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Platform Engineeringって、結局どうやるの?

Platform Engineeringって、結局どうやるの?

1. VMware と時代の変遷と Platform Engineering
2. VMware Tanzu のご紹介
3. VMware OSS と TUNA-JP

Hirotaka Sato

October 06, 2023
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Transcript

  1. © VMware, Inc. Platform Engineering って、結局どうやるの︖ 佐藤 寛貴 (Sato Hirotaka)

    Staff Cloud Native Architect Modern Application Platform BU / VMware 株式会社 Oct 5, 2023 VMware Tanzu と TUNA-JP 紹介
  2. © VMware, Inc. 2 ⾃⼰紹介 2002/04 〜 いきなりつくば市に転勤と なり、スパコンに囲まれた ⽣活を送る

    2005/10 〜 CGエンジニアとして、レ ンダーファーム/CGパイプ ラインを担当。FF12/13 のスタッフロールに載る 2010/04 〜 インフラ2年/開発2年⾏う。 Infoseekなどのサイトを 担当 2014/06 〜 IoTのスタートアップ企 業で、フルスタックエ ンジニアとして、AWS でクラウドネイティブ APP作りを経験。 2016/12 〜 K8sベースのSaaS企業で、 シンガポール勤務。R&D 部隊でPlatform設計業務 に携わる。 2020/02 〜 佐藤 寛貴(さとう ひろたか) 職業︓Staff Cloud Native Architect Twitter: @hirotaka0426 趣味︓おうちクラウド、⾃作キーボード CKA CKAD CKS Senior Cloud Native Architect Cloud Native Architect Staff Cloud Native Architect Tanzu Labs Platform Services として勤務
  3. © VMware, Inc. 3 Agenda 1. VMware と時代の変遷と Platform Engineering

    2. VMware Tanzu のご紹介 3. VMware OSS と TUNA-JP
  4. © VMware, Inc. 4 Agenda 1. VMware と時代の変遷と Platform Engineering

    2. VMware Tanzu のご紹介 3. VMware OSS と TUNA-JP
  5. © VMware, Inc. 6 VMware って、どんな会社︖ 2000 年以降、Virtual Machine (VM)

    を中⼼とした仮想化基盤により、業界をリード 1998年 VMware, Inc. 設⽴ 1999年 VMware Workstation 1.0 を発売 2002年 VMware ESX Server をリリース 2003年 ⽇本法⼈ ヴイエムウェア株式会社 設⽴ 2008年 VMware Horizon View ( 旧 :VMware VDM) をリリース 2009年 VMware vSphere 4 をリリース 2012年 VMware vCloud suite をリリース 2013年 VMware Horizon Suite、VMware Virtual SAN、VMware NSX をリリース 2015年 Google と企業向けパブリック クラウドでの協業を発表 2017年 VMware Cloud on AWS 提供開始、VMware Horizon Cloud on Microsoft Azure 提供開始 2019年 Pivotal を買収、VMware Tanzu ポートフォリオを発表 2022年 VMware vSphere 8 / vSAN 8 をリリース 世界初の x86 仮想化ソフトウェアを提供 仮想サーバのデファクトスタンダード ⽇本の⼤半の上場企業の IT システムで採⽤ こんな側⾯も・・
  6. © VMware, Inc. 7 「……おや︕︖ アプリケーションの様⼦が……︕」 2014 年以降、急速な変化を迎える 1990 年

    2000 年 2010 年 2020年 モダンアプリケーション ( VM を中⼼とした ) 従来のアプリケーション 2015 年: CNCF 設⽴ 2014 年: Kubernetes 登場 2014 年: Docker 1.0 リリース 2008 年: Heroku により PaaS の概念が登場 2006 年: Amazon EC2 の登場により、 IaaS と クラウド の概念が普及 2001 年: ESX Server 1.5 1999 年: Workstation 1.0 1945 年: 「最初のコンピュータ」 と⾔われるENICAの登場 VMware が仮想化技術により業界をリード 50年 続いた 物理マシン時代
  7. © VMware, Inc. 8 2014 年以降の標準技術スタック VMよりも上のレイヤーが、技術の主戦場になった VM基盤 (オンプレ/クラウド) Kubernetes

    MW / 管理⽤ コンテナ コンテナApp コンテナ技術が急速に普及し、 デプロイ時の⽣産性が⾶躍的に向上 K8s / コンテナを活⽤する OSS が増え、 Cloud Native の概念が登場 抽象化レイヤー化 (どのインフラでも、 Kubernetes を介してコンテナが動作) クラウドの差異が希薄に
  8. © VMware, Inc. 9 モダンアプリケーションの課題: 認知負荷 2000 年 2005 年

    2010 年 2015 年 2020 年 2008 年: PaaS 2014 年: コンテナ・K8s 2001 年: VM 2006 年: クラウド 2015 年: OSS 認知負荷 : 情報量によって認知能⼒に与える負荷。上限に近づくと、新たな学習やタスク遂⾏が困難に。 認知負荷 認知負荷の増加 → ⽣産性が低下 開発者の Toil (苦労) を抑える事が重要 Git, Docker, K8s, Terraform, IaC, Cloud, Microservices, OSS 等、 覚えることがいっぱい・・・
  9. © VMware, Inc. 10 Platform Engineering 2023 年の最重要ワード アクセス 内部開発者プラットフォーム

    (Internal Developer Platform) 内部開発者ポータル (Internal Developer Portal) • アプリケーション配信とビジネス価値創出を加速させるための、技術アプローチ • ⽬的 : 開発者エクスペリエンス (DevX) の向上 、ソフトウェア開発と運⽤プロセスの効率化 標準化されたツールと構成 ⾃動化されたプロセス API インフラの抽象化 ゴールデンパス • 内部開発者が好む抽象度に合わせて、舗装された道を提供 • 要素 : ガイド / 各種テンプレート / ポリシーのガードレール、等 内部開発者 組織内の開発者にフォーカス PE Platform Engineering Team
  10. © VMware, Inc. 11 Platform Engineering の問題点 認知負荷を下げる対象は、あくまでも 開発者 です。

    PE Platform エンジニア は、全てを理解して運⽤する必要があります。 (果たして、VMware はそんな時代についていけるのか・・・︖︕)
  11. © VMware, Inc. 12 Agenda 1. VMware と時代の変遷と Platform Engineering

    2. VMware Tanzu のご紹介 3. VMware OSS と TUNA-JP
  12. © VMware, Inc. 14 VMware が Heptio を買収 VMworld 2018

    Europe (2018年11⽉6⽇) 「3⼈の Kubernetes 創始者」のうち2⼈が VMware に︕(※. 現在は退職) Google所属の3⼈を中⼼に、 Borg システムの思想を元に Kubernetes プロジェクトを 発⾜し、オープンソース化。 ↓ 2015年7⽉、 Kubernetes v1.0 をリリースし、 CNCF の設⽴に貢献。 Brendan Bums Craig MacLuckie Joe Beda 2016年11⽉ Heptio を設⽴ 2018年11⽉ VMware に買収 される CTO CEO (Azure に移籍)
  13. © VMware, Inc. 15 VMworld 2019 US (2019年8⽉27⽇) VMware Tanzu

    VMware ブランド(製品およびソリューション群) によって、アプリケーションのモダナイゼーションを実現するための、
  14. © VMware, Inc. 16 Kubernetes への企業別 Contributions ランキング 第2位 ※.

    過去3年間を対象とした、2023年10⽉4⽇時点の調査結果 https://k8s.devstats.cncf.io/d/9/companies-table?orgId=1&var-period_name=Last%203%20years Contributions: レビュー、コメント、コミット、Issue、PR の総数
  15. © VMware, Inc. 17 VMware Tanzu がコンテナ管理の市場リーダーに選出︕ 2023 Gartner® Magic

    Quadrant™ for Container Management (2023年9⽉20⽇ 開⽰) Magic Quadrant : IT分野の各市場における企業勢⼒の⽐較表。競合企業を4種類に分類 (参考: https://tanzu.vmware.com/content/analyst-reports/gartner-mq-2023 ) • 顧客ベース: VMwareは⼤規模なインストール実績と、パー トナー協業の広範なエコシステムをベースとした展開 • 製品戦略: 継続的な買収 (Heptio、Pivotal、Bitnami、 Saltstack、Octarine 等) は、モダンアプリケーションへの 取り組みを⽰す。 • ハイブリッド運⽤: PublicクラウドK8sサービス(Amazon EKS等) を含む、クラスタ郡のライフサイクル管理における 強⼒な機能を提供。 [ VMwareの強み ]
  16. © VMware, Inc. 18 Tanzu ポートフォリオ (VMware Explore 2023版) 今年のポイント

    : Platform Engineering を意識したラインナップ Tanzu Labs Tanzu Intelligence Services Tanzu Hub (旧称 : ) Tanzu Application Platform Content Tanzu Application Service Data Solutions Application Catalog (旧称 : ) CloudHealth Transformation Guardrails Insights (旧称 : ) (旧称 : ) (旧称 : ) Developer Portal Secure Supply Chain Application Engine Kubernetes Operations (Tech Preview) Platform Engineering Team
  17. © VMware, Inc. 19 Tanzu ポートフォリオ (VMware Explore 2023版) 今年のポイント

    : Platform Engineering を意識したラインナップ Tanzu Labs Tanzu Intelligence Services Tanzu Hub (旧称 : ) Tanzu Application Platform Content Tanzu Application Service Data Solutions Application Catalog (旧称 : ) CloudHealth Transformation Guardrails Insights (旧称 : ) (旧称 : ) (旧称 : ) Developer Portal Secure Supply Chain Application Engine Kubernetes Operations (Tech Preview) Platform Engineering Team VMware は 2020 年まで TAS for K8s を開発していたが、 このままではCloud Nativeの課題を解決できない ことを認識し、⽅針転換。 Tanzu Application Service Cloud FoundryをベースとしたPaaS製品。 最強の「ガードレール」であり、今も根強い 顧客がいる。 Tanzu Application Platform Cloud Nativeエコシステムの多様性を最⼤限発揮するよう開発され、 2022年1⽉にGAとなった。
  18. © VMware, Inc. 20 Tanzu Application Platform (※. TAP と呼ぶ)

    Platform Engineering に必要なものが全て揃っている アクセス Tanzu Application Platform (内部開発者Platform) Tanzu Developer Portal (内部開発者Portal) Kubernetes Any K8s! Tanzu CLI plugin IDE plugin Accelerators – 雛形⽣成 App Live View – Workload可視化 Software Supply Chain 1.「すぐに使える」ゴールデンパスを提供 API CLI / API ※. Supply Chain の⼀例 2. 開発者はビジネス ロジックに専念 3. • サプライチェーンの⼿軽な交換が可能 • ⾃分のツール/こだわりを持ち込める • API中⼼のワークフロー 4. マルチクラウドで ⼀貫した開発者体験
  19. © VMware, Inc. 21 Tanzu ポートフォリオ (VMware Explore 2023版) 今年のポイント

    : Platform Engineering を意識したラインナップ Tanzu Labs Tanzu Intelligence Services Tanzu Hub (旧称 : ) Tanzu Application Platform Content Tanzu Application Service Data Solutions Application Catalog (旧称 : ) CloudHealth Transformation Guardrails Insights (旧称 : ) (旧称 : ) (旧称 : ) Developer Portal Secure Supply Chain Application Engine Kubernetes Operations (Tech Preview) Platform Engineering Team
  20. © VMware, Inc. 23 Cloud Native Architect が、お客様環境で Platform Engineering

    の導⼊を伴⾛サポート Tanzu Labs Platform Service Tanzu Labs Platform Services のメンバー ※. 旧Heptio が⺟体の VMware組織 Kubernetes Architecture Team に⼊社 HashiCorp に転職 VMware PSO に転部
  21. ©VMware, Inc. 24 Platform as a Product Platform Service の基本理念

    Platform Engineering Team に必須のマインドを伝授します︕ プラットフォーム (プロダクト) 開発者(を顧客と捉える) 必ず顧客がいる プロダクトがある 限り終わらない プラットフォームを発展させる ための、安定したチーム 進化の著しい技術に追従し 顧客に新たな価値を提供する 顧客のニーズに応える 顧客にプラットフォームのことを知ってもらう 新たな価値を理解してもらう 顧客の課題に寄り添う PE PE PE Platform Engineering Team
  22. ©VMware, Inc. 25 Agenda 1. VMware と時代の変遷と Platform Engineering 2.

    VMware Tanzu のご紹介 3. VMware OSS と TUNA-JP
  23. ©VMware, Inc. 28 今、VMware 製 OSS が増殖中︕ VMware Tanzu の副産物

    CNCF Graduated Projects CNCF Incubating Projects ( kpack ) (成熟した Project) (CNCF が注⼒している Project) CNCF Sandbox Projects (CNCF が注⽬した早期段階の Project) その他の VMware が積極的に活動している Projects Cluster API 他にも https://github.com/vmware-tanzu を要注⽬︕
  24. ©VMware, Inc. 29 そうは⾔っても、OSS は不安・・・ [ OSS 開発の特徴 ] •

    世界中から有志の開発者が参加 • ⼈気の強さで開発⼒が決まる 開発が急に飽きられた・・ Bug Fix より機能追加を 優先された・・ 問い合わせても返答して くれない・・ Features Bugs
  25. TUNA-JP そんなあなたに、 TUNA-JP とは、 Tanzu User kNowledge Assembly Japan の略称で、

    Tanzu の OSS を利⽤するユーザーのコミュニティです。 勉強会や Slack でのコミュニケーションを通じて、 Tanzu の OSS についてユーザー同⼠が交流することが TUNA-JP の⽬的です。
  26. ©VMware, Inc. 34 お問い合わせ https://tanzu.vmware.com/jp/contact Tanzu に関するご質問やご相談: VMware 佐藤にコンタクトを取りたい場合: [email protected]

    (Twitter : @hirotaka0426) TUNA-JP に関して: 公式サイト: https://tuna-jp.net イベント : https://tuna-jp.connpass.com/ YouTube : https://www.youtube.com/@tuna-jp Twitter @tuna19980210 ご清聴、 ありがとうございました︕︕