Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
シリコンバレーのチームで経験したふりかえり - 共通点とギャップ / retrospe...
Search
ihcomega56
April 07, 2023
Technology
5
1.9k
シリコンバレーのチームで経験したふりかえり - 共通点とギャップ / retrospectives in silicon valley
ふりかえりカンファレンス2023
ihcomega56
April 07, 2023
Tweet
Share
More Decks by ihcomega56
See All by ihcomega56
JEP 455: Primitive Types in Patterns, instanceof, and switch (Preview)
ihcomega56
1
130
「サプライチェーン攻撃」に立ち向かう!SBOMを使った脆弱性管理がもたらす品質とスピード向上
ihcomega56
2
2.5k
アプリケーション開発者目線で語る、明日から始めるDevSecOps
ihcomega56
0
200
パターンマッチングを学んで新しいJavaの世界へ!Java 18までの目玉機能をおさらいしよう / Java 18 pattern matching
ihcomega56
3
1.4k
SCAとDockerを触ってみよう!DecSecOps入門ワークショップ / SCA and Docker workshop
ihcomega56
1
290
JFrogのDevOps Platformづくりを支えるオブザーバビリティ / JFrog Observability
ihcomega56
0
500
SBOMでソフトウェアを守れ!10年後も自信を持ってリリースするために今始めるDevSecOps / DevSecOps with SBOM for yourself 10 years from now
ihcomega56
1
6.4k
Javaアプリケーションの アーティファクト管理と DevSecOps / Java artifacts management and DevSecOps
ihcomega56
0
2.6k
元現場エンジニアが思う「もっとこうしておけばよかった」から学ぶDevSecOps / DevSecOps Best Practices learned from my experiences
ihcomega56
1
530
Other Decks in Technology
See All in Technology
AIでデータ活用を加速させる取り組み / Leveraging AI to accelerate data utilization
okiyuki99
5
1.3k
書籍『実践 Apache Iceberg』の歩き方
ishikawa_satoru
0
190
OPENLOGI Company Profile for engineer
hr01
1
45k
猫でもわかるAmazon Q Developer CLI 解体新書
kentapapa
1
130
デザインとエンジニアリングの架け橋を目指す OPTiMのデザインシステム「nucleus」の軌跡と広げ方
optim
0
120
ストレージエンジニアの仕事と、近年の計算機について / 第58回 情報科学若手の会
pfn
PRO
3
880
MCP ✖️ Apps SDKを触ってみた
hisuzuya
0
400
スタートアップの現場で実践しているテストマネジメント #jasst_kyushu
makky_tyuyan
0
140
Open Table Format (OTF) が必要になった背景とその機能 (2025.10.28)
simosako
2
390
AI-Readyを目指した非構造化データのメダリオンアーキテクチャ
r_miura
1
340
AIプロダクトのプロンプト実践テクニック / Practical Techniques for AI Product Prompts
saka2jp
0
120
Oracle Database@Google Cloud:サービス概要のご紹介
oracle4engineer
PRO
0
380
Featured
See All Featured
Put a Button on it: Removing Barriers to Going Fast.
kastner
60
4k
A Tale of Four Properties
chriscoyier
161
23k
How to Think Like a Performance Engineer
csswizardry
27
2.1k
Scaling GitHub
holman
463
140k
Understanding Cognitive Biases in Performance Measurement
bluesmoon
31
2.7k
Reflections from 52 weeks, 52 projects
jeffersonlam
354
21k
How to Create Impact in a Changing Tech Landscape [PerfNow 2023]
tammyeverts
55
3k
Docker and Python
trallard
46
3.6k
How STYLIGHT went responsive
nonsquared
100
5.9k
Mobile First: as difficult as doing things right
swwweet
225
10k
How to Ace a Technical Interview
jacobian
280
24k
YesSQL, Process and Tooling at Scale
rocio
173
15k
Transcript
2023.04.07 よこな@ふりかえりカンファレンス シリコンバレーのチームで 経験したふりかえり 共通点とギャップ
⾃⼰紹介 - よこな (@ihcomega) • バックエンドエンジニア • 2022.09よりカリフォルニア在住 • 2021年ふりかえりカンファレンス登壇
「よこなーる」を紹介したが、 命名を熟考すべきだったと後に反省 1
お話の前提 • アメリカ現地企業の開発チーム • メンバーは多国籍な7⼈前後、うち4⼈は同じオフィス、他はリモート • 使⽤⾔語は英語 2
1社分の経験ではありますが 「異⽂化」だからこそ⾒えてきた ふりかえりの気付きにフォーカスして話します 3
その前に報告(ちょっとお詫び) 4
レイオフされた!!! • 2⽉末で情報が⽌まっています… • レイオフ体験のふりかえりはnoteへ • 元気です 5
ふりかえりのやり⽅ • 2週間に1度、1時間⾏う • ファシリテーターはチームリーダーが担当する • まず前回までに出たアクションを⾒直すところから始まる • ふりかえりにはParabolというオンラインツールを使う 6
• 次の流れでふりかえりをする 1. 各⾃が意⾒を出し合う 2. カテゴライズする 3. 投票する 4. 議論し、必要ならば
アクションプランを出す • タイマー機能もある ミーティングツール Parabol 7
ミーティングツール Parabol 8
• ふりかえり以外のミーティングにも使える • ふりかえりは豊富なテンプレートの中からフレームワークを選べる ミーティングツール Parabol 9
この⽅法に⾄った経緯(リーダーより) • リモートで使いたい • マンネリ化しないような良いツールが良い • 無料であって欲しい 「ふりかえり⽅法の本知ってる?」 という会話で盛り上がった 10
5ヶ⽉ほど 異⽂化ふりかえりに参加してみて 11
学び①⽇本と同じだ…! • ふりかえりのやり⽅や雰囲気は慣れたものに似ていてすんなり⼊れた • すごく陽の雰囲気とかではなかった • 上がるトピックやアクションプランに関する議論も驚きはない • 「リリースが無事できた!」「PRがレビューされずに放置される時間が ⻑すぎる」「ドキュメントが⾜りない」「新しいメンバーがジョイン🎉」
• 「次この作業をする時にドキュメントを書こう」「オンボーディング⽤の ドキュメントを改善しよう」「このトピックはアクションとかなくない?」 今いる場所でふりかえりに親しんでいれば越境できる 12
学び②関⼼の対象は少し違う気がする • とにかくコードという形の成果物を重んじる雰囲気を感じた • 設計よりコーディング、開発プロセスよりコーディング • 参考 海外技術カンファレンス、ジョブディスクリプション • ふりかえりそのものに関する気付きや指摘が挙がることはなかった
(リーダーだけがそこに課題意識があるようだった) 私のチームがたまたま?⽇本でも同じようなチームってあるしなぁ でも、もし⽇本が「ふりかえり先進国」ならもっと外に出していける? 皆さんの周りはどうですか? 13
学び③ツールは使ってみないと分からない • Parabolの使い勝⼿は⼤体予想通りだったけど、思わぬプラスがあった • カテゴライズの後に⾃動で付くタイトルが時々⾯⽩くて和む ふりかえりは違うやり⽅を試すハードルが低いのが良い いきなり本番運⽤できる! あれやこれや悩むのもいいけど、やってみる精神が⼤事 14
学び④コミュニケーション促進の⼯夫に⽂化の差 • ふりかえりのフレームワークが分からない • 絵⽂字が分からない • シンプルに英語が分からない時もある(初歩) ⽇本でもチームの内輪ネタが あったりするけど キャッチアップがより⼤変…
15
おわりに シリコンバレーに来ても、ツールが変わっても、 ふりかえりの根っこは共通点ばかりだった (※あくまで1社⽬での所感です) • どんなチーム、⽂化でも「ふりかえりどうやろう」「もっと改善できるかな」 と考え続けると他に応⽤できる • トライアンドエラーしやすいふりかえり。やらなきゃわからんこともある やってみよう!やり続けよう!
16
ありがとうございました! 17