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Inter BEE DX x IP PAVILION 2018-2024

Inter BEE DX x IP PAVILION 2018-2024

2024年6月に幕張メッセで実施されたInterop Tokyo ShowNetブース内ステージでのNOCチームメンバーによる講演資料

ShowNet

June 12, 2024
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Transcript

  1. INTER BEE DX x IP PAVILION 2018-2024 ShowNet NOC Team

    Member 遠峰隆史 INTER BEE DX x IP PAVILION 主査/ ShowNet NOC Team Member 長谷川幹人 1
  2. これまでのInterop Tokyo MoIP関連セッション 2021 (会場内専門セミナー) テレビ局におけるリモートプロダクション取り組み事例 • 登壇者(五十音順):TBSテレビ、テレビ朝日、テレビ東京、日本放送協会、フジテレビジョン、WOWOW 2022 (ShowNetスタジオ)

    いま放送業界が注目するIPライブ伝送技術~Inter BEE におけるIP PAVILION での取り組み~ • 登壇者:INTER BEE IP PAVILION デモリーダー長谷川 幹人 (Interop Tokyoカンファレンス)ライブ映像プロダクションのIP化 ~SMPTE2110と超高精度メ ディア同期~ • 登壇者:Telestream、アリスタネットワークス、池上通信機、ミクシィ 2023 (ShowNetステージ・対談特別企画) INTER BEE IP PAVILION x ShowNet Media over IP・それぞれの 構築リーダーが語るこれからのMoIP • 登壇者:ShowNet NOC チームメンバー遠峰 隆史、INTER BEE IP PAVILION デモリーダー長谷川 幹人 (会場内専門セミナー) ネットワークの力で可能性を解き放つ!放送システムの未来へのチャ レンジ • 登壇者:ネットワンシステムズ 2
  3. IP PAVILIONの成り立ち 前身は2016年のINTER BEE FORUM(基調講演) タイトルは「世界初! IP伝送ライブ制作技術サミット・IPライブ伝送提案の各方 式と今後の展開」 各社独自IPライブ伝送方式について紹介 •

    AIMS, Evertz/ASPEN, SONY/NMI, Medialinks/IP-VRS, NewTek/NDI 翌年2017年も基調講演を実施 タイトルは「動き出したIPライブ伝送制作の現状と展望」 独自IP伝送方式の導入事例を紹介 • AIMS, NHK, Evertz, Medialinks, 静岡放送, NewTek, SONY 2018年からブース動態展示企画を実施=IP PAVILION初年度 基本コンセプトは「標準規格」ベースの展示 5
  4. 2018-2019 6 2018  国内初 ST 2110, AMWA NMOS ベースのマルチベンダーデモを

    実施  12社参加  ネットワーク1重化, ST 2022-7未使用  IP PAVILIONブースをHUBに各社ブース間の連携デモを実施  ST 2022-6デモ併設 2019  ST 2110, AMWA NMOS ベースのマルチベンダーデモ継続  14社参加  ネットワーク2重化, ST 2022-7適用  IP PAVILIONブースを放送局, 各社ブースをVenueに見立てリ モートプロダクションデモ実施  ST 2110, ST 2022-6, NDI連携構成 Venue Venue 放送局(IP PAVILIONブース)
  5. 2020-2021 7 2020  コロナ元年=オンライン配信限定の年  ST 2110, AMWA NMOS

    ベースのマルチベンダーデモ継続  11社参加  センター, スタジオ, IP設備中継車のシステムを構築し番組制 作デモを実施  同システムの説明用に制作した素材(CG込み)を期間限定でイ ンターネット配信 2021  コロナ2年目=ハイブリッド開催の年(デモ=見せる)  ST 2110, AMWA NMOSベースのマルチベンダーデモ継続  24社参加(11社初)  各エリアで注力デモテーマを設定(ネットワーク、放送局内、 中継車、対外接続)  対外接続(5G&Cloud、ST 2022-6)デモにトライ  NTT Flet’sを対外回線に利用
  6. 2022 8 2022  コロナ3年目=ハイブリッド継 続の年  デモ=見せる、も継続  ST

    2110, AMWA NMOSベースの マルチベンダーデモを継続  35社参加(10社初)  Media Operation Center(MoC)を 初定義、リモートオペレーショ ンデモを実施  Venue講演ブースの映像、音声 を共通基盤経由で制作サブに伝 送し番組制作を実施、その素材 をマスターを通して放送する一 連のワークフローを実演  JPEG-XS(ST 2110-22)インターオ ペラビリティテストに初トライ
  7. 2023構成 10 当初プラン(2023年3月時点)  系列局間でシステム共用(リソースシェア)できることを実 現するため複数の放送局を擬似する  リソースシェアするシステムは ”モニタリング基盤”, ”マス

    ター設備”, ”VRシステム”, ”複数の放送局の素材利用のための統 合RDS” の4つをターゲットとする  リソースシェアをメインテーマとすることは変更せず(マス ター共用、統合RDS、モニタリングシステムの基盤化など)  IP PAVILION初・広帯域な対外接続回線利用(NTT Open APN)  ST 2110, AMWA NMOSベースのマルチベンダーデモを継続しつ つ、ローカル時刻同期システムで利用可能なVSF TR-07のJPEG- XS圧縮方式やNDI伝送も組み込む  34社参加(6社初)  Media Operation Center(MoC)、共通基盤の考え方が定着  3日間で約3000人の来場者(IP PAVILIONブースのみ)  IP PAVILION参加メンバー限定で初めて来場者情報を共有
  8. 2018-2023のまとめ 「標準技術」を利用した動態展示を継続実施 SMPTE ST 2110, AMWA NMOSベースの放送制作システムを構築展示 2021よりST 2110-22(JPEG-XS)、2024よりVSF TR-07(JPEG-XS)をシステムに導入

    簡易的なマルチベンダー間の相互接続確認を継続 最近の取り組み 2021:ネットワークインフラを中心にしたシステム設計手法を導入 2022:共通基盤、Media operation Center(MoC)の概念を導入 2023:リソースシェアを前面に打ち出したシステムを展示(マスター共用、統合RDS) 参加規模 当初12社スタートの企画イベントが2022には35社まで拡大(+アドバイザー5社) 2023も34社が参加(+アドバイザー6社) 11
  9. 2024募集対象 企画検討段階から参加し、役割分担のうえ推進いただけ る企業/団体 INTER BEE DX x IP PAVILION の実機接続デモに、実際に稼

    働する機材、説明パネル、要員等をご提供いただける企 業/団体 放送業界向けにセキュリティコンサルティングサービ ス、セミナーサービス(情報セキュリティの三原則な ど)をご提供いただける企業/団体 14
  10. 2024展示機材対象 機材展示する場合は、下記のいずれかに関連する機材で、一 定の条件で実働している機材のみ展示が可能 Media over IP 技術(ST 2110、ST 2059、NMOS)をサポートしてい る機材、サービス

    コンテンツ制作、送出に活用できるAI サービス(監視、ハイラ イト、スイッチングなどの自動化) コンテンツ制作、送出に活用できるCloud サービス(X as a Service) 放送用ネットワークセキュリティ対策可能な機材、サービス INTER BEE DX × IP PAVILIONで構築するデモシステムをモニタリン グ、運用監視できる機器、サービス 15
  11. Media over IP特別企画 : 誕生の経緯  NOC初参加の中村氏の妄想からスタート…  幕張メッセから飛び出して、遠隔地(放送局、中継拠点)との映像伝送を実現させたい External接続を活かしたリモートプロダクションを環境を構築して、

    遅延やジッタがどの程度、圧縮・非圧縮の映像伝送に影響するかを把握してみたい  IP化にチャレンジされている放送局の皆さまにShowNetを使い倒してもらいたい 最先端の技術・機器で構成されたネットワークを活用できるのはShowNetだけ 今まさにIP化に向けて取り組まれている放送局の皆さまに実践の場として利用いただきたい とは言うものの不安要素は多く… - 放送局の皆さまに興味を持って参加いただけるのか? - そもそも接続に必要な回線は。。? そんな中で、快く飛び込んでくださった皆様のおかげでMoIP特別企画が立ち上がりました!
  12. 22 Media Operation Center スタジオ設備 ShowNet (サービスプロバイダー) Stage 中継先 MoIP用

    PTP設備 放送局A 放送局B 放送局C Media over IP D-1 回線設備
  13. Internet ShowNet (サービスプロバイダー) 23 Media Operation Center Stage PTP 放送局A

    放送局B 放送局C 機材提供: ヤマハ株式会社様 シスコシステムズ合同会社様 VPNにより拠点間のL2アクセスを提供 PIM/OSPFによるマルチキャストルーティングを実現 メディア伝送用 L2VPN (L2TP over IPsec) 制御用 L3VPN (IPsec) VPNによる 放送局との接続
  14. Internet ShowNet (サービスプロバイダー) 24 Media Operation Center Stage PTP 放送局A

    放送局B 放送局C VPNによる 放送局との接続 機材提供: ヤマハ株式会社様 シスコシステムズ合同会社様 どの局とも Internetを介して素材の受け渡しが可能 編集・ 加工
  15. Media over IP 特別企画 : 放送局の取り組み ShowNetのネットワークを存分に活用した相互接続試験やPoCを実施 *各局の詳しい取り組みは6/12 – Stage1-3のアーカイブをご覧ください

    NHK 日本テレビ テレビ朝日 テレビ北海道 日本テレビ(JPEG-XS : ~200Mbps) 、テレビ北海道(ST2110-20 : 1.3Gbps)の映像を受信 送出用の映像にそれぞれをインサートし、幕張へ送出 IP放送機材のオペレーション画面をMOC内へ伝送(KVM) NMOSコントローラーによるIP放送機器の一括制御 幕張より圧縮 (JPEG-XS : ~200Mbps)の映像を送出 受信した映像にインサート映像を入れこんだものを幕張側へ送出 MOCにて作成された映像を非圧縮(ST2110-20 : 1.3Gbps)で伝送 受信した映像にAIアナウンサーによる解説映像等を組み込みを幕張側へ送出 局内の放送機材のコントロールを幕張から実施 システムカメラ + CCU, 音声IPGWの相互接続試験を実施 IPによるShowNet Stageのライブ中継を他放送局と協力して実施 MOCに送られた映像にShowNetロゴや登壇者資料を入れ込み、各放送局に送出 *敬称略、五十音順
  16. Media over IP 特別企画 : 今後の期待 今後の課題 放送業界に向けたShowNetの認知度アップ • 放送局エンジニアがShowNetに参加しやすい環境を作る

    通信業界に向けたINTER BEE DX x IP PAVILION(11月)の認知度アップ • 放送業界向けイベントで取り組んでいるMedia over IP企画イベントに、ネットワーク、セキュリティ、 AI、Cloudに関連される方々にご参加頂き、放送業界におけるネットワーク関連の課題を認知頂く環 境を提供し、結果、ShowNetとの連携を強化する 放送局の皆さまと創る・試す最新のMoIP基盤 NOCメンバーならぬ、MOCメンバーの誕生? 放送のプロとネットワークのプロが集結するShowNet / Media over IP
  17. 32