Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
【詳説】コンテンツ配信 システムの複数機能 基盤への拡張
Search
Hatena
February 25, 2025
Technology
0
570
【詳説】コンテンツ配信 システムの複数機能 基盤への拡張
Hatena Engineer Seminar #32 はてなブログ新機能基盤の開発編 の発表資料です
https://hatena.connpass.com/event/344958/
Hatena
February 25, 2025
Tweet
Share
More Decks by Hatena
See All by Hatena
はてなサマーインターンシップ2025 Web API 講義資料
hatena
0
170
はてなサマーインターンシップ2025 フロントエンド 講義資料
hatena
0
43
はてなサマーインターンシップ2025 コンテナ + Kubernetesハンズオン 講義資料
hatena
0
21
はてなサマーインターンシップ2025 クラウドと運用 講義資料
hatena
0
18
はてなサマーインターンシップ2025 RDBMSの基礎 講義資料
hatena
0
21
はてなサマーインターンシップ2025 セキュリティ 講義資料
hatena
0
20
はてなサマーインターンシップ2025 AIエージェント活用 講義資料
hatena
0
30
はてなサマーインターンシップ2025 ライティング 講義資料
hatena
0
21
はてなサマーインターンシップ2025 プロダクトマネジメント 講義資料
hatena
0
52
Other Decks in Technology
See All in Technology
プロダクト開発と社内データ活用での、BI×AIの現在地 / Data_Findy
sansan_randd
1
530
クラウドとリアルの融合により、製造業はどう変わるのか?〜クラスメソッドの製造業への取組と共に〜
hamadakoji
0
450
ラスベガスの歩き方 2025年版(re:Invent 事前勉強会)
junjikoide
0
430
Dify on AWS 環境構築手順
yosse95ai
0
150
CREが作る自己解決サイクルSlackワークフローに組み込んだAIによる社内ヘルプデスク改革 #cre_meetup
bengo4com
0
350
マルチエージェントのチームビルディング_2025-10-25
shinoyamada
0
200
AI駆動で進める依存ライブラリ更新 ─ Vue プロジェクトの品質向上と開発スピード改善の実践録
sayn0
1
330
CNCFの視点で捉えるPlatform Engineering - 最新動向と展望 / Platform Engineering from the CNCF Perspective
hhiroshell
0
140
もう外には出ない。より快適なフルリモート環境を目指して
mottyzzz
13
11k
AI時代におけるデータの重要性 ~データマネジメントの第一歩~
ryoichi_ota
0
720
ViteとTypeScriptのProject Referencesで 大規模モノレポのUIカタログのリリースサイクルを高速化する
shuta13
3
220
会社を支える Pythonという言語戦略 ~なぜPythonを主要言語にしているのか?~
curekoshimizu
3
880
Featured
See All Featured
Save Time (by Creating Custom Rails Generators)
garrettdimon
PRO
32
1.7k
XXLCSS - How to scale CSS and keep your sanity
sugarenia
249
1.3M
Building Better People: How to give real-time feedback that sticks.
wjessup
369
20k
Helping Users Find Their Own Way: Creating Modern Search Experiences
danielanewman
30
2.9k
For a Future-Friendly Web
brad_frost
180
10k
Unsuck your backbone
ammeep
671
58k
Sharpening the Axe: The Primacy of Toolmaking
bcantrill
46
2.5k
Why Our Code Smells
bkeepers
PRO
340
57k
Let's Do A Bunch of Simple Stuff to Make Websites Faster
chriscoyier
508
140k
Building an army of robots
kneath
305
46k
Designing for humans not robots
tammielis
254
26k
GraphQLとの向き合い方2022年版
quramy
49
14k
Transcript
【詳説】コンテンツ配信 システムの複数機能 基盤への拡張 id:nanto_vi (TOYAMA Nao) 2025-02-25 Hatena Engineer Seminar
#32 はてなブログ新機能基盤の開発編 1
アジェンダ • 自己紹介 • はてなCMSで配信されるコンテンツ ◦ 従来のコンテンツの配信 ◦ CMSのコンテンツの配信 •
コンテンツのプレビュー ◦ 従来のプレビューの配信 ◦ CMSのプレビューの配信 2
自己紹介 • id:nanto_vi (TOYAMA Nao) ◦ 株式会社はてな ◦ ブログチーム Webアプリケーションエンジニア
◦ 名古屋出身 ▪ 『メダリスト』に登場するスケートリンクを懐かしみつつ観 ています。 3
はてなCMS 4
配信するコンテンツ 従来のコンテンツ • Perlアプリケー ションから出力 CMSのコンテンツ • Next.jsアプリケー ションから出力 5
従来のコンテンツの配信 6 リバースプロキシ (Nginx) Perl アプリケーション 1 2 3 4
ユーザー ※ CDN、ロードバランサー、キャッシュサーバー(Varnish)などは省略
• URLパスだけでは従来のコンテンツかCMSの コンテンツか判別不能 ◦ リバースプロキシで事前に切り分けられない • 限定公開のサイトの閲覧をどうするか ◦ 従来はPerlアプリケーションで認可 CMSのコンテンツを配信するために
7
CMSのコンテンツの配信 8 リバースプロキシ (Nginx) Perl アプリケーション 1 2 3 6
ユーザー Next.js アプリケーション 4 5
CMSのコンテンツの配信 • CMSのコンテンツ かどうかはPerl アプリケーション で判別 ◦ CMSのコンテンツなら、 Nginxの内部リダイレクト機能を使って配信 •
限定公開の認可はPerlアプリケーションで行う 9 リバースプロキシ (Nginx) Perl アプリケーション 1 2 3 6 ユーザー Next.js アプリケーション 4 5
Nginxの内部リダイレクト機能 A. ユーザーが https://cms. example.com/ foo にアクセス B. Perlアプリケーションが X-Accel-Redirect:
internal_url 応答ヘッダ付きの応答を返す C. Nginxはinternal_url (Next.jsアプリケーション) に要求 を投げ、返ってきた応答をユーザーに返す 10 リバースプロキシ (Nginx) Perl アプリケーション 1 2 3 6 ユーザー Next.js アプリケーション 4 5
CMSでのコンテンツの出力 • Next.jsのビルド済みJSファイルははてなのドメイン (cms.hatena.ne.jp) から配信 ◦ サイトのURLにはサブディレクトリが含まれることが あり、JSファイルのパスを解決できない ◦ Next.jsのassetPrefix設定
• internal_urlが外部から直接アクセスできないよう に、HTTP要求ヘッダの値によるアクセス制限 11
プレビュー機能 • 実際の表示に近づけたい ので、管理画面のドメイン (cms.hatena.ne.jp)では なく、サイトのドメイン (cms.example.com)で 表示 12
プレビュー機能の変化 従来のプレビュー • ページ内のタブ切り 替え、または新規 ウィンドウで開く • プレビューウィンド ウを再読み込みして も内容はそのまま
CMSのプレビュー • 新規タブで開く • プレビューウィンドウ (タブ)を再読み込みす ると、その時点で編集 中の内容がプレビュー される 13
従来のプレビューの配信 1. プレビュー内容を送信 2. トークンとキーを返す ◦ 限定公開のサイトを閲覧 可にする認可トークン ◦ プレビュー内容が勝手に
変更されないためのキー 3. プレビュー内容、トークン、キーを送信 14 1 ユーザー 管理画面のドメイン blog.hatena.ne.jp サイトのドメイン cms.example.com 2 3 4
CMSのプレビューの配信 2., 3. 認可トークンは従来のPerl アプリケーションから取得 4., 5. プレビュー内容そのもの ではなく、内容を指す キーをやり取り
• Nginxの内部リダイレクト およびNext.jsでPOST要求 本体を扱いづらいため 15 1 ユーザー 管理画面のドメイン cms.hatena.ne.jp サイトのドメイン cms.example.com 4 5 6 管理画面のドメイン blog.hatena.ne.jp 2 3
再読み込みへの対応 1. 編集ページからプレビューページを開く 2. プレビューページから編集ページに、 ウィンドウ間通信(postMessage)を 用いて、認可トークンとキーを 問い合わせ 3. iframe内にプレビュー内容を読み込み
◦ プレビューページを再読み込みすると、 2.の手順から再実行することになる 16
まとめ • Nginxの内部リダイレクト機能を使い、 同一ドメイン下で従来のコンテンツ配信と CMSのコンテンツ配信を共存 • 認証・認可は既存の仕組みを流用すること で、従来と同レベルの安全性を確保しつつ 開発工数を節約 17