後工程をお客様のように考え、後工程の立場に立って担当業 務のできばえを評価する。 c. 品質第一: 品質を第一とし、製品・サービスの提供およびそのための技術を作って いく。 2. 手法 a. プロセス重視: プロセス(仕事のしくみ・やり方)に着目し、管理、向上する。 b. 標準化: もっとも優れた方法を標準とし、これに則って行動する。 c. 源流管理: 仕事の流れの源流(上流)にさかのぼって、品質向上やサービスのしく みを掘り下げる。 18
再発防止: 問題が発生したときに同じ原因で問題が起きないように対策する。 c. 未然防止: 問題を計画段階で考えておき、修正、対策する。 d. 潜在トラブルの顕在化: 報告されていない、表面化されていないクレーム、トラ ブルを明らかにする。 e. QCD(結果)に基づく管理: 結果に着目し、プロセス・しくみを議論する。 f. 重点志向: 結果に大きな影響を与えている問題に着目する。 g. 事実に基づく管理: 経験や勘にのみ頼るのでなく、データや事実に基づいて管 理する。 19
どういうユーザーがいて、それぞれのユーザーにとっての価値は何かを考える。 • 音声で指定した場所と日時の天気の予報を音声で受け取る例) – ユーザーの音声の明瞭さ、大きさ、使う環境によっては価値が目減りするが、目減り した価値がユーザーにとっての価値 *: Vargo, Stephen L., Robert F. Lusch, Evolving to a New Dominant Logic for Marketing, Journal of Marketing vol 68, no. 1, pp. 1-171 (2004) 43
価格、コストパフォーマンス、経済的メリット – 社会的価値: 他者からの承認、社会的地位、所属集団との一体感、自己表現 – 情緒的価値: 喜び、わくわく、安心感をはじめ製品やサービスを使うことで得る感情 、感覚 • ソフトウェア(用途、種類、提供形態)やユーザーによって求める価値が違う。 – ユーザー自身が十分に把握できていないことがある。 – ユーザーのほうが詳しい場合もある。 *: Sheth, J. N., Newman, B. I., Gross, B. L., Why we buy what we buy: A theory of consumption values. Journal of business research, 22(2), pp. 159-170(1991) 44
K. Kumon, S. Morisaki, Identifying Defect Injection Risks from Analysis and Design Diagrams: An Industrial Case Study at Sony, IEEE/ACM 45th International Conference on Software Engineering 2023: Software Engineering in Practice (ICSE-SEIP), pp. 420-431 (2023)