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「合意のない期待」を防ぐためのドラッカー風エクササイズ
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Kazumichi Yamamoto
May 19, 2023
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「合意のない期待」を防ぐためのドラッカー風エクササイズ
2023/5/19 福岡で開催されたTechBrew 〜 一杯のお酒で繋がるエンジニアたち〜@福岡 での発表資料
https://findy.connpass.com/event/281690/
Kazumichi Yamamoto
May 19, 2023
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Transcript
「合意のない期待」を防ぐための ドラッカー⾵エクササイズ 2023-05-19 @yamamoto-febc TechBrew 〜 ⼀杯のお酒で繋がるエンジニアたち〜@福岡
⼭本 和道(@yamamoto-febc) さくらインターネットという会社でSREをしています ⾃⼰紹介
• 社内向けKubernetes基盤の提供 • SAKURA monitoring suite • Enabling SREを通したAgile Cultureの育成
SRE室の取り組み(の⼀部) 参考: 「IaaSにおけるPlatform Engineeringとこれから - Platform Engineering Meetup #2」 https://speakerdeck.com/kazeburo/platform-engineering-in-iaas
• 社内向けKubernetes基盤の提供 • SAKURA monitoring suite • Enabling SREを通したAgile Cultureの育成
SRE室の取り組み(の⼀部) 参考: 「IaaSにおけるPlatform Engineeringとこれから - Platform Engineering Meetup #2」 https://speakerdeck.com/kazeburo/platform-engineering-in-iaas テクニカルな⾯だけでなく ⽂化⾯での取り組みも担当
• チーム作りから⾏う • オンラインでの朝(⼣)会、定例の開催 • 特定の個⼈に頼らないIssue/障害対応 • Blamelessな「ふりかえり」の定着 • ドキュメンテーション⽂化の育成
• ロードマップの作成 Enabling SREを通したAgile Cultureの育成
• チーム作りから⾏う • オンラインでの朝(⼣)会、定例の開催 • 特定の個⼈に頼らないIssue/障害対応 • Blamelessな「ふりかえり」の定着 • ドキュメンテーション⽂化の育成
• ロードマップの作成 Enabling SREを通したAgile Cultureの育成 今⽇はこの辺の チームビルディングのお話
チームビルディング
• とあるプロダクトチーム • 従来はエンジニア 2⼈ + 企画担当(ビジネス寄りのメンバー) 1⼈ + SRE
• 新年度を迎え新しいメンバーがジョイン • エンジニア + 2⼈ • 企画担当 + 1⼈ • ⼀気に倍の⼈数になった チーム体制と新年度での変化
• お互いの得意/不得意や好き/嫌いがわからない • 各メンバーが何をどう分担して良いかわからない メンバー追加による不安
• お互いの得意/不得意や好き/嫌いがわからない • 各メンバーが何をどう分担して良いかわからない メンバー追加による不安 「合意のない期待」
合意のない期待 • 弊社の⽥中によるnote • 社内での認知度は⾼い(体感) • 会社のSlackには専⽤スタンプもある https://note.com/kunihirotanaka/n/n951df3a7f7b9
「合意のない期待」を防ぐには、、、?
「ドラッカー⾵エクササイズ」
• チームビルディングの⼿法 • 書籍「アジャイルサムライ」で紹介されている • チームメンバー同⼠で4つの質問に答えていく • ⾃分は何が得意なのか? • ⾃分はどうやって貢献するつもりか?
• ⾃分が⼤切に思う価値は何か? • チームメンバーは⾃分にどんな成果を 期待していると思うか? https://www.ohmsha.co.jp/book/9784274068560/ ドラッカー⾵エクササイズ
良さそう、でも、、、
• 4つの質問って答えるのが難しい そのままじゃ使いづらい • 抽象的で答えづらい • 終わった後どうまとめる?
調べたらカスタマイズしている例があった
カスタマイズの例 • GMOペパボ様のブログ • 期待をすり合わせるために質問をカスタマイズ • 3つの質問 • ⾃分は何が得意なのか? •
チームメンバーは⾃分に どんな成果を期待していると思うか? • 他のチームメンバーに期待することは何か? https://tech.pepabo.com/2017/07/07/the-drucker-exercise/
やってみた
• スプレッドシートを⽤意して オンラインで⼀⻫に編集できるようにした • 1時間で収まるように • 時間配分の例 • 1) 各質問への回答記⼊(10-15分程度)
• 2) 1⼈づつ発表(3分程度) • 3) 結果のふりかえり/感想戦 作業⽤スプレッドシート 💡ふりかえりまでが1セット
結果はどうだった?
結果はどうだった? → 好評でした🎉
• 良かった点 • ⾃分が得意なこと/周りから期待されていることを可視化できた • これまで⾒えていなかった期待/(チームへの)需要が知れた • → 「合意のない期待」から「合意のある期待」になった 🎉
• 改善点 • できるけれど好きではない、できないけど好き、といったことも知りたい • コメントを書きづらい相⼿もいた -> 相⼿のことをある程度知ってからの⽅が良かったかも ふりかえり/感想戦で出たメンバーの⽣の声
• チームビルディングの⼿法の1つ • お互いに4つの質問をして相互理解を深めていく • そのままだと使いにくい⾯もあるので質問をカスタマイズした • 「合意のない期待」を防ぐ効果があった🎉 まとめ: ドラッカー⾵エクササイズ
「合意のない期待」を防ぐための ドラッカー⾵エクササイズ 2023-05-19 @yamamoto-febc TechBrew 〜 ⼀杯のお酒で繋がるエンジニアたち〜@福岡