Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
EKSシークレット管理のつらみと責務分解
Search
Sponsored
·
Your Podcast. Everywhere. Effortlessly.
Share. Educate. Inspire. Entertain. You do you. We'll handle the rest.
→
j-maki
March 26, 2026
130
0
Share
Embed
Copy iframe code
Copy JS code
Copy link
Start on current slide
EKSシークレット管理のつらみと責務分解
j-maki
March 26, 2026
More Decks by j-maki
See All by j-maki
SRE/PEの人間としての信頼性のために自分が意識していること
jmakk0301
2
280
fukuoka_sre_0_jmaki.pdf
jmakk0301
1
770
引いては引き直す Kubernetes運用における境界設計とその見直し
jmakk0301
0
310
おそらくAGIでも代替不可能な、 趣味としての個人コミットの話
jmakk0301
0
190
小さく始める障害訓練
jmakk0301
0
20
Amazon EKS MCP Serverでクラスタの職場環境のストレスチェックをして遊んでみた
jmakk0301
0
210
ギフティにおける プラットフォームエンジニアリングことはじめ
jmakk0301
2
550
probeの勘違いから見直した、Pod運用のアレコレ
jmakk0301
2
260
Featured
See All Featured
Large-scale JavaScript Application Architecture
addyosmani
515
110k
First, design no harm
axbom
PRO
2
1.2k
Helping Users Find Their Own Way: Creating Modern Search Experiences
danielanewman
31
3.3k
How to audit for AI Accessibility on your Front & Back End
davetheseo
0
480
The Web Performance Landscape in 2024 [PerfNow 2024]
tammyeverts
12
1.2k
SEO for Brand Visibility & Recognition
aleyda
0
4.7k
What's in a price? How to price your products and services
michaelherold
247
13k
The Straight Up "How To Draw Better" Workshop
denniskardys
239
140k
Building Applications with DynamoDB
mza
96
7.2k
How to Align SEO within the Product Triangle To Get Buy-In & Support - #RIMC
aleyda
2
1.8k
Why Our Code Smells
bkeepers
PRO
340
58k
Statistics for Hackers
jakevdp
799
230k
Transcript
EKSシークレット管理のつらみと責務分解 じぇまき ギフティ / GX Platform Engineering チーム コンテナ基盤リアルトーク〜コンテナ運用のつらみ大集合〜 /
2025.3.261
自己紹介 牧 純平 (@j-maki) ギフティ株式会社 GX Platform Engineering チーム EKS基盤の構築・運用やらを担当
2
会社紹介 3
今日話すこと 1. 元々のEKSでのシークレット管理で辛かった点 2. ESOを導入して、PEとアプリチームの責務をどう分けたか 3. 「きれいに二分できない」リアルな責務分解の話 4
前提 - EKSとシークレット ECS の場合 → タスク定義で Secrets Manager を直接参照できる
EKS の場合 → Secrets Manager の値をクラスター内に直接持ち込めない → 何かしらの仕組みが必要 5
Before - Terraformで一元管理していたが… 構成 Secrets Manager のリソース定義から EKS上のSecretまで すべてTerraformモジュ ールで一律生成
運用のつらみ 初回はダミー値を投入 → アプリチームが本物の値を発行して再度PE側で terraform apply シークレットの追加・変更のたびに PEへの依頼が必要 アプリチームが自律的にシークレットを管理できない → PEがボトルネックになっていた 6
やりたかったこと アプリチームが自分のシークレットを自律的に管理できるようにしたい PEはインフラ基盤の整備に集中したい → 責務分解が必要 → External Secrets Operator (ESO)
に移行 7
なぜESOか - EKSシークレット同期方式の比較 CSI Driver (ASCP) ESO 提供元 AWS公式 OSS
(CNCF) 仕組み Pod起動時にボリュームマウント Podと独立して定期同期 K8s Secret生成 オプション(追加設定要) ネイティブに生成 CSI Driver は Podのライフサイクルに密結合 → PE/アプリ間の分業が難しい印象 ESO は K8s Secretを生成するだけのシンプルな仕組み → 今回の責務分解の目的に合いそうなESOを選定 8
ESOの全体像 9
責務分解の判断軸 値の所有者 = 管理者にすべき このシンプルな原則で、各リソースの責務を整理していった そのシークレットの値を知っている / 知るべきなのは誰か? “ “
10
Secrets Manager の責務分解 リソース定義(箱)は常にPE。値の管理者はシークレットの性質で変わる。 対象 リソース定義(箱) 値 PE作成(DB, NewRelic等) PE
PE アプリ固有(外部サービスのAPIキー等) PE アプリ 判断軸:「その値を知っているのは誰か」 PEが作成するもの → PEがTerraformで管理 アプリ固有の秘匿情報 → アプリチームがAWSコンソールから変更 11
IAMポリシーの管理 IAMポリシーは Secrets Managerのリソース(ARN)単位でアクセス制御している 箱(リソース)が同じなら、中の値を変更しても IAMポリシーの変更は不要 → PEへの依頼なしにシークレットを更新してもらう 12
ESOリソースの責務 - Namespaceで責務が変わる 13
After - どうなったか アプリチームがAWSコンソールから自分で値を変更できるようになった PEへの依頼が減った PEはインフラ基盤の整備に集中できるようになった 14
まとめ 1. 「ツール選定」より「責務設計」が難しい 2. 責務分解は一律ではなく、Namespaceの性質(値の所有者)で決めた 3. 今回の判断軸は 「そのシークレットの値を知っているのは誰か?」 15
ご清聴ありがとうございました! 16