Lock in $30 Savings on PRO—Offer Ends Soon! ⏳
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
業務システムの銀の弾丸? メモ機能を考察する
Search
8845musign
February 22, 2022
Design
2
280
業務システムの銀の弾丸? メモ機能を考察する
UI/UXデザイナーLT会 - vol.6
https://rakus.connpass.com/event/235515/
8845musign
February 22, 2022
Tweet
Share
More Decks by 8845musign
See All by 8845musign
Ubie Vitalsの取り組み紹介
8845musign
1
1.3k
業務システムに必要なアクセシビリティ
8845musign
1
1.1k
業務システム狂詩曲
8845musign
4
2.1k
READING The Atomic Workflow
8845musign
3
740
いまさら styled components 入門した
8845musign
3
940
いろはとアップデート LIGHTNING DESIGN SYSTEM
8845musign
0
1.8k
チームをかえていくこと そして、泥臭さについて
8845musign
1
2.1k
感性デザインとは?
8845musign
4
1.9k
○DD駆動開発
8845musign
1
160
Other Decks in Design
See All in Design
組織はみんなでつくる。デザイナーが仕掛ける急拡大する組織のカルチャーづくり
mkasumi
0
990
デザインエンジニアの延長にデザインマネージャーとしての可能性を探る
takanorip
0
820
Vibe Coding デザインシステム
poteboy
3
1.5k
【MIXI MEETUP!ー TECH & DESIGN DAYー】新たなSNS「mixi2」の “0→1”開発の舞台裏:デザイナーが語るプロダクト誕生秘話
mixi_design
PRO
0
180
一次体験を起点にしたUX改善の取り組み / Direct Experience Driven UX Improvements
bitkey
PRO
0
310
The Spring Festival
jisun
0
110
Franks Myth
gfht1
0
370
BXデザイン組織が挑んだスクラム 〜ブランドを育み、デザイナーを解放する変革の物語〜(Scrum Fest Mikawa 2025)
tadashiinoue
0
950
Ana Cortes Visual Development Portfolio 2025
haruanleb
0
140
企業にデザインが融けたとき、デザイナーにできること。事業会社12年間の探究と葛藤 / Designship2025
visional_engineering_and_design
0
1.2k
モビリティプラットフォームの未来を築くクラウド基盤
kossykinto
0
150
Treasure_Hunting
solmetts
0
120
Featured
See All Featured
How to Ace a Technical Interview
jacobian
280
24k
Producing Creativity
orderedlist
PRO
348
40k
10 Git Anti Patterns You Should be Aware of
lemiorhan
PRO
659
61k
I Don’t Have Time: Getting Over the Fear to Launch Your Podcast
jcasabona
34
2.6k
Art, The Web, and Tiny UX
lynnandtonic
303
21k
4 Signs Your Business is Dying
shpigford
186
22k
Side Projects
sachag
455
43k
Code Review Best Practice
trishagee
74
19k
The Cult of Friendly URLs
andyhume
79
6.7k
Fight the Zombie Pattern Library - RWD Summit 2016
marcelosomers
234
17k
Speed Design
sergeychernyshev
33
1.4k
Chrome DevTools: State of the Union 2024 - Debugging React & Beyond
addyosmani
9
1k
Transcript
業務システムの銀の弾丸? メモ機能を考察する UI/UXデザイナーLT会 - vol.6
自己紹介 腹筋ローラーの力を信じろ (Twitter: @8845musign) 株式会社イエソド所属 業務システムのUIデザインを中心に、プログラミングや 運用、プロジェクトの進行管理まで、必要なことを必要 なタイミングにいろいろやる人
業務システムには「メモ機能」を 求められることがある
経費申請システムの申請時に入力可能なメモ 引用元: https://www.teamspirit.com/ja-jp/blog/entry/teamspirit-9.html
保存したインポート設定に記入可能なメモ
Macのファイル詳細に 入力可能なメモ
「メモ」はどういう要求から 設計されるのか?
実際の「メモ」の利用例に 焦点を当ててみる
メーラーのメモをフル活用した話 お客様からの依頼メールを受け取って、データをシステムへ投入する業務 当時使っていたメーラーでは、メールにメモが追加可能だった メールとメモは全員に共有されていた
ユースケース 作業するメールに、自分が担当であることを記載 作業の進捗状況をメモ タスクがどこまで完了したか お客様とのやりとりステータス 完了をメモ
ユースケース 作業するメールに、自分が担当であることを記載 → アサイン管理 作業の進捗状況をメモ タスクがどこまで完了したか お客様とのやりとりステータス 完了をメモ
ユースケース 作業するメールに、自分が担当であることを記載 → アサイン管理 作業の進捗状況をメモ → 個々ののTODO管理、作業ログ タスクがどこまで完了したか お客様とのやりとりステータス 完了をメモ
ユースケース 作業するメールに、自分が担当であることを記載 → アサイン管理 作業の進捗状況をメモ → 個々ののTODO管理 タスクがどこまで完了したか お客様とのやりとりステータス 完了をメモ
→ 全体のTODO管理
創意工夫によってさまざまなケースで メモは それなりに機能する
それぞれ専用のツールを導入/開発した方がより 効率化できるのでは?
それは確かに正論ですが メールを起点にタスクが回るのであれば、メール自体に情報を付与したい 横断的にツールを行き来するめんどくささ 細かい生産性を上げるための予算は降りなかった 明日から業務を改善したいのに、ツール選定/開発に時間をかていられない
最近のヒアリング(情シスの方)
ツールは何かを保存し名前をつけることができる ただし、名前や設定から、「なぜそれが生まれたのか?なぜ存在するのか?」を推察す ることが難しい 1人で業務をやるのであるのなら良いが 行間を埋めるために、wikiやスプレッドシートでの情報管理が始まる (腹筋の心の声: またスプシーくんかよ……ウンザリ。でもスプシーくんは我々プロダク トの足りない部分を引き受けて頑張ってくれてるんだよな。ごめんな。でも嫌い。) またはSlack上で質問のやりとりが行われ、流れる なのでメモが欲しい
現場に隠れた、ツールでは解決しきれていない コミュニケーション課題をメモは解決するかも
結論: メモとはなんなのか? 抽象的なツール 抽象化された要求 抽象的なユースケース 抽象的なデータ構造
ユースケースだけからはメモは生まれない 個人の体験をデザインしてコントロールしてやろう、ということは可能なのだろうか 作られたユーザー像と現実のギャップは確実にある 明確に定義をすればするほど、玉虫色の部分は失われる 具体から抽象に進んで、遊びを持たせることはデザインにおいて重要 塩梅が難しいが
ユーザーに自由を開放する 初期の設計から、あらゆる要求・ユースケースを想像しきることは不可能 ユーザーを自由に「遊ばせる」 その遊びから次の解が見えてくるかもしれない
ユースケースを狭めるシグニファイア的な発想から、アフ ォーダンスつまり可能性のデザインへ シグニファイア→これはこう使ってください 可能性→これはAもBもCも(工夫次第で)できますよ それどころか、あなたが変われば(スキルが高まる or 別のツールと組み合わせる) もっとできることが増えますよ
メモ機能ってそういうもんですよね(多分)
(おまけ1)「業務システムだから」XXXはホント? そんなわけはない。前提条件で全部変わる 例: 業務システムは毎日使うもの。ユーザーは慣れる 担当が退職して溜まった知見が消えたり システムの利用がつらくて退職されることも…… 月一しか使わない、経費生産システムありますよね 都度ユーザーと向き合ったが良い この発表はタイトル詐欺
(おまけ2)メモは銀の弾丸か? そんなことはない むしろ免罪符になる 「メモで十分だら改善しなくてOK」 運用と共に、カオスとなることもある 何かしらの記載ルールが決まったメモ。読み解くためのマニュアルが必要 ex. 日付の記載がない、この古いメモは今も有効なのか?
(おまけ2)メモは銀の弾丸か? ある段階で、機能の切り出しは必要 私たちは、メモという抽象から具体に揺り戻しをしなくてはならい この抽象と具体のループによって、システムは磨かれるのでは メモはそのきっかけになるという点で、メモ機能はデザインのための道具でもある
宣伝 最高のCSS本を翻訳しました 弊社ではエンジニアを募集しています
Every Layout モジュラーなレスポンシブデザインを実現するCSS 設計論
株式会社YESODではエンジニ アを募集しています! SaaSを通して、全ての働く人が行き来き自 由に働けるサンドボックスを作ることを目 指しています KotlinもしくはTypeScriptをかける方募集中 です 各種採用媒体で募集中です。もしくはDM頂 けますと
ご清聴 ありがとうございました