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Google vs Oracle ~Java API著作権裁判について~
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mukaiyachi
November 28, 2015
Technology
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Google vs Oracle ~Java API著作権裁判について~
2015年11月の勉強会で発表した資料です。
mukaiyachi
November 28, 2015
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Transcript
Google vs Oracle ~∼Java API著作権裁判について~∼ 株式会社アイティコワーク 向⾕谷地⼤大樹
株式会社アイティコワーク 向⾕谷地⼤大樹 Androidアプリ、iOSアプリ、Webアプリ(PHP) アイティコワークスタッフブログ管理理⼈人
Androidアプリの開発⾔言語を巡る争いの話
Androidの多くのアプリはJava という⾔言語で作られている
もう少し細かく⾔言うとJavaのAPI群を 元にして、Googleが作ったAndroid⽤用の JavaのAPI群で作られている ※API ⽣生の⾔言語をプログラミングしやすい形に調理理 したものをひとまとめにしたもの
1991年年8⽉月、 サン・マイクロシステムズの ジェームズ・ゴスリンらが プログラミング⾔言語Oakを開発 後にJavaと名を変え、1995年年5⽉月、 サン・マイクロシステムズにより 発表される
2010年年1⽉月、 サン・マイクロシステムズは Oracleに買収される
買収に伴い Javaに関する権利利も Oracleに移転
⼀一⽅方、Androidは2003年年10⽉月に アンディ・ルービンらが 携帯電話向けソフトウェアプラット フォームを開発するAndroid社を設⽴立立 したのが始まり。 2005年年8⽉月GoogleがAndroid社を買収。
2007年年11⽉月、 携帯電話⽤用ソフトウェアプラットフォーム 「Android」を Google、クアルコム、T-‐‑‒モバイルなどが 中⼼心となって設⽴立立した規格団体 「Open Handset Alliance」が発表。 2008年年10⽉月、T-‐‑‒モバイルより世界初の 商⽤用Android搭載端末が発売。
それ以降降も世界中で様々なAndroidを 搭載した端末が発売され、 ⼀一気に携帯電話市場のシェアを 伸ばしていった。 それと同時にAndroidで動くアプリを 開発するためにJavaを使⽤用する開発者 の数も増えていった。
2010年年8⽉月、 OracleがGoogleを訴える。 「AndroidはJavaプラットフォームに 関する特許と著作権を侵害している」 著作権を侵害していると⾔言われている のは、Java APIについて。
訴状の主な主張。 「GoogleのAndroidはOracleの Javaと、携帯電話およびその 他のモバイルデバイス向けの ソフトウェアプラットフォームと して競合している。」
えっ、 AndroidがJavaの競合製品? だってAndroidアプリって Javaで作られているんでしょ? Javaのユーザーが増えてるのに 何が問題なの?
Java ME(J2ME) 携帯電話や組み込み機器向けの Java
旧サン・マイクロシステムズが開発した Javaはもともと有償で他社に ライセンスする形で配布されていた。 フィーチャーフォン(ガラケー)の多くが 搭載する「iアプリ」などJava MEの 実⾏行行環境については「端末1台いくら」 という形でロイヤリティが発⽣生。
現在この権利利はサンを買収した Oracleが引き継いでいる。 つまり「ガラケー」1台売れる たびにOracleにお⾦金金が⼊入る。
ところがGoogleが開発したAndroidは Javaオリジナルの仮想マシンではなく、 『DalvikVM』という独⾃自の仮想マシンを 軸としていて、Javaのライセンスを 受けることなく作られている。
Androidアプリの開発は 使⽤用者、経験者が多いJavaで⾏行行うことができるが、 仮想マシンも配布形式もJava MEとは別。 また、Androidには旧サンがライセンスするコードは 含まれない。 つまりAndroidがどれだけ普及しようが Oracleには何の特もない。
Oracleの訴訟の狙いは急成⻑⾧長する Androidから何かしらの利利益を 得ることではないかと⾔言われている。
2012年年4⽉月、 サンフランシスコ連邦地裁の法廷開始
2012年年5⽉月、 Googleの特許侵害はないとの陪審評決。 ただし、フェアユースは意⾒見見が別れる。 ※フェアユース 著作物を公正利利⽤用する⾏行行為には著作権の 効⼒力力は及ばないという包括的な規定。
2012年年6⽉月、 損害賠償⾦金金ゼロで合意。 議論論された37件のJava APIについては 著作権の保護とならないとされた。
2012年年10⽉月、 OracleがJava APIを著作権の対象と 認めないとした判決を不不服として上訴
2014年年5⽉月、 控訴裁は地裁の判決を覆し、APIが 著作権の対象だとする判断を下した。 これらAPIの使⽤用がGoogleの主張する フェアユースにあたるかどうかは 審理理を地裁に差し戻し。
2014年年10⽉月、 Google、⽶米最⾼高裁にて上訴申し⽴立立て
2015年年6⽉月、 ⽶米最⾼高裁がGoogleの上告を棄却。
今後カリフォルニア州北北部連邦地裁に 差し戻され、 Googleの作ったJavaのAPIが著作権法の フェアユースの範囲におさまるかどうかの 審査が⾏行行われる。
まとめるとこんな感じ 1991年年 8⽉月 サン・マイクロシステムズでOak(Javaの前⾝身)を開発 1995年年 5⽉月 サン・マイクロシステムズがJavaを発表 2003年年10⽉月 Android社設⽴立立 2005年年
8⽉月 GoogleがAndroid社買収 2007年年11⽉月 プラットフォーム「Android」発表 2008年年10⽉月 商⽤用Android端末発売 2010年年 1⽉月 Oracleがサン・マイクロシステムズを買収 2010年年 8⽉月 Oracle訴える 2012年年 4⽉月 サンフランシスコ連邦地裁法廷開始 2012年年 5⽉月 Googleの特許侵害はないと陪審評決 2012年年 6⽉月 損害賠償⾦金金ゼロで合意 2012年年10⽉月 Oracleが上訴 2014年年 5⽉月 控訴裁は地裁の判決を覆す。APIは著作物であると判断。 2014年年10⽉月 Google⽶米最⾼高裁に上訴 2015年年 6⽉月 ⽶米最⾼高裁がGoogleの上告棄却 今後 カリフォルニア州北北部連邦地裁に差し戻し ←いまここ
今回の裁判の結果により、 GoogleはOracleに対して多額の ライセンス料料や損害賠償を ⽀支払わなければならない可能性がある。
・アプリ開発者にとっては他の開発者のコードを もとに開発を⾏行行う時に権利利が制限される可能性がある。 ・APIを使うことで様々なシステムを連携させて 動いている便便利利なシステムが減少する可能性もある。 ▼APIを著作物として扱うという判決の影響
また、今後Androidアプリの 開発をJavaで⾏行行うのは 難しくなるかもということも 今後の注⽬目点。
訴訟の件を抜きにしても、 Androidアプリの開発⾔言語を Javaのままにするのは Googleにとってアキレス腱と なりうる
GoogleはOSを作ったけど、 そこで動くアプリは他社が開発する ⾔言語に頼らざるえない状況。 何か⼤大きな変更更を加えたくなっても ⾃自分たちで思うようにコントロールが できない。
Googleのライバル会社たちはOSも、 モバイルアプリを作るための⾔言語も ⾃自ら開発している。 【iOSの開発⾔言語】 Apple
: Swift、Objective-‐‑‒C 【Windows Phoneの開発⾔言語】 Microsoft : C#、Visual Basic なんだかんだでOSも持っていて、なおかつ ⾔言語を⾃自分たちで作ってるのは強みになる。 これはGoogleの中の⼈人たちも⼗十分に わかってることだと思われる。
なので、この裁判の影響で 近い将来Androidアプリの 開発は、Java以外の⾔言語で ⾏行行われるようになるかもし れない! 今後も要チェック!!!
★宣伝! アイティコワークでスタッフブログやってます。 おもしろ記事たくさんあるんでぜひ⾒見見にきてください! ITcowork Staff Blog http://www.itcowork.co.jp/blog/