Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
業界に標準を提案し、業界と長くお付き合いするVertical SaaS / Vertical ...
Search
コドモン開発チーム
November 21, 2024
0
29
業界に標準を提案し、業界と長くお付き合いするVertical SaaS / Vertical SaaS that Proposes Industry Standards and Builds Long-Term Relationships with the Industry.
コドモン開発チーム
November 21, 2024
Tweet
Share
More Decks by コドモン開発チーム
See All by コドモン開発チーム
「Be agile」でいるためにしていること / What we do to stay 'agile'
codmoninc
1
410
ペアプロに納得感がなかった話 / A story about not being convinced by pair programming
codmoninc
1
470
だいじなこと、に集中するチームでいるために / To be a team that focuses on what matters
codmoninc
1
420
遅延読み込みの歩みから理解するSeekableOCI / Understanding SeekableOCI from the Perspective of Lazy Loading
codmoninc
0
15
コドモンがXPを取り入れている理由 / The reason why Codmon is incorporating XP
codmoninc
1
490
ベイビーステップで実現! 地図検索機能のVue2→3移行話/Achieving Baby Steps: Transitioning Map Search Functionality from Vue 2 to Vue 3
codmoninc
3
160
とっ散らかったログバケットを S3バッチオペレーションで整理整頓! / Organizing Chaotic Log Buckets with S3 Batch Operations
codmoninc
0
17
CDKとLambda Aliasで実現する、SQS+Lambdaの安全なリリース手法 / SQS+Lambda release method with CDK and Lambda Alias
codmoninc
2
430
チーム一丸で取り組む採用とDevRel ~Engineering Office誕生の背景と取り組み~ / Engineering Office at CoDMON
codmoninc
3
470
Featured
See All Featured
How to Ace a Technical Interview
jacobian
276
23k
GitHub's CSS Performance
jonrohan
1030
460k
Gamification - CAS2011
davidbonilla
80
5k
I Don’t Have Time: Getting Over the Fear to Launch Your Podcast
jcasabona
28
2k
VelocityConf: Rendering Performance Case Studies
addyosmani
325
24k
4 Signs Your Business is Dying
shpigford
180
21k
Facilitating Awesome Meetings
lara
50
6.1k
Large-scale JavaScript Application Architecture
addyosmani
510
110k
Testing 201, or: Great Expectations
jmmastey
38
7.1k
Documentation Writing (for coders)
carmenintech
65
4.4k
How GitHub (no longer) Works
holman
310
140k
Art, The Web, and Tiny UX
lynnandtonic
297
20k
Transcript
2024年11月21日 コドモン 彦坂 業界に標準を提案し 業界と長くお付き合いする Vertical SaaS
2 経歴 新卒でSUUMOのスマートフォン向け画面の企画を担当し、コドモン にはCSとして入社。学生時代から幼児教室・保育補助のアルバイト や保育士試験での資格取得など、未就学児の領域に関わる。 自己紹介 彦坂 春森 2020.02 コドモンのカスタマーサクセス部に入社
2020.07 1人目のプロダクトマネージャーに就任 2021.04 執行役員に就任 ひこさか はるもり @di_cartapesta
子どもとの時間に 1秒でも多くの笑顔と愛情を すべての先生に 子どもと向き合う時間と心のゆとりを 「保育・子育て」と 社会をつなげる 保護者の子育てへの伴走 保育・教育者の環境改善 子育ての社会インフラ作り 子どもを取り巻く環境を
テクノロジーの力で よりよいものに ミッション 私たちは、ICTやAIをはじめとしたテクノロジーの活用で、子どもを取り巻く大人たちの課題解決・ゆとりの創出・連携をサポートし、 その先にビジョンである「子どもの育ちや学びを社会全体で支えられる世の中へ」の貢献を目指します。 私たちの使命 3
4 すべての先生に 子どもと向き合う 時間と心のゆとりを こんなプロダクトを開発しています メインプロダクトは、保育・教育施設向けWebアプリケーション。 保護者と施設のやり取りを支えるモバイルアプリケーションや、施設職員向けモバイル版 アプリケーション、外部サービスと連携するAPIなども開発しています。
CONFIDENTIAL - © 2024 CoDMON Inc. 全国のこども施設へのICT普及実績 • 2014年のサービスリリース以降、全国的に導入が拡大し、現在は保育業務支援システムとして 国内で最も普及が進んでいます。(※)
2022年4月 14,800 2021年4月 11,400 2020年4月 8,000 2019年4月 5,200 2018年4月 3,000 1,500 全国導入数 20,000 施設 2024年11月現在 20,000 園児数 : 約176万人 職員数 : 約40万人 保護者数 : 約315万人 99 継続利用率 .8% 2023年4月 ※東京商工リサーチ「SaaS型業務支援システムの導入園調査2022」 5
CONFIDENTIAL - © 2024 CoDMON Inc. 6 地方自治体(公立施設)での採択実績 607 自治体
にてICT導入を支援 契約自治体数607、自治体導入施設数5,774と自治体での導入も拡大しています。 富山市 御殿場市 港区 知多市 富士河口湖町 小松市 桑名市 金武町 西東京市 2024年11月1日現在
7 こんな方針で事業展開しています (領域) toB (ICT) toG toC toB (周辺領域) 保育園・幼稚園
学童 児童発達支援 放課後等デイサービス 学校 塾・習い事 コドモン コドモン コドモン コドモン コドモン (子どもの年齢) 複数サービス 写真・新規 新規 新規 新規 新規 写真・新規 新規 新規 新規 新規 新規 新規 新規
8 こんな方針で事業展開していきます (領域) toB (ICT) toG toC toB (周辺領域) 保育園・幼稚園
学童 児童発達支援 放課後等デイサービス 学校 塾・習い事 コドモン コドモン コドモン コドモン コドモン (子どもの年齢) 複数サービス 写真・新規 新規 新規 新規 新規 写真・新規 新規 新規 新規 新規 新規 新規 新規
9 Vertical SaaS、こんな感覚でやってます • 業界に標準を提案する • 業界と長くお付き合いする 今日話すこと
10 • 特定の業界に特化 ◦ その業界のユースケースを幅広くカバー バーティカルSaaSの特徴
11 • 標準的な型が既にあるもの・あまりないものがある ◦ 標準あり ▪ 保育の記録/計画、保護者へのお知らせ ◦ 標準なし寄り(ユーザーごとの差が大きい) ▪
保育料の計算ルール 対象となるユースケースには...
12 標準があまりないユースケースへのアプローチ① • カスタマイズ性もりもり ◦ 例)保育料の計算 ◦ 多くの人が使い得るものになる。が設定難易度は高くなりがち 対象によってはこちらが最適
13 標準があまりないユースケースへのアプローチ② • 業界標準を提案する ◦ 例)子どもの所在確認→保護者への連絡、の一連のフロー ◦ 最初に使い得る人は限られる。 が内容次第では多くのユーザーが受け入れてくれるかも...??
14 今日は ②業界標準の提案 について話します
15 業界標準を提案するときに 考えること
16 • 今どうやったら多くの人に受け入れてもらえるか? • 逆に、いきなり無理に広げようとしない方がいいのでは? ◦ 今は不安を感じる人もいるのでは? ◦ 使ってみてイマイチ、で信頼を損なわないように 提案する標準を
広く受け入れてもらいたい!
17 • 今どうやったら多くの人に受け入れてもらえるか? • 逆に、いきなり無理に広げようとしない方がいいのでは? ◦ 今は不安を感じる人もいるのでは? ◦ 使ってみてイマイチ、で信頼を損なわないように 提案する標準を
広く受け入れてもらいたい!
18 具体例:所在確認アラート機能 の開発エピソードをご紹介します
19 • 施設での安全管理を支援 ◦ 園児が予定通りに登園できていない可能性がある場合に、 施設・保護者へ通知する ◦ 園児ごとの登園予定時刻(or欠席予定)・登園打刻実績を比較 どんな機能?
20 • 2022年以降の、子どもの車内置き去り事故の報道がきっかけ ◦ 業界内で子どもの登園状況を確認する重要度への認識が 今まで以上に高まった ◦ プロダクト単体での事故防止は不可能だが、何か支援できる ことを模索した なぜ開発したか
21 • 施設が保護者からの欠席連絡を確認・対応する期限の時刻 ◦ 登園・点呼の時刻の幅、朝の職員会・欠席連絡への対応タイミングは施設により様々 ▪ インタビュー段階ではカスタマイズ性を高める案も考えた • が以下を懸念 ◦
提供タイミングの遅れ ◦ 導入時の設定検討コスト(から来る導入タイミングの遅れ・利用率の低下) ◦ アラート利用量に伴う負荷予測の難易度上昇 ◦ 具体仕様としては、施設と保護者それぞれにアラート表示する時間と頻度を一律に ▪ システムでの一律対応・施設での個別対応の範囲を提示 「標準を提案」したポイントは?
22 • いち早く、広く安全管理を支援したい • でも様々な例外ケースで誤アラートが多く飛び、オオカミ少年に なる・保護者から施設にクレームが行くのは避けたい 特に悩ましかったポイントは?
23 本来不要なアラートが飛びうるケース 施設の事情 保護者の事情 打刻を 忘れた いつもより 遅めの登園 システムの事情 想定外の欠席/
遅刻データ入力 祝日の扱い 保護者連絡への 対応が 間に合わない 電話でも欠席 連絡を受付 登園予定データと 実態の乖離
24 • 施設の先生方がより大事にするものを、大事に ◦ 事故を防ぐため、疑わしきマイナーケースはアラート対象 ◦ 明らかな誤アラートが大量に出て、オオカミ少年状態になる・システム負荷が高まることは 回避 • 今すぐに全員に使ってもらわない
◦ 登園データなどの設定を最適化していただいた後の利用へ(長いお付き合い①) ◦ 顧客問い合わせがあれば判断基準をご説明し納得いただけるよう整理(長いお付き合い②) 判断・対応の基準
25 このように 業界に標準を提案して 現場の力になるために あれこれ考えています
26 Vertical SaaS、こんな感覚でやってます • 業界に標準を提案する • 業界と長くお付き合いする 今日話したこと
27 ちなみに
28 コドモン、今からが熱いです
29 • こども家庭庁が保育ICTの導入率100%を実現する方針を策定 ◦ ICT市場が数年で倍以上に! • 保護者向けサービスの提供も仕込み中 なんで今からが熱いの?
30 コドモン採用ページ コドモンでは一緒に働きたい仲間を募集しています! 開発 アドベントカレンダー 本事例を担当したPdM本人 目線の記事は12/2に公開予定!