓ 生成AIを「活用できそう感」が湧く
 (逆に、「これはまだ出来なさそう感」も湧く)
  15. KDDI Agile Development Center Corporation 公開情報 生成AIで遊ぶコツ 趣味や身の回りの小さい
 ことをテーマにする 誰かにシェアすること

    を目標にする 娯楽費用だと思って
 課金する 「こうしたい!」という欲求が湧く・工夫したくなるテーマにするのが何よりポイント
  16. KDDI Agile Development Center Corporation 公開情報 ’ 生成AIとやったこと:アプリ個人開発と楽曲制f ’ 「遊ぶ」ことで得た気づき:生成AIの実力が肌感覚で掴め–

    ’ 生成AIで「遊ぶ」の考察:目的意識があり、失敗できるからチャレンジでき– ’ 生成AIで遊ぶコツ:「こうしたい!」と工夫したくなることをテーマにしよう 生成AIの「触る」と「活用する」の間にある
 「遊ぶ」という領域 に気づいた話 まとめ