共サービスの苦情提出を可能にしている。ブラジルではレシフェ市が「Conecta Recife」プラットフォームで 700以上の公共サービスを自動提供している。市民との直接的なやり取りを超えて、AIチャットボットは公共行 政内でもスタッフ支援に使用されている。 ▪ 公共サービス設計と実施におけるAI 情報アクセスを合理化するチャットボット • ポルトガルのチャットボット行政近代化庁(AMA)は2023年5月、「モバイル・デジタル・キー(MDK)」に関する市民の質 問支援のため、リアルなアバターを備えたチャットボットを立ち上げた。Azure OpenAIのGPT-3.5 turboモデルに基づき、ポ ルトガル語のテキストと音声の両方を認識・再現できる。2023年5月から12月まで23,780件の会話を処理し、MDKのアクティ ベーションを10%増加させた。2025年1月、ChatGPTによって駆動される本格的な仮想アシスタントに拡大し、2,300以上の公 共サービス情報を12の言語で提供している。 • フランスのAlbert省庁間デジタル局(DINUM)が開発した主権的な生成AI「Albert」を2024年4月に導入した。オープンソー スモデルで訓練され、政府職員が規制を検索し、要約を作成し、市民に正確な情報を提供するのを支援している。Meta (Llama)とMistralからのオープンソースモデルに基づき、APIは再利用可能な生成AIモデルを提供している。 • ギリシャのmAigovgov.grポータル上のAI搭載アシスタントで、テキストまたは音声で自然なギリシャ語での質問に答え、 1,300以上のデジタルサービスと3,200以上の行政手続きをナビゲートするのを支援している。2023年12月にパイロットモード で立ち上げられ、その後25の言語をサポートするように拡大され、160万件以上の問い合わせに回答している。