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[導入トーク] 集合的予測符号化と新たな知性の時代

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Avatar for Tadahiro Taniguchi Tadahiro Taniguchi
June 11, 2026
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[導入トーク] 集合的予測符号化と新たな知性の時代

JSAI 2026 で行われた企画セッション
[4C1-KS-27]集合的予測符号化と新たな知性の時代2026年6月11日(木) 9:00 〜10:30 C会場
の導入トークのスライドです

オーガナイザー
*谷口忠大(京都大学、立命館大学、AIRoA、Artificial Life Institute)
林祐輔(AI Alignment Network、Humanity Brain、Artificial Life Institute)
岡瑞起(千葉工業大学、Artificial Life Institute)

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Tadahiro Taniguchi

June 11, 2026

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Transcript

  1. [4C1-KS-27] 集合的予測符号化と新たな知性の時代 2026年6月11日(木) 9:00 〜 10:30 C会場(展示ホール仮設2) オーガナイザー  *谷口

    忠大 (京都大学、立命館大学、AIRoA、Artificial Life Institute)  林 祐輔 (AI Alignment Network、 Humanity Brain、Artificial Life Institute)  岡 瑞起 (千葉工業大学、Artificial Life Institute) 1
  2. 人間と言語(記号)と生成AIの時代 人間は認知革命(約7万年~3万年前)を超えて言語をつくり、 法をつくり、科学を作り、文明を築いてきた。  記号システムの連鎖的発展:音声言語 → 書き言葉 → 貨幣・宗 教記号・法制度

    → 道具 → テクノロジー → 活版印刷 →ラジ オ・テレビ→ 計算機 → インターネット →SNS→ AI!!!!  私たちは様々な文化的ニッチを構築し、現在に至る。  現代のAIの多くは人間の生み出した言語に依存している。  ところがその言語がどうやってできたか(記号創発システム 論) ? その言語が実世界の構造や思考の源としての因果関係 等をどのように内在化させているのか? など本質的にはブ ラックボックス。  「LLMがなぜ賢いのかは誰も知らない」というナラティブ ユヴァル・ノア・ハラリ「サピエンス全史: 文明の構造と人類の幸福」河出書房新社(2016)
  3. 「新たな知性」の時代へ  AIエージェントの社会実装が急速に進み、人間とAIが共同し て科学探究や意思決定を行う時代が到来した。AIが人間を凌 駕する水準に達しつつある。(2026/06/10 Anthropic Fable 5 リリース )

     しかし同時に、社会の側では深刻な副作用が顕在化している: SNS上での分極化(Polarization)と民主主義の機能不全 研究自動化による論文量産と査読体制崩壊の危機 フィジカルAIの社会浸透と身体性と知性の関係 個体の認知・言語運用・思考能力の話とし てだけで AI を捉えていては、いま起きてい る問題は解けない。
  4. 集合的予測符号化(CPC) [Taniguchi ‘24]  言語/記号創発を人間集団による言語ゲームを通した集合的な予測符号化とし て定式化。(言語ゲームは自律分散的なベイズ推論として機能)  言語/記号システムは「集合的予測符号化」により形成されるのではないか︖  言語そのものが集合的な予測符号化によって形成されるために、世界の情報が

    分布意味論の中にコーディングされている。  自由エネルギー原理や世界モデルの延長線上で言語創発が議論可能 Taniguchi T (2024) Collective predictive coding hypothesis: symbol emergence as decentralized Bayesian inference. Front. Robot. AI 11:1353870. doi: 10.3389/frobt.2024.1353870 (Outstanding Article Award) 5 集合的予測符号化 言語・認知・身体 を統合する 知能の統一理論 T. Taniguchi (Kyoto U) K. Friston (UCL) 自由エネルギー原理 予測情報処理に基づく 脳の統一理論
  5. 言語は集合的世界モデルか? 科学のモデルとしてのCPC Taniguchi, T., Ueda, R., Nakamura, T., Suzuki, M.,

    & Taniguchi, A. (2026). Generative emergent communication: large language model is a collective world model. Advanced Robotics, 1–26. https://doi.org/10.1080/01691864.2026.2661958 Tadahiro Taniguchi, Shiro Takagi, Jun Otsuka, Yusuke Hayashi, Hiro Taiyo Hamada; Collective predictive coding as model of science: formalizing scientific activities towards generative science. R Soc Open Sci. 1 June 2025; 12 (6): 241678. https://doi.org/10.1098/rsos.241678
  6. System 0/1/2/3 : マルチタイムス ケール解釈。フィジカルAIと ベルクソン哲学との接続 デモクラシーとCPC 共生的Human-AIアライメント Taniguchi, T.,

    Hayashi, Y., Hirose, M., Oka, M., Suzuki, K., Witkowski, O., & Tang, A. (2026). Symbiotic Alignment via Collective Predictive Coding. Zenodo. https://doi.org/10.5281/zenodo.19025737 Taniguchi, T., Hirai, Y., Suzuki, M., Murata, S., Horii, T., & Tanaka, K. (2025). System 0/1/2/3: Quad-Process Theory for Multitimescale Embodied Collective Cognitive Systems. Artificial Life, 31(4), 465-496.
  7. SPEAKERS 林 祐輔(AI Alignment Network / ALIFE Institute)  CPC理論の展開と集合的知能モデル

     研究を核とした CPC のチュートリアル的導入 鈴木 健(東京大学 / ALIFE Institute)  デジタル民主主義と共生的アライメント  Symbiotic Alignment / Plurality / 『なめらかな社会とその敵』 大塚 淳(ZEN大学)  CPC-MS︓科学のモデルとしてのCPC  AI for Scienceの時代を支える生成科学の科学哲学に向けて 平井 靖史(慶應義塾大学)  ベルクソンのマルチタイムスケール解釈とSystem 0/1/2/3  時間論からみた階層的認知システムの基礎
  8. 本日のアジェンダ(90分) ① 開催趣旨説明(5分) 谷口 忠大 ② 話題提供(60分/各15分)  林 祐輔

    氏:CPC理論の展開と集合的知能モデル  鈴木 健 氏:デジタル民主主義と共生的アライメント  大塚 淳 氏:AI for Science時代の科学哲学とCPC-MS  平井 靖史 氏:ベルクソンのマルチタイムスケール 解釈とSystem 0/1/2/3 ③ 全体討論(25分) • フロアを交えたディスカッション • Slack & ZOOMにも質問ください
  9. 経歴  2006: 京都大学大学院工学研究科精密工学専攻修了 博士(工学)  2005: 日本学術振興会特別研究員(DC→PD)京都大学 (所属同上) 

    2007: 日本学術振興会特別研究員(PD)京都大学 京都大学大学院情報学研究科システム科学専攻  2008: 立命館大学情報理工学部助教  2010-: 立命館大学情報理工学部准教授  2015-2016 インペリアル・カレッジ・ロンドン客員准教授  2016-: 一般社団法人ビブリオバトル協会代表理事  2017-2024: 立命館大学情報理工学部教授  2017-2024: パナソニック客員総括主幹技師 (クロスアポイントメント)  2024-: 京都大学大学院情報学研究科教授  2024-: 立命館大学総合科学技術研究機構客員教授  2024-: パナソニック・シニアテクニカルアドバイザー  2024-: 一般社団法人Tomorrow Never Knows理事  2025-: 一般社団法人AIロボット協会(AIRoA)理事  2025-: 株式会社ABEJA 技術顧問  2026-: Artificial Life Institute. PI 谷口忠大 (Tadahiro Taniguchi) @tanichu
  10. 2010 記号創発システム という概念の導入 2014 記号創発ロボティクス 構成論の哲学 2020 認知科学への接続 生成モデルとして 『ワードマップ

    記号創発システム論』 谷口忠大(編著)新曜社 2024 記号創発ロボティクス/システム論 記号創発システム, 記号創発ロボティクス, 記号論と意味論, 発達心理学と構成主義, ユクスキュルの環世界論, ネオサイバネティクスと情報, プラグマティズム, 確率的生成モデル, 自由エネルギー原理と予測符号化, マル チモーダル物体概念形成, マルチモーダル場所概念形成, ディープラーニングと表現学習, 世界モデル, 大規模 言語モデルと分布意味論, 認知発達ロボティクス, ニューロロボティクス, 身体性とソフトロボティクス, 幼児 の言語獲得, ロボットによる語彙獲得, 感情と好奇心, 意識とクオリア, 言語の進化と創発, 現象学, エナクティ ヴィズム, 文化心理学と記号圏, マルチモーダルな言語教育, 創発する倫理, コードの創発, AIロボット社会, 記 号創発システム論の展望, など 項目タイトル ――心と言語・社会と身体をつなぐ新しいシステム論
  11. 統合的な知能の科学 記号創発システム科学へ Email: [email protected] Twitter: @tanichu 『ワードマップ 記号創発システム論』 谷口忠大(編著)新曜社 2024

    “Symbol Emergence Systems: An Interdisciplinary Discussion about Cognition, Language and Society” Tadahiro Taniguchi (Editor) March 2026 In Japanese In English Information Email: [email protected] X (personal): @tanichu