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kazuhiko murakami
July 08, 2024
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kazuhiko murakami

July 08, 2024
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  1. NIH Consensus Development Panel on Osteoporosis Prevention, Diagnosis, and Therapy:JAMA

    285(6):785, 2001より作図  微細構造  骨代謝回転  微小骨折  石灰化 BMD 骨強度 骨密度 骨強度を規定する要因として骨密度が70%、骨質が30%を占めます。 骨 質 = + NIH(米国国立衛生研究所)コンセンサス会議
  2. 椎体骨折の疑い 脆弱性骨折の疑い DXA 単純X線写真 まずは 画像診断へ 骨折があれば 骨粗鬆症の 診断へ 採血による

    骨代謝マーカーなど のチェック MRI検査 骨折がなくても 所見や年齢から 骨粗鬆症診断 を行うケースも 骨粗鬆症の診断の流れ
  3. 日本で骨粗鬆症に対し使用するビスホスホ ネートの連日製剤と週1回製剤、月1回製剤 についてのコンプライアンスとパーシステ ンス(治療の継続):CISA(医療統計情 報プラットフォーム)からのデータ分析 【対象】 2011年11月から2014年1月まで の期間に新規に経口ビスホスホネート製剤 が処方された歩行可能な骨粗鬆症患者 9,326名(平均年齢62.2歳)

    [対象者の 内訳]連日製剤投与群396名、週1回製剤 投与群4,392名、月1回製剤投与群4,538名 男性2,066名、女性7,260名 【方法】日本の大学病院13施設の処方デー タを含むCISAのデータベースから対象患 者を抽出し、カプラン・マイヤー法を用い て連日製剤群、週1回製剤群、月1回製剤投 与群の治療継続率について2年にわたって 比較した。薬剤を補充する許容間隔は、連 日製剤と週1回製剤で30日、月1回製剤で 45日までとした。 Kishimoto H; Archives of osteoporosis Vol.10 P.231. 2015 より改変 骨粗鬆症の治療の継続率
  4. デノスマブのドロップ対策効果 2021年8月1日~2022年7月31日のデノスマブ治療実績は 治療予定人数 186名 予定通り治療ができた 161名 86.6% 他の薬剤に変更し治療継続 15名 94.6%

    通院困難になり他院での治療継続 6名 97.8% 電話連絡するも連絡取れずドロップ 4名 全体治療継続率 97.8% 当院内での治療継続率 94.6%
  5. 定期骨密度検査の受診率 検査率(%) 受けた人(人) 予定人数(人) 90.15 238 264 2022年1月 89.52 222

    248 2022年2月 88.14 208 236 2022年3月 89.23 232 260 2022年4月 89.29 225 252 平均
  6. SERMの有用性の評価一覧 大腿部 近位部骨折 非椎体骨折 椎体骨折 骨密度 一般名 (販売名) C B

    A A ラロキシフェン (エビスタ) SERM C B A A バゼドキシフェン (ビビアント)
  7. 活性型ビタミンD3薬の有用性の評価一覧 大腿部 近位部骨折 非椎体骨折 椎体骨折 骨密度 一般名 (販売名) 分類 C

    B B B アルファカルシドール (アルファロール) 活性型 ビタミンD3薬 C B A A エルデカルシトール (エディロール)
  8. ビスホスホネート(BP)製剤の効力比 骨吸収抑制作用の効力比 一般名 (販売名) 分類 1 エチドロネート 第一世代 100~1000 アレンドロネート

    (フォサマック,ボナロンなど) 第二世代 1000~10000 イバンドロネート (ボンビバ) 1000~10000 リセドロネート (アクトネル・ベネット) 第三世代 >10000 ゾレドロン酸 (リクラスト) >10000 ミノドロン酸水和物 (ボノテオ,リカルボン) Fleisch H: Bisphosphonates in Bone Disease From the Laboratory to the Patient 4th edition p40 (Academic Press ,Sandiego) 2000 【試験方法】ラットに各製剤を投与し、骨吸収抑制の最小濃度を求め、エチドロネートの活性を1としたときの相対値として示した。
  9. 各ビスホスホネート(BP)製剤の有効性評価一覧 大腿部 近位部骨折 非椎体骨折 椎体骨折 骨密度 一般名 (販売名) 分類 C

    C B A エチドロネート 第一世代 A A A A アレンドロネート (フォサマック,ボナロンなど) 第二世代 C B A A イバンドロネート (ボンビバ) A A A A リセドロネート (アクトネル・ベネット) 第三世代 A A A A ゾレドロン酸 (リクラスト) C C A A ミノドロン酸水和物 (ボノテオ,リカルボン)
  10. 副甲状腺ホルモン剤の有効性評価 大腿部 近位部骨折 非椎体骨折 椎体骨折 骨密度 一般名 C(A) A A

    A テリパラチド(遺伝子組換え) (フォルテオ) 甲状腺 ホルモン薬 C C A A テリパラチド酢酸塩 (テリボン) テリパラチド(遺伝子組換え) (テリパラチドBS) アバロパラチド酢酸塩 (オスタバロ)
  11. 腰椎:60%↑ 股関節:65~69% (TRACP-5b値が高値) ボナロン+エディロール (TRACP-5b値が正常範囲内) ビビアント+エディロール検討(女性) ボナロン+エディロール(男性) ※股関節の数値が少し低いのでビスはボナロン ※腰椎も軽症の女性であればSERMも選択肢に ※男性にはSERMは使用できないためボナロンが第一選択

    ※SERM使用時は股関節骨密度の低下に注意 腰椎:69%↓ 股関節:70~74% (TRACP-5b値が高値) ボンビバ,ボノテオ+エディロール (TRACP-5b値が正常範囲内) ビビアント+エディロールを検討(女性) ボンビバ,ボノテオ+エディロール(男性) ※股関節70%↑なのでビスはボンビバ,ボノテオでOK ※軽症の女性であればSERMも選択肢に ※SERM使用時には股関節骨密度の低下に注意 ※男性はボンビバ,ボノテオが第一選択 股関節:75%↑ (腰椎70~74%であれば) ビビアント+エディロール(女性) エディロール(骨折歴のある男性) 治療希望なければ食事療法も可か (腰椎も75%↑であれば) 食事療法 当院での骨粗鬆症治療選択基準①
  12. 腰椎:59%↓ 股関節:60~69% (TRACP-5b値が高値) イベニティ+エディロール プラリア+エディロール (TRACP-5b値が正常) フォルテオ・テリボンも検討 ※高カルシウム血症を危惧時はアルファロール検討 ※フォルテオ・テリボンは多発性椎体骨折の方対象 ※フォルテオ・テリボンは股関節密度の低下に注意

    股関節:59%↓ (腰椎骨密度にかかわらず) イベニティ+エディロール プラリア+エディロール どうしても難しければビス ※高カルシウム血症危惧時はアルファロールも検討 腰椎:60%↑ 股関節:60~64% (内服可能であれば) リクラスト,アクトネル ベネット+エディロール (点滴やゼリー希望時) ボナロン+エディロール ※上記以外のビスは股関節骨密度の低下に注意 ※治果はリクラスト,アクトネル,ベネットが強い ※錠剤が使用しにくい方はボナロンが第一選択 ※リクラストは年1製剤なのでドロップ注意 当院での骨粗鬆症治療選択基準②