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ひとりめEMとして70人組織になるまでにやったこと / What I did to help...
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コドモン開発チーム
August 07, 2025
0
78
ひとりめEMとして70人組織になるまでにやったこと / What I did to help the organization grow to 70 people as the first EM
コドモン開発チーム
August 07, 2025
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Transcript
ひとりめEMとして 70人組織になるまでにやったこと 2025年8月4日 コドモン 市川
2 株式会社コドモン エンジニアリングマネージャー 開発チームが「プロダクトとエンジニアが共に楽しく成長できるチー ム」であるための、色んなことをやっています。 自己紹介 市川 (@ichi_pen_gn) 2019.09 コドモンに開発エンジニアとして入社
2020.04 プロダクト開発チームのマネージャーになる
3 Mission
4 すべての先生に 子どもと向き合う 時間と心のゆとりを こんなプロダクトを開発しています メインプロダクトは、保育・教育施設向けWebアプリケーション。 保護者と施設のやり取りを支えるモバイルアプリケーションや、施設職員向けモバイル版 アプリケーション、外部サービスと連携するAPIなども開発しています。
5
6 開発部構成 90人 PdM デザイナー SRE エンジニア + QA
7 今日話すこと ひとりめEMになったときの状況 何をやってきたか 振り返って思うこと、学び 1 2 3
8 今日話すこと ひとりめEMになったときの状況 何をやってきたか 振り返って思うこと、学び 1 2 3
9 CONFIDENTIAL - © 2022 CoDMON Inc. 9 1. ひとりめEMになったときの状況
bさん チーム cさん チーム aさん チーム エンジニア 1チームで複数の機能を担当 計10名 マネージャー 計1名 UI/UXデザイナー 計2名
10 CONFIDENTIAL - © 2022 CoDMON Inc. 10 1. ひとりめEMになったときの状況
bさん チーム cさん チーム aさん チーム エンジニア 1チームで複数の機能を担当 計10名 マネージャー 計1名 UI/UXデザイナー 計2名 ・とにかくプロダクト機能を開発! =組織がどうとか負債がどうとかは考えず、ひたすらに開発!
11 CONFIDENTIAL - © 2022 CoDMON Inc. 11 1. ひとりめEMになったときの状況
勢いは出しやすいし、やることもシンプルだったが、
12 CONFIDENTIAL - © 2022 CoDMON Inc. 12 1. ひとりめEMになったときの状況
• 負債をスルーして機能開発してて大丈夫?という課題感 • チーム編成も人のまとまりを明示しているだけで、「私たちはチー ムです!」と言い切れない(目的をブレイクダウンしてチームを構 成しているわけではない) 勢いは出しやすいし、やることもシンプルだったが、
13 CONFIDENTIAL - © 2022 CoDMON Inc. 13 1. ひとりめEMになったときの状況
• 負債をスルーして機能開発してて大丈夫?という課題感 • チーム編成も人のまとまりを明示しているだけで、「私たちはチー ムです!」と言い切れない(目的をブレイクダウンしてチームを構 成しているわけではない)という課題感 勢いは出しやすいし、やることもシンプルだったが、
14 CONFIDENTIAL - © 2022 CoDMON Inc. 14 1. ひとりめEMになったときの状況
プロジェクトマネジメント テクノロジーマネジメント プロダクトマネジメント ピープルマネジメント
15 CONFIDENTIAL - © 2022 CoDMON Inc. 15 1. ひとりめEMになったときの状況
その状況に対して 「負債に向き合わないとやばくないか」 と声を上げ、そのための体制案なども出した
16 CONFIDENTIAL - © 2022 CoDMON Inc. 16 1. ひとりめEMになったときの状況
その状況に対して 「負債に向き合わないとやばくないか」 と声を上げ、そのための体制案なども出した EMとして組織をみることに
17 今日話すこと ひとりめEMになったときの状況 何をやってきたか 振り返って思うこと、学び 1 2 3
18 CONFIDENTIAL - © 2022 CoDMON Inc. 18 2. ひとりめEMとして何をやってきたか
ステップ1: 「みんなで同じものを目指している」状態にする ステップ2: フィードバックサイクルが回っている状態にする ステップ3: 強い人たちを増やす!!
19 CONFIDENTIAL - © 2022 CoDMON Inc. 19 2. ひとりめEMとして何をやってきたか
ステップ1: 「みんなで同じものを目指している」状態にする ステップ2: フィードバックサイクルが回っている状態にする ステップ3: 強い人たちを増やす!!
20 CONFIDENTIAL - © 2022 CoDMON Inc. 20 2. ひとりめEMとして何をやってきたか
ステップ1: 「みんなで同じものを目指している」状態にする なぜ?
21 CONFIDENTIAL - © 2022 CoDMON Inc. 21 2. ひとりめEMとして何をやってきたか
• 「子どもを取り巻く環境をテクノロジーの力でよりよいものに」を 目指すという意味では同じものを目指しているが、遠すぎる! ステップ1: 「みんなで同じものを目指している」状態にする なぜ?
22 CONFIDENTIAL - © 2022 CoDMON Inc. 22 2. ひとりめEMとして何をやってきたか
• 「子どもを取り巻く環境をテクノロジーの力でよりよいものに」を 目指すという意味では同じものを目指しているが、遠すぎる! ステップ1: 「みんなで同じものを目指している」状態にする • そこへの向かい方については、現状への認識/課題感がバラバラ なぜ?
23 CONFIDENTIAL - © 2022 CoDMON Inc. 23 2. ひとりめEMとして何をやってきたか
解決するために ステップ1: 「みんなで同じものを目指している」状態にする
24 CONFIDENTIAL - © 2022 CoDMON Inc. 24 2. ひとりめEMとして何をやってきたか
解決するために ステップ1: 「みんなで同じものを目指している」状態にする • めざす状態を決めて、全員で同じものをめざす • 同じ走り方をできるよう、最低限のルール・標準化を進める(同じルール でやっていく集団になる)
25 CONFIDENTIAL - © 2022 CoDMON Inc. 25 2. ひとりめEMとして何をやってきたか
解決するために ステップ1: 「みんなで同じものを目指している」状態にする • めざす状態を決めて、全員で同じものをめざす • 同じ走り方をできるよう、最低限のルール・標準化を進める(同じルール でやっていく集団になる)
26 CONFIDENTIAL - © 2022 CoDMON Inc. 26 2. ひとりめEMとして何をやってきたか
めざす状態を決めて、全員で同じものをめざす
27 CONFIDENTIAL - © 2022 CoDMON Inc. 27 2. ひとりめEMとして何をやってきたか
めざす状態を決めて、全員で同じものをめざす • 全員と話して課題感を聞いて回る • 「ルール整備してそれに則ってベターに開発している状態」をめざすとピンをおく • 全員に伝えて回る ◦ 全体に対して ◦ 個別でも伝える ▪ ~~さんにはこういう側面で力になってほしい、というところまで 話す
28 CONFIDENTIAL - © 2022 CoDMON Inc. 28 2. ひとりめEMとして何をやってきたか
解決するために ステップ1: 「みんなで同じものを目指している」状態にする • めざす状態を決めて、全員で同じものをめざす • 同じ走り方をできるよう、最低限のルール・標準化を進める(同じルール でやっていく集団になる)
29 CONFIDENTIAL - © 2022 CoDMON Inc. 29 2. ひとりめEMとして何をやってきたか
同じ走り方をできるよう、最低限のルール・標準化を進める (同じルールでやっていく集団になる)
30 CONFIDENTIAL - © 2022 CoDMON Inc. 30 2. ひとりめEMとして何をやってきたか
• 技術面でのルール整備のためにアーキチームを組成 • 組織として大事にしたい価値観を定義 ◦ アジャイル:特に、改善の重要性やサイクルをインストールしたかっ た。この時点ではスクラムを導入 • 開発メンバーとして評価されるスキルの明示:評価軸作成 同じ走り方をできるよう、最低限のルール・標準化を進める (同じルールでやっていく集団になる)
31 CONFIDENTIAL - © 2022 CoDMON Inc. 31 2. ひとりめEMとして何をやってきたか
プロジェクトマネジメント テクノロジーマネジメント プロダクトマネジメント ピープルマネジメント
32 CONFIDENTIAL - © 2022 CoDMON Inc. 32 2. ひとりめEMとして何をやってきたか
アーキチーム組成・標準化 プロジェクトマネジメント テクノロジーマネジメント プロダクトマネジメント ピープルマネジメント
33 CONFIDENTIAL - © 2022 CoDMON Inc. 33 2. ひとりめEMとして何をやってきたか
・評価軸作成 ・アジャイルカルチャー導入 プロジェクトマネジメント テクノロジーマネジメント プロダクトマネジメント ピープルマネジメント
34 CONFIDENTIAL - © 2022 CoDMON Inc. 34 2. ひとりめEMとして何をやってきたか
ステップ1: 「みんなで同じものを目指している」状態にする ステップ2: フィードバックサイクルが回っている状態にする ステップ3: 強い人たちを増やす!!
35 CONFIDENTIAL - © 2022 CoDMON Inc. 35 2. ひとりめEMとして何をやってきたか
ステップ2: フィードバックサイクルが回っている状態にする
36 CONFIDENTIAL - © 2022 CoDMON Inc. 36 2. ひとりめEMとして何をやってきたか
• 開発チーム内でのエンゲージメントサーベイを実施し、 ◦ メンバーのエンゲージメント状態の変化に気付けるようにしておく ◦ 集まる課題感をみて、組織としてアクションすべきものはする ステップ2: フィードバックサイクルが回っている状態にする
37 CONFIDENTIAL - © 2022 CoDMON Inc. 37 2. ひとりめEMとして何をやってきたか
• 開発チーム内でのエンゲージメントサーベイを実施し、 ◦ メンバーのエンゲージメント状態の変化に気付けるようにしておく ◦ 集まる課題感をみて、組織としてアクションすべきものはする ステップ2: フィードバックサイクルが回っている状態にする 📝チームの心理的な変化に気づくためにしていること (↑2020年の記事なので現状との細かい差分はありますが、目的は今も変わってないです)
38 CONFIDENTIAL - © 2022 CoDMON Inc. 38 2. ひとりめEMとして何をやってきたか
開発チーム内でのエンゲージメントサーベイ =EMのレトロスペクティブで出てくる課題感と大体方向性は一緒 =EM陣とチーム全員との課題感がずれていないことの確認にもなる ステップ2: フィードバックサイクルが回っている状態にする
39 CONFIDENTIAL - © 2022 CoDMON Inc. 39 2. ひとりめEMとして何をやってきたか
ステップ1: 「みんなで同じものを目指している」状態にする ステップ2: フィードバックサイクルが回っている状態にする ステップ3: 強い人たちを増やす!!
40 CONFIDENTIAL - © 2022 CoDMON Inc. 40 2. ひとりめEMとして何をやってきたか
最初は、ここがボトルネック!というポジションが明確にあった →リファラルで補強 ステップ3: 強い人たちを増やす!! 以後はひたすらに採用!!!!
41 CONFIDENTIAL - © 2022 CoDMON Inc. 41 2. ひとりめEMとして何をやってきたか
最初は、ここがボトルネック!というポジションが明確にあった →リファラルで補強 ステップ3: 強い人たちを増やす!!
42 CONFIDENTIAL - © 2022 CoDMON Inc. 42 2. ひとりめEMとして何をやってきたか
最初は、ここがボトルネック!というポジションが明確にあった →リファラルで補強 ステップ3: 強い人たちを増やす!! 以後はひたすらに採用!!!!
43 CONFIDENTIAL - © 2022 CoDMON Inc. 43 2. ひとりめEMとして何をやってきたか
プロジェクトマネジメント テクノロジーマネジメント プロダクトマネジメント ピープルマネジメント
44 CONFIDENTIAL - © 2022 CoDMON Inc. 44 2. ひとりめEMとして何をやってきたか
プロジェクトマネジメント テクノロジーマネジメント プロダクトマネジメント ピープルマネジメント
45 CONFIDENTIAL - © 2022 CoDMON Inc. 45 2. ひとりめEMとして何をやってきたか
• Engineering Officeメンバーjoin • EMメンバーjoin • アジャイルの浸透 プロジェクトマネジメント テクノロジーマネジメント プロダクトマネジメント ピープルマネジメント
46 CONFIDENTIAL - © 2022 CoDMON Inc. 46 2. ひとりめEMとして何をやってきたか
• Engineering Officeメンバーjoin • EMメンバーjoin • アジャイルの浸透 • 進行力の高いメンバーjoin • XPの浸透 プロジェクトマネジメント テクノロジーマネジメント プロダクトマネジメント ピープルマネジメント
47 CONFIDENTIAL - © 2022 CoDMON Inc. 47 2. ひとりめEMとして何をやってきたか
• Engineering Officeメンバーjoin • EMメンバーjoin • アジャイルの浸透 • 進行力の高いメンバーjoin • XPの浸透 プロダクトマネージャーのjoin (私のスコープ外) プロジェクトマネジメント テクノロジーマネジメント プロダクトマネジメント ピープルマネジメント
48 CONFIDENTIAL - © 2022 CoDMON Inc. 48 2. ひとりめEMとして何をやってきたか
テックリードたちのjoin • Engineering Officeメンバーjoin • EMメンバーjoin • アジャイルの浸透 • 進行力の高いメンバーjoin • XPの浸透 プロダクトマネージャーのjoin (私のスコープ外) プロジェクトマネジメント テクノロジーマネジメント プロダクトマネジメント ピープルマネジメント
49 今日話すこと ひとりめEMになったときの状況 何をやってきたか 振り返って思うこと、学び 1 2 3
50 CONFIDENTIAL - © 2022 CoDMON Inc. 50 1. 振り返って思うこと、学び
重要だったと思うこと
51 CONFIDENTIAL - © 2022 CoDMON Inc. 51 1. 振り返って思うこと、学び
• 「こういう状態にするぞ」と狙いを定めてそのためのレールを仮置きするこ と、そのレールも適宜調整すること 重要だったと思うこと
52 CONFIDENTIAL - © 2022 CoDMON Inc. 52 1. 振り返って思うこと、学び
• 「こういう状態にするぞ」と狙いを定めてそのためのレールを仮置きするこ と、そのレールも適宜調整すること 重要だったと思うこと • 不足しているポジションをなんとしてでも補うこと ◦ (ピンポイントでリファラルしたり、転ドラにもお世話になってます!) ◦ ※「EMは組織のボトルネックを改善する」という役割と考えると、ボト ルネック改善にパワーを発揮するひとを合流させるのがすごく大事
53 最後に
54 ひとりめEMになったときの状況 →プロダクトに向き合いたい人全員の負担を減らすため 何をやってきたか →仕事の報酬は仕事、スキルは副産物 振り返って思うこと、学び →負債返済で自分が辛くならないように、周りを巻き込んでいこう 今日話したこと 1 2
3
55 ひとりめEMになったときの状況 →組織の課題に対して声を上げて、組織を見ることになった 何をやってきたか →みんなで同じものを目指し、サイクルを回し、強い人を増やす 振り返って思うこと、学び →ねらいをきめて、足りないところを補強するのが大事 今日話したこと 1 2
3
56 ちなみに
57 コドモン採用ページ コドモンでは一緒に働きたい仲間を募集しています! 開発チームX
58 ご清聴ありがとうございました!
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