Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
コミュニティが持つ「学びと成長の場」としての作用 / RSGT2026
Search
ama-ch
January 13, 2026
Technology
1.5k
2
Share
Embed
Copy iframe code
Copy JS code
Copy link
Start on current slide
コミュニティが持つ「学びと成長の場」としての作用 / RSGT2026
https://confengine.com/conferences/regional-scrum-gathering-tokyo-2026/proposal/23371
ama-ch
January 13, 2026
More Decks by ama-ch
See All by ama-ch
AIを共同作業者にして書籍を執筆する方法 / How to Write a Book with AI as a Co-Creator
ama_ch
2
210
Codex 5.3 と Opus 4.6 にコーポレートサイトを作らせてみた / Codex 5.3 vs Opus 4.6
ama_ch
1
530
サバティカルふりかえり(2025年5月版)
ama_ch
0
840
Alignment and Autonomy in Cybozu - 300人の開発組織でアラインメントと自律性を両立させるアジャイルな組織運営 / RSGT2025
ama_ch
1
35k
300人の組織でスクラムを運用するための考え方 / Scrum with 300 people
ama_ch
3
1.8k
Columinity (旧Scrum Team Survey) を使ってチームの継続的な改善活動を始めよう / Scrum Fest Osaka 2024
ama_ch
2
2k
スクラムマスターを職能にする挑戦 - 健全なチームを増やし組織をチームワークであふれさせる道のり / RSGT2024
ama_ch
7
33k
アジャイルな組織を作るために開発チーム作成ガイドを書いた話 / Scrum Fest Mikawa 2023
ama_ch
6
3.9k
スクラムフェス仙台2023の見どころを紹介します
ama_ch
0
210
Other Decks in Technology
See All in Technology
Foxgloveについて 実際にExtensionを開発して公開するまでの話 / About Foxglove: The Story of Developing and Releasing an Extension
ry0_ka
0
210
「早く出す」より「事業に効く」 ── 顧客の業務サイクルから逆算するAI時代の二重ループ開発と「変化の設計者」 / devsumi2026
rakus_dev
1
220
Road to SRE NEXTの今までとこれから
hiroyaonoe
0
310
ZOZOTOWNの進化と信頼性を両立する負荷試験
zozotech
PRO
2
160
SRE依存からの脱却 運用を開 発チームへ移す、 フルサイ クル開 発体制の実践
joooee0000
0
2.6k
Claude Code公式skillで 自分の仕事を少しずつ手放そう!(Claude Code開発ノウハウ大公開スペシャル by クラスメソッド)
kaym
1
270
AI時代のエンジニアキャリアについて今一度考える
sakamoto_582
2
1.5k
ローカルLLMとLINE Botの組み合わせ その3 / LINE DC Generative AI Meetup #8
you
PRO
0
130
なぜ私たちのSREプラクティスはなかなか機能しないのか 〜システムより先に組織を見る〜 / Why our SRE practices aren't really working
vtryo
3
3.6k
Genie Ontologyは銀の弾丸かを考える / Is Genie Ontology a Silver Bullet?
nttcom
0
240
[2026-07-15] AI Ready なはずだったアーキテクチャと、見えてきた課題・次に目指す状態
wxyzzz
4
2.7k
プロンプト_きのこカンファレンス2026_LT
yurufuwahealer
0
150
Featured
See All Featured
Documentation Writing (for coders)
carmenintech
77
5.4k
Balancing Empowerment & Direction
lara
6
1.2k
Keith and Marios Guide to Fast Websites
keithpitt
413
23k
The Illustrated Guide to Node.js - THAT Conference 2024
reverentgeek
1
410
GraphQLとの向き合い方2022年版
quramy
50
15k
Money Talks: Using Revenue to Get Sh*t Done
nikkihalliwell
0
310
Lightning Talk: Beautiful Slides for Beginners
inesmontani
PRO
2
600
How to Think Like a Performance Engineer
csswizardry
28
2.7k
Fantastic passwords and where to find them - at NoRuKo
philnash
52
3.8k
Reflections from 52 weeks, 52 projects
jeffersonlam
356
21k
Site-Speed That Sticks
csswizardry
13
1.2k
Done Done
chrislema
186
16k
Transcript
組織変⾰とスクラムマスターのキャリアを⽀える 「外と内の循環」 コミュニティが持つ 「学びと成⻑の場」 と しての作⽤ PRESENTER 天野 祐介
PRESENTER 天野 祐介 スクラ無職 Role: 組織変⾰の推進者 サイボウズでの16年間、スクラムマスターとして組 織⽂化の変⾰と浸透に従事。 Context: 恵まれた環境の罠
⾃由な⽂化と多様な事業フェーズ。 しかし、それは「井の中の蛙」を⽣む温床でもあっ た。 Turning Point: 仙台移住 物理的に離れたことで、地域のコミュニティ運営に 参画。 そこには全く異なる「学びの⼒学」があった。
THE CHALLENGE 組織内だけでは起こる 「井の 中の蛙」状態 特殊環境への依存 恵まれた⽂化や特殊な前提に依存したスキルになり、普 遍性が検証できない。 社内⾔語の限界 社内の「当たり前」が通じない外の⽂脈や制約が想定外
となる。 意思決定のバイアス ⽐較対象がないため、現状維持バイアスが増⼤し、再現 性が⽋如する。
INSIDE 組織内‧現場 OUTSIDE コミュニティ‧他社 SOLUTION 突破⼝:外と内の循環 (Outside-in Circulation) Share 実践の発信
組織内での実践や悩みを LTや事例として外へ出す Reflect 内省‧フィードバック 他社の多様な⽂脈に触れ ⾃社の特殊性を客観視する Adapt 知⾒の翻訳‧適応 得られたフィードバックを ⾃社で使える形に変換する Practice 現場での実践 新たな仮説を元に 現場で実験‧試⾏錯誤する
INSIDE 組織内‧現場 OUTSIDE コミュニティ‧他社 SOLUTION 突破⼝:外と内の循環 (Outside-in Circulation) Share 実践の発信
組織内での実践や悩みを LTや事例として外へ出す Reflect 内省‧フィードバック 他社の多様な⽂脈に触れ ⾃社の特殊性を客観視する Adapt 知⾒の翻訳‧適応 得られたフィードバックを ⾃社で使える形に変換する Practice 現場での実践 新たな仮説を元に 現場で実験‧試⾏錯誤する 視野の拡張 再現性の向上 スキルの普遍化 VALUE 学習速度 の加速
従来の組織運営 STRUCTURE 権限と命令 STYLE 上意下達‧統制重視 MOTIVATION 外発的動機(報酬‧評価) コミュニティ運営 STRUCTURE 共感と⽬的の共有
STYLE ⾃律性‧創発重視 MOTIVATION 内発的動機(感謝‧貢献) PARADIGM SHIFT コミュニティ運営 = 組織変⾰スキル VS 権限がない状態で⼈々が⾃律的に動く「場」を作ることこそが、 組織内で⽬指すべき「⾃⼰組織化 チーム」の究極形である。 CORE INSIGHT
KEY CONCEPT 暗黙知の獲得 正統的周辺参加 (LPP) のプロセス EMBODIED KNOWLEDGE 感覚的な学びと⾝体知は コミュ
ニティで育つ 論理(System 2)の限界 形式知化されたマニュアルや論理だけでは、「場」の空気感や微妙なニュアンス は伝わらない。体験を通じた直感(System 1)が必要。 引き出しが増える 多様な⽂脈に触れることで、マニュアル化できない「運営の勘所」が⾝に つき、あらゆる状況に対応できる柔軟性が養われる。 観察 (Observation) 熟達者の振る舞いを周辺から⾒る 試⾏ (Experimentation) 安全な実験場で⼩さく試す 体得 (Embodiment) 内省を経て⾝体知として定着する 1 2 3
PRACTICAL KNOWLEDGE 運営の3つの柱(実践知) マニュアル化できない「場づくり」の勘所 01 原動⼒になり 場を作る ACTION 誰かがやるのを待つのではなく、⾃らの 「野蛮な」情熱で最初の⼀歩を踏み出
す。 First Followerを作る 02 創発的やり取りを 最⼤化する PROCESS 過度な計画で統制せず、その場の対話か ら⽣まれるものを何より⼤切にする。 計画の最⼩化‧即興性 03 貢献に 感謝する CULTURE ⾦銭ではない「感謝と尊敬」という内発 的報酬の循環を作る。 Emotional Salary
GROWTH CYCLE 学びを実践で活かす成⻑サイクル 社員 (週3⽇) 個⼈事業主 (複業) 学習のリードタイムを劇的に短縮 学習速度 ↑
現場で試す 組織内のリアルな課題に対し 仮説を持って実験する Practice 外で語る 実践知を⾔語化し コミュニティで共有する Output フィードバック 多様な視点を得て 次の実験の質を⾼める Feedback
コミュニティは単なる勉強 の場ではない。 「持続可能 なキャリア」 そのものであ る。 SUSTAINABLE CAREER キャリアの持続可能性: 弱い紐帯
(Weak Ties) の価値 変⾰を⽀える学習基盤 16年間の組織変⾰を⽀え続けたのは、社内だけでなく、常に外部の知⾒を取り⼊れ続けたコ ミュニティでの学習とつながりだった。 最強のセーフティネット 組織を離れ、肩書きが消えたとしても、コミュニティで築いた信頼関係は残り、孤独を防ぎ、 精神的な⽀柱となる。 機会を運ぶ「弱い紐帯の強み」 転職、登壇、共創など、新たなキャリアの機会は、⾝近な強い関係よりも、コミュニティのよ うな「ゆるいつながり」から⽣まれる。
SUMMARY Key Takeaways 循環が学習を加速させる 組織内(現場)での実践と、組織外(コミュニティ)での発信‧対話のサイクルを 回すことで、スキルの普遍性と再現性が⾼まる。 運営スキル=変⾰スキル 権限に頼らず、内発的動機で⼈が動く「場」を作るコミュニティ運営の経験は、 ⾃⼰組織化チームを育てる⼒そのものである。 ⾝体知は「実験」で育つ
論理だけでは学べない「場の空気感」や「振る舞い」は、コミュニティという安 全な実験場での試⾏錯誤によってのみ獲得できる。 CALL TO ACTION Next Step 今⽇から始められる 「外と内の循環」 Thank you for listening 天野 祐介 外で話す ⼩さなLTでもいい、実践を⾔語化する 内で試す 持ち帰ったフィードバックを現場で実験する 感謝を循環させる 貢献してくれた⼈に、⾔葉で感謝を伝える