Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
10分でオブザーバビリティを知る
Search
ryu-ki
July 04, 2025
0
27
10分でオブザーバビリティを知る
ryu-ki
July 04, 2025
Tweet
Share
More Decks by ryu-ki
See All by ryu-ki
Claude Codeに要件をヒアリングしてもらった体験がかなり良かった
ryuki0947
15
6.7k
AWSとゼロから始めるデジタル名刺生活~深夜テンションでドメイン買っちゃった編~
ryuki0947
0
70
令和のミニ四駆!? AWS DeepRacer で強化学習に入門してみた
ryuki0947
1
240
新着ニュースを毎朝メール通知する仕組みを作ってみた
ryuki0947
2
320
DuckDBを用いたS3上のALBアクセスログの探索
ryuki0947
0
66
Amazon Bedrock Flowsで ニュース記事のおすすめ度を測ってみた
ryuki0947
0
120
Featured
See All Featured
What’s in a name? Adding method to the madness
productmarketing
PRO
23
3.5k
Designing Experiences People Love
moore
142
24k
BBQ
matthewcrist
89
9.7k
Building Flexible Design Systems
yeseniaperezcruz
328
39k
A Modern Web Designer's Workflow
chriscoyier
694
190k
Faster Mobile Websites
deanohume
307
31k
A Tale of Four Properties
chriscoyier
160
23k
Typedesign – Prime Four
hannesfritz
42
2.7k
Build your cross-platform service in a week with App Engine
jlugia
231
18k
Design and Strategy: How to Deal with People Who Don’t "Get" Design
morganepeng
130
19k
How GitHub (no longer) Works
holman
314
140k
The MySQL Ecosystem @ GitHub 2015
samlambert
251
13k
Transcript
10分でオブザーバビリティを知る 2025/07/04(金)
読んだ本について ┃オブザーバビリティ・エンジニアリング ‐ オブザーバビリティ・エンジニアリング - O'Reilly Japan 2
本日のゴール 3 オブザーバビリティについてちょっとわかる ・オブザーバビリティとは ・オブザーバビリティの要素 ・モニタリングとの違い
4 オブザーバビリティを知っていますか?
今までのシステムのアーキテクチャ ┃モノリシックアーキテクチャ ‐ システムを単一のモジュールで構成 5 https://ya6mablog.com/what-is-microservices/ より引用
近年のシステムのアーキテクチャ ┃マイクロサービスアーキテクチャ ‐ システムを小さな独立したサービスに分割 6 https://ya6mablog.com/what-is-microservices/ より引用
近年のシステムのアーキテクチャ ┃マイクロサービスアーキテクチャ ‐ システムを小さな独立したサービスに分割 7 https://ya6mablog.com/what-is-microservices/ より引用 システムの把握や問題特定が難しい (干し草の中から針を見つけることが難しい)
オブザーバビリティとは 8 アプリケーションの内部動作を理解できる アプリケーションが取りうる任意の状態を理解できる 外部ツールを用いて内部動作と状態を理解できる 新しいコードをデプロイせずに内部状態を理解できる
オブザーバビリティとは 9 アプリケーションの内部動作を理解できる アプリケーションが取りうる任意の状態を理解できる 外部ツールを用いて内部動作と状態を理解できる 新しいコードをデプロイせずに内部状態を理解できる システムの内部動作と状態を 外部から観測し、理解できること
オブザーバビリティが低いとき 10 最高のデバッガー 組織に長くいるエンジニア
オブザーバビリティが高いとき 11 最高のデバッガー 好奇心の高いエンジニア
オブザーバビリティの要素 ┃カーディナリティ(一意性) ‐ データ内の値のユニークさ → データを一意に識別できる ┃ディメンション(次元性) ‐ データ内のキーの多さ →
複雑な切り口で分析できる ┃探索可能性 ‐ 事前に予測することなく、システムが取りうる任意の状態を 反復的に調査し理解できること 12
モニタリングとオブザーバビリティ ┃モニタリング ‐ システムの状態を事前に定義された閾値と比較 ┃オブザーバビリティ ‐ 高カーディナリティ・高次元のデータを収集 13 既知の障害には対応できるが 予測不可能な障害の対応は難しい
事前に予測することなく、システムが取りうる 任意の状態を反復的に調査・理解できる
14 よくある例え話
お医者さんの例 ┃モニタリング=健康診断・定期検査 ‐ 特定の健康指標を定期的にチェック ‐ 例:血圧・血糖値・体温などを計測する ┃オブザーバビリティ=一般的な診察 ‐ 漠然とした症状に対して、様々な情報をもとに何が 起きているかを調べて理解しようとする
‐ 例:いろいろな検査(血液検査・問診・レントゲン)をする 15
16 まとめ
まとめ ┃オブザーバビリティとは ‐ システムの内部動作と状態を外部から観測し理解できること ┃オブザーバビリティの要素 ‐ カーディナリティ・ディメンション・探索可能性 ┃モニタリングとの違い ‐ 事前に予測することなく、システムが取りうる任意の状態を
反復的に調査・理解できる 17
おわりに 18 ┃簡単でしたが、オブザーバビリティの概要について お話ししました ┃クラウド化なども進み、より複雑化していくシステムに 対して、その真の姿を捉え、継続的に価値を提供できる ようにすることはとても重要 気になった方はぜひ本書を読んでみてください