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SCRUMMASTER THE BOOK翻訳活動におけるリモート×モブ実践
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KazuhideInano
September 19, 2020
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SCRUMMASTER THE BOOK翻訳活動におけるリモート×モブ実践
KazuhideInano
September 19, 2020
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Transcript
2020/09/19 XP祭り2020 SCRUMMASTER THE BOOK 翻訳活動における リモート x モブ実践
自己紹介
中村 知成 (ikikko) 所属:株式会社ヌーラボ 役割:スクラムマスター 略歴:メーカー系SIer → Backlogの開発・運用エンジニア → Backlog
/ 全社のスクラムマスター 興味があること:チームやプロセス改善、CI/CDをはじめとした 自動化周り
山田 悦朗 (Etsuo Yamada) レッドハット株式会社 DevOps Senior Consultant /
Agile Coach 経歴 プログラマー / SE / PM プロセスコンサル、PM教育 Agile Coach → 社内Agile Coach → Agile Coach コミュニティ活動、登壇など スクラムギャザリング東京実行委員 (2016年〜現在) IPA、RSGT、XP祭り2015、ScrumFestOsaka2020 、DevSumi2020夏など登壇 ユーザーストーリーマッピング、ジョイ・インク、 Effective DevOps 翻訳レビュー
稲野 和秀 ◆所属組織:JEI LLC ◆役割:CEO / Agile Coach ◆略歴 :
- ものづくりするエンジニア楽しい! - いろんな現場を渡り歩くフリーランスエンジニア楽しい! - 「価値を作る」を実践できるアジャイル楽しい! - プロセスを良くしたりチームを強くする活動楽しい! - 成果を出す支援をするアジャイルコーチ楽しい! ◆好きな言葉、フレーズ: 「Don’t do agile, be agile」 「どうせなら楽しくやろう」 「許可を求めるな謝罪せよ」 イマココ
SCRUMMASTER THE BOOKはどんな本?
SCRUMMASTER THE BOOK 優れたスクラムマスターになる ための極意――メタスキル、学習、心理、リーダーシップ 原著:THE GREAT SCRUMMASTER 著:ZuzanaSochova
訳:大友聡之, 川口恭伸, 細澤あゆみ, 松元健, 山田悦朗, 梶原成親, 秋元利春, 稲野和秀, 中村知成 発売日:2020/09/09 (Kindle版は9/23) SCRUMMASTER THE BOOKは、どんな本?
(たぶん)日本で初のScrummasterにフォーカスした本! SCRUMMASTER THE BOOKは、どんな本?
(たぶん)日本で初のリモートxモブ実践による翻訳本! SCRUMMASTER THE BOOKは、どんな本?
(たぶん)日本で最高の翻訳クォリティを持つ本! SCRUMMASTER THE BOOKは、どんな本?
(たぶん)金本と一緒に読むと良さそう!併せてどうぞ! SCRUMMASTER THE BOOKは、どんな本? = ×
リモート・モブ翻訳の軌跡
リモート・モブ翻訳の軌跡 • 最初の声かけから、初めて集まって作戦会議 • スケジュール調整して集まって翻訳 • 下訳は出来る人で+リモートmob翻訳 • イケる!微調整しながらスピードアップ •
フォーミング (形成期) • ストーミング (混乱期) • ノーミング (統一期) • パフォーミング(機能期)
フォーミング(形成期) チームメンバー同士がお互いの様子を見合っている • 大友さんからの最初の声掛け • 初めてみんなで集まって作戦会議 • てか、原著の「The Great Scrummaster」読んだ?
ストーミング(混乱期) コミュニケーションが活発になり始めて、お互いの意見がぶつ かり合う • 最初の頃は、スケジュール調整して、集まって翻訳 • 集まりが悪い、思ったより進まない…… • 翻訳のための集合?ビール飲むための集合?
ノーミング(統一期) お互いの考え方や得意分野、進め方の好みなどを理解し、一緒 の方向をむいて作業を進められるようになる • 出来る人が下訳をやっておく • 下訳をリモートでmob翻訳 • “3人あつまったらmob”ルール
パフォーミング(機能期) 上手に作業を進められるようになるとともに、常に改善をしな がらより良い進め方を自分たちで見つけられる • 下訳→リモートmobスタイルに慣れて翻訳作業が進む • あのサービス試そう、こっちのツール試そう。
リモート・モブ翻訳の軌跡 • 最初の声かけから、初めて集まって作戦会議 • スケジュール調整して集まって翻訳 • 下訳は出来る人で+リモートmob翻訳 • イケる!微調整しながらスピードアップ •
フォーミング (形成期) • ストーミング (混乱期) • ノーミング (統一期) • パフォーミング(機能期)
ストーミング〜ノーミングでやったこと • ベロシティを見える化 • 翻訳の進め方を改善(事前下訳・3人ルール)
ベロシティを見える化 • 縦軸に文字数 / 横軸に日付 • 毎回翻訳した文字数をカウントしてグラフ化
ベロシティを見える化 • 毎回翻訳した文字数を入力することによって、 ちょっとずつでも進んでる感 • 自分たちの実際のペースが一目瞭然
進め方の改善:ストーミング時 原文(英語) 一応日本語だけ ど文章が理解しづ らく、誤訳もあり 日本語の文章とし て、概ね問題ない レベル 機械翻訳 (Google翻訳)
モブ翻訳
進め方の改善:ノーミング以降 原文(英語) 一応日本語だけ ど文章が理解しづ らく、誤訳もあり 理解はできるが、 表現としてこなれ ていないところあ り 日本語の文章とし
て、概ね問題ない レベル 機械翻訳 (Google翻訳) 下訳 モブ翻訳
進め方の改善:ノーミング以降 原文(英語) 一応日本語だけ ど文章が理解しづ らく、誤訳もあり 理解はできるが、 表現としてこなれ ていないところあ り 日本語の文章とし
て、概ね問題ない レベル 機械翻訳 (Google翻訳) 下訳 モブ翻訳 下訳で文章を 理解しやすくなった ↓ モブ翻訳では表現の調整に 集中できた
原文(英語) 一応日本語だけ ど文章が理解しづ らく、誤訳もあり 理解はできるが、 表現としてこなれ ていないところあ り 日本語の文章とし て、概ね問題ない
レベル 機械翻訳 (Google翻訳) 下訳 ・週1回開催から、集まれる日はいつでも ・リモートで3人以上で実施 ↓ ・翻訳回数の増加 ・少人数でのコミュニケーション モブ翻訳 進め方の改善:ノーミング以降
進め方の改善:効果 • 2.5倍ぐらいのスピードアップ!? ◦ 回数が増えた(週1 → 週2,3回) ◦ 1回の翻訳量が増えた(約300文字 →
400文字) • スピードアップの結果 ◦ ストーミング時:このままでは2年近くかかる… ◦ ノーミング以降:1年程度でいけそう
翻訳してみての感想
翻訳の質、よかったよね • 「現場感覚をもった翻訳陣」が「モブ翻訳」でディス カッションできたから • なにより、みんな楽しく参加できたから
ふりかえりで出てきた意見を抜粋
最後に • ほぼみんな、はじめて本の翻訳に携わったんだ けど、安心して&楽しくできました • リモートxモブ、最高!
没ネタ
ベロシティを見える化 • もうちょっと早く終わるかなと思ってたけど、 徐々に延びていった
この時点では、1/1 ぐらいを目処に終 われば… 少しペースダウン して、2月にずれこ んでるね 年末年始&RSGT 期間で、動けな かった