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2022年グライダー世界選手権参加報告/2022 WGC report

JSC Seminar
November 09, 2022

2022年グライダー世界選手権参加報告/2022 WGC report

日本グライダークラブ
2022年世界選手権参加支援事業報告会
http://www.glider.jp/info/2022wgcwgacseminar/
グライダー世界選手権参加報告
日本グライダークラブ
丸山 毅

JSC Seminar

November 09, 2022
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Transcript

  1. パイロットの紹介 3 丸山 毅 51歳 (2022/09 現在) 総飛行時間 3,800 時間

    TEAM MARU パイロット ブログ http://maru-wgc.blogspot.jp/ Facebook https://www.facebook.com/teammaru サラリーマンパイロットのグライダー競技への挑戦 世界選手権 1999年、2008年、2014年、2018年、2022年 (最高成績27位) 外資系IT企業 エンジニア (公社)日本グライダークラブ 理事・チーフインストラクター (公社)日本滑空協会 理事 TEAM MARU 2022
  2. なぜ世界選手権への挑戦を続けるのか? • 私にとっての「競技会」とは? ① 成長の度合いをわかりやすく示してくれる場 ② うまくいかないと悔しい。悔しいからこそ、「次への目標」が持てる場 • 連続的な目標設定が出来る ③

    競技パフォーマンス向上のために様々なことに興味を持つようになる • グライディングの技術 • 目標設定フレームワーク • コーチング、メンタルマネージメント • 体調管理 ④ 世界中にグライダーの友人ができる、やり方を学べる、成長に繋げられる • 「成長」(上達)が実感できることが楽しいから TEAM MARU 2022 4 競技会で得られる「成長(上達)のためのノウハウ」 「良いパイロットが育つには?」 「グライダー操縦教育のイノベーション」へ
  3. ハンガリーってどこ? 5 • 東西 500km 南北200km • 標高 100m 平野

    • 言語 ハンガリー語 • 人口 970万人 首都 ブダペスト 開催地 セゲド TEAM MARU 2022 出典:google.com
  4. 大会概要(スケジュール、参加国数、チーム数) • 参加国数、参加機数 – 25ヶ国 101人、83機(2018年比4ヶ国減少、11機減少、11人減少) • クラス – 18mクラス(42機23ヶ国)、オープンクラス(22機14ヶ国)、20mクラス(19機19ヶ国)

    TEAM MARU 2022 6 Sun Mon Tue Wed Thu Fri Sat 7/15 選手・リー ダー出発 7/16 オーストリア 着・体調調整 7/17 ハンガリー 移動日 機体受取 7/18 機体組立 7/19 練習日2 7/20 練習日3 7/21 機体計測 練習日4 7/22 トラブル対応 日 7/23 前半クルー着 アンテナ設営 開会式 7/24 ウエザー キャンセル 7/25 Task1 7/26 Task2 7/27 Task3 7/28 Task4 ウエザー キャンセル 7/29 Task5 インターナショ ナルパーティ 7/30 Rest Day 前後半クルー 交代 7/31 Task6 8/1 Task7 8/2 Task8 8/3 Task9 8/4 Task10 8/5 Task11 フェアウエル パーティ 8/6 閉会式 機体陸送・ 返却 8/7 機体清掃日 8/8 移動日 8/9 帰国日
  5. 日本チーム • チームキャプテン – 佐志田 伸夫さん • 18mクラス – 市川

    展さん • クルー Mirekさん(ポーランド) – 丸山 毅 • クルー TEAM MARU 7 TEAM MARU 2022
  6. 2022年夏 TEAM MARU世界選手権現地メンバー パイロット 丸山 毅 TEAMリーダー 赤石京子さん 世界選手権5回目 広報リーダー

    河村 大さん ライター&カメラマン(世界選手権2回目) 前半クルー 市岡拓也さん 東京グライダークラブ(世界選手権2回目) 後半クルー 高見道明さん 日本グライダークラブ(世界選手権3回目) <応援> 河村家、高見家、高木家長女、万場さん 8 TEAM MARU 2022
  7. グライダー世界選手権とは? • 競技期間 – 13日間 内1日の休息日 • 競技タスク – 140km

    - 750km 平均速度 70 km/h – 160 km/h 2時間-6時間 • 競技クラス – スタンダードクラス、15mクラス、クラブクラス – 18mクラス、 20mクラス、 オープンクラス – 3クラス毎に開催地、開催年をずらして隔年開催(奇数年、偶数年) • 参加選手 – 各国クラス毎2名枠 各クラス最大 50名 – 3クラストータル 120~150機(各クラス40-50機前後) 10 TEAM MARU 2022
  8. 開催地 セゲド飛行場 11 • LHUD • 122.810 Mhz Szeged Info

    • 標高 80m • アスファルト 16R / 34L ; 1185 m x 30 m • グラス 16L / 34R ; 1177 m x 50 m TEAM MARU 2022 50m 1200m 出典:Google Map
  9. 空域 タスクエリア 14 • Class C(緑), Class-D(紫) 基本グライダーは禁止 – TMA

    (Terminal Maneuvering Area, Terminal Control Area) – MTMA (Military TMA) • 国境越え禁止(セルビア、ルーマニアはEUではない) • 国境沿いMSL450m以下制限空域(ドローン国境監視) • LHPxx(赤) 禁止(prohibited) • LHRxx 制限(Restricted) • LHTRAxx 一時制限(Temporary Restrict) • タスクは東西にセット TEAM MARU 2022
  10. 飛行中の地上からのアドバイスサポート Glideandseek.com 「パイロットが欲しい情報」 • スタート前 – 自分より高いガグルの場所は? • スタート時 –

    自分の前後のスタート状況は? • コース中 – 他のガグルのコース選択状況は? – エリアごとでトップ(サーマル条件) の差があるか? 15 TEAM MARU 2022
  11. 2022 結果 • 32位/42機 得点率82% • 過去の順位と得点率 – 2018年よりは回復 –

    2014年と同等? TEAM MARU 2022 18 順位 得点率 1999 34位 87% 2008 27位 79% 2014 31位 84% 2018 36位 79% 2022 32位 82%
  12. 2022年 18m クラス 結果 JS3が上位6位を独占 13機/20位 前回2018大会と比べてJS3に変更した国 イタリア、チェコ、オランダ # CN

    Contestant Team Glider Total 総得点率 1 2L Christophe Abadie France Jonker JS3 8,957 100% 2 LEO Riccardo Brigliadori Italy Jonker JS3 8,865 99% 3 8D Davide Schiavotto Italy Jonker JS3 8,843 99% 4 JV Jeroen Verkuijl Netherlands MD JS3 RES 8,788 98% 5 BK Uys Jonker S.Africa Jonker JS3 8,784 98% 6 LB Adrien Henry France Jonker JS3 8,775 98% 7 WO Wolfgang Janowitsch Austria Ventus 3TS 8,718 97% 8 AB Arne J. Boye-Møller Denmark Jonker JS3 Jet 8,711 97% 9 12 Tomasz Rubaj Poland Schleicher AS 33 ES 8,600 96% 10 21 Bert Schmelzer Belgium Ventus 3T 8,595 96% 11 ZE Roman Mracek Czech Jonker JS3 8,575 96% 12 FA Attie Jonker S.Africa Jonker JS3 8,537 95% 13 JS3 Holger Karow Germany Jonker JS3 8,465 95% 14 KW Mélanie Gadoulet France Jonker JS3 8,460 94% 15 7A György Gulyás Hungary Jonker JS3 8,445 94% 16 EK Rasmus Ørskov Denmark Ventus 3T 8,413 94% 17 MR Michael Rass Austria Schleicher AS 33 ES 8,365 93% 18 ZP Thomas Melde Germany Jonker JS1 BTJ 8,217 92% 19 BX Péter Szabó Hungary Jonker JS3 8,027 90% 20 WS Petri Sucksdorff Finland Schleicher AS 33 ES 7,979 89% TEAM MARU 2022 19
  13. 18m クラス出場機体(新世代) • 18m クラス – 翼幅 18m 最大離陸重量 600kg

    フラップ有り 20 Ventus 3 (F/T/M) 11 / 42機 2016 – WL=55.3 L/D= ? JS3 21 / 42機 2017 – WL=60.3 L/D = 55 AS 33 4 / 42機 2020 – WL=60 L/D= 56 TEAM MARU 2022 出典:Schempp-Hirth 出典:Jonker Sailplanes、 Alexander Schleicher
  14. 順位と総得点率 2018年と2022年 TEAM MARU 2022 21 0% 10% 20% 30%

    40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 0 10 20 30 40 50 得点率 順位 2022% 2018% 2022年 トップ10の成績がさらに肉迫 トップ13は95%得点率(5%得点差) トップ20は90%得点率(10%得点差)
  15. 得点率比較 2018年/2022年 得点率90%代 平均速度130-150km/h 4日 2018 日毎得点率 day task no

    type task km MARU pos MARU km/h MARU point MARU % Winner km/h 7月29日 day1 RT 312 41 118 473 69 141 7月30日 day2 RT 357 38 128 643 80 142 7月31日 day3 RT 512 11 131 939 94 135 8月1日 day4 RT 485 44 287 28 135 8月2日 day5 AAT 451 35 121 719 71 141 8月3日 day6 RT 541 31 130 856 85 141 8月4日 day7 AAT 457 43 118 573 57 151 Rest 8月6日 day8 RT 326 41 92 722 72 108 8月7日 day9 RT 270 28 124 457 79 139 8月8日 day10 AAT 3:00 11 119 905 91 130 8月9日 day11 RT 415 21 124 848 85 135 8月11日 day12 AAT 2:30 30 125 623 76 142 2022 日毎得点率 day task no type task km MARU pos MARU km/h MARU point MARU % Winner km/h 7月24日 cancel 7月25日 task1 RT 407 9 125 880 88 134 7月26日 task2 RT 354 38 125 546 71 143 7月27日 task3 RT 409 25 121 769 77 137 7月28日 cancel 7月29日 task5 AAT 397 2:30 10 156 823 93 162 7月30日 Rest 7月31日 task6 RT 306 15 112 697 85 119 8月1日 task7 AAT 3:30 39 122 12 125 8月2日 task8 RT 756 22 132 932 93 135 8月3日 task9 RT 550 19 145 914 91 152 8月4日 task10 RT 654 25 149 931 93 154 8月5日 task11 RT 498 39 126 752 75 144 TEAM MARU 2022 22
  16. 前回2018年世界選手権振り返り • できるようになったこと – スタート体制に早く入る – サンダーストームの飛び方への対応 • できなかったこと –

    異次元の高速レースへの対応(新世代機が主流)、 ビッグガグルへの対応 – ドルフィン、クライムの再現性 (うまくできるときとできないときがある) – 焦らないこと(例:スタート前) TEAM MARU 2022 24 出典:The Soaring Engine
  17. 次の世界選手権への目標設定(2018年終了時点) • 結果目標(継続) – 2020年-2021年世界選手権 総合10位以内(総得点率90% ) • 行動目標 ①

    高速レースへの対応(最新世代レース機JS3への乗り換え) ② 高速ガグルとの確実なスタート、ガグルを利用したコース上の フライト ③ 常に冷静な対応(パニックにならない) TEAM MARU 2022 25
  18. 本戦へ向けたフライトトレーニングの実施状況 (行動目標①JS3での高速レースへの対応) • JS3 少し乗りこなせた感じが出たのは3週間、40hから – 最大離陸重量600kgでの「クライムの良い重心位置」が狭い。他のパイロットと比較で理解 • Ventus-3 乗りやすい、適切な重心位置の範囲が広い印象

    • ナミビアでの同乗道場で反復練習、学習の高原を越えられ、高速フライトが見えてきた • 水を積む人が変わると操縦フィーリングが変わる、正確に伝える必要がある • 最適な位置を見つけるのに苦労した為、調子が悪いときに自分で改善できるようになった TEAM MARU 2022 27 年 場所 期間 機体 時間 備考 2019 ハンガリー、 ドイツ 3週間 JS3 40h 設定変更の繰り返し。 プレ大会最終日2位、少し乗りこなせた印象 2020 世界選手権延期(COVID) 2021 ポーランド 1週間 Ventus-3 15h 世界選手権キャンセル ワクチンで夏から渡航可能に、海外練習再開 ナミビア 10日間 Arcus-M 40h チャンピオン同乗のトレーニング道場 最終日にようやく褒めていただけた 2022 ハンガリー、 チェコ 2週間 JS3 36h • 3年ぶりのJS3での飛行の再現性を確認。 イタリア代表、ハンガリー代表とのフライ ト比較。機材不具合対応。 • チェコ練習を気持ちよくフィニッシュ ハンガリー 3週間 JS3 65h • 練習期間に良いフィーリング • 本戦スタート、操縦フィーリングが変わる。 伝達は正確に
  19. スタート技術の向上 (行動目標②高速ガグルとの確実なスタート、ガグル利用フライト) • 世界選手権のスタート方式 – クラス最終発航後30分後にスタートゲートオープン – 第一レグに対して直行する左右5km(トータル10km)のラ インを通過でスタート –

    任意の時間にスタート可能 – いつスタートするか、どこからスタートするか、がポイント • レースの1/3はスタートで決まる – 良いレースは良いスタートから • 良いスタートに必要なこと – 良いスタートタイミングに、 スタートライン付近(適切な場所)で、 適切なガグルと、 スタート高度(最大高度)まで上がっていること TEAM MARU 2022 28
  20. スタート技術の向上 (行動目標②高速ガグルとの確実なスタート、ガグル利用フライト) • 良いスタートのタイミングとは? – スタートスロットが最適なこと • サーマル発達中は時間が経つほど、サーマルトップが上がる、リフト強く なる –

    遅い時間のスタート→サーマルが強い(高い)時間にスタートできる • 「コンディションの終わりが早い日」は早いスタートで早くフィニッシュ • フィニッシュタイム(リフトの弱くなる時間)、平均速度、からスタート スロットを事前に想定 – 良いガグル(レベルが少し上の集団)とスタートすること • ガグルによる高速化 (マラソン、サイクルロードレースの「集団」と似た効果) – 複数で飛ぶことでリフトが見つけやすい – 常に集中していては持たない。ガグルも使って頭を休ませながら飛ぶ – (私の現時点の技量レベルの場合)スタート順の先頭から1/3位が理想 • ガグルから遅れたときに後続ガグルを利用できる(一人旅にならない) • トップグループはレイトスタートで、後ろから「追い上げる」 TEAM MARU 2022 29
  21. 良いスタートのために (行動目標②高速ガグルとの確実なスタート、ガグル利用フライト) 1. 早く上がる – 上昇率が良い(良いコアを感じる、コアを捉える、コアを捉え続ける) 2. 高く上がる – サーマルトップまで上がりきる

    • 上昇率が低下しても上がらなくなるまで上がる – サーマルトップよりさらに上がる • リフトの中(近傍)で上がってくるさらに強いリフトに合わせる – リフトが弱くなると、バンクを緩めた状態になる – 再び強いリフトがくる、バンク深める – 位置がずれて上がってくるリフトに対応してセンターをずらす – 判断基準例 • ブルーの場合 – 逆転層がしっかりしている場合(エマの形がしっかりキンクしている場合) » トップの手前で上昇率が急に弱くなる – 逆転層がしっかりしていない場合(地上気温上昇にあわせてトップが上がる) » スポットで地上気温が上がると部分的にトップの高い場所が発生する • 積雲ができる場合 – 薄い(雲高が低い)積雲の場合(ドライな空気) » 逆転層しっかりしている パフの発生をよく観察して移動する (上昇率良い) – 雲高がある程度ある積雲の場合 » 大きな積雲下でも雲底差(ステップクラウド)があるところを探す • 雲底付近は吸い込まれるので注意 » 雲の側面で上がれるところを探す(空気塊の差がある場合) – 積雲があり、逆転層の上で風速が強まっている場合(前線接近など) » サーマルウエーブの可能性を探る(雲底より上がる) TEAM MARU 2022 31 出典:Tom Bradbury Andy Davis Advanced Soaring Made Easy The Soaring Engine vol.1
  22. 良いスタートのために (行動目標②高速ガグルとの確実なスタート、ガグル利用フライト) 3. 高い位置を維持する – トップ付近でリフトが弱くなって、バンクを緩めた状態のままだと、高度が下 がっていく – 闇雲に次のリフトを探しに移動しても高度を下げてしまう –

    ゼロ以上ならとりあえずキープして待つ – リフトの中(近傍)で上がってくるさらに強いリフト(次のバブル)に合わせ る – 良いクライムのガグルへ移動する 4. スタートライン付近であがる(高いスタート高度) – スタートライン付近で上がらない、スタートラインから離れた場所で上がる場 合がある • 上層雲、前日の雨で地上昇温が不均一、エアマスの分布が不均一 – 離れた場所で高度を獲得、スタートライン付近のサーマル活性化にあわせて 戻ってくる • 20km以上離れる場合もある – 100mのスタート高度 = 40秒~50秒のタイム差 TEAM MARU 2022 32
  23. 行動目標③常に冷静に対応(パニックにならない) I. 今ここ(コントロールできること)に集中する II. 結果(順位)にフォーカスしない、プロセス(行動)に フォーカス、自ら修正 III. 失敗を引きずらないために(プロセスにフォーカス) IV. 自分との約束

    • 選択肢を減らさない • 相手を気にしすぎない(今ここに集中) • セルフトーク(切り替え) V. 加齢によるメンタルの安定 VI. 良い睡眠、脳のリカバリー VII. リスクマネジメント VIII.「これからのコース取り(コントロールできること)」に集中 ( 「自分の過去の選択(コントロールできないこと)」にと らわれない) TEAM MARU 2022 33
  24. Ⅰ.「今ここ(コントロールできること)に集中」 (行動目標③常に冷静に対応(パニックにならない)) • 不安になると? – 視野狭窄(情報の入力を体が制限)、発汗 – できたことができなくなる • 不安になる理由

    – 「過去・将来(コントロールできないこと)」を考えてしまうと不安が増大、パニックに • 「このコース選択は正しかったのかしら。。?」(過去のこと) • 「高度が下がってきた、アウトランディングするかも。。」(将来のこと) • 私は「自分で不安を(ストレスを)増やしている」パイロット • 不安にならないためには? – 「今ここ(コントロールできること)」に集中する • 従来 – 例:スタート後の早い時間のサーマルの下で上がれない。。上の機体は上がっているのに、な んで。。? » 自分で不安を増やしてしまっている • 今回 – 次のバブルが上がってきて追いつくことができた( 「今ここのクライム」に集中) – そのサーマルではガグルと高度差がついたままサーマルアウトしたが、次の大きな雲ではガグ ルとセンターをずらして良いコアを探してクライムで追いつけた(「今ここの雲」に集中) – 「今ここ(コントロールできること)」に集中すると、「自ら生み出していた不安」 から離れることができるようになる TEAM MARU 2022 34 出典:The Soaring Engine
  25. Ⅱ. 結果(順位)にフォーカスしない、プロセス(行動)にフォーカス (行動目標③常に冷静に対応(パニックにならない)) • 順位(結果)だけを見ない、フライトの内容(行動)にフォーカス – 人はどうしても「順位(結果)」に目が行きがち – 「結果」だけを見てしまうと「改善」につながりづらくなる –

    「行動(フライトの内容)」を振り返る • 例:順位は良かったけど、今日の平均上昇率は、数字で見るとどうか? • 例:順位は良かったけど、今日のスタートタイミングはどうだったか? • Task1 のケース – 着陸直後(まだ順位を見ていない)のインタビューでは、”not so good, but not so bad”「良くは無いけど、悪くは無かった」(途中までガグルと一緒に飛べたが、最 後はガグルからクライムで遅れて3分遅れでフィニッシュ) – 結果は9位!(実はスタートタイミングがたまたま良かったため) あまりのうれしさでフライトの振り返りせずに夕食、睡眠 – 上昇率 1.7m/s / 2.2m/s、速度 125.57km/h / 132.95 km/h、得点率 88% • 良いフライトでは無かった – 改善に対応が必要な状況だったが、改善策がとられないままTask2へ TEAM MARU 2022 35
  26. Ⅱ. 結果(順位)にフォーカスしない、プロセス(行動)にフォーカス (行動目標③常に冷静に対応(パニックにならない)) • Task2のケース – 前日のクライムレートの課題認識がないままフライト、38位 – 上昇に後れをとる 上昇率

    1.9m/s / 2.4m/s、速度 125km/h / 146km/h、得点率71% • 結果(順位)だけを見ない、行動(フライトの内容)を振り返る – 「結果(順位)」を見てしまうと • 「クライムでおいて行かれた。。」 • 「今日は38位/42機か。。」 – 「行動(フライトの内容)」を振り返れると? • 「クライムの際の挙動はどうだっただろう?」 – 「旋回中に手を離すとグライダーの機首がのけぞる感じがした」 – 「ということは、重心位置が後ろ過ぎるのでは?」 – 「0.5L テールバラストを減らして試してみよう」 – →翌日(Task3)は上昇率の改善を確認、Task5では10位(93%)へ改善! – →行動にフォーカスするとこで「自ら修正につなげられるようになる」 TEAM MARU 2022 36
  27. Ⅲ. 失敗を引きずらないために(プロセスにフォーカス) (行動目標③常に冷静に対応(パニックにならない)) • 状況 – Task7 ガグルの3機が空域外エリアへまっすぐ侵入。 自分が信じきれず、ガグルをフォロー、空域違反に •

    自分を信じてガグルを離脱するべきだった – 空域違反による大きな減点(得点率12%) • 当日の減点で総合順位を20位(得点率90%)→32位(75%)と大幅に下げた – コンディションの変化を自力で乗りきって「そこそこのタイムでフィニッシュ」は出来た日 • 前半に一度遅れたあと、追いついてフライト出来ていた。後半の弱いコンディションで再び遅れたが、 コンディション低下にあわせてキープハイに切り替えて対応 • 過去大会の「他の人はフィニッシュしているのに私だけアウトランディングしてしまった」時とは違 う気持ち • 背景 – 私は綿密に準備するタイプ、失敗は引きずるタイプ(自己肯定感低い) – アウトランディングの人に比べれば「そこまでフライトの内容は悪くなかった」 – パイロット的には心的ダメージはそこまで高くなかった(地上はお通夜状態) • 方針 – 結果(総合成績)にフォーカスせず、プロセス(当日のフライトの内容)にフォーカスした – 減点を引きずること無く、翌日からの高速ロングタスク(Task8,9,10)で、得点率93%、 91%、93%を3日続けられた • 今となっては「もったいなかった」(笑) TEAM MARU 2022 37
  28. Task 5, 18m, 29 July 2022 2:30 AAT 251.02 km

    / 489.96 km (362.07 km) 空気不安定予報でレーシングタスクからAATに変更 TEAM MARU 2022 39 出典:soarinspot.com
  29. Task 5, 18m, 29 July 2022 2:30 AAT 251.02 km

    / 489.96 km (362.07 km) 高気圧だが低圧部(1015hpa)の中 TEAM MARU 2022 40
  30. Task 5, 18m, 29 July 2022 2:30 AAT 251.02 km

    / 489.96 km (362.07 km) 12:00 積雲予報 TEAM MARU 2022 41
  31. Task 5, 18m, 29 July 2022 2:30 AAT 251.02 km

    / 489.96 km (362.07 km) 15:00 過剰発達シャワー予報 TEAM MARU 2022 42
  32. Task 5, 18m, 29 July 2022 2:30 AAT 251.02 km

    / 489.96 km (362.07 km) 11:43 上層雲影響で積雲発達遅れ気味 TEAM MARU 2022 45
  33. Task 5, 18m, 29 July 2022 2:30 AAT 251.02 km

    / 489.96 km (362.07 km) 12:33 積雲コンディション TEAM MARU 2022 46
  34. Task 5, 18m, 29 July 2022 2:30 AAT 251.02 km

    / 489.96 km (362.07 km) 14:17 第一エリア 川の西は雲底高い TEAM MARU 2022 47 https://youtu.be/YKGJYmffekA
  35. Task 5, 18m, 29 July 2022 2:30 AAT 251.02 km

    / 489.96 km (362.07 km) 14:31 第2レグ 高いエリアをかっ飛ばす TEAM MARU 2022 48 https://youtu.be/YKGJYmffekA
  36. Task 5, 18m, 29 July 2022 2:30 AAT 251.02 km

    / 489.96 km (362.07 km) 14:59 第3レグ 「今日は絶好調です」 TEAM MARU 2022 49 https://youtu.be/2pNeRg1ZPxc
  37. Task 5, 18m, 29 July 2022 2:30 AAT 251.02 km

    / 489.96 km (362.07 km) 17:43 ランディング TEAM MARU 2022 50
  38. Task 5, 18m, 29 July 2022 2:30 AAT 251.02 km

    / 489.96 km (362.07 km) 10位 93% 156km/h(パーソナルベスト) TEAM MARU 2022 52 出典:soarinspot.com https://youtu.be/BcQn1RsygTU
  39. 2022振り返り まとめ • できるようになったこと – 高速レースへの対応(目標①) • JS3の飛び方が分かってきた – 高速ガグルとの確実なスタート、コース上のガグルを利用したフライ

    ト(目標②) • 全般的に良いタイミングでのスタートできた(8タスク/10タスク) – PEVスタートへの対応 • 午後遅い時間のまとまっているサーマルエントリー時のファーストターン、 セカンドターンでのクライムが改善(コアへ早く寄せる力) • ガグルから遅れた時のキャッチアップ – 常に冷静な対応(パニックにならない)(目標③) • 今ここ(コントロールできること)に集中 • 結果(順位)にフォーカスしない、プロセス(行動)にフォーカス、自ら 修正 • 失敗を引きづらない(プロセスに集中) • セルフトーク TEAM MARU 2022 54
  40. 2022振り返り まとめ • まだできていないこと – 高速レースへの対応(目標①) • 200km/hクルーズからの減速が過大、エントリー時にコントローラブルな 速度より下げてしまうときが一部あった –

    高速ガグルとの確実なスタート、コース上のガグルを利用したフライ ト(目標②) • 「スタートを待つ状況」の際に「自分に自信を持って待つ」こと(Task3, Task11) • 午後早い時間のコアがまとまってないサーマルエントリー時のファースト ターン、セカンドターンでのクライム(コアへの寄せる力) – 常に冷静な対応(パニックにならない)(目標③) • 自分を信じること • 2週間の最後までルーチンをやりきること TEAM MARU 2022 55
  41. 2022振り返り まとめ • 今後改善が必要と想定されること – 不安定なコンディションの際の判断の切り替え • 今後の改善につなげられる可能性があること – 数字での振り返りを短時間で実施、翌日に生かすこと

    • IGC-SPY の解析から得られる内容をフィードバック – 例 スタート高度が低い、クライムが悪い、オフトラックが多い、など – 無線サポートの入れ方 • 前方の状況が変わるときのアドバイス(川、積雲からブルー) • 慣れて(疲れて)判断が曖昧になっているときのアドバイス TEAM MARU 2022 56
  42. 頂いた応援メッセージ(1) ・応援しています! ・学連同期会で会いましょう。 ・いつも通り空中衝突には十分に注意して下さい。 ・TEAM MARU の現地からの報告を楽しみにしています。 ご健闘をお祈りしています。 ・現地レポート楽しみにしています。 ・daily

    top獲得を期待しています。total topは勿論です。 ・頑張って下さい。応援してます。 ・レポートを楽しみにしております ・頑張ってくださーい!! ・大変だと思いますが、大いに楽しんで下さい。 ご報告を楽しみにしています。 ・いつもお世話になっております。挑戦続けることは大変で もありますがある意味羨ましくもあります。亡き祖父 (常国隆)に変わって応援させていただきます。 ・心から応援しております。またご健康と安全をお祈りして おります。 ・オンラインで参戦中のレポートを楽しませてもらいます!! ・楽しんで! ・チャレンジ、楽しんできてください。TEAM MARU 頑張れ。 私もワクワクです ・健闘を祈ってます! そして、いつまでもチャレンジし続け てください。 ・レースを楽しんできてください。 ・楽しみです。結果もその後も。 ・頑張ってください、でも安全には十分注意されて飛んでくだ さい ・これまでも、これからも、ずっとずっと応援します! ・優勝祈願 ・世界選手権への変わらぬ情熱が素晴らしいです。あせらず おごらずじっくりと戦いの時間を味わってきてください。 メールマガジンを楽しみにしています。 ・コロナ禍でも継続して海外遠征を実施して挑戦を続けていて 素晴らしいし、私の励みにもなります。目標達成に向け邁進 してください! ・楽しんできてください。JSC のお仕事もいつもありがとう ございます。 ・Fun and Joy ! ・頑張ってください。応援しています。 ・楽しんで飛んで下さい。 ・今年も楽しみましょう!地上の仕事はお任せください。 ・Good luck ・ご活躍を祈念しております。 ・COVID-19で延期された世界選手権ですが、大いに活躍して ください。 ・グライダー界の発展のため、航空文化の発展のため、ご活躍 に期待しています! ・存分にフライトを楽しんできてください。 ・安全第一で頑張って下さい. ・入賞めざして、頑張ってください。 TEAM MARU 2022 61
  43. 頂いた応援メッセージ(2) ・応援しております。是非頑張ってください。 ・ご安全に! 楽しんで飛んで来て下さい。 ・頑張ってください。stay safe but get out of

    your comfort zone and chase your dream……!! ・出身クラブからの案内で今回の壮挙を知りました。私のよう なポンコツグライダー練習生だった者でも応援できる機会を 与えて頂き感謝しております。どうぞ思う存分に世界の空で ご活躍できます事を祈っております。 ・いつも応援しています。リラックスして楽しんで下さい。 ・よいチャレンジが出来ますように☆楽しんできてください! ・安全第一で、好成績残してくれることを期待しています。 ・実力を発揮され、よい結果を得られることを祈念しています。 ・安全フライトにて頑張って下さい。 ・応援しています! ・自分を解き放ち、攻め、守り、レースを楽しんできてくださ い。 ・いつもの自然体で、楽しんできてください。応援しています。 ・世界選手権への参戦、想像を超えるご努力、苦労がおありか と思います。若手のためにも、自分が活動して背中を見せる 姿にも敬意を表します。現地の話を伺える日を楽しみにして おります。 ・挑戦し続けることは本当にすごいことです。怪我しないで 帰ってきてください。 ・頑張ってください。応援しております。 ・精一杯楽しんでください! ・安全に楽しんでください。 ・丸山さん 競技大会楽しんでお過ごし下さい。お話し楽しみ にお待ちしています。 小関 ・赤石さんと共通の友人がいます。一度陣中見舞いをとお話し したのですがなかなか実現しません。是非Hungaryの空を 楽しんで来て下さい。 ・応援してます❗️ ・現役時代はご指導いただきありがとうございました! ・あくなき挑戦に心から敬意を表します! ・どうぞご安全に、頑張って下さい! ・我々同期にとって憧れです!安全で楽しんで下さい! ・健闘を祈る! ・夢を追い続けてください! ・頑張ってください!また、気持ちは私もハンガリーに向かっ てますんで返礼品は不要です! ・お疲れ様でした。毎日SNSでの発信楽しみにしておりました。 ・世界選手権おつかれさまでした。丸山選手をはじめ世界での 日本人選手の活躍が日本グライダー界のレベルアップにつな がっていると信じています。来年以降の戦いを楽しみにして おります! ・Nice jobです、お帰りお待ちしています ・オンライン中継楽しませて頂きました ・無事安全に競技を終えられ何よりです。健闘のフライトの 様子を毎日ブログ、FBで楽しみに拝見させて頂いておりまし た。 ・頑張ってください、 TEAM MARU 2022 62
  44. 支出 科目 予算 決算 備考(1Euro=140円) 往復航空券 ¥1,350,000 ¥1,268,061当初予定クルー1名減で計5名 滞在費 ¥400,000

    ¥323,528 クルー1名減に伴いハウスレンタル 期間短縮 グライダーレンタル ¥880,000 ¥879,97221日 曳航料 ¥150,000 ¥146,13314曳航 エントリー費用 ¥150,000 ¥150,297 レンタカー ¥300,000 ¥399,659機材車故障で追加レンタル7日間 食費 ¥200,000 ¥164,395自炊 その他機材 ¥670,000 ¥917,984 ソフトウエア、無線機、チームキャ ビンレンタル、SIM、PCR、チーム ウエア 予算化漏れ(寄付者返礼品(11 万)、ステッカー代(5万))、 予算外支出(パーツ代(7万)) チームキャプテン費用 ¥0 ¥0佐志田さん個人負担 合計 ¥4,100,000 ¥4,250,029 TEAM MARU 2022 63
  45. Next Challenge ! • 2026年 世界選手権 18mクラス 場所未定(ポーランド)? • 2025年

    世界選手権 15mクラス チェコ? • 2025年 ヨーロッパ選手権 18mクラス ハンガリー? • 2024年 ヨーロッパ選手権 15mクラス チェコ? • 2023年 ヨーロッパ選手権 18mクラス ポーランド TEAM MARU 2022 65
  46. 世界に挑戦するために必要だと思うこと • ベースとなること – 安全に対する考え方(安全に行動することが出来ること) – 家族、周りの理解 • 必要なこと –

    本人の意思、人間力 – 技術的なこと(フライト技術、大会参加ノウハウ、英語力等) – 資金(大会参加費用、海外での練習費用等) • 育てる→主語がインストラクター 育つ →主語がパイロット 「育つ」をサポート TEAM MARU 2022 67
  47. Task 1, 18m, 25 July 2022 407km 16:22 残り100km TEAM

    MARU 2022 75 https://youtu.be/1mmLlsMXWTI
  48. Task 1, 18m, 25 July 2022 407km 9位 88% 126km/h

    TEAM MARU 2022 77 出典:soarinspot.com https://youtu.be/z-B3phS1hSI
  49. Task1 スタートタイムと得点 スタートタイミング選択が(たまたま)良かった TEAM MARU 2022 78 0 100 200

    300 400 500 600 700 800 900 1000 13:26:24 13:33:36 13:40:48 13:48:00 13:55:12 14:02:24 14:09:36 14:16:48 14:24:00 Points
  50. Task 2, 18m, 26 July 2022 354.30 km 15Z(UTC)/1700LT 雲

    サーマルアクティビティすぱっと終了 (前線により雲、オーバーキャスト?)→アーリースタート TEAM MARU 2022 85
  51. Task 2, 18m, 26 July 2022 354.30 km 14:44 ブルー

    第1,第2レグトップ低かった (予報無し) TEAM MARU 2022 87
  52. Task 2, 18m, 26 July 2022 354.30 km 16:00 フィニッシュ後前線通過

    38位 71% 125km/h TEAM MARU 2022 88 出典:soarinspot.com https://youtu.be/KdDkg6bdQ3w
  53. Task 3, 18m, 27 July 2022 409km 25位 77% 121km/h

    TEAM MARU 2022 95 出典:soarinspot.com https://youtu.be/dHd-aYqTu0o
  54. Task for 18m on 28 July 2022, Task cancelled メテオグラム

    気温が予報に対して上がってない TEAM MARU 2022 98
  55. Task for 18m on 28 July 2022, Task cancelled 10:21

    ブリーフィング後の空 TEAM MARU 2022 100
  56. Task 6, 18m, 31 July 2022 306.78 km 12:18 離陸時

    中層雲が気になる TEAM MARU 2022 116
  57. Task 6, 18m, 31 July 2022 306.78 km 14:16 第1旋回点ターン後第2レグ

    この後川渡りが難しい TEAM MARU 2022 118 https://youtu.be/E4lyBvF2wgI
  58. Task 6, 18m, 31 July 2022 306.78 km 15:34 第3レグ

    ブルーの川渡り前にクライム TEAM MARU 2022 119 https://youtu.be/Xt94mJDBPnc
  59. Task 6, 18m, 31 July 2022 306.78 km 15位 85%

    112km/h(イベントマーカー減点) TEAM MARU 2022 121 出典:soarinspot.com https://youtu.be/pxEb0PUa51Q
  60. Task 7, 18m, 1 August 2022 3:30 AAT 351.58 km

    / 709.37 km (530.82 km) TEAM MARU 2022 122 出典:soarinspot.com
  61. Task 7, 18m, 1 August 2022 3:30 AAT 351.58 km

    / 709.37 km (530.82 km) 高気圧影響強まる TEAM MARU 2022 123
  62. Task 7, 18m, 1 August 2022 3:30 AAT 351.58 km

    / 709.37 km (530.82 km) 北東エリア 前日雨多い(見落としていた) TEAM MARU 2022 124
  63. Task 7, 18m, 1 August 2022 3:30 AAT 351.58 km

    / 709.37 km (530.82 km) 西のエリア 雨予報(見落としていた) TEAM MARU 2022 125
  64. Task 7, 18m, 1 August 2022 3:30 AAT 351.58 km

    / 709.37 km (530.82 km) サーマル弱くなり始めるのが早い TEAM MARU 2022 126
  65. Task 7, 18m, 1 August 2022 3:30 AAT 351.58 km

    / 709.37 km (530.82 km) Baja(西80km)は雲量多い(予報見落とし) TEAM MARU 2022 127
  66. Task 7, 18m, 1 August 2022 3:30 AAT 351.58 km

    / 709.37 km (530.82 km) ベーケーシュチャバ 東北東50km 雲量少ないトップ低い TEAM MARU 2022 128
  67. Task 7, 18m, 1 August 20223:30 AAT 351.58 km /

    709.37 km (530.82 km) スタート前トップ高い、第一レグ トップ下がる、第一エリア 奥が悪いので ターン早い 第2,3エリア トップ低い TEAM MARU 2022 129
  68. Task 7, 18m, 1 August 2022 3:30 AAT 351.58 km

    / 709.37 km (530.82 km) 国境通過の日 TEAM MARU 2022 130
  69. Task 7, 18m, 1 August 2022 3:30 AAT 351.58 km

    / 709.37 km (530.82 km) 39位 12% TEAM MARU 2022 131 出典:soarinspot.com https://youtu.be/SLKrVrwyzCM
  70. Task 8, 18m, 2 August 2022 755.92 km 15:27 第5レグ

    トップまで上がりきれずペース下がる TEAM MARU 2022 140 https://youtu.be/XjAvbwK133o
  71. Task 8, 18m, 2 August 2022 755.92 km 16:17 第6レグ

    再びトップまで上がれるように TEAM MARU 2022 141 https://youtu.be/j89KwBXw1n0
  72. Task 8, 18m, 2 August 2022 755.92 km 17:37 残り75km

    TEAM MARU 2022 142 https://youtu.be/6otdqif6Vys
  73. Task 8, 18m, 2 August 2022 755.92 km 18:11 133

    km/h 22位 93% TEAM MARU 2022 143 出典:soarinspot.com https://youtu.be/Bcy7Mi7yuL4
  74. Task 9, 18m, 3 August 2022 550.68 km 離陸 11:44

    雲量多い TEAM MARU 2022 149
  75. Task 9, 18m, 3 August 2022 550.68 km 13:20 雲量ヨシ!

    TEAM MARU 2022 150 https://youtu.be/jUrw7ursKRY
  76. Task 9, 18m, 3 August 2022 550.68 km 15:04 雲底上昇

    雲量変わらずヨシ! TEAM MARU 2022 151 https://youtu.be/p6MUS1D8NNc
  77. Task 9, 18m, 3 August 2022 550.68 km 16:37 フィニッシュ

    オーバーキャスト無しで結果的に前 日より強いコンディション 145km/h 19位 91% TEAM MARU 2022 152 出典:soarinspot.com https://youtu.be/4VQ5gbRgqxc
  78. Task 10, 18m, 4 August 2022 654.95 km 離陸前 11:37

    西に積雲発生 TEAM MARU 2022 159
  79. Task 10, 18m, 4 August 2022 654.95 km 13:00 第一レグ

    予報以上の積雲コンディション TEAM MARU 2022 160 https://youtu.be/AhAFIJ7r_0w
  80. Task 10, 18m, 4 August 2022 654.95 km 25位 93%

    149km/h 前日並み TEAM MARU 2022 163 出典:soarinspot.com https://youtu.be/3vsF-f9QciA
  81. Task 11, 18m, 5 August 2022 498.10 km 16:35 ブルー

    TEAM MARU 2022 170 https://youtu.be/x3213sUyzoE
  82. Task 11, 18m, 5 August 2022 498.10 km 16:53 ブルー

    TEAM MARU 2022 171 https://youtu.be/xJsoNJhn5Tc
  83. Task 11, 18m, 5 August 2022 498.10 km 39位 75%

    127km/h トップ144km/hで前日より 10km/h 減少 TEAM MARU 2022 172 出典:soarinspot.com https://youtu.be/hYw7mDCcY2w
  84. 近年の世界選手権開催国 開催年 クラス 国 2012 Open, 18m, 15m アメリカ Club,

    Std, 20m アルゼンチン 2014 Open, 18m, 15m ポーランド Club, Std, 20m フィンランド 2016 Open, 18m, 15m オーストラリア Club, Std, 20m リトアニア 2018 Open, 18m, 20m チェコ Club, Std, 15m ポーランド 2020 Open, 18m, 20m ドイツ(キャンセル) Club, Std, 15m フランス 2022 Open, 18m, 20m ハンガリー 2023 Club, Std, 15m オーストラリア 2024 Open, 18m, 20m アメリカ 2025 Club, Std, 15m チェコ 2026 Open, 18m, 20m 2023/03決定 2027 Club, Std, 15m 2024/03決定 174 青字 ヨーロッパ外 TEAM MARU 2022
  85. 18m クラス出場機体(旧世代) • 18m クラス – 翼幅 18m 最大離陸重量 600kg

    フラップ有り 176 ASG29(E/Es) 2 / 42機 2006 – WL=57.1 L/D= 52 JS1B/C-18 4 / 42機 2006 – WL=54 L/D =53 TEAM MARU 2022
  86. 20m クラス出場機体 • 20m マルチシートクラス – 翼幅 20m 二人乗り 最大離陸重量

    800kg TEAM MARU 2022 177 Arcus(2/T/M) 15 / 19機 2009 - WL=51.3 L/D =? HPH 304TS Twin Shark 3 / 19機 2005 – WL=52.2 L/D=49 ASG32 Mi 1 / 19機 2014 – WL=50.9 L/D= 52 出典:Alexander Schleicher、Schempp-Hirth 出典:HpH Sailplanes
  87. Open クラス出場機体 • オープン クラス – スパン 無制限 最大離陸重量 850kg

    フラップ有り TEAM MARU 2022 178 EB29(R/DR) 10/ 22機 29.3m 2016 – WL=57.5 L/D = 63 JS1C-21 11 / 22機 21m 2009- WL=58.7 L/D = 60 ASH31Mi 1 / 22機 21m 2008- WL=53 L/D = 56 出典:Alexander Schleicher
  88. 世界ランキングと世界選手権結果、トラッキング(1) Class Name NAC CN Glider type World Ranking Before

    WGC age 18m Class Ranking before WGC WGC Results World Ranking After WGC tracking 手動確認 LLXVFLARM TRCKING, OFF 18m Christophe Abadie France 2L JS3 76 47 13 1 4 ◦ 18m Riccardo Brigliadori Italy LEO JS3 20 56 3 2 10 18m Davide Schiavotto Italy 8D JS3 78 40 14 3 14 18m Jeroen Verkuijl Netherlands JV JS3 RES 281 45 25 4 33 ◦ 18m Uys Jonker South Africa BK JS3 244 24 5 40 ◦ 18m Adrien Henry France LB JS3 36 34 9 6 19 ◦ 18m Wolfgang Janowitsch Austria WO Ventus 3TS 5 59 2 7 6 OFF 18m Arne Boye-Møller Denmark AB JS3 147 56 19 8 43 ◦ 18m Tomasz Rubaj Poland 12 AS33Es 3 54 1 9 7 OFF 18m Bert Schmelzer Belgium 21 Ventus 3T 189 39 22 10 46 OFF 18m Roman Mracek Czech Republic ZE JS3 34 41 8 11 56 ◦ 18m Attie Jonker South Africa FA JS3 164 21 12 98 ◦ 18m Holger Karow Germany JS3 JS3 281 56 26 13 348 ◦ 18m Mélanie Gadoulet France KW JS3 144 28 18 14 29 ◦ 18m György Gulyás Hungary 7A JS3 126 17 15 132 ◦ 18m Rasmus Ørskov Denmark EK Ventus 3T 30 38 4 16 25 ◦ 18m Michael Rass Austria MR AS33Es 79 15 17 99 ◦ 18m Thomas Melde Germany ZP JS1Btj 290 27 18 301 ◦ 18m Péter Szabó Hungary BX JS3 83 50 16 19 59 ◦ 18m Petri Sucksdorff Finland WS AS33Es 360 31 30 20 279 ◦ 18m Zoran Frenc Serbia ZF JS3 576 41 35 21 433 ◦ TEAM MARU 2022 179
  89. 世界ランキングと世界選手権結果、トラッキング(2) Class Name NAC CN Glider type World Ranking Before

    WGC age 18m Class Ranking before WGC WGC Results World Ranking After WGC tracking 手動確認 LLXVFLARM TRCKING, OFF 18m Hadriaan van Nes Netherlands JS JS1Btj 160 53 20 22 188 ◦ 18m Teet Jagomägi Estonia 56 JS1C 742 52 36 23 517 ◦ 18m Markus Ganev Sweden 7X Ventus 3T 511 50 34 24 371 ◦ 18m Joris Vainius Lithuania M7 ASG 29 50 28 10 25 52 ◦ 18m Vladimir Foltin Slovakia 3 JS3 476 49 33 26 520 ◦ 18m Tijl Schmelzer Belgium 2X Ventus 3T 30 37 5 27 295 OFF 18m Luka Žnidaršic Slovenia LZ Ventus 3F 306 45 29 28 336 ◦ 18m Zdzislaw Bednarczuk Poland ZB JS3 292 62 28 29 33 OFF 18m Derren Francis United Kingdom F2 Ventus 3TS 67 12 30 87 18m Hannu Halonen Finland W Ventus 3TS 213 65 23 31 298 ◦ 18m Takeshi Maruyama Japan AX JS3 812 51 38 32 781 ◦ 18m Andreas Spielmann Switzerland AS JS3 798 57 37 33 759 ◦ 18m Petr Koutny Czech Republic XM JS3 31 6 34 79 ◦ 18m Philip Jones United Kingdom 210 Ventus 3TS 65 56 11 35 90 18m Peter Johansson Sweden 2T ASG 29 391 31 36 597 ◦ 18m Makoto Ichikawa Japan JL AS33Es 32 56 7 37 49 18m Branko Blagojevic Serbia AI JS3 1338 65 40 38 1317 ◦ 18m Viktoras Kukcikaitis Lithuania LR JS1B 474 32 39 603 ◦ 18m Bruno Herencic Croatia EM Ventus 3M 2578 40 42 40 1948 ◦ 18m Mark Käppeli Switzerland MK JS3 1064 39 41 998 ◦ 18m Rune Hovda Norway RH Ventus 3M 1858 53 41 42 1371 OFF TEAM MARU 2022 180
  90. Flarm と OGN(Open Glider Network) • Flarm – 航空機間の衝突の可能性をパイロット に選択的に警告するために使用される

    独自の電子システム • OGN 目的 – Flarm搭載機体のトラッキング • メリット – 競技会の機体をオンラインリアル タイム表示による盛り上がり – オンライン表示を低コストで削減 – 捜索救難への活用 • デメリット – トップ選手の補足が容易に。競技 性が損なわれる。ガグルの助長 181 TEAM MARU 2022 出典:Open Glider Network, LXNAV
  91. 見えないトラッキング • OGN経由で地上からポジショ ン確認されたくない機体のた めに”No Tracking”の選択が可 能に • OGNで表示されなくなる •

    地上班でOGNで見えない機体 を洗い出し • OGNトラッカーによる暗号化 トラッキングで存在は確認 TEAM MARU 2022 184
  92. PEVスタート(Pilot EVent markスタート)への対応 (②高速ガグルとの確実なスタート、ガグル利用) • PEVを押すタイミングは? – スタートライン付近で、 – サーマルトップが十分な高さまで上昇していて(ウエザーコン

    ディションが整う)、 – サーマルトップまで上がりきって、高度維持できている状態 (スタート体制が整っている) • ガグルが「そろそろスタートしたがっている」のが分か るようになってきた • IGCファイル上に記録 – いつ、何回、PEVボタンを押したかがわかる – トップパイロットも複数回押している TEAM MARU 2022 189
  93. Ⅳ. 自分との約束事 パニックにならないために(目標③) • 約束1 高度を下げない(高いところを飛ぶ) – 状況 • 高度を下げると、選択肢が狭まり、ストレスが高まってしまう

    – 背景 • 対流層が深い(トップが高い)とサーマル間隔は広がる。高度を下げてし まうと次のサーマルの選択肢は少なくなる • ブルーサーマルでは低いところからは良い上昇率では上げづらいことが多 い(手がかり、捻れていたり地上の影響) • 「低いところから上げ直す練習」で「低いところから上がり直せることの 過大な自信」、「強いサーマルのみを選択する練習」をしたことで、「ク ルーズ高度バンドの下限を割る」ことがあった – 方針 • 「選択肢を減らしたことでパニックになる」ことを減らす • 対流層が深いので、対地1,000mより下げないことで、選択肢を増やす • 対地1,000mを割るようであれば減速して弱いリフトでも上げ直す TEAM MARU 2022 191
  94. Ⅳ.自分との約束事 パニックにならないために(目標③) • 約束2 クライムで差がついたときに相手を気にしすぎない – 状況 • 同じサーマルにいるのに上昇率で差がついてクライムでおいて行かれると、どう しても上の相手が気になって焦って上を見てしまう

    – 背景 • 上を見ることで、気がつかずに操縦桿を引っ張ってしまい、速度抜けになりがち • JS3(600kg)の場合、サーマリングスピード120-125km/h、旋回直径290m位、 一周26秒位の旋回を維持 • 午後の早い時間のサーマルは差がつきやすい、午後遅い時間のサーマルは同じよ うに飛べることを途中で理解した – 方針 • 操縦桿をトリムさせて手を離しても速度をキープできる重心位置で飛ぶこと – サーマリング時にピッチが安定するように重心位置が合っていることが肝 要 • 焦って相手を見続けないこと(クライムが遅れて、十分な高度差(120m以上) ができてしまった場合) – 高度差はLX9000上のFlarm情報で確認 – 自分の姿勢とクライムのフィーリングに集中する(上と下でバブルが違う といくら頑張っても追いつかないことはある(コントロールできないこ と) – 次のバブルが上がってきたときに対応することに集中する TEAM MARU 2022 192
  95. Ⅳ.自分との約束事 パニックにならないために(目標③) • 約束3 セルフトーク – 状況 • コース上で「高度差がある(自分が低い)状態でガグルを追いかけることに集中 しすぎる」と、「自分は低いまま」なので、ガグルはファイナルグライドに入っ

    ているが、自分はフィニッシュまでの必要高度が足りないままの場合がある – 背景 • 大事なことは「確実にフィニッシュする」ことだが、追いかけることで頭が一杯 になる – 方針 • 「ガグルフライト」と「自分でのクライム」の「切り替え」を明確にするために 「セルフトーク」を使う • 例1:タスクの残り距離が100kmを切ったら、フィニッシュ態勢に入れることに 集中するために「あと100km、ここからは追いかけすぎずにファイナルグライド に集中」と声を出し(セルフトーク)、ガグルの後ろで高度を同高度まで上がる ことを心がける(ガグルから遅れてもサーマルトップまで上がりきってからサー マルアウトする) • 例2:「前方に対流の悪いエリア」がある場合、「高度を取ってリフトの弱いエ リア通過」を目指すセルフトークを使う(例:ドナウ川渡り「川渡り前に高度上 げまーす」) • 例3:PEVスタートについて、自分の想定するスタートタイミングを明確にする ため、「これから1回目のイベント押しまーす」と無線でベースキャンプに宣言 する TEAM MARU 2022 193
  96. Ⅴ. 加齢によるメンタルの安定 パニックにならないために(目標③) • 背景 – 私は準備を綿密に行ってから行動するタイプ(「想定の範囲外」を 減らしたい) – 想定から外れたことが発生すると、焦ってストレスが高まってしま

    う • 対策 – 自己認識(セルフ・アウェアネス)の理解 • 状況 – 年齢を重ねたこと(?)で、想定外に発生した事象に対して、焦る こと、腹を立てることが明らかに減少し、おおらかに、楽観的に捉 えられるようになった(と感じている) – 手汗、足汗が減った(ストレス度低下?自律神経の乱れが改善?) – 年齢を重ねたことで、運動能力(反応速度など)は劣化しているが、 「出来ない自分がありのままの自分」と受け入れられるようになっ てきた? – 例:機材トラブルの連発→なんとかなるでしょう TEAM MARU 2022 194
  97. Ⅵ. 良い睡眠、脳のリカバリー パニックにならないために(目標③) • 状況 – 振り返り(内省)→「学習」を「モデル化」 • 背景 –

    振り返りをしすぎると脳が休まらない(例:失敗した日) • 方針 – 10分程度で振り返り(メルマガ用) – 短時間で振り返りできるようになった(日々の成績の安定) – 夕食を楽しく、お酒もたしなみ、良い睡眠をとる • 次への改善 – 「感覚についての振り返り」は大事だが、「数字」でも振り返る – 漏れ抜けなく振り返るための振り返りフォーマットを見直す TEAM MARU 2022 195
  98. Ⅶ. リスクマネジメント パニックにならないために(目標③) • 状況 – Task6:寒冷前線通過後の西風の強い日 – 前線通過後、空気が湿っているためトップ低く、雲がスプレッドア ウトしやすい(湿った空気の層の影響で積雲が層雲状に広がり、日

    射を遮ってリフトが発生しづらくなる状態) – 難しい日 • 高度を下げてしまったときにスプレッドアウトが重なると、上がりづ らくなる – リフトの弱いドナウ川を渡りさらに西に行くタスク設定 – 上がりづらい川のエリアをどのように越えるかがポイント • 方針 – 川の手前でクライムして川を越えることができ、ミゼラブルな状況 (アウトランディング)を避けることができた • 次への改善 – 悪いエリアが前にあるとき、「川のエリアまであとx km」を無線で コールしてもらう地上サポートがあると、リスクの高いエリアを飛 び越えるための注意喚起になる TEAM MARU 2022 196
  99. Ⅷ. これからのコース取り(コントロールできること)に集中 パニックにならないために(目標③) • 状況 – Task10:途中で小さくコース選択をミスった時があった。ガグルが二 手に分かれ、左にオフトラックして積雲の下を行くコースを選択する ことで、5km先で合流した際に、70mくらい高く到達された時があっ た

    • 背景 – 従来でしたら「自分の選択に後悔」してしまっていた • 「あっちのコースを選択すれば良かった。。」 • 方針 – 「コントロールできないこと(起きてしまった過去の後悔)」に フォーカスせず、「コントロールできること(これからのコース取り、 クライム)」に集中した – 気持ちを保って飛ぶことができ、気がついたら高度差をつけられてい た機体に追いついた TEAM MARU 2022 197
  100. 出来なかったこと 調子が悪いときのリスクマネジメント • 状況 – Tas11:最終日、ブルー500kmタスク – ウエザーに対してはタスクは短かったので、スタートタイミングが1時間近く分 かれた –

    良いタイミングを選択するパイロットの能力を測る意味で良いタスク長 – 早くスタートしたかった私にはスタートタイミングが合わない日になった – 第一レグは調子よく上がったが、第一旋回点ターン後の上がりでクライムが悪 く、6分後スタートの組に追いつかれた。クライムが悪かったことから、追いつ かれたまま飛ぶことを選択すれば良かったのだが、「おいて行かれたドイツに 追いつこう!」との地上からの無線に安易に従った結果、逆に高度を下げて後 続のガグルに次々と置いて行かれる羽目に – 15分後スタートの組に追いつかれたタイミングでようやく同じクライムレート に復帰。このあとはリスクをとらず、15分後スタート組のガグルと飛行、最後 は24分後スタートのチャンピオンガグルに追いつかれてのフィニッシュ – 調子が上がらない時点でリスクマネジメントに振るべきだったが、地上アドバ イスの期待に応えたい気持ちから失敗に繫がった日 • 方針 – 疲れていると、無線にそのまま従ってしまう – 無線で調子を確認する、選択肢を与える、調子が悪ければリスクマネジメント へ – 最終日は慎重に TEAM MARU 2022 198