「影響が少ない」を自分の目でみてみる

PHPカンファレンス小田原2025での発表資料です
https://fortee.jp/phpconodawara-2025/proposal/10386b1c-679e-4a3b-b64d-9f9a0b4c98f7

Transcript

1. 「影響が少ない」を自分の目でみてみる PHPカンファレンス小田原2025 Hideki Kinjyo GitHub: o0h / X: @o0h_ [発表用]
2. ランチ食べましたか？？ • こんにちは • 午後が来ました • 私は皆さんの「昼下がりの血糖値」が心配です • 自由に肩を回したり、ストレッチしたり、応援上演してください • ※ 周りの人にお気をつけて • ※ 周りの人も寛容に、何卒・・・ • 頑張りましょう 
3. 「影響が少ない」を自分の目でみてみる PHPカンファレンス小田原2025 Hideki Kinjyo GitHub: o0h / X: @o0h_ [発表用]
4. 「影響が少ない」を自分の目でみてみる PHPカンファレンス小田原2025 Hideki Kinjyo GitHub: o0h / X: @o0h_ [発表用] 良いタイトルですね！
5. イメージ こういう感じにしていきます 
6. このトークは？ 「影響」って大事なんですよ 
7. このトークは？ 
8. このトークは？ 
9. 何故このトークを？ "ベテランの感覚”の片鱗を 説明できたら面白そうだな〜〜 という挑戦をしてみます 
10. 主にどんな人向けに？ 年数を経ると、たぶん身体で覚えていること 🙅 画期的な考えや斬新な見方を提供する 
11. 主にどんな人向けに？ これから 「良いコードを書けるようになっていくぞ！」 な人に向けて 🙆 良く言われている様なことが捉えやすくなるように 
12. 自己紹介 • 金城秀樹 / きんじょうひでき • GitHub: @o0h / 𝕏 : @o0h_ • 好きなFWはCakePHP • アイコンは美味しい鮭親子丼の写真です • 最近はPodcastをやっています • ハッシュタグ: #readlinefm 
13. おしながき 今日は3つの章を用意しました 1. 「影響」とか「自分の目で」って、どうやる？ 2. 色々な影響や、それに関する諸要素を整理しよう 3. 「見えるようにした」、それでどのくらい意味がありそうか 4. おしまい 
14. 1. 「影響」とか「自分の目で」って、どうやる？ 2. 色々な影響や、それに関する諸要素を整理しよう 3. 「見えるようにした」、 それでどのくらい意味がありそうか 4. おしまい ※7෼ऑ͘Β͍Ͱߦ͖͍ͨ
15. どうやる？ • なるべく単純なもの • そのためには 
16. どうやる？ • なるべく単純なもの • 人間の脳みそで「見ればわかる」程度の簡易なものが欲しい • 人間の手で書ける程度の簡易なものが欲しい • そのためには 
17. どうやる？ • なるべく単純なもの • そのためには • 特別なツールを使わない • 高度な理論や前提知識を要求しない 
18. 影響スケッチ こんな図示の方法があります  [ग़య] ᴷ ϚΠέϧɾC.ϑΣβʔζ ஶ΄͔ ϨΨγʔίʔυվળΨΠυ : อक։ൃͷͨΊͷϦϑΝΫλϦϯά P171
19.  [ग़య] ᴷ ϚΠέϧɾC.ϑΣβʔζ ஶ΄͔ ϨΨγʔίʔυվળΨΠυ : อक։ൃͷͨΊͷϦϑΝΫλϦϯά P171 ※ ڧௐ͸εϥΠυ੍࡞ऀʹΑΔ この図には、描き方の規則がほとんどありません。私が影響スケッチ （effect sketch）と呼んでいるだけです。重要なことは、影響を受ける 変数と、戻り値が変わる可能性のあるメソッドについて、それぞれ楕円を 描くことです。 [中略] 更新されるものについて楕円を描き、それによって実行時に値 が変わり得るすべてのものに向かって矢印を描くだけです。
20. 今回の手法 影響スケッチを少し改造してやってみる 1. データや処理を列挙する 2. それらの要素を「使う側」「使われる側」で結ぶ 
21. 今回の手法 影響スケッチを少し改造してやってみる 1. データや処理を列挙する 2. それらの要素を「使う側」「使われる側」で結ぶ  変数やプロパティ 関数やメソッド
22. 今回の手法 影響スケッチを少し改造してやってみる 1. データや処理を、列挙する 2. それらの要素を「使う側」「使われる側」で結ぶ  「使う側」が データを「保有する」 関係 「使う側」が 処理を「呼び出す」 関係
23. MISSION 難しい道具を使わず、 「手書きでできる」レベルの手法で スケッチをする話をします 
24. スケッチの説明とサンプル
25. スケッチの練習 -例題- (突然ですが) 「お弁当の注文管理システム」を作ります 
26. スケッチの練習 -例題- その中でも「注文受付」のロジックです。 ・ 注文は「予約」「通常」 ・一部の商品は「要予約」 ・「在庫数」が足りれば注文可能 
27. 例  // class ஫จ { public function can஫จड෇(): bool { if ( $this->঎඼DB->is༧໿ඞਢ($this->঎඼ID) && !$this->is༧໿஫จ() ) { return false; } $ࡏݿؔ܎৘ใ = $this->঎඼DB ->getࡏݿؔ܎৘ใ($this->঎඼ID); $ݱࡏͷࡏݿ = $ࡏݿؔ܎৘ใ['ݱࡏͷࡏݿ'] ?? 0; $༧໿਺ = $ࡏݿؔ܎৘ใ['༧໿਺'] ?? 0; return ($ݱࡏͷࡏݿ - $༧໿਺) >= $this->஫จ਺; } こんな感じのメソッドを 題材に (ちょっと解説します)
28. 例  // class ஫จ { public function can஫จड෇(): bool { } 注文クラスに can注文受付メソッドが あります
29. 例  // can஫จड෇ { if ( $this ->঎඼DB ->is༧໿ඞਢ($this->঎඼ID) && !$this->is༧໿஫จ() ) { return false; } 予約必須商品 の場合は 予約注文でなければ 不可(false)です
30. 例  // can஫จड෇ { $঎඼ID = $this->঎඼ID; $ࡏݿؔ܎৘ใ = $this ->঎඼DB ->getࡏݿؔ܎৘ใ($঎඼ID); 商品DBから 注文商品の 在庫関係情報を 取り出します
31. 例  // can஫จड෇ { $ݱࡏͷࡏݿ = $ࡏݿؔ܎৘ใ['ݱࡏͷࡏݿ'] ?? 0; $༧໿਺ = $ࡏݿؔ܎৘ใ['༧໿਺'] ?? 0; 在庫数と 予約数を 取得します
32. 例  // can஫จड෇ { return ($ݱࡏͷࡏݿ - $༧໿਺) >= $this->஫จ਺; 今回の注文の 注文数と比較して 注文可否判定を 返します
33. これをスケッチしてみる  // can஫จड෇ { return ($ݱࡏͷࡏݿ - $༧໿਺) >= $this->஫จ਺; 今回の注文の 注文数と比較して 注文可否判定を 返します この構造をスケッチしてみる
34. STEP-1 影響スケッチを少し改造してやってみる 1. データや処理を列挙する 2. それらの要素を「使う側」「使われる側」で結ぶ 
35. データ(プロパティ)を列挙する  // can஫จड෇ { if ( $this ->঎඼DB ->is༧໿ඞਢ($this->঎඼ID) && !$this->is༧໿஫จ() ) { return false; } ->঎඼DB ->঎඼ID
36. 処理(メソッド)も列挙する  // can஫จड෇ { if ( $this ->঎඼DB ->is༧໿ඞਢ($this->঎඼ID) && !$this->is༧໿஫จ() ) { return false; } ->is༧໿ඞਢ is༧໿஫จ
37. STEP-2 影響スケッチを少し改造してやってみる 1. データや処理を、列挙する 2. それらの要素を「使う側」「使われる側」で結ぶ 
38. 要素同士を結ぶ  列挙した要素を
39. 要素同士を結ぶ  結び付けてみると こんな感じに
40. 要素同士を結ぶ:データの結びつき  インスタンス/クラスの プロパティ インスタンス/クラスの プロパティ
41. 要素同士を結ぶ:処理の結びつき  処理の呼び出し 処理の呼び出し
42. 要素同士を結ぶ:処理の「持ち主」  "$this" の関係 "$this" の関係
43. 要素同士を結ぶ:アプリケーション外のつながり  // can஫จड෇ { $ࡏݿؔ܎৘ใ = $this ->঎඼DB ->getࡏݿؔ܎৘ใ($঎඼ID); $ݱࡏͷࡏݿ = $ࡏݿؔ܎৘ใ['ݱࡏͷࡏݿ'] ?? 0; $༧໿਺ = $ࡏݿؔ܎৘ใ['༧໿਺'] ?? 0; DBから データをとる処理
44. 要素同士を結ぶ:アプリケーション外のつながり  // can஫จड෇ { $ࡏݿؔ܎৘ใ = $this ->঎඼DB ->getࡏݿؔ܎৘ใ($঎඼ID); $ݱࡏͷࡏݿ = $ࡏݿؔ܎৘ใ['ݱࡏͷࡏݿ'] ?? 0; $༧໿਺ = $ࡏݿؔ܎৘ใ['༧໿਺'] ?? 0; 在庫数と 予約数を 取得します このメソッドの話 ->getࡏݿؔ܎৘ใ
45. 要素同士を結ぶ:アプリケーション外のつながり  DBから カラムの値を そのまま使うなら
46. 要素同士を結ぶ:アプリケーション外のつながり  「使う側」と 「使われる側」の 関係が結ばれる
47. STEP-2 影響スケッチを少し改造してやってみる 1. データや処理を、列挙する 2. それらの要素を「使う側」「使われる側」で結ぶ 3. ショートカットすると・・・ 
48. スケッチの全体像  全体像は こんな感じに // class ஫จ { public function can஫จड෇(): bool { if ( $this->঎඼DB->is༧໿ඞਢ($this->঎඼ID) && !$this->is༧໿஫จ() ) { return false; } $ࡏݿؔ܎৘ใ = $this->঎඼DB ->getࡏݿؔ܎৘ใ($this->঎඼ID); $ݱࡏͷࡏݿ = $ࡏݿؔ܎৘ใ['ݱࡏͷࡏݿ'] ?? 0; $༧໿਺ = $ࡏݿؔ܎৘ใ['༧໿਺'] ?? 0; return ($ݱࡏͷࡏݿ - $༧໿਺) >= $this->஫จ਺; }
49. スケッチできたね というのが、 今回の土台となる図法です！ 
50. 影響をさせてみる
51. 影響とは・・・  例えばココが変わったら？
52. 影響とは・・・  呼び出し元に 「影響」をもたらして
53. 影響とは・・・  影響が 矢印たどって 見えてくる (嬉しい)
54. 1. 「影響」とか「自分の目で」って、どうやる？ 2. 色々な影響や、それに関する諸要素を整理しよう 3. 「見えるようにした」、 それでどのくらい意味がありそうか 4. おしまい ※5෼͘Β͍Ͱߦ͖͍ͨ
55. 1. 「影響」とか「自分の目で」って、どうやる？ 2. 色々な影響や、それに関する諸要素を整理しよう そもそも「影響」ってなんだっけ？の話 3. 「見えるようにした」、 それでどのくらい意味がありそうか 4. おしまい
56. プログラミングの秘密  public function getࡏݿؔ܎৘ใ($঎඼ID) { // ͝ʹΐ return $ࡏݿؔ܎৘ใ; } こんなコードがありまして
57. プログラミングの秘密  public function getࡏݿؔ܎৘ใ($঎඼ID) { // ͝ʹΐ return $ࡏݿؔ܎৘ใ; } 図式化してみまして get在庫関係情報($arg) 商品ID 在庫情報
58. プログラミングの秘密  ೖྗ ܭࢉ ग़ྗ public function getࡏݿؔ܎৘ใ($঎඼ID) { // ͝ʹΐ return $ࡏݿؔ܎৘ใ; } get在庫関係情報($arg) 商品ID 在庫情報 概念化してみました
59. プログラミングでやりたいこと プログラミング = 「何かしらの結果を得る」というプロセス 
60. プログラミングでやりたいこと プログラミング = 「何かしらの結果を得る」というプロセス  ग़ྗ ココが目的 ೖྗ ܭࢉ こっちは手段
61. プログラミングでやりたいこと  「何かしらの結果を得る」というプロセス ここに関わるものが「影響」
62. 影響の例
63. 例① 
64. 入力が変わると結果が変わる たとえばこういうのがあって  get商品詳細($ID) 商品ID 詳細情報
65. 入力が変わると結果が変わる 入力に応じてデータが出力される  get商品詳細($ID) 1012 1012の詳細
66. 入力が変わると結果が変わる なので、入力が変わると結果が変わる  get商品詳細($ID) 9999 9999の詳細
67. 例② 
68. 計算が変わると結果が変わる たとえばこういうのがあって  get商品詳細($ID) 詳細情報 $IDの商品詳細を 取得する
69. 計算が変わると結果が変わる 入力に応じてデータが出力されるが  get商品詳細(2) 2の詳細 $IDの商品詳細を 取得する
70. 計算が変わると結果が変わる 計算の中身が変われば結果が変わる  get商品詳細(2) null $IDの商品詳細を 取得する ステータスが 有効でなければ除外
71. 例③ 
72. 「エラー」化する影響  get商品詳細(int $id) 詳細情報 整数で$IDを受け取っていたのを
73. 「エラー」化する影響 条件が変わって、合致しなくなると  get商品詳細(string $name)
74. 「エラー」化する影響 入出力の「する」「される」の関係が成立しないと エラーとなる  詳細情報 get商品詳細(string $name)
75. 入力っつーのは、<引数>だけのことだけじゃな いぜ！ ※ このトークでの言葉の遣い方です
76. 色々なものがある 「入力」は「計算に対して与えられるもの」と捉えると面白そう 1. アプリケーションコードの中にあるもの 2. アプリケーションコードの外にあるもの 3. アプリケーションの外にあるもの 
77. 1. アプリケーションコードの中にあるもの コードとして表現したデータ • 関数やメソッドの引数 • クラスやオブジェクトのプロパティ • グローバルに定義した変数や定数 
78. 2. アプリケーションコードの外にあるもの コードに対して注入したデータ • 設定ファイルから読み込んだ値 
79. 3. アプリケーションの外にあるもの 別のシステムやI/Oを挟んで渡ってきたデータ • データベースの中身 • スーパーグローバル変数や環境変数 • 外部からWebAPI経由で取り出したデータ 
80. ってな事で！ 
81. 色々な影響や、それに関する諸要素を整理しよう ✅ DONE 
82. 1. 「影響」とか「自分の目で」って、どうやる？ 2. 色々な影響や、それに関する諸要素を整理しよう 3. 「見えるようにした」、 それでどのくらい意味がありそうか 4. おしまい ※6෼͘Β͍Ͱߦ͖͍ͨ
83. 1. 「影響」とか「自分の目で」って、どうやる？ 2. 色々な影響や、それに関する諸要素を整理しよう 3. 「見えるようにした」、 それでどのくらい意味がありそうか 不必要な影響を防ぐ、意味のある影響を残す 4. おしまい
84. 「影響」と「良いコード」 基本的には、 コードのある一部分について 「与える/受ける影響が少ない」コードを目指す キーワード: 「保守性」、特に「解析性」「変更性」 
85. 乱暴な例  左の方が影響を受けやすい 右の方が影響を受けにくい
86. 影響の「距離」 基本的には、 影響の「距離」を縮める 
87. 乱暴な例  さっきのコード $ࡏݿؔ܎৘ใ = $this->঎඼DB ->getࡏݿؔ܎৘ใ($this->঎඼ID); $ݱࡏͷࡏݿ = $ࡏݿؔ܎৘ใ['ݱࡏͷࡏݿ'] ?? 0; $༧໿਺ = $ࡏݿؔ܎৘ใ['༧໿਺'] ?? 0; return ($ݱࡏͷࡏݿ - $༧໿਺) >= $this->஫จ਺;
88. $ࡏݿؔ܎৘ใ = $this->঎඼DB ->getࡏݿؔ܎৘ใ($this->঎඼ID); $ݱࡏͷࡏݿ = $ࡏݿؔ܎৘ใ['ݱࡏͷࡏݿ'] ?? 0; $༧໿਺ = $ࡏݿؔ܎৘ใ['༧໿਺'] ?? 0; return ($ݱࡏͷࡏݿ - $༧໿਺) >= $this->஫จ਺; 乱暴な例  さっきのコード 在庫関係情報を DBから取って ->getࡏݿؔ܎৘ใ($this->঎඼ID)
89. 乱暴な例  さっきのコード $ࡏݿؔ܎৘ใ = $this->঎඼DB ->getࡏݿؔ܎৘ใ($this->঎඼ID); $ݱࡏͷࡏݿ = $ࡏݿؔ܎৘ใ['ݱࡏͷࡏݿ'] ?? 0; $༧໿਺ = $ࡏݿؔ܎৘ใ['༧໿਺'] ?? 0; return ($ݱࡏͷࡏݿ - $༧໿਺) >= $this->஫จ਺; ($ݱࡏͷࡏݿ - $༧໿਺) 差分を計算して、 結果を返す
90. 乱暴な例  処理とデータの関係だけ示すとこうなる？
91. 乱暴な例  在庫関係情報の「中身」を注意深く見てみると・・・ $ࡏݿؔ܎৘ใ = $this->঎඼DB ->getࡏݿؔ܎৘ใ($this->঎඼ID); $ݱࡏͷࡏݿ = $ࡏݿؔ܎৘ใ['ݱࡏͷࡏݿ'] ?? 0; $༧໿਺ = $ࡏݿؔ܎৘ใ['༧໿਺'] ?? 0; return ($ݱࡏͷࡏݿ - $༧໿਺) >= $this->஫จ਺; ここに注目したい ['ݱࡏͷࡏݿ'] ['༧໿਺'] ここに注目したい
92. 乱暴な例  DBの知識が、そのまま流れ込んでいる $ࡏݿؔ܎৘ใ = $this->঎඼DB ->getࡏݿؔ܎৘ใ($this->঎඼ID); $ݱࡏͷࡏݿ = $ࡏݿؔ܎৘ใ['ݱࡏͷࡏݿ'] ?? 0; $༧໿਺ = $ࡏݿؔ܎৘ใ['༧໿਺'] ?? 0; return ($ݱࡏͷࡏݿ - $༧໿਺) >= $this->஫จ਺; ['ݱࡏͷࡏݿ'] ['༧໿਺']
93. 乱暴な例  このようにスケッチを更新できる
94. やったぜ！心の声(強要)  気軽に・実験的に更新ができる！？ 単純な手書きって、それが嬉しいね〜
95. 乱暴な例  影響の「距離」が伸びた
96. 防火壁 基本的には、 影響の「距離」を縮める 仲介層を「防火壁」として機能させる 
97. 乱暴な例  「右」の情報を「左」に渡しすぎている => 「左」の負荷を上げている こいつが情報を取りすぎ
98. 乱暴な例  計算処理を「右側」に押しやる改修 public function get༗ޮࡏݿ਺($঎඼ID): int { $ࡏݿؔ܎৘ใ = $this->getࡏݿؔ܎৘ใ($঎඼ID); // $ࡏݿؔ܎৘ใΛ͜͜ͰΰχϣΔ return $༗ޮࡏݿ਺; }
99. 乱暴な例  「1段飛ばし」な影響がなくなった
100. 「無関係」を剪定する 「影響が多い」は困るが 「影響がない」は無価値 
101. 「無関係」を剪定する 「意味のある影響」を残す それ以外を排除する 
102. 乱暴な例  こんなコードがあったとして final class ͓໺ࡊ { private string $໊લ; private int $ΧϩϦʔ; private int $Ձ֨; } get੫ࠐՁ֨($oyasai);
103. 乱暴な例  スケッチしてみる
104. 乱暴な例  が、もう少し踏み込むと・・・
105. 乱暴な例  「影響しない」ものが紛れ込んでいそう 税計算に関係なさそう
106. やったぜ！心の声(強要)  気軽に・実験的に更新ができる！？ 単純な手書きって、それが嬉しいね〜
107. 乱暴な例  渡す(受け取る・要求する)データを絞ってあげる final class ͓໺ࡊ { private string $໊લ; private int $ΧϩϦʔ; private int $Ձ֨; } get੫ࠐՁ֨($oyasai->getՁ֨()); $oyasai->getՁ֨()
108. 乱暴な例  図が単純になった
109. 1. 「影響」とか「自分の目で」って、どうやる？ 2. 色々な影響や、それに関する諸要素を整理しよう 3. 「見えるようにした」、 それでどのくらい意味がありそうか 4. おしまい
110. おさらい 「影響」は「関係」によってもたらされる 「関係」は「要素」同士のつながり 
111. おさらい 「関係」を見抜いて 「影響」と向き合うと、 コードを整理しやすくなる 
112. このトークで伝えたかったこと 「ベテランの感覚」「見え方」や 「マインドモデル」の片鱗が、 少しでも掴めれば幸い 
113. どう活かすか？ 良い可視化ツールや、 分析・定量化の手法もある分野 先人の資産が「意味のあるもの」になるのは、 利用者自身の直感や納得があってこそ 
114. 活かしてこ！ 「丁寧に真心を込めて自分の手で書いてみる」 をやることで 「目覚める」ことに繋がる 
115. 活かしてこ！ 便利なものが使えると便利なので、 そうなっていきたいですね！ 
116. おしまい！ お付き合いいただき ありがとうございました!!