Feature Flag 自動お掃除のための TypeScript プログラム変換

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1. 1 Feature Flag 自動お掃除のための TypeScript プログラム変換 🧹 TSKaigi 2025 株式会社メルカリ @azrsh
2. 2 株式会社メルカリで Web 寄りの Platform Engineering をやっている @azrsh
3. 3 TypeScript Compiler API is dead • What is the API story for this new codebase? · microsoft/typescript-go · Discussion #455 • Scaffold IPC-based API by andrewbranch · Pull Request #711 · microsoft/typescript-go
4. 4 Agenda 01 Feature Flag の課題 02 お掃除を自動化する 03 まとめ 04 Q&A
5. 5 Feature Flag の課題
6. 6 機能を on/off するためのアプリケーションの実行時に評価されるフラグを 用い、アプリケーションのデプロイと機能のリリースを分離する手法 - Feature flags - Trunk Based Development Feature Flag は便利🤩
7. 7 アプリケーションの実行時に評価される機能を on/off するためのフラグを 用い、アプリケーションのデプロイと機能のリリースを分離する手法 - Feature flags - Trunk Based Development 便利ポイント - timing sensitive なリリース - デプロイ担当者とリリース担当者の分離 - ユーザ単位で feature flag の値を制御することで A/B テスト Feature Flag は便利🤩
8. 8 クライアントの実装
9. 9 Feature Flag のライフサイクル
10. 10 Feature Flag はしんどい 😣 「機能を on/off するためのフラグ」
11. 11 Feature Flag のライフサイクル
12. 12 Feature Flag はしんどい 😣 誰もクリーンアップに興味ない
13. 13 Tech Debt - pitfall Flags get put into codebases over time and often get forgotten as development teams pivot towards new business deliverables. (中略) the application works just fine with the toggle left in place, and the business only really cares about new priorities. (後略) - Feature flags - Trunk Based Development Feature Flag はしんどい 😣
14. 14 Feature Flag はしんどい 😣
15. 15 お掃除を自動化する
16. 16 アイデア 特定のシグネチャの式を定数とみなし 定数伝播し デッドコードを除去する
17. 17 アイデア 特定のシグネチャの式を定数とみなし 定数伝播し デッドコードを除去する 自社の Feature Flag システムの クライアントライブラリを 使っているのでシグネチャがわかる！
18. 18 アイデア 特定のシグネチャの式を定数とみなし 定数伝播し デッドコードを除去する いわゆる 疎な条件分岐を考慮した定数伝播 (sparse conditional constant propagation)
19. 19 武器 TypeScript Compiler API - Using the Compiler API · microsoft/TypeScript Wiki - tsc の基本的な機能や構文木のデータ構造を提供する API TypeScript Language Service API - Using the Language Service API · microsoft/TypeScript Wiki - リッチなエディタに必要な情報や操作を提供する API ts-morph - ts-morph - Documentation - 上ふたつの API をラップしてプログラムから構文木を操作しやすくする 薄いライブラリ
20. 20 アイデア 特定のシグネチャの式を定数とみなし 定数伝播し デッドコードを除去する
21. 21 特定のシグネチャの式
22. 22 特定のシグネチャの式
23. 23 構文木
24. 24 構文木
25. 25 参照の抽出
26. 26 構文木
27. 27 構文木のパターンマッチ
28. 28 定数を伝播していく
29. 29 変数の除去
30. 30 変数の除去
31. 31 条件分岐
32. 32 条件分岐
33. 33 デッドコード除去 アプリケーションコードは 良さそう
34. 34 デッドコード除去 ユニットテストは？
35. 35 ユニットテストの除去
36. 36 mock された値と同じ値に安定化した場合
37. 37 mock された値と同じ値に安定化した場合
38. 38 mock された値と異なる値に安定化した場合
39. 39 mock された値と同じ値に安定化した場合
40. 40 mock された値と同じ値に安定化した場合
41. 41 mockFeatureFlag を除去 すれば良い ユニットテストの除去 mock された値と 同じ値に安定化した 場合 mock された値と 異なる値に安定化した 場合 mockFeatureFlag を除去 すると feature flag の値がテ ストが期待する値とずれてテス トが落ちる！
42. 42 mock された値と異なる値に安定化した場合
43. 43 mock された値と異なる値に安定化した場合
44. 44 mock された値と異なる値に安定化した場合 ☺
45. 45 効果 174 files changed, 52 insertions(+), 862 deletions(-) メルカリの C2C マーケットプレイス 約 4000 行のコードベースに対して
46. 46 関数の境界を超えたデッドコード削除 - 関数の境界には何らかの設計意図があるはず - デッドコード除去により定数を返すだけの関数ができた時、 関数を除去して良いか？ 副作用のある式の削除 - 一見して削除できそうな式があっても、副作用があるかもしれない - 特に関数呼び出し デッドコード除去の限界
47. 47 まとめ
48. 48 まとめ Feature Flag はデリバリする価値のスループットを上げるために 必要不可欠な手法だがしんどい ソースコードに現れるしんどさはデッドコード除去で緩和できる 新たにヒントを与えることで除去できるコードは拡張できる が、やはり限界もある プログラム変換を通じてコンパイラと触れ合うのは楽しい
49. 49 Q&A