Upgrade to Pro — share decks privately, control downloads, hide ads and more …

株式会社AGESTセミナー資料/AGEST Seminar

Avatar for AGEST AGEST
May 01, 2025
22

株式会社AGESTセミナー資料/AGEST Seminar

2025年4月24日に開催したウェビナー資料です。

Avatar for AGEST

AGEST

May 01, 2025
Tweet

Transcript

  1. 2 Confidential © 2023 AGEST All rights reserved. Confidential ©

    2023 AGEST All rights reserved. 契約条件 ALTMシラバス v3.0の差分解説 前半
  2. 3 Confidential © 2023 AGEST All rights reserved. 目次 自己紹介

    経歴 QA経験 約10年 Web/モバイル系 テスト管理、テスト計画~テスト実施 テスト推進、テスト改善、プロセス改善 業務系・金融系システムなどのテスト業務全般に従事 2022年にAGESTへ入社し、AGEST アカデミーへジ ョイン。テスト業務に関する研究開発に取り組むとと もに、若手人材の育成に携わる。現在は、教育推進を 担う講師として、現場の品質向上に貢献。 小林 良平 Ryohei Kobayashi AGEST 先端技術推進室 AGEST アカデミー
  3. 4 Confidential © 2023 AGEST All rights reserved. 目次 •

    はじめに _________________________________ P.03 • JSTQBは未公開 _________________________________ P.04 • 内容の全体像 _________________________________ P.05 • ビジネス成果 _________________________________ P.06 • 試験時間 _________________________________ P.09 • LO _________________________________ P.10 • 学習時間 _________________________________ P.11 • コンテンツ _________________________________ P.12 • まとめ _________________________________ P.15 目次
  4. 5 Confidential © 2023 AGEST All rights reserved. 背景 •

    2024/05/03 ISTQB CTAL-TM v3.0が遂にリリース • 前verから12年を経てリリース ◦ 2012/08/15 ISTQB CTAL-TM v2012からの更新 • 大幅な更新 ◦ ビジネス成果 ◦ 試験時間 ◦ LO ◦ 学習時間 ◦ コンテンツ はじめに
  5. 6 Confidential © 2023 AGEST All rights reserved. ご支援内容の詳細 公開日

    コンテンツ 試験適用 2023 年 4 月 12 日 ISTQB CTFL v4.0 - 2023 年 9 月 25 日 JSTQB FL Version2023V4.0.J01 2024 年 11 月 2021 年 3 月 3 日 ISTQB CTAL-TA v3.1.0 - 2021 年 7 月 14 日 JSTQB ALTA Version 3.1.1.J01 2022 年 2 月 12 日 2024 年 5 月 3 日 ISTQB CTAL-TM v3.0 - 未公開 JSTQB ALTM Version 3.0 - JSTQBは未公開 ISTQB CTAL-TMの更新に伴い、JSTQB ALTMの更新も近いと考えられます そこで、ISTQB TM v3.0版とJSTQB TM v2012版の差分を解説します
  6. 7 Confidential © 2023 AGEST All rights reserved. Confidential ©

    2023 AGEST All rights reserved. 契約条件 正しい知識を身に付けるには、文書の意図や目的を理解するということが不可欠です。 ところが、資格取得を目指していると、特定の細部だけを覚えてしまうという学習をしてしまいがちです。 現場で活躍し続けるためには、「正しい知識に基づく、現場に適合した考え方」というものが必要です。 前半パート、私の部分では、「TM資格の役割と変化」がわかるように、解説などを入れながら新旧版を差分解 説していきます。 内容 • ビジネス成果 • 試験時間 • LO • 学習時間 • コンテンツ 内容の全体像
  7. 8 Confidential © 2023 AGEST All rights reserved. Confidential ©

    2023 AGEST All rights reserved. 契約条件 ビジネス成果 ID 概要 TM1 テスト実施組織のために設定された使命、目標およびテストプロセスを実装することによって テストプロジェクトをマネジメントする TM2 リスク特定およびリスク分析をセッションとして編成し、これらのセッションをリードし、各セッションの結果を テスト活動の見積り、計画、モニタリング、コントロールのために活用する TM3 組織のポリシーおよびテスト戦略と一貫性のあるテスト計画を策定し実装する TM4 テスト活動を継続的にモニタリングしコントロールして、プロジェクト目標を達成する TM5 テスト状況を適時、評価し、プロジェクトステークホルダへ報告する TM6 テストチーム内のスキルおよびリソースのギャップを特定して、適切な人材調達に参画する TM7 テストチーム内の必要なスキルの開発を特定し計画する TM8 想定されるコストとメリットの概要を説明し、テスト活動のためのビジネスケースを提案する TM9 テストチーム内および他のプロジェクトステークホルダとのコミュニケーションを体系化し確立する TM10 プロセス改善の取り組みに参画し、この取り組みを主導する 旧
  8. 9 Confidential © 2023 AGEST All rights reserved. Confidential ©

    2023 AGEST All rights reserved. 契約条件 ビジネス成果 ID 概要 TM1 プロジェクトチームまたはテスト組織で確立されたテスト管理プロセスを適用し、さまざまなソフトウェア開発プロジェクトの テストをマネジメントする TM2 状況に応じてステークホルダーと関連するソフトウェア開発ライフサイクルモデルを特定する TM3 あらゆるソフトウェア開発ライフサイクルにおいてリスクの特定および評価を実施し、その結果を活用してテストを導き、 目標を達成する TM4 組織やプロジェクトの状況と整合性のあるテスト戦略を定義する TM5 テスト活動を継続的にモニタリングしコントロールして、プロジェクト目標を達成する TM6 必要なスキルを特定し、チーム内でそのスキルを育成する TM7 テストチーム内の必要なスキルの開発を特定し計画する TM8 テストのコストと期待される利益を明確に示したビジネスケースを作成し提案する TM9 プロジェクトやソフトウェア開発のプロダクトストリームにおいてテストプロセスの改善活動を主導し、組織全体の テストプロセス改善の取り組みに貢献する TM10 必要なテストインフラを含めたテスト活動を計画し、テストに必要な工数を見積もる TM11 ソフトウェア開発ライフサイクルに適した欠陥レポートおよび欠陥ワークフローを作成する 新
  9. 10 Confidential © 2023 AGEST All rights reserved. Confidential ©

    2023 AGEST All rights reserved. 契約条件 ビジネス成果 新▼ / 旧 TM1 TM2 TM3 TM4 TM5 TM6 TM7 TM8 TM9 TM10 TM1 • TM2 new TM3 • TM4 • TM5 • TM6 • TM7 • TM8 • TM9 • TM10 new TM11 new TM2 ソフトウェア開発ライフサイクルモデルの特定 TM10 テストインフラを含めたテスト見積りおよび計画 TM11 SDLCに適合した欠陥レポートおよびワークフローの作成 アジャイルなどのモデル CI/CD パイプライン の追加
  10. 11 Confidential © 2023 AGEST All rights reserved. Confidential ©

    2023 AGEST All rights reserved. 契約条件 試験時間が「180分➔120分(66.66%)」に短縮されました。 それにより、問題数は、「65問➔50問(76.92%)」に減りました。 ただし、合格ラインの「65%」に変更はありません。 試験時間 旧 新 JSTQB-ALTA v3.1.1J01の更新でも、試験時間(180分➔120分)や問題数(60問➔40問)が変更されました。 上記を踏まえると、JSTQB-ALTMでも試験の構成が変更される可能性は非常に高いです。
  11. 12 Confidential © 2023 AGEST All rights reserved. ご支援内容の詳細 LO

    レベル 例 K1 記憶 テストの典型的な目的を認識する K2 理解 不具合報告表から、不具合の根本原因を推測することができる K3 適用 技術要件、管理要件をサポートするために、メトリクス収集を行う K4 分析 プロダクトリスクに基づき、テストケースに優先順位をつけて実行する LO LOとは、対象知識をどのぐらい理解すべきかを示したものです。 LO 数 比率 K1:記憶 0 0% K2:理解 36 75.00% K3:適用 5 10.42% K4:分析 7 14.58% 旧 新 削減 180分 120分 66.66% 65問 50問 76.92% 新 LO 数 比率 K1:記憶 0 0% K2:理解 34 60.71% K3:適用 12 21.43% K4:分析 10 17.86% 旧
  12. 13 Confidential © 2023 AGEST All rights reserved. Confidential ©

    2023 AGEST All rights reserved. 契約条件 高難度のK3やK4が減ったことで、必要な学習時間がかなり減りました。 学習時間は、試験時間と同程度で減っています。 学習時間 章構成 時間 構成比 1.テストプロセス 420分 21.21% 2.テストマネジメント 750分 37.77% 3.レビュー 180分 9.09% 4.欠陥マネジメント 150分 7.58% 5.テストプロセスの改善 135分 6.82% 6.テストツールおよび自動化 135分 6.82% 7.スタッフのスキル 210分 10.61% 合計 1980分 - 章構成 時間 構成比 1.テストマネジメント 750分 54.95% 2.プロダクトマネジメント 390分 28.57% 3.チームマネジメント 225分 16.48% 合計 1365分 - 旧 新 割合 1980分 1365分 68.93% 180分 120分 66.66% 旧 新
  13. 14 Confidential © 2023 AGEST All rights reserved. Confidential ©

    2023 AGEST All rights reserved. 契約条件 コンテンツ コンテンツの構成が大幅に変更されました。 v2012では、「テストを支える7要素」といった印象を受けていました。 v3.0では、マネジメントという表現でまとめられており、「関わり方」「導き方」というものを強く意識され ております。そのため、各章を読むうえで、非常に良い心構えが持てる構成になっています。 JSTQB v2012 1.テストプロセス 2.テストマネジメント 3.レビュー 4.欠陥マネジメント 5.テストプロセスの改善 6.テストツールおよび自動化 7.スタッフのスキル ISTQB v3.0 1.テストマネジメント 2.プロダクトマネジメント 3.チームマネジメント
  14. 15 Confidential © 2023 AGEST All rights reserved. Confidential ©

    2023 AGEST All rights reserved. 契約条件 コンテンツ
  15. 16 Confidential © 2023 AGEST All rights reserved. Confidential ©

    2023 AGEST All rights reserved. 契約条件 コンテンツ 主な追加内容は、下記の通りです。 • アジャイル、スクラムなどに応じた適切なマネジメント • CI/CDパイプラインに関する内容 各章に対して、満遍なく上記内容が追加されています。 削除されたものは、下記の通りです。 • 1.3 テスト分析、1.4 テスト設計、1.5 テスト実装、1.6 テスト実行 • 2.8 分散・アウトソース・インソーステスト • 2.9 業界標準適用のマネジメント • 3.レビュー • 5.テストプロセス改善(5.6 CTP および 5.7 STEP)
  16. 17 Confidential © 2023 AGEST All rights reserved. Confidential ©

    2023 AGEST All rights reserved. 契約条件 まとめ • ビジネス成果 ◦ ソフトウェア開発ライフサイクルモデルの特定、適合が追加 ◦ テストインフラ(CI/CDパイプラインなど)を含めたテストの見積りおよび計画が追加 • 試験時間 ◦ 180分➔120分(66%)、65問➔50問(76%)になり、試験時間ほど問題数は減っていない • LO ◦ K3(5個)、K4(7個)の構成比が「K3:11pt、K4:3pt」ほど下がった ◦ K2(36個)の構成比が14ptほどアップしたことで、より理解レベル(K2)が問われるようになる • 学習時間 ◦ 全体的な時間のバランスは変わらず、試験時間と学習時間の削減数はどちらも67%程度減っている • コンテンツ ◦ 章構成が7構成➔3構成に減り、「マネジメント」という表現でまとめられている ◦ 章の中身は、レビューの章を除いて、基本的にこれまでの知識を活用できる作りになっている ただし、アジャイルやスクラムなどのモデル適合、CI/CDパイプラインなどは必須知識となる
  17. 18 Confidential © 2023 AGEST All rights reserved. Confidential ©

    2023 AGEST All rights reserved. 契約条件 資格取得で拓けるQAエンジニアのキャリア戦略 後半
  18. 自己紹介 経歴 QA経験 約24年 組み込み系 FWテスト Web/モバイル系 テスト管理、テスト計画~テスト実施 テスト推進 テスト改善、プロセス改善

    資格 JSTQB Test Manager(2023年12月) JSTQB Test Analyst (2023年 9月) 吉田 強 Tsuyoshi Yoshida AGEST QA事業本部 第2TE部 第2QAグループ 19
  19. QAエンジニアの役割 23 QAエンジニアとは・・・ ソフトウェアの品質を保証する活動は、設計段階での要件・仕様の確認と評価、テスト設計、 開発工程や環境の見直しなど、多岐にわたります。その中で専門の知識を有しQA活動をけん 引する技術者を総称して「QAエンジニア」と呼びます。ソフトウェア・システムの品質を守 り、より高めるための役割をQAエンジニアが担います。 QAエンジニアの役割 1 テストエンジニア

    テスト分析~設計~実装、実行など実務を担当 2 テストマネージャ テスト計画~テスト運用~テスト振り返りなどを担当 特定のプロジェクトのテスト活動をフォーカスする 3 QAコンサルタント 既存のQA体制の分析と改善活動 テストマネージャより広範な品質保証活動に携わる。
  20. テストエンジニア テスター期 (1~3年) テストエンジニア テストリーダー期 (3~5年) マネジメント期 (5~10年) QAコンサルタント期 (10年以上)

    【役割】 QAコンサルタント 【役割】 テスト担当者(テスター) テスト設計者(ジュニア) 【役割】 テストリーダー サブマネージャ 【役割】 テストマネージャ QAエンジニアのキャリアパス(例) 【タスク】 組織横断での品質改善 テスト戦略立案 若手育成 外部顧客との折衝 【タスク】 テスト設計 進捗管理 メンバー指導 【タスク】 テスト計画 品質責任 リスク管理 顧客対応 【タスク】 テスト実行、テスト設計 不具合報告 テスト設計補助 テスト環境の構築補助 経験を積みながら、テスト リーダーを目指す! 経験を積みながら、テスト マネージャを目指す! 品質の責任者として活躍 品質文化を作れるリーダー 【資格】 JSTQB Foundation Level 取得 ・テストマネージャとしての知識・役割の理解 ・メンバーへのリーダーシップ ・メンバー、スケジュールの管理能力 ・問題への判断・解決力 ・関係者とのコミュニケーション力
  21. 1ランク上のキャリアを目指すには 25 【ソフトウェア品質技術者資格認定】 JCSQE 初級 JCSQE 中級 【IT検証技術者認定試験(IVEC)】 アシスタント テスター

    デザイナー アーキテクト エバンジェリスト 【JSTQB認定テスト技術者資格】 Foundation Level Advanced Lebel Test Analyst Advanced Lebel Test Manager 赤枠内:日本でCBT受験可能なテスト ※Foundation Lebel :以降、FL ※Advanced Lebel Test Manager:以降、AL TM 資格を持つことで戦略的なキャリアアップを目指せます。 QAエンジニアの代表的な資格には以下があります。 Advanced Lebel Test Manager
  22. おすすめ理由1)認定技術者数 26 FL取得者(累計) :27,282人 2022~2024年 : 6,703人 合格率 : 72.46%

    【引用元】 ・JSTQB認定テスト技術者資格 ・SQiP 2025年3月31日時点 AL TM取得者(累計):920人 2022~2024年 :203人 合格率 :31.67% AL TM取得者はFL取得者の3.4% ISTQBは日本を含め130か国以上で相互認証を実施、FLは95万7千人以上の認定技術者
  23. どうなるのか? • 国際資格(ISTQB準拠)のため海外でも活躍できる • テストマネジメントの体系的な知識が身につく • テストマネジメントに関する知識・経験の証明になる • 市場価値の向上 AL

    TMを取得したら? 30 • 資格を取得しただけでは知識を得ただけに過ぎない(他の国家試験も同じ) ※経験・実績を積むことで活きた資格になります。 • 経験を積むチャンスを与えてもらう「ファストパス」として利用できる。 • 経験・実績のある方が取得した場合、資格+経験により、より高いレベルの業務に従事できる 何ができるのか? どうするべきか? QA業界は日々、進化し、常に新しい技術・知識が更新されます。 実務の中で、経験・実績を積み、最新のテスト技術・情報、知識をアップデートして活用していく ことで資格の有効性を維持できる。 ⇒ 資格とスキルが同じレベルで共存できるように、学び続ける努力、改善する意識が必要
  24. •テストの道を究めたい テスト担当 → テスト設計 → テスト分析 → テスト自動化 •テストを究めた上でテストを管理する仕事がしたい。 テスト担当

    → テスト設計 → テスト分析、自動化 → テストマネージャ •QAコンサルタントとして活躍したい テストエンジニア → テストマネージャ → QAコンサルタント QAエンジニアのキャリアパス それはあなたが何をやりたいか、どんな道に進みたいかで変わります。 管理職 プロジェクト マネージャ テストエンジニア QAコンサルタント テストマネージャ テスト担当 テスト設計 テスト計画 テスト運用 テスト管理 テスト分析 テスト自動化 QA体制 分析 プロセス 改善
  25. 1.現状を把握する(ご自身、会社) ※自分がどんな立場にいるか?会社が何を求めているか?を考える 2.キャリアパスを描く(1年~5年、10年後の段階的なステップ) ※漠然に与えられた仕事を進めるのではなく、自身のキャリアパスを自身で決める 3.キャリアパスに必要なスキルセットの設定(資格、スキル、技術) 例)テストマネージャになってから「AL TM」取得するのではなく、テストマネージャになるために「AL TM」を取得する そのスキルセットで何ができるかを考える 4.上長への宣言

    ※上長からのバックアップ、業務への推薦、サポートを得る。自分を追い込む 5.キャリアパスに沿った資格の取得 ※キャリアパスのために必要な資格を取得する 6.1つ上のキャリアパスに向けた成果の達成 ※業務の中でステップアップとなる成果を達成していく QAエンジニアが戦略的にキャリアアップしていくためには!!!! キャリアアップの戦略はどうするか?