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Kubernetesの公式ドキュメントを翻訳してみた

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September 20, 2025
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 Kubernetesの公式ドキュメントを翻訳してみた

2025/9/20
小江戸らぐ 9月のオフな集まり(第278回)

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世良泰明

September 20, 2025
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  1. 自己紹介 名前: 世良 泰明 (せら やすあき) 職業: ひよっこインフラエンジニア クラウドエンジニア(?) 某製造業@横浜

    趣味: 囲碁, 散歩, etc… twitter: @y_sera15 自宅K8sクラスター intel NUC 3台(VM6台) + Synology NAS ←8月に取得
  2. きっかけ 5月のCloud Native Days Summerの前日のイベント Kubernetes Upstream Training in Japan

    - Kubernetesコミュニティにコントリビューションを始めたい人向けの入門講座 - CNCJ主催 - トレーニング用リポジトリへのIssue/Pull Request作成 - Githubのコマンド(/assign等) - Kubernetesの組織構造 - などなど ここでコントリビュートのお作法を学んだ
  3. 翻訳したドキュメント kubernetesの構築ツール kubeadm を使用したクラスター構築のガイド - 「kubeadmを使用したクラスターの作成」 (アップデート) - 「Linuxワーカーノードの追加」 (新規作成)

    1つ目のドキュメントは、2021/2から本質的な同期がされていなかった 2つ目は、1つ目から切り出されたもの 気になっていた点 - コントロールプレーンとワーカーノードの隔離を解除するコマンドが古い 日本語版 kubectl taint nodes --all node-role.kubernetes.io/master- 英語版 kubectl taint nodes --all node-role.kubernetes.io/control-plane- - 他にも倍くらい記述が増えている 2年前から認知していたが、まだ修正されていなかったので着手
  4. やったこと kubernetes/website のリポジトリに対して、以下の作業を実施 1. 前例を参考にしながらissueを投げる 2. 翻訳作業(2~3週間) 3. Pull Request作成

    4. レビュー待ち(数週間) 5. レビュー指摘修正(3~4週間) 6. レビュアー承認&マージへ ガイドラインがあるので、それに従う - 翻訳ガイド (https://kubernetes.io/ja/docs/contribute/localization/) 2ヶ月ほどかかって無事マージ
  5. 本家(英語版)の修正 3つ目のドキュメント翻訳を試みた際、本家の修正漏れを発見(kubeadm-certs.md) - kubelet設定用オブジェクト(kubelet-config)の名前が古い仕様のまま before v1.24 kubelet-config-v1.X : Xはクラスターのマイナーバージョン after

    v1.25 kubelet-config - その他タイポ(括弧が閉じてない) 翻訳しつつ、本家にも修正Pull Requestを投げてみた → しばらく放置も無事マージ 本家にもコントリビュートできた 意外とネタは転がっている
  6. その他2: 日本語翻訳の状況 翻訳されているドキュメントの数(2025/9/20現在) find website/content/${LANG}/${CATEGORY} –name ‘*.md’ | wc -l

    blog: 新規リリース, カンファレンス案内など docs: ドキュメント →割と翻訳されている ※ リファレンスは自動生成系があるので少なめ ただし、翻訳後追従しているかはまちまち カテゴリ en ja blog 681 38 docs 1510 476 docs/concepts 154 132 docs/tutorials 41 29 docs/tasks 218 132 docs/setup 22 26 docs/reference 1029 137
  7. その他2: 日本語翻訳の状況 setupがなぜか日本語の方が多い…? とりあえず洗い出し vimdiff <(find ./en/docs/setup -name '*.md' |

    sed 's/\/en//g') <(find ./ja/docs/setup -name '*.md' | sed 's/\/ja//g') 時間あるときに深掘りしてみる