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「生成系AI」と「ソフトウェアライセンス」の今 / Generative AI and OSS...

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June 23, 2023

「生成系AI」と「ソフトウェアライセンス」の今 / Generative AI and OSS License

AWS DevDay 2023

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June 23, 2023
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  1. © 2023, Amazon Web Services, Inc. or its affiliates. All

    rights reserved. © 2023, Amazon Web Services, Inc. or its affiliates. All rights reserved. 「⽣成系 AI」と「ソフトウェアライセンス」の 今 Kazuki Matsuda F - 5 Sr. Startup Solutions Architect Amazon Web Services Japan G.K.
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    rights reserved. About me... 松⽥ 和樹
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    rights reserved. • ソフトウェアライセンスよく分かっていない • Apache License 2.0 を選んでおけば安全だと思っている • AI コーディングアシスタントを良く考えずに使ってる (GitHub Copilot, Amazon CodeWhisperer etc..) 想定聴講者
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    rights reserved. • 「オープンソースソフトウェア」と「ソフトウェアライセンス」が ⼀体何であるのか • 昨今話題に上がっている、「⽣成系 AI 」と「著作権」と 「ソフトウェアライセンス」の関係性についての現状の整理 今⽇話すこと
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    rights reserved. このスライドの内容は⼀般的な情報提供であり、具体的な法的 アドバイスではありません。 このスライドの内容につきましては、筆者及び AWS は⼀切の責任を 負わないものとさせて頂きます。 法律‧裁判例に関する情報及びその対応等についてはこのスライド のみに依拠されるべきでなく、必要に応じて弁護⼠のアドバイスを お受け頂きますようお願いいたします。 免責
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    rights reserved. © 2023, Amazon Web Services, Inc. or its affiliates. All rights reserved. オープンソースソフトウェア使っていますか?
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    rights reserved. © 2023, Amazon Web Services, Inc. or its affiliates. All rights reserved. 全てのコードの 約96% がオープン ソースソフトウェアを含んでいる 出典:Black Duck report of code audited across enterprises, May 2019
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    rights reserved. © 2023, Amazon Web Services, Inc. or its affiliates. All rights reserved. オープンソースソフトウェア
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    rights reserved. 集団的発明 19世紀の⾼炉技術 18世紀の蒸気機関
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    rights reserved. オープンソースのこれまで Pre- 1970s 1974 1983 1984 1998 Today Free Software Foundation Open Source Initiative ソースコードのみ保護 バイナリコードも保護
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    rights reserved. フリーソフトウェアからオープンソースソフトウェアへ Free Software Foundation が定義する4つの基本的な⾃由 Open Source Initiative によるオープンソースの定義 1. Free distribution 2. Source code 3. Derived works 4. Integrity of the author’s work 5. No discrimination against persons or groups 6. No discrimination against fields of endeavor 7. Distribution of license 8. License must not be specific to a product 9. License must not restrict other software 10. License must be technology-neutral 1. 実⾏する⾃由 2. 研究し、改変する⾃由 3. コピーを再配布する⾃由 4. 改変版を配布する⾃由
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    rights reserved. オープンソースソフトウェア Legal innovations • 開発者の摩擦の軽減 • ライセンスに関する標準的な定義 とフレームワークの提供 Process and tool innovations • 開発者のコラボレーションと ガバナンス • フレームワーク、⽅法論、 アーキテクチャ • ツーリング
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    rights reserved. 成功するビジネスとオープンソース ビジネスモデル ライセンス OSI- certified license
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    rights reserved. オープンソース ソフトウェアライセンス Public domain Permissive open- source license (寛容) Copyleft open- source license (コピーレフト) Proprietary license Trade secret 著作者の権利 より多くの権利を維持 より多くの権利を放棄する
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    rights reserved. オープンソース ソフトウェアライセンス Strong copyleft Weak copyleft LGPL Mozilla Eclipse Apache 2.0 MIT BSD GPL AGPL CDDL いずれもオープンソースの定義に準拠 Public domain Permissive open- source license (寛容) Copyleft open- source license (コピーレフト) Proprietary license Trade secret
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    rights reserved. © 2023, Amazon Web Services, Inc. or its affiliates. All rights reserved. コピーレフト
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    rights reserved. コピーレフト ▪コピーレフトの主な⽬的と考え⽅ • ⾃由に使⽤、改変、頒布されることを許可しつつも、それらの 変更版 や 派⽣作品も同じように⾃由に利⽤できるようにすること。 ▪考慮事項 • 元のソフトウェアのライセンスを維持する必要がある • ビジネスでは使いにくい(ことがある) • 事業で使っているソースコードを公開する必要がある • 配布しない場合は関係ない(SaaS など)
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    rights reserved. © 2023, Amazon Web Services, Inc. or its affiliates. All rights reserved. 代表的なオープンソース ソフトウェアライセンス
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    rights reserved. MIT License • 使⽤、複製、変更、および配布の⾃由 • MIT License のもとで配布されるソフトウェアの派⽣物は、 異なるライセンスでリリースすることが可能(寛容型) • コピーまたは派⽣物の 配布 には以下の条件を満たす必要がある • 著作権とライセンス⽂の表⽰ 寛 容 型 ※ 内容は抜粋です。必ずご⾃⾝で原⽂を確認して下さい。
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    rights reserved. 配布(頒布)とは • Distribute のこと • SaaS のようにサービスとして利⽤する場合や、貸与は該当しない 該当する例 • カスタマイズした Ubuntu OS で動作する家庭⽤ロボットの販売 • ソースコードを含んだプロダクトの販売は配布(頒布)に該当する • 機械学習のモデルを推論⽤のコンテナとして公開する • コンテナとして公開する場合、機械学習のフレームワークや Web サーバーの ミドルウェアなどが含まれる
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    rights reserved. Apache License 2.0 • 使⽤、複製、変更、および配布の⾃由 • 配布元が有する特許に対する明⽰的な利⽤許可 • Apache License 2.0 のもとで配布されるソフトウェアの派⽣物は、 異なるライセンスでリリースすることが可能(寛容型) • コピーまたは派⽣物の 配布 には以下の条件を満たす必要がある • 著作権とライセンス⽂の表⽰ • 改変した箇所の明⽰ 寛 容 型 ※ 内容は抜粋です。必ずご⾃⾝で原⽂を確認して下さい。
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    rights reserved. GNU General Public License (GPL) • 使⽤、複製、変更、および配布の⾃由 • コピーレフト • GPL のもとで配布されるソフトウェアの派⽣物は、GPL で公開する必要がある • 派⽣物には GPL で公開されたライブラリを呼び出しているものを含む • コピーまたは派⽣物の 配布 には以下の条件を満たす必要がある • 著作権とライセンス⽂の表⽰ • 改変した箇所の明⽰ • ソースコードの公開 コ ピ ー レ フ ト ※ 内容は抜粋です。必ずご⾃⾝で原⽂を確認して下さい。
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    rights reserved. Lesser General Public License (LGPL) • GPL をベースに⼀部を緩和 • リンクの⾃由: • LGPL の下で公開されたライブラリやソフトウェアを、GPL ではない ソフトウェアから動的リンクで呼び出すことが許可されている。 つまり、LGPL のソフトウェアを使⽤したソフトウェアを公開する際に、 その全体をGPL または LGPL で公開する必要がない。 • 例)Glibc /lib64/libc.so.6 に配置されたライブラリをパスで探索して呼び出している。 コ ピ ー レ フ ト ※ 内容は抜粋です。必ずご⾃⾝で原⽂を確認して下さい。
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    rights reserved. © 2023, Amazon Web Services, Inc. or its affiliates. All rights reserved. おもしろソフトウェアライセンス
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    rights reserved. Beer-Ware License • 使⽤、複製、変更、および頒布の⾃由: • Beer-Ware License では、これらの活動を⾏う許可が与えられます。 • 作者へのビールの提供: • もしソフトウェアを使⽤して何か有⽤なことができたなら、 どこかで作者に会った際にビールを奢ることを考慮する。(お願い) ※ 細かい条件が記載されていないので、商⽤利⽤は推奨されません。
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    rights reserved. Good Boy License • 使⽤、複製、変更、および頒布の⾃由: • Good Boy Licenseでは、これらの活動を⾏う許可が与えられます。 • 作者への感謝の表明: • あなたがソフトウェアを使⽤し、何か価値あることができた場合、 あなたは作者に感謝の意を⽰すことが推奨されます。 ※ 細かい条件が記載されていないので、商⽤利⽤は推奨されません。
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    rights reserved. © 2023, Amazon Web Services, Inc. or its affiliates. All rights reserved. ⽣成系 AI とソフトウェアライセンス
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    rights reserved. Amazon CodeWhisperer ア プ リ ケ ー シ ョ ン を よ り ⾼ 速 か つ セ キ ュ ア に 開 発 す る た め の A I コ ー デ ィ ン グ コ ン パ ニ オ ン コード⽣成 および Go, Rust, PHP, Ruby, Kotlin, C, C++, Shell scripting, SQL, and Scala および CLion, GoLand, WebStorm, Rider, PhpStorm, RubyMine, and DataGrip
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    rights reserved. リアルタイムコード 候補サジェスト 出典の追跡 セキュリティスキャン Amazon CodeWhisperer の動作イメージ IDE がコードの⽂脈情報を ⾃動的に CodeWhisperer へ送信 コード候補を受信 Amazon CodeWhisperer AI を利⽤して IDE で 記述中のコードやコメント を基にコード候補を⽣成 IDE でコード を記述
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    rights reserved. あれ?AI が⽣成したコードって学習元のコードからきてるんじゃないの? ライセンスや著作権まわりってどうなってるの??
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    rights reserved. オープンソースソフトウェア利⽤の⼤前提 オープンソースソフトウェアを利⽤するためには以下いずれかを 満たす必要がある。 • ライセンスによって課せられた義務を順守する(著作権の保護) • 著作権法に基づくフェアユースである(⽶国の場合) • 例)教育機関で教材として扱うなど公益性が認められる場合など • https://www.copyright.gov/fair-use/index.html ※⽇本の著作権法はいわゆるフェアユースを許容する包括規定を設けておらず、 30条以下で私的利⽤、検討段階での利⽤、教育機関による利⽤等の例外的に著作 権者の許諾がなくとも利⽤が許される場⾯を規定しています。
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    rights reserved. AI と著作権の関係性について ⽂ 化 庁 著 作 権 課 • 著作物を学習用データとして収集・複製し、学習用データセット を作成 • データセットを学習に利用して、AI(学習済みモデル)を開発 • AIを利用して画像等を生成 • 生成した画像等をアップロードして公表、生成した画像等の 複製物(イラスト集など)を販売  AI開発のような情報解析等において、著作物に表現された 思想又は感情の享受を目的としない利用行為※ 1 は、 原則として著作権者の許諾なく利用することが可能 ※1 例えば、3DCG映像作成のため風景写真から必要な情報を抽出する場合で あって、元の風景写真の「表現上の本質的な特徴」を感じ取れるような映像の作 成を目的として行う場合は、元の風景写真を享受することも目的に含まれている と考えられることから、このような情報抽出のために著作物を利用する行為は、本 条の対象とならないと考えられる  ただし、「必要と認められる限度」を超える場合や「著作権者 の利益を不当に害することとなる場合※2」は、この規定の 対象とはならない。 ※2 例えば、情報解析用に販売されているデータベースの著作物をAI学習目的 で複製する場合など  AIを利用して生成した画像等をアップロードして公表したり、 複製物を販売したりする場合の著作権侵害の判断は、 著作権法で利用が認められている場合※を除き、通常の 著作権侵害と同様 ※ 個人的に画像を生成して鑑賞する行為(私的使用のための複製)等  生成された画像等に既存の画像等(著作物)との類似性 (創作的表現が同一又は類似であること)や依拠性(既存の著作 物をもとに創作したこと)が認められれば、著作権者は著作権侵 害として損害賠償請求・差止請求が可能であるほか、刑事 罰の対象ともなる  著作権法では、著作権者の権利・利益の保護と著作物の円滑な利用のバランスが重要  著作権は、「思想又は感情を創作的に表現した」著作物を保護するものであり、単なるデータ(事実)やアイデア(作風・画風など)は含まれない  AIと著作権の関係については、「AI開発・学習段階」と「生成・利用段階」では、著作権法の適用条文が異なり、分けて考えることが必要 AIと著作権の関係等について  上記の「現状の整理」等について、セミナー等の開催を通じて速やかに普及・啓発  知的財産法学者・弁護士等を交え、文化庁においてAIの開発やAI生成物の 利用に当たっての論点を速やかに整理し、考え方を周知・啓発  コンテンツ産業など、今後の産業との関係性に関する検討等について 基本的な考え方 現状の整理 AI開発・学習段階 (著作権法第30条の4※) ※平成30年著作権法改正により新たに規定 生成・利用段階 今後の対応 (問い合わせ先:著作権について) 文化庁著作権課 電話 03-5253-4111(内線2775) (問い合わせ先:コンテンツ産業との関係について) 内閣府科学技術・イノベーション推進事務局重要課題(社会システム基盤)担当 電話 03-5253-2111(内線36230) https://www8.cao.go.jp/cstp/ai/ai_team/3kai/shiryo.pdf
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    rights reserved. AI と著作権の関係性について ⽂ 化 庁 著 作 権 課 • 著作物を学習用データとして収集・複製し、学習用データセット を作成 • データセットを学習に利用して、AI(学習済みモデル)を開発 • AIを利用して画像等を生成 • 生成した画像等をアップロードして公表、生成した画像等の 複製物(イラスト集など)を販売  AI開発のような情報解析等において、著作物に表現された 思想又は感情の享受を目的としない利用行為※ 1 は、 原則として著作権者の許諾なく利用することが可能 ※1 例えば、3DCG映像作成のため風景写真から必要な情報を抽出する場合で あって、元の風景写真の「表現上の本質的な特徴」を感じ取れるような映像の作 成を目的として行う場合は、元の風景写真を享受することも目的に含まれている と考えられることから、このような情報抽出のために著作物を利用する行為は、本 条の対象とならないと考えられる  ただし、「必要と認められる限度」を超える場合や「著作権者 の利益を不当に害することとなる場合※2」は、この規定の 対象とはならない。 ※2 例えば、情報解析用に販売されているデータベースの著作物をAI学習目的 で複製する場合など  AIを利用して生成した画像等をアップロードして公表したり、 複製物を販売したりする場合の著作権侵害の判断は、 著作権法で利用が認められている場合※を除き、通常の 著作権侵害と同様 ※ 個人的に画像を生成して鑑賞する行為(私的使用のための複製)等  生成された画像等に既存の画像等(著作物)との類似性 (創作的表現が同一又は類似であること)や依拠性(既存の著作 物をもとに創作したこと)が認められれば、著作権者は著作権侵 害として損害賠償請求・差止請求が可能であるほか、刑事 罰の対象ともなる  著作権法では、著作権者の権利・利益の保護と著作物の円滑な利用のバランスが重要  著作権は、「思想又は感情を創作的に表現した」著作物を保護するものであり、単なるデータ(事実)やアイデア(作風・画風など)は含まれない  AIと著作権の関係については、「AI開発・学習段階」と「生成・利用段階」では、著作権法の適用条文が異なり、分けて考えることが必要 AIと著作権の関係等について  上記の「現状の整理」等について、セミナー等の開催を通じて速やかに普及・啓発  知的財産法学者・弁護士等を交え、文化庁においてAIの開発やAI生成物の 利用に当たっての論点を速やかに整理し、考え方を周知・啓発  コンテンツ産業など、今後の産業との関係性に関する検討等について 基本的な考え方 現状の整理 AI開発・学習段階 (著作権法第30条の4※) ※平成30年著作権法改正により新たに規定 生成・利用段階 今後の対応 (問い合わせ先:著作権について) 文化庁著作権課 電話 03-5253-4111(内線2775) (問い合わせ先:コンテンツ産業との関係について) 内閣府科学技術・イノベーション推進事務局重要課題(社会システム基盤)担当 電話 03-5253-2111(内線36230) https://www8.cao.go.jp/cstp/ai/ai_team/3kai/shiryo.pdf • モデルの「学習」と 「推論(⽣成)」は分けて考える。 開発 • 著作物に表現された思想、感情の享受を⽬的としない利⽤⾏為は、 原則として許諾なく利⽤可能。 • 「必要と認められる限度」を超える場合や「著作権者の利益を 不当に害することとなる場合」は、この規定の対象とはならない。 推論(⽣成) • ⽣成物に類似性と依拠性が認められれば、著作権の侵害に該当する 可能性がある。
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    rights reserved. コーディングにおける著作権侵害 既存の著作物(ソースコード)と類似性や依拠性が認められれば、 著作権侵害と判断される可能性がある。 類似性や依拠性が存在する可能性があるのであれば、必要に応じて ソフトウェアライセンスに記載された対応をとらなければならない。 「使⽤、複製、変更、配布」を⾏うのはソフトウェアエンジニアである ため、対応の義務はツールではなくエンジニア⾃⾝にある。 👇
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    rights reserved. 責任があるのは分かったけど、具体的に何をすればいいの?
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    rights reserved. 開発者が著作権侵害しないために • (プロジェクト内で) 利⽤しているライブラリ等のライセンス内容を全て確認する • AI がサジェストしたコードが著作権を侵害していないか確認し、 ライセンス⽂に記載された対応を取る
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    rights reserved. 開発者が著作権侵害しないために • (プロジェクト内で) 利⽤しているライブラリ等のライセンス内容を全て確認する • AI がサジェストしたコードが著作権を侵害していないか確認し、 ライセンス⽂に記載された対応を取る
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    rights reserved. LicenseCheck • Python 製のコマンドラインツール • プロジェクトのライセンスとライブラリのライセンスの互換性の チェックを、ライブラリの依存関係をたどりながらおこなう。 https://github.com/FHPythonUtils/LicenseCheck
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    rights reserved. ライセンスのチェックを CI/CD に組み込む https://catalog.workshops.aws/sec4devs/en-US/module6/check-the-dependencies
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    rights reserved. 開発者が著作権侵害しないために • (プロジェクト内で) 利⽤しているライブラリ等のライセンス内容を全て確認する • “LicenseCheck” 等を利⽤する • CI/CD のパイプライン内で継続的に検査するのがベスト • AI がサジェストしたコードが著作権を侵害していないか確認し、 ライセンス⽂に記載された対応を取る
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    rights reserved. 開発者が著作権侵害しないために • (プロジェクト内で) 利⽤しているライブラリ等のライセンス内容を全て確認する • “LicenseCheck” 等を利⽤する • CI/CD のパイプライン内で継続的に検査するのがベスト • AI がサジェストしたコードが著作権を侵害していないか確認し、 ライセンス⽂に記載された対応を取る
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    rights reserved. CodeWhisperer のリファレンストラッキング • 数⼗億⾏のコードを学習 • オープンソースの学習データに 似たコードにフラグを付与 • 適切な出典を明⽰できるように 採⽤したコード候補を追跡 • オープンソースの学習データに似た コード候補をより簡単に無効化/フィルタ できるエンタープライズ制御を提供 • 開発者が 意図せず著作権を侵害しない ように サポート
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    rights reserved. 開発者が著作権侵害しないために • (プロジェクト内で) 利⽤しているライブラリ等のライセンス内容を全て確認する • “LicenseCheck” 等を利⽤する • CI/CD のパイプライン内で継続的に検査するのがベスト • AI がサジェストしたコードが著作権を侵害していないか確認し、 ライセンス⽂に記載された対応を取る • CodeWhisperer のリファレンストラッキング
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    rights reserved. © 2023, Amazon Web Services, Inc. or its affiliates. All rights reserved. まとめ
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    rights reserved. まとめ • オープンソースソフトウェアは尊い。 • ソフトウェアライセンスの内容を守ろう。 • 多くのライセンスは「配布」する際の条件が細かく記載されている。 • AI が⽣成したコードに対する責任はエンジニア⾃⾝にある。 • 責任はエンジニアにあるが、活⽤できるツールはあるのでうまく効率化する。 • 法的な解釈や、法律⾃体も整備中のため引き続き注視が必要。
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    rights reserved. 最も重要なこと 法的な内容は⾃分たち(⾃社)で必ず確認する。裏取りをする。 「 ◯ ◯に書いてあった」「 △ △が⾔っていた」は 安⼼材料ではあるが安全ではない。(本セッションも含む)
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    rights reserved. Thank you! © 2023, Amazon Web Services, Inc. or its affiliates. All rights reserved. Kazuki Matsuda Sr. Startup Solutions Architect Amazon Web Services Japan G.K. 本セッションのコンテンツは Beer-Ware License で提供されます(※) ※ 冗談です。会社に怒られます。また、筆者はアルコールは飲めません。