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Cortexで加速する AI不動産投資 RENOSYのデータ活用 @Snowflake ACC...

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July 10, 2025

Cortexで加速する AI不動産投資 RENOSYのデータ活用 @Snowflake ACCELERATE

下記イベントの登壇時の発表資料です。

Snowflake ACCELERATE
広告・メディア・テクノロジー業界向けウェビナー
〜生成AIやLLMを活用した高度な分析と業務効率化の最新事例〜
https://www.snowflake.com/webinar/accelerate-japan-advertising-media-tech/

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July 10, 2025
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Transcript

  1. 1. 登壇者紹介 / 会社紹介
 2. GA technologiesでのSnowflakeの使い方
 3. お客様との面談のフローと課題 


    4. Cortex + Streamlitを活用した面談の科学 
 5. まとめ・展望 
 アジェンダ 

  2. 登壇者紹介 
 酒井 悠斗 / Yuto Sakai
 職歴:新卒で外資保険会社 → 2024年

    GA technologies入社
 所属:Data本部 Applied ML部 データサイエンティスト 
 
 GA technologiesでの取り組み:
 ・デジタルマーケティング領域の出稿割合の最適化 
 ・セールス領域の行動とKPIの関連性可視化・分析
 ・社内でのLLMアプリ作成ツール導入による LLMの民主化

  3. お客様が投資用不動産を購入するまで 
 Webでの問い合わせから成約までの一連のフローは以下の通り 
 成約
 Field Sales
 オンライン面談
 Inside Sales


    電話面談
 Web
 問い合わせ
 この範囲は人が多く関わる領域で定量的な 分析や施策の実施に課題があった
  4. 面談フローにおける課題 
 振り返り・次面談への事前準備に課題あり 
 IS->FSのフロー横断 
 での最適化が不十分 
 業務が属人化し、 


    ナレッジの共有が 
 不十分 新人のメンバーなど 
 の営業社員のスキル 
 が不十分 
 個別最適化 属人化 スキル不足
  5. Streamlitアプリ / キーアクションチェッカー 
 背景・課題: 
 • 実施済みの不動産の面談データは Zoomで蓄積
 •

    統一的に面談データを分析する仕組みが未整備 
 
 対象ユーザー: 
 • BizDev, Asset planner(アセットプランナー) 
 
 効果:
 • 蓄積された面談データを統一的に分析する仕組みの確立 
 • 各種KPIに重要な影響を与えているキーアクションの発見 
 キーアクションチェッ カー
 ※Asset planner: 資産形成を成功に導くため、共に考え、 
 伴奏するパートナーです。 

  6. 面談データの活用方法 
 内製SFA KPIs Table Streamlit 特定のアクションの実施有無をチェックし KPIとの相関を見ることでインサイトを得る 
 データソース

    BIツール ETL Snowflake Task APIで データ取得 Transcript Check Result 営業活動の記録 
 Streamlitアプリを用いた 
 キーアクション実施有無の確認 
 アクション実施有無と KPIの相 関からのインサイト獲得 

  7. 動作イメージ / キーアクションチェッカー 
 Step2: キーアクションを定義 
 ※キーアクションやチェック結果はダミーです 
 対象の面談を選択肢から選ぶ

    面談種別の指定 チェックしたいアクションを テキストで定義する アクションの指定 「タスク作成と実行」を押すと Snowflakeのタスクが作成される タスクの作成
  8. コード紹介 / キーアクションチェッカー 
 コード・プロンプトの紹介 
 あなたは、ZoomのTranscriptを分析するAIです。 不動産投資の販売に関する営業トークを分析します。 あなたは、Transcriptの中からKey Actionを見つけることが求められていま

    す。 Key Actionは、営業トークの中で重要な行動や発言を指します。 例えば、自己紹介や商品の説明、顧客のニーズの確認などが含まれます。 あなたは、Transcriptを読み取り、Key Actionが行われているかどうかのフラ グを立てる必要があります。 # 出力フォーマット 以下の通りで「0」か「1」の整数のみ出力してください。それ以外のテキストは 出力しないでください。 - 0: (Key Actionが行われていない) - 1: (Key Actionが行われている) ~~~(略)~~~ select * ,SNOWFLAKE.CORTEX.COMPLETE( 'llama3.1-8b', [{{ 'role': 'user', 'content': concat( '{llm_prompt}', ' # Key Action:', '{key_action}', ' # Transcript:', {input_column_name} ) }}], {{'max_tokens':10}} ):"choices"[0]:"messages" AS key_action_flag_temp from target_table Snowflake Cortexを呼ぶ部分 
 LLMへのPrompt

  9. 定性的効果 / アプリ開発前後での PDCAの回し方
 Streamlitアプリを通して、横断的な PDCAを回せる体制を構築 
 Streamlit 
 アプリ

    個人やチーム単位での PDCA は回せているが、事業部全体 では難しい 
 Before 面談を横断的に振り返る仕組 みを構築し、そこから得られた インサイトを次の面談に活かす 
 After チームA チームB チームC
  10. 定量的効果 / KPIへの定量的な影響 
 今まで「効果的なアクション」と認識されていたものの効果が定量的に測れるように 
 キーアクション
 実施効果
 KA01
 93%


    KA02
 128%
 KA03
 127%
 KA04
 151%
 KA05
 97%
 KA06
 145%
 KA07
 159%
 KA08
 385%
 4倍ほどの差が出たキーアクションも見つかってきている 
 3.85x

  11. 今後の展望 
 さらなるパフォーマンス向上のためにデータ観点でできることを継続 
 なるべく安価なコスト 
 で精緻な分析が行える 
 ような方法論の追求 


    書き起こし (テキスト )
 だけでなく、音声や動画 
 などにも分析範囲を拡大 得られたインサイトが 
 現場に浸透するように 
 コミュニケーション・ 
 モニタリングを継続 
 分析ROI向上 対象拡大 現場浸透