Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
Repro の Web SDK 開発を支える技術 / How to deal with Web...
Search
cheezenaan
December 04, 2018
Programming
3
2.8k
Repro の Web SDK 開発を支える技術 / How to deal with Web SDK development at Repro
Repro Tech Meetup #5 - Frontend Reliablity,
Supported by NAVITIME JAPAN
cheezenaan
December 04, 2018
Tweet
Share
More Decks by cheezenaan
See All by cheezenaan
Progressive Repro Frontend #vuefes
cheezenaan
3
920
Other Decks in Programming
See All in Programming
CTFのWebにおける⾼難易度問題について
hamayanhamayan
1
960
Go1.24で testing.B.Loopが爆誕
kuro_kurorrr
0
150
WordPress Playground for Developers
iambherulal
0
120
爆速スッキリ! Rspack 移行の成果と道のり - Muddy Web #11
dora1998
1
140
SQL Server ベクトル検索
odashinsuke
0
100
RubyKaigiで手に入れた HHKB Studioのための HIDRawドライバ
iberianpig
0
1k
Node.js, Deno, Bun 最新動向とその所感について
yosuke_furukawa
PRO
6
3k
CQRS+ES勉強会#1
rechellatek
0
390
ローコードサービスの進化のためのモノレポ移行
taro28
1
330
アーキテクトと美学 / Architecture and Aesthetics
nrslib
12
2.9k
体得しよう!RSA暗号の原理と解読
laysakura
3
520
requirements with math
moony
0
520
Featured
See All Featured
What’s in a name? Adding method to the madness
productmarketing
PRO
22
3.4k
Templates, Plugins, & Blocks: Oh My! Creating the theme that thinks of everything
marktimemedia
30
2.3k
Testing 201, or: Great Expectations
jmmastey
42
7.4k
個人開発の失敗を避けるイケてる考え方 / tips for indie hackers
panda_program
102
18k
The Straight Up "How To Draw Better" Workshop
denniskardys
232
140k
ReactJS: Keep Simple. Everything can be a component!
pedronauck
666
120k
Java REST API Framework Comparison - PWX 2021
mraible
29
8.5k
Being A Developer After 40
akosma
90
590k
Product Roadmaps are Hard
iamctodd
PRO
52
11k
Chrome DevTools: State of the Union 2024 - Debugging React & Beyond
addyosmani
4
470
Agile that works and the tools we love
rasmusluckow
328
21k
4 Signs Your Business is Dying
shpigford
183
22k
Transcript
Repro の Web SDK 開発を⽀える技術 Repro Tech Meetup #5 -
Frontend Reliability - supported by NAVITIME JAPAN #reprotech December 04, 2018 @cheezenaan
console.info(me) • Name: cheezenaan • Job: Software Engineer at Repro
Inc. (2018.08 - now) • Twitter: @cheezenaan • GitHub: cheezenaan
https://repro.io/
Web / App Marketing Automation https://repro.io/
https://repro.io/ アプリの継続利⽤を やめそうなユーザー だけに プッシュ通知を送りたい
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000064.000013569.html
https://repro.io/
https://repro.io/
おしながき • "Web SDK を開発する" ということ、あるいはその難しさ • "Repro の Web
SDK" に求められていること • 実際の取り組み • まとめ
話すこと • JavaScript を⽤いた Web SDK 開発において⼤切にしている 価値観や考え⽅ • SDK
開発の現場におけるハマりどころや悩み、苦難 • どちらかというとポエム要素が多いかも
話さないこと • Repro 全体のアーキテクチャに関する説明 • 具体的なライブラリやフレームワークの使い⽅や設定 • 特定のブラウザやライブラリに対する愚痴
よろしくおねがいします
おしながき • "Web SDK を開発する" ということ、あるいはその難しさ • "Repro の Web
SDK" に求められていること • 実際の取り組み • まとめ
そもそも SDK とは?
そもそも SDK とは? • Software Development Kit の略 • つまり?
• アプリ提供者(サプライヤー)向けの便利なライブラリ集みたいなもの
Repro と SDK • SDK を通してアプリ利⽤者(ユーザー)の情報を Repro に送って • 送られてきたデータをもとにアプリの利⽤状況を解析したり
• ユーザーに対してマーケティング施策を実施する
None
Web SDK
Web (ブラウザ上で動作する) SDK
Web (ブラウザ上で動作する) SDK
ネイティブと Web のちがい ネイティブ(iOS / Android) Web OS Web ブラウザ
Web サイト SDK OS アプリケーション SDK
Web (ブラウザで動かす) SDK の難しさ • 考慮すべきレイヤーがひとつ増える • たったひとつ、されどひとつ • Web
ブラウザという、ひとつ増えたレイヤーに消耗する⽇々 • ブラウザプラットフォーム、あるいはバージョン間の差異
Fetch API String.prototype.includes Class declarations etc.
http://kangax.github.io/compat-table/es6/#ie11 does NOT work for IE11
おしながき • "Web SDK を開発する" ということ、あるいはその難しさ • "Repro の Web
SDK" に求められていること • 実際の取り組み • まとめ
Repro の Web SDK に求められること • SDK を導⼊したアプリ本来の価値を毀損しないこと • SDK
がクラッシュしてもアプリの挙動を⽌めてはならない • SDK を導⼊したことでアプリの性能を悪化させてはならない • 分析やマーケティング施策へ活⽤するに⾜りうるデータを、 もれなく収集すること • データロストやデータの不備があってはならない
Repro の Web SDK に求められること • SDK を導⼊したアプリ本来の価値を毀損しないこと • SDK
がクラッシュしてもアプリの挙動を⽌めてはならない • SDK を導⼊したことでアプリの性能を悪化させてはならない • 分析やマーケティング施策へ活⽤するに⾜りうるデータを、 もれなく収集すること • データロストやデータの不備があってはならない 安⼼安全で 信頼できる SDK を 提供したい
Repro の Web SDK に求められること • SDK を導⼊したアプリ本来の価値を毀損しないこと • SDK
がクラッシュしてもアプリの挙動を⽌めてはならない • SDK を導⼊したことでアプリの性能を悪化させてはならない • 分析やマーケティング施策へ活⽤するに⾜りうるデータを、 もれなく収集すること • データロストやデータの不備があってはならない &&
Repro の Web SDK に求められること • SDK を導⼊したアプリ本来の価値を毀損しないこと • SDK
がクラッシュしてもアプリの挙動を⽌めてはならない • SDK を導⼊したことでアプリの性能を悪化させてはならない • 分析やマーケティング施策へ活⽤するに⾜りうるデータを、 もれなく収集すること • データロストやデータの不備があってはならない なるべく多くの Web ブラウザ上で 動かしたい
Repro の Web SDK に求められること • SDK を導⼊したアプリ本来の価値を毀損しないこと • SDK
がクラッシュしてもアプリの挙動を⽌めてはならない • SDK を導⼊したことでアプリの性能を悪化させてはならない • 分析やマーケティング施策へ活⽤するに⾜りうるデータを、 もれなく収集すること • データロストやデータの不備があってはならない とはいえ
Repro の Web SDK に求められること • SDK を導⼊したアプリ本来の価値を毀損しないこと • SDK
がクラッシュしてもアプリの挙動を⽌めてはならない • SDK を導⼊したことでアプリの性能を悪化させてはならない • 分析やマーケティング施策へ活⽤するに⾜りうるデータを、 もれなく収集すること • データロストやデータの不備があってはならない プラットフォーム / バージョン どこまで対応すればいいの
Repro の Web SDK に求められること • SDK を導⼊したアプリ本来の価値を毀損しないこと • SDK
がクラッシュしてもアプリの挙動を⽌めてはならない • SDK を導⼊したことでアプリの性能を悪化させてはならない • 分析やマーケティング施策へ活⽤するに⾜りうるデータを、 もれなく収集すること • データロストやデータの不備があってはならない ビジネス要求と 開発リソース次第
Repro の Web SDK "開発" に求められること • ミス少なくスピーディに、最速でユーザーに価値を届けたい • デグレ発⽣を最⼩限に抑えたい
• ブラウザのプラットフォーム間、バージョン間における API 実装差分、 ユーザー⼊⼒の異常系チェック etc. • 開発速度の低下を最⼩限に抑えたい • 開発メンバーの増加、ビジネス要件の複雑化、コード規模の拡⼤ etc. に ⽴ち向かう
Repro の Web SDK "開発" に求められること • ミス少なくスピーディに、最速でユーザーに価値を届けたい • デグレ発⽣を最⼩限に抑えたい
• ブラウザのプラットフォーム間、バージョン間における API 実装差分、 ユーザー操作の異常系チェック • 開発速度の低下を最⼩限に抑えたい • 開発メンバーの増加、ビジネス要件の複雑化、コード規模の拡⼤ etc. に ⽴ち向かう 効率よく ラクして 開発したい
おしながき • "Web SDK を開発する" ということ、あるいはその難しさ • "Repro の Web
SDK" に求められていること • 実際の取り組み • まとめ
• ほぼ最新の Chrome を基準とした Graceful Degradation • ex. navigation.sendBeacon /
fetch API / XMLHttpRequest / ... • (標準化されていない)ブラウザ API を過信しない • ex. navigation.userAgent 安⼼安全で信頼できる SDK を届けるために(1)
安⼼安全で信頼できる SDK を届けるために(2) • 外部ライブラリへの依存を極⼒減らす • 「なにもしてないのにこわれた」を防ぎたい • 今のところは↓の 2
つくらいしか利⽤していない • bestiesjs/platform.js • js-cookie/js-cookie
• ファイルサイズは⼩さく保つ • 「Polyfill ⼊れるくらいなら⾃分で書く」というスタンス • babel-polyfill はファイルサイズ⼤きいので… 安⼼安全で信頼できる SDK
を届けるために(3)
• TypeScript を段階的にゆるく導⼊ • Language Server + Intellisense on VS
Code => コード補完++ • strict ルールを導⼊してバリデーションの記述を強制する • ドキュメンテーションを型アノテーションでカバーする • 迷ったらとりあえず FIXME(= any のエイリアス)をつける 効率よくラクして SDK を開発するために(1)
• Test, test, and test • Unit test は⼿厚く •
SDK 単体のふるまいを正常系・異常系もれなく • E2E test は浅く広く • 主要なシナリオだけをクロスブラウザで確認してデグレを防ぐ 効率よくラクして SDK を開発するために(2)
効率よくラクして SDK を開発するために(2) • Test, test, and test • Unit
test は⼿厚く • SDK 単体のふるまいを正常系・異常系もれなく • E2E test は浅く広く • 主要なシナリオだけをクロスブラウザで確認してデグレを防ぐ
効率よくラクして SDK を開発するために(2) • TestCafe x BrowserStack => automated cross-browser
E2E testing • TestCafe 実⾏時のキャプチャがいいかんじに BrowserStack へ アップロードされる • デグレが発⽣した際の原因の切り分けに役⽴つ
効率よくラクして SDK を開発するために(3) • Semi-automated Deployment on CI • master
ブランチでの CI pass を確認後にスクリプトを実⾏すると • セマンティックバージョニングに基づいてバージョンをあげて • ビルド -> S3 へのアップロード -> CDN のキャッシュパージ • アプリ提供者は基本的にサイトや導⼊スニペットの書き換えなしに 常に最新の SDK を利⽤できる
まとめ • Web SDK 開発は "Web ブラウザ" という巨⼤な壁から逃げずに 向き合っていくこと •
安⼼安全で信頼できる SDK を、効率よくラクして開発するために • 依存すくなめ型すこしテストましまし • 静的型付き⾔語や Testing tool を活⽤して省⼒化・効率化
俺たちの戦いはこれからだ!
End