Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
NPOでのDevinの活用
Search
みんなのコード
July 01, 2025
Programming
0
1.1k
NPOでのDevinの活用
みんなのコード
July 01, 2025
Tweet
Share
More Decks by みんなのコード
See All by みんなのコード
中央教育審議会 教育課程企画特別部会 情報・技術ワーキンググループに向けた提言 ー次期学習指導要領での情報活用能力の抜本的向上に向けてー
codeforeveryone
0
280
みんなのコードD&I推進レポート2025 テクノロジー分野のジェンダーギャップとその取り組みについて
codeforeveryone
0
250
The Gender Gap in the Technology Field and Efforts to Address It.
codeforeveryone
0
7
小学校女性教員向け プログラミング教育研修プログラム「SteP」の実践と課題
codeforeveryone
0
130
みんなのコード 2024年度活動報告書/ 2025年度活動計画書
codeforeveryone
0
310
情報教育に関する 学校現場の実践事例
codeforeveryone
0
760
Make Information Education Inclusive
codeforeveryone
0
77
【みんなのコード】文科省生成AIガイドラインVer.2.0 入門編
codeforeveryone
0
510
Initiatives on Bridging the Gender Gap in the Technology Sector
codeforeveryone
0
300
Other Decks in Programming
See All in Programming
GraphQL×Railsアプリのデータベース負荷分散 - 月間3,000万人利用サービスを無停止で
koxya
1
910
麻雀点数計算問題生成タスクから学ぶ Single Agentの限界と Agentic Workflowの底力
po3rin
5
2k
CSC509 Lecture 01
javiergs
PRO
1
430
まだ世にないサービスをAIと創る話 〜 失敗から学ぶフルスタック開発への挑戦 〜
katayamatg
0
160
複雑化したリポジトリをなんとかした話 pipenvからuvによるモノレポ構成への移行
satoshi256kbyte
0
540
エンジニアとして高みを目指す、 利益を生み出す設計の考え方 / design-for-profit
minodriven
23
11k
CSC305 Lecture 02
javiergs
PRO
1
260
スマホで海難事故は防げるか?年間2000件以上の小型船舶の事故に挑むアプリ開発
atsuki_seo
0
120
Reactをクライアントで使わない
yusukebe
7
6.2k
ИИ-Агенты в каждый дом – Алексей Порядин, PythoNN
sobolevn
0
140
詳しくない分野でのVibe Codingで困ったことと学び/vibe-coding-in-unfamiliar-area
shibayu36
1
280
大規模アプリにおけるXcode Previews実用化までの道のり
ikesyo
0
940
Featured
See All Featured
GraphQLとの向き合い方2022年版
quramy
49
14k
Why You Should Never Use an ORM
jnunemaker
PRO
59
9.5k
Dealing with People You Can't Stand - Big Design 2015
cassininazir
367
27k
Mobile First: as difficult as doing things right
swwweet
224
9.9k
[RailsConf 2023 Opening Keynote] The Magic of Rails
eileencodes
30
9.7k
Performance Is Good for Brains [We Love Speed 2024]
tammyeverts
12
1.1k
Helping Users Find Their Own Way: Creating Modern Search Experiences
danielanewman
30
2.9k
Automating Front-end Workflow
addyosmani
1371
200k
Connecting the Dots Between Site Speed, User Experience & Your Business [WebExpo 2025]
tammyeverts
8
560
Designing Dashboards & Data Visualisations in Web Apps
destraynor
231
53k
Principles of Awesome APIs and How to Build Them.
keavy
127
17k
"I'm Feeling Lucky" - Building Great Search Experiences for Today's Users (#IAC19)
danielanewman
229
22k
Transcript
1 ©2025 特定非営利活動法人みんなのコード NPOでのDevinの活用 特定非営利活動法人みんなのコード CTO 安藤祐介 @yando https://www.code.or.jp/
2 ©2025 特定非営利活動法人みんなのコード 会社概要 法人名 特定非営利活動法人みんなのコード 設立 2015年7月 代表理事 利根川
裕太 事業概要 情報・テクノロジー教育の普及 拠点 横浜オフィス(神奈川県横浜市) ミミミラボ(石川県金沢市) てくテックすさき(高知県須崎市) 財政規模 252,526千円(2023年度経常収益)
3 ©2025 特定非営利活動法人みんなのコード Our vision 誰もが テクノロジーを創造的に楽しむ 国にする。
4 ©2025 特定非営利活動法人みんなのコード 1.学校の先生の支援 人とテクノロジーのアプローチで公教育におけ るプログラミング実践を下支えてきました。 研修実績 • 継続的かつ実践的な小学校教員育成研修を全国展開 •
2020年に中学校教員、2021年には高校教員育成研修を開始 • 2021年より、小学校の女性教員向けに特化したプログラミング教 育の教員養成プログラム「SteP」開始 • 小中高のべ6,181名の教員が参加
5 ©2025 特定非営利活動法人みんなのコード 小学校 2.『プログル』の提供 中学校 高等学校 2017年4月 2020年7月 2021年3月
プログルは、「先生が」「学校の授業で使える」「無償の」「ドリル型の学習教材」です。 先生のスキルや学校設備によらずに使うことができます。 高等学校情報科・情報Ⅰで使え る教材です。Pythonでのプロ グラミングを学習し、最終的に 自分だけのチャットBotアプリ を作成します。 中学校・技術で使える「双方向性 のあるコンテンツのプログラミン グ」に特化した教材です。 プログラミングを通じて、算数 の平均・多角形・公倍数などの 考え方を学べます。理科の授業 で使える教材もあります。 2021年7月に140万UU突 破。 2024年2月 全学校種対応 児童・生徒が実際に手を動かしなが らコンピュータの基本的な仕組みを 理解するための新しい教育教材のプ ラットフォームです。「お絵かきコー ス」「ひみつの手紙コース」そして「み んなで生成AIコース」の3つのコース を無料でご利用いただけます。
6 ©2025 特定非営利活動法人みんなのコード 体制 CTO 安藤 (週4日) 社員エンジニア (週5日) 業務委託エンジニア (月30h
- 40h) 年間100万人以上の利用者のいる 10前後のアプリを開発運用
7 ©2025 特定非営利活動法人みんなのコード 2. Devinの導入
8 ©2025 特定非営利活動法人みんなのコード
9 ©2025 特定非営利活動法人みんなのコード 導入までの経緯 • 3/11 社内稟議スタート ◦ これまで利用してきたツールよりも高額 (GitHub Copilot導入済)
◦ まずは2ヶ月で効果検証を行うという結論 • 3/14 サインアップ・利用開始
10 ©2025 特定非営利活動法人みんなのコード
11 ©2025 特定非営利活動法人みんなのコード 導入後 • 順次、各アプリの環境を構築していく ◦ いわゆる開発環境づくりに近いイメージ ◦ Dockerの設定調整やdocker-composeの廃止作業
◦ セットアップスクリプトで自動化されていない部分の改良 ◦ DBのシードデータの調整 • やらなかったこと ◦ gcloud auth での login (エージェントとクラウド環境を分離) ◦ 本番環境へのデプロイが発生するブランチの操作
12 ©2025 特定非営利活動法人みんなのコード 最初の失敗 • 既存の画面への表示項目追加の依頼 ◦ 一見すると、問題ない追加 ◦ よく似た名前の定数の取り違え
◦ 枠はあるが、データが反映されない • バックエンドとの処理方法を追加指示 ◦ 11.98ACUを費やす ◦ さらに人間が修正
13 ©2025 特定非営利活動法人みんなのコード
14 ©2025 特定非営利活動法人みんなのコード 使い方を変える • 10 ACUをなるべく超えないタスクサイズ • ナレッジを自動、手動で追加していく ◦
以前の勉強会の発表などに背中を押された ◦ Devinを育てる • わからない事はサポートに聞く ◦ Slackでのサポートは最高に便利
15 ©2025 特定非営利活動法人みんなのコード うまくいき始める • ライブラリのバージョンアップなどが爆速で進む ◦ 人間が行った既存リポジトリの変更を参考にして別レポジトリに • ブランチとコミットの扱いの明確化
◦ トピックブランチを使うことも検討 ◦ Devinの作業を人間が後始末する場合の知識化 • スプリントの合間に発生した些細な変更をDevinが吸収する ◦ 難しくはないが、人間が着手すると手は止まっていた
16 ©2025 特定非営利活動法人みんなのコード 人間が感心することも
17 ©2025 特定非営利活動法人みんなのコード 3. 導入の結果
18 ©2025 特定非営利活動法人みんなのコード 結果 • PR数 ◦ 3月 41PR (15
closed, 26 merged) 63.4% ◦ 4月 74PR (14 closed, 60 merged) 81.1% ◦ 5月 44PR (0 closed, 44 Merged) 100% • ACU ◦ 追加課金は発生せず (いまのところ) • スプリント平均消化ポイント数 (ポイントの見積もりはDevin以前を基準) ◦ 8.05 pts → 16.25 pts • 社内で 「Devinさん」と各部署で認識されはじめる
19 ©2025 特定非営利活動法人みんなのコード 所感 • 小規模チームなのでDevinの料金プランにちょうど収まった ◦ 追加課金も必要になれば検討 ◦ 障害発生時の補填ACUも助かる
• 複数のリポジトリにまたがった暗黙知の把握力が高い ◦ 顧客の問い合わせから生じる、仕様の確認などが早い ◦ SearchやWikiによる可視化が人間の実装の参考になる • 小さな悩み ◦ ツールとの接続 (Notion, Figma, BigQuery, GA4) ◦ PRへのスクショの添付の指示が安定しない ◦ ダークモードじゃない画面が欲しい
20 ©2025 特定非営利活動法人みんなのコード https://www.code.or.jp/
21 ©2025 特定非営利活動法人みんなのコード