Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
20260623_Loop Engineeringで自分の分身の問い合わせBotを作る
Search
ryugen04
June 23, 2026
Programming
270
0
Share
Embed
Copy iframe code
Copy JS code
Copy link
Start on current slide
20260623_Loop Engineeringで自分の分身の問い合わせBotを作る
https://meguro-lt.connpass.com/event/390951
の登壇資料
ryugen04
June 23, 2026
More Decks by ryugen04
See All by ryugen04
夏だ!祭りだ!祭りとはドメインモデリングでは?
ryugen04
0
110
20260807_複雑な医療ドメインに挑むエンジニアの業務知識の深め方
ryugen04
0
37
20260707_Product Engineerが機能する条件、Epic Ownerというロール
ryugen04
0
230
20260704_教科書にないスクラム風をしている人へ
ryugen04
0
620
20260619_複雑な医療ドメインを開発する技術
ryugen04
0
53
『ストーリーテリングの科学』から考える、仕事とキャリアの物語性
ryugen04
1
47
kittyで作るmulti agentsな開発環境
ryugen04
0
370
「神々の山嶺」が教える 巨大プロジェクトの歩き方
ryugen04
0
160
kittyを求めて三千里
ryugen04
0
31
Other Decks in Programming
See All in Programming
型も通る、synthも通る、それでも危ない 〜AIのCDKの権限とコストを機械で検証する〜 / It Passes Type Checks, It Passes Synth Checks, but It’s Still Risky — Automatically Verifying Permissions and Costs in AI’s CDK —
seike460
PRO
1
530
AI時代に設計が 最大の生産性レバーになる 意図駆動開発とデータを消さない設計|Don't Delete Your Data or Your Intent — Design as the Deepest Lever in the AI Era
tomohisa
1
680
AWS DevOps AgentのAzure接続機能を検証して見えた活用法/Use Cases Verified for the AWS DevOps Agent's Azure Connectivity Feature
masakiokuda
1
220
Foundation Models frameworkで画像分析
ryodeveloper
1
570
言葉の格闘技のススメ~紙とペンと言葉から始める、キャリアの描き方~
progresscicada
1
120
Welcome to the "Parametricity" 🏙️ − Generic だけど Specific な世界 −
guvalif
PRO
1
200
プロポーザルを書いてもらう
pvcresin
0
230
【やさしく解説 設計編・中級 #6】良いアーキテクチャとは ~ 一本の登り道の、行き先 ~
panda728
PRO
0
210
ビデオ通話が繋がる0.2秒で何が起きているのか
supurazako
2
180
琵琶湖の水は止められてもNet--HTTPのリトライは止められない / You might be able to stop the water flow of Lake Biwa but you can't stop Net::HTTP retries
luccafort
PRO
0
570
PHP初心者セッション2026 〜生成AIでは見えない裏側を知る:今だからLAMPを通して仕組みを学ぶ〜
kashioka
0
840
【やさしく解説 設計編・中級 #1】一つの車に、運転手は一人 ~ある倉庫システムの事例から~
panda728
PRO
0
200
Featured
See All Featured
Keith and Marios Guide to Fast Websites
keithpitt
413
23k
Public Speaking Without Barfing On Your Shoes - THAT 2023
reverentgeek
1
480
The SEO Collaboration Effect
kristinabergwall1
1
510
XXLCSS - How to scale CSS and keep your sanity
sugarenia
249
1.3M
How Fast Is Fast Enough? [PerfNow 2025]
tammyeverts
3
710
Prompt Engineering for Job Search
mfonobong
0
400
How Software Deployment tools have changed in the past 20 years
geshan
1
34k
Accessibility Awareness
sabderemane
1
170
Are puppies a ranking factor?
jonoalderson
1
3.8k
Google's AI Overviews - The New Search
badams
0
1.1k
Noah Learner - AI + Me: how we built a GSC Bulk Export data pipeline
techseoconnect
PRO
0
350
How GitHub (no longer) Works
holman
316
150k
Transcript
Loop Engineeringで自分の分身の問い合わ せBotを作る 2026-06-23 めぐろLT #37「AI×チーム開発、みんなどうしてる?」 @ryugen
5分で 最近社内でやっている取り組みの話をします
whoami 山本竜玄 Yamamoto Tatsunori (@ryugen04) 経歴: 株式会社ヘンリーで医療・ヘルスケア領域の Webエンジニア(ロールはEpic Owner)やってい ます。
趣味・領域 : Neovim好きです/スクラム好きです アクアリウム/カポエイラ/薬剤師 その他: ビールが好きです!めぐろLTは来るのも初
突然ですが皆さん、 問い合わせ対応 はどうしていますか?
私の社内での流れ 機能開発 開発チームがEpicという単位で新規プロジェクトの開発・テストを 行う 問い合わせ それと並行して、顧客からの問い合わせの調査・不具合修正を エンジニアが行う 問い合わせがスプリントのブロッカー になりやすい
問い合わせの属人化 医療ドメインの開発特性によって、以下のことが起こりやすい - 仕様が外的な側面で決まる、超複雑(厚労省のテキストドキュメン トなど) - 外的なマスタに依存もしている - 実装にも歴史があり、実装経緯・ドメインの詳細まで把握できてい るエンジニアが少ない
- Epic Ownerとしては、スプリント外の作業をできるだけ隔離したい 結果、自分に問い合わせタスクが集中する(させている)
本業ではないので本腰は入れたくない でもドメインの複雑性に依存した トイルを解消し たい
自分のSlack Botを作って育てている
やっていること Claude Code Channel で(※個人用途で)bot 運用 改善ループを回るよう にしている
失敗談 • 最初はそもそも、Claudeのremote sessionでの回答でなんとかし たいと思っていた ◦ 開発リポジトリにスキルをおいてslack mentionしてみたが、ス キル発動率も低い ◦
他の開発のruleやskillsが混じってしまい、速度・精度ともに低 かった ◦ 回答先も担当領域Eng以外がメインだが実装の狭い話をしが ち • Claude Code Channelで0->1で構築してみたが、品質が低かった り逐次リポジトリ上で改善するのに限界があった ◦ Loop Engineeringをやりたくなった
Claude Code Channelとは? • Claude Code の interactive session に、外部シス
テムからメッセージを流し込む仕組み • Slack などの外部イベントを、Claude Code 側では <channel ...>...</channel> 形式の入力として受け 取る • 一回きりの claude -p 実行ではなく、常駐セッショ ンとして使う • MCP server が notifications/claude/channel を 送ることで、Claude Code に通知する • Claude Code は受け取った channel message を 読んで、MCP tools を呼び出す • 今回の利用用途では、 Slack と Claude Code をつ なぐブリッジとして使っている https://code.claude.com/docs/en/ch annels
なぜClaude Code Channelか? Pros - 共通リポジトリにならず、自分用のbotリポジトリとして運用できる - work状況がターミナルで追える - 質問への回答は、既存のコード実装などとコンテキストやステップ
が違うのでリポジトリをわけれる - そもそもの回答の自動化の実現性もわからない状態で、予算や アーキテクチャを追加せずに運用できる Cons - 自分のPCの起動状態に依存する - 知見については、チームにフィードバックしないと結局属人化する
やっていること Claude Code Channel でのやり取りの際に、 issueを外部保存させる 別のCodex sessionで /goalで修正ループを 回させている
Loop Engineeringとは? • →の記事が良かったので引用して紹介 • AI agent に毎回人間が prompt を投げるのではな
く、agent に prompt を投げる「仕組み」を設計する 考え方 • 1回限りの prompt ではなく、目的・状態・検証・次 の行動を持つ反復システムとして agent を動かす • 人間の役割は「次に何を頼むか」を毎回考えること から、「どんなループで仕事を回すか」を設計するこ とへ移る • coding agent を単体の道具として扱うのではなく、 発見・実行・検証・記録を含む小さな業務システムと して扱う https://addyosmani.com/blog/loop-e ngineering/
Loopに必要な要素 Automation: 定期的に作業を発見・triage する仕組み Worktrees: 複数 agent が並行作業してもファイル衝突しない隔離環 境 Skills:
project knowledge や作業手順を外部化した再利用可能な 知識 Plugins / Connectors: issue tracker、Slack、DB、CI など実際の ツールにつなぐ仕組み Sub-agents: 実装者と検証者を分けるための複数 agent 構成 State / Memory: 何をやったか、何が残っているかを会話外に保存 する場所
Stateへの保存内容 →みたいな形でissueを保存させ るようにしている。 (非同期のサブエージェントでの 修正フローなどもやってみたが、 改善精度としていまいちだった)
実際のイメージ →みたいな形でSlack起点でやり取 り、改善要素などもSlackのチャット で伝えている
まとめ - やっていることはシンプルで、個人用途で、属人化した自分のドメイ ン知識や調査フローをClaude Code Channel, Loop Engineeringで 徐々に定式化できるようにしている -
繰り返しているうちに問い合わせに利用可能な品質になってきてい る - 複雑すぎるドメインや、コードベースなどについてはdocsなどに大量 にドキュメント化してコミットして記載しても、そのまま(特にEng以外 の)問い合わせに利用することは難しかった - よりよい仕組みとしては、Claude Managed AgentsやRAGの整備を するなどもあるが、実用性もわからないうちから主タスクでないことに 取り組むにはコストが大きい - 特に組織全体へ展開する前に、MVPとして知識の蒸留・回答フロー の確立として徐々に取り組むにはよい感じだった
ご静聴ありがとうございました