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AI活用におけるエンジニアの責務と チームへの浸透戦略 / Responsibilities...
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nambu
June 26, 2025
1
340
AI活用におけるエンジニアの責務と チームへの浸透戦略 / Responsibilities of engineers in using AI and strategies for penetration into the team
何を目的にAIを全職種に導入したのか?
という問いへの回答から、それに向けて今エンジニアは何を責務とするのか
その責務を全うするためにどのようにチームに導入したらいいのか
nambu
June 26, 2025
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Transcript
AI活⽤におけるエンジニアの責務と チームへの浸透戦略 2025年6⽉26⽇ 株式会社ログラス 1
⾃⼰紹介 2 新卒未経験から、検索機能を強みとしたWEBアプリの開発を行う会社でフルス タックエンジニアとしてキャリアをスタート。 その後、SaaSビジネスに興味を持ち株式会社カケハシに転職。エンジニアチームの リードとしてスクラムの導入なども行う。 2023年9月にログラスに入社。経営管理ログラスの機能開発リードをする傍ら、 組織横断的に使用できる基盤の構築、スケーリングフレームワークの導入推進を行 う。 直近では、AI活用をどのように開発に活かすかを日々考えている。
株式会社ログラス エンジニア 南部 豪 Go Nambu
前提条件
なぜ全職種にAIが必要なのか? 4
情報のドキュメント化 必須事項
開発に関わる情報 6 • 製品要求仕様書 • ユーザー要望 Des PdM Eng •
ソースコード • インフラ構成図 • コード規約 • ワイヤーフレーム • ユーザーフロー • デザインシステム 全てが揃えばAIを活用してプロダクト開発が可能! 職種でAI活用して作成したいドキュメントは異なる
開発に関わる情報 7 • BRD • PRD • ユーザー要望 Des PdM
Eng • ソースコード • インフラ構成 • コード規約 • ワイヤーフレーム • ユーザーフロー • デザインシステム 全てが揃えばAIを活用してプロダクト開発が可能! 職種でAI活用して作成したいドキュメントは異なる ほんとに?
依存関係があるはず!
プロダクト開発に必須な情報とその依存関係 9 ユーザー ストーリー 要件‧要求 実装 ビジネス ルール ソ ー
ス コ ー ド 実 装 設 計 UI/UX設 計 ユ ー ザ ー 要 望 ふるまい定義 全層の情報が依存を表現して揃えばAIが開発可能 クリーンアーキテクチャっぽく整理 • 内側の層は外側の層に依存しない ◦ ビジネスルールは最も安定 • 実装はいくらでも変更可能 ◦ どんな⾔語‧設計にも交換可能 • 開発は要件‧要求から始まる ◦ ビジネスルールを⾒つけ、実装する
プロダクト開発に必須な情報とその依存関係 10 ユーザー ストーリー 要件‧要求 実装 ビジネス ルール ソ ー
ス コ ー ド 実 装 設 計 UI/UX設 計 ユ ー ザ ー 要 望 ふるまい定義 メンテコストが⾼い ⬛Eng ⬛PdM‧Des ⬛PdM‧Des ⬛PdM 更新責務を負う職種 ※チーム状況による 層ごとに更新責務を負う職種が異なる
AIを⽤いたメンテナンスが必須!
エンジニアの責務 12
プロダクト開発に必須な情報とその依存関係(再掲) 13 ユーザー ストーリー 要件‧要求 実装 ビジネス ルール ソ ー
ス コ ー ド 実 装 設 計 UI/UX設 計 ユ ー ザ ー 要 望 ふるまい定義 全層の情報が依存を表現して揃えばAIが開発可能 クリーンアーキテクチャっぽく整理 • 外側の層は内側の層に依存しない ◦ ビジネスルールは最も安定 • 実装はいくらでも変更可能 ◦ どんな⾔語‧設計にも交換可能 • 開発は要件‧要求から始まる ◦ ビジネスルールを⾒つけ、実装する
プロダクト開発に必須な情報とその依存関係(再掲) 14 ユーザー ストーリー 要件‧要求 実装 ビジネス ルール ソ ー
ス コ ー ド 実 装 設 計 UI/UX設 計 ユ ー ザ ー 要 望 ふるまい定義 全層の情報が依存を表現して揃えばAIが開発可能 クリーンアーキテクチャっぽく整理 • 外側の層は内側の層に依存しない ◦ ビジネスルールは最も安定 • 実装はいくらでも変更可能 ◦ どんな⾔語‧設計にも交換可能 • 開発は要件‧要求から始まる ◦ ビジネスルールを⾒つけ、実装する 実装の層はEngに属⼈(?)化
EngがAI活⽤しやすい環境の 共有‧設計の提案をするべき!!
Engが活⽤しやすい環境とは?
まずはEngがAI活⽤する状況に!
エンジニアへのAI活⽤の浸透戦略 18
アジェンダ 19 1. AIの価値を感じてもらう 2. AIを⽤いた開発の夢を⼀緒に描く 3. AI活⽤についての振り返りを⽇常に取り込む
アジェンダ 20 1. AIの価値を感じてもらう 2. AIを⽤いた開発の夢を⼀緒に描く 3. AI活⽤についての振り返りを⽇常に取り込む
AIの価値を感じてもらう 21 ルール • コードは書かない!全てAIに書かせる! AIペアプロ‧モブプロの実施 AI活⽤に向けた意欲UP↑ • AIに対して抵抗感がある⼈がいる ◦
AIが書くと⾃⼰成⻑できないという誤解があった • ⾮効率なプロンプトを使っていて、AIを活かせていない⼈がいる ◦ コード書くくらい⽂章を書いていた 気づき
アジェンダ 22 1. AIの価値を感じてもらう 2. AIを⽤いた開発の夢を⼀緒に描く 3. AI活⽤についての振り返りを⽇常に取り込む
AIを⽤いた開発の夢を⼀緒に描く 23 • 仕様を書けば開発完了! • プランニングの⽇にAIに開 発投げる • 次の⽇にはスプリント ゴール達成!
短期的な夢 中⻑期的な夢 肌感のある⽬標にまで落ちてモチベーションUP↑ \何を⽬指せばいいんだろう?/
アジェンダ 24 1. AIの価値を感じてもらう 2. AIを⽤いた開発の夢を⼀緒に描く 3. AI活⽤についての振り返りを⽇常に取り込む
• アジェンダなしで、夢に向かうためにどうしたらいいか話し合う ◦ ドキュメント管理⽅法 ◦ AIの参照するルールの更新 ◦ 開発に不⾜している情報の提起 この回でNext Actionまで出さなくて良い
→意外と後からこうしたいが出てくる AI活⽤についての振り返りを⽇常に取り込む 25 無理なくトラッキングできる 夢に向かって進めてる? AIブレスト回の実施
• 実装ドメイン ◦ business-rules/: ビジネスルール ◦ user-stories/: ユーザーストーリー ◦ requirements/:
要件‧要求 ◦ implementations/: 実装設計 • 共通リソース ◦ templates/: 新規仕様作成⽤のテンプレートファイル(全ドメイン共通) • Cursor設定 ◦ .cursor/rules/: Cursor AI⽤のルール定義ファイル格納ディレクトリ ⾃チームでの取り組み 依存関係を表現したドキュメントリポジトリ ユーザー ストーリー 要件‧要求 実装 ビジネ ス ルール イ ン フ ラ 設 計 実 装 設 計 U I/UX設 計 ユ ー ザ ー 要 望 ふるまい定義
今後の展望 27
全職種がシームレスに情報更新できる環境!
29