Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
生産性3倍📈AI活用を開発組織に根づかせる現場導入事例と工夫10選
Search
Kazuki Murahama
August 25, 2025
Programming
0
110
生産性3倍📈AI活用を開発組織に根づかせる現場導入事例と工夫10選
AI駆動開発勉強会 沖縄支部 第2回
https://aid.connpass.com/event/363417/
で話した発表内容です。
組織にAIを取り入れるために試した方法や学びなどの共有です
Kazuki Murahama
August 25, 2025
Tweet
Share
More Decks by Kazuki Murahama
See All by Kazuki Murahama
Claude Codeの「Compacting Conversation」を体感50%減! CLAUDE.md + 8 Skills で挑むコンテキスト管理術
kmurahama
1
830
AIに書かせ 人で磨き チームで回す 仕様駆動開発
kmurahama
0
110
プラグインでkintoneを もっと便利に! プラグインの紹介と使い方
kmurahama
0
1.3k
Other Decks in Programming
See All in Programming
コマンドとリード間の連携に対する脅威分析フレームワーク
pandayumi
1
440
AIで開発はどれくらい加速したのか?AIエージェントによるコード生成を、現場の評価と研究開発の評価の両面からdeep diveしてみる
daisuketakeda
1
940
メルカリのリーダビリティチームが取り組む、AI時代のスケーラブルな品質文化
cloverrose
2
510
高速開発のためのコード整理術
sutetotanuki
1
370
SourceGeneratorのススメ
htkym
0
170
re:Invent 2025 トレンドからみる製品開発への AI Agent 活用
yoskoh
0
710
Grafana:建立系統全知視角的捷徑
blueswen
0
310
AI Agent の開発と運用を支える Durable Execution #AgentsInProd
izumin5210
7
2.2k
組織で育むオブザーバビリティ
ryota_hnk
0
160
今から始めるClaude Code超入門
448jp
7
7.6k
[KNOTS 2026登壇資料]AIで拡張‧交差する プロダクト開発のプロセス および携わるメンバーの役割
hisatake
0
220
余白を設計しフロントエンド開発を 加速させる
tsukuha
7
2.1k
Featured
See All Featured
SERP Conf. Vienna - Web Accessibility: Optimizing for Inclusivity and SEO
sarafernandez
1
1.3k
Leveraging LLMs for student feedback in introductory data science courses - posit::conf(2025)
minecr
0
130
[Rails World 2023 - Day 1 Closing Keynote] - The Magic of Rails
eileencodes
38
2.7k
The State of eCommerce SEO: How to Win in Today's Products SERPs - #SEOweek
aleyda
2
9.5k
WENDY [Excerpt]
tessaabrams
9
36k
JAMstack: Web Apps at Ludicrous Speed - All Things Open 2022
reverentgeek
1
320
Winning Ecommerce Organic Search in an AI Era - #searchnstuff2025
aleyda
0
1.8k
DevOps and Value Stream Thinking: Enabling flow, efficiency and business value
helenjbeal
1
88
Why Mistakes Are the Best Teachers: Turning Failure into a Pathway for Growth
auna
0
50
GraphQLの誤解/rethinking-graphql
sonatard
74
11k
Mind Mapping
helmedeiros
PRO
0
68
SEO for Brand Visibility & Recognition
aleyda
0
4.2k
Transcript
生産性3倍 AI活用を開発組織に根づかせる現場導入 事例と工夫10選 村濱 一樹(mura-) Scalebase株式会社 執行役員VPoE AI駆動開発勉強会 沖縄支部 第2回
2025年8月26日 生産性3倍!AI活用を開発組織に根づかせる:現場導入の成功事例と工夫
自己紹介 村濱 一樹 (@muraaaaa_san) Scalebase株式会社 執行役員VPoE BtoB SaaS「Scalebase」の開発責任者 2024年からAI駆動開発の組織導入を本格化 使っているAIツール
Claude Code / Devin / ChatGPT / Copilot / Gemini etc 生産性3倍!AI活用を開発組織に根づかせる:現場導入の成功事例と工夫 2
Scalebaseの開発体制 チーム構成 3つの開発チーム + SREチーム 各チーム数名 異なるプロダクト領域を担当 生産性3倍!AI活用を開発組織に根づかせる:現場導入の成功事例と工夫 3
今日話すこと 個人でAIを使うのと、組織全体で根付かせるのは全く別の課題 全社的にうまく活用できているケースはあまり多くない認識 ツールは配布したけど使われていない 各々手探りでやってて形になってない そもそも無風なケースやなんとなくの忌避感(かつてのgithubやAWS) 実際に効果があった 10のアクション 定量的な 効果測定結果
やってみて理解した重要なポイント 生産性3倍!AI活用を開発組織に根づかせる:現場導入の成功事例と工夫 4
なぜ組織レベルでのAI活用が必要? 個人任せの課題 使える人、使えない人で開発格差、知識格差が起こる 従来のやり方から変えていく必要があるが足並みが揃わない ガバナンスの問題 組織レベルの効果 開発プロセスの標準化 ナレッジの共有と蓄積, エンジニアの学習効率向上 チーム全体の生産性向上
成功の鍵:トップダウンでの推進 ボトムアップでは散発的な利用に留まる → 経営陣・マネージャーが意識的に強い意志で促進 生産性3倍!AI活用を開発組織に根づかせる:現場導入の成功事例と工夫 5
戦略フェーズ 方向性を決める 生産性3倍!AI活用を開発組織に根づかせる:現場導入の成功事例と工夫 6
1. AI活用方針の策定・共有・目標設定 なぜ必要か? 「なぜAIを活用するのか」 「どう活用していくのか」を明文化 AI活用を経営課題として全社的に推進することを宣言 開発だけでなくテストや問い合わせなどの運用、あらゆる文脈で活用する方針の提示 チーム体制、プロセス、技術スタックもAI orientedにする宣言 「どの程度の効果を目指すのか」目標設定
ただ「AI使ってね」ではあまり行動は変わらない、目標を示しその達成に向けて一緒に進む 開発生産性を3倍へ 妥当性ではなく、まずは野心が大事 メンバーはAIへの理解・認識(好意的/懐疑的)など様々なので、会社としてAIと向き合っていくという のをちゃんと示す 生産性3倍!AI活用を開発組織に根づかせる:現場導入の成功事例と工夫 7
基盤構築フェーズ 環境を整える 生産性3倍!AI活用を開発組織に根づかせる:現場導入の成功事例と工夫 8
2. 予算確保・ツールの導入 予算方針 各種AIツールは柔軟に導入することを宣言 予算が厳しければ最初はメンバーを限定してスタートもOK いきなり各ツールを全社員にするとコストインパクトが大きいが、 タスクフォースを組むなどをすれば見定めながら推進は可能 ルール セキュリティ上、設定はこうする、こういうことには使っていいなどのガイドラインの導入 複数ツールを並行で試す
→ 用途別の最適な使い分けが見える 生産性3倍!AI活用を開発組織に根づかせる:現場導入の成功事例と工夫 9
3. 専用Slackチャンネル設置 #tf-ai-code-dgenerate チ ャンネル 日々の活用事例共有 困ったときの質問・相談 新しいツールや機能の情報共有 効果 情報のハブ
→ 組織全体の学習速度向上 生産性3倍!AI活用を開発組織に根づかせる:現場導入の成功事例と工夫 10
実践・浸透フェーズ 定着させる 生産性3倍!AI活用を開発組織に根づかせる:現場導入の成功事例と工夫 11
4. 技術共有会でのSync ルール 週1回の技術共有会で 社内外のAI活用事例を 共有 できるだけカジュアルにハードルを低く 共有内容例 Claude Codeでの機能開発事例
AIを活用した新機能開発プロセス DevinやGeminiを使ったレビュー これをきっかけにとなりのチームで取り 組んでいることやトレンドをキャッチア ップでき、すぐ取り入れることができる 生産性3倍!AI活用を開発組織に根づかせる:現場導入の成功事例と工夫 12
5. AI活用デーの開催 目的 チームのAI活用意識の向上 具体的な活用事例の共有・体験 内容 AIだけと向き合う、手でコードを書かない AI活用してチームの生産性をあげることはでき ないか(実践ワークショップ) 他チームの活用事例確認
DevinやClaudeCodeなどツールの試用 効果 全社的なAIリテラシー向上 → チームの開発力底上げ 生産性3倍!AI活用を開発組織に根づかせる:現場導入の成功事例と工夫 13
6. 他社との積極的な情報交換 目的 立ち位置を知る 活用できそうな情報は持ち帰る 参加者の刺激 具体的な取り組み 紹介していただいた各社とのエンジニアと情報交換 技術カンファレンスでの情報収集 社外コミュニティへの参加
効果 他社事例→「うちにも取り入れよう」 「うちも結構やれているね」→ チーム全体のモチベーション向上 生産性3倍!AI活用を開発組織に根づかせる:現場導入の成功事例と工夫 14
7. メトリクス整理と評価軸設定 生産性指標や活用指標を定義 マージされたPRの数やPR作成から完了までの時間 AIで作成した機能の個数など 4keysなどを参考にしたり、なにかしらコスパよく計測できるものを用意したほうが効果が測れる 生産性3倍!AI活用を開発組織に根づかせる:現場導入の成功事例と工夫 15
開発プロセス変革フェーズ プロセスを最適化(一例を紹介) 生産性3倍!AI活用を開発組織に根づかせる:現場導入の成功事例と工夫 16
8. コードレビュー方向性の見直し 今までのようなコードレビューだと、AIの出力が早いのでどうしてもそこで詰まりがち。 とはいえノールックでMergeももちろん無謀。 AIのレビューなどを取り入れながら、チームや状況にあわせてレビューの方針をきめる 生産性3倍!AI活用を開発組織に根づかせる:現場導入の成功事例と工夫 17
9. ISSUE駆動開発の導入 AIツールとの相性◎ フロー 1. 機能要求をGitHub Issueで明確化 2. AIツールでIssueからコード生成 3.
PR作成 → レビュー → マージ 効果 要件の曖昧さ減 + AI活用効果向上, 平準化 詳細はこちら→ AIに書かせ 人で磨き チームで回す 仕様駆動開発 生産性3倍!AI活用を開発組織に根づかせる:現場導入の成功事例と工夫 18
10. CIや開発フローのAI対応 例えば課題発見は商談録画からAIが文字起こし、Notionへインサイト登録など、AI oriented な開発フローに最適化していく SlackやGithubからもメンション飛ばすだけでAIに依頼ができるようにしたりなどAIアクセシビリティの向上も大事 生産性3倍!AI活用を開発組織に根づかせる:現場導入の成功事例と工夫 19
実際の効果 生産性3倍!AI活用を開発組織に根づかせる:現場導入の成功事例と工夫 20
取り組み結果 まだ取り組んで1.5ヶ月の計測だが、FPベースでの結果は目標を超えている状態 ただし、AIの活用だけでそうなったわけではなく、AI活用の過程で様々最適化した結果でもある 生産性3倍!AI活用を開発組織に根づかせる:現場導入の成功事例と工夫 21
定性効果と学び 定性効果 エンジニアのAIリテラシー向上 新しい技術への取り組み意欲向上 チーム内のナレッジ共有活発化 学び 1. トップダウンの意思決定は絶対に必要。組織にインストールしたい場合は経営層にまず理解してもらい推進の足場が必要 2. 事例の共有や他社との情報交換がモチベーション維持に効果的
3. メトリクス設定により改善の実感が得られる 4. マネージャーやリーダーの率先AI活用もカルチャー形成には大事 5. 今までのやり方はあくまで人中心のもの。アンラーンをしてプロセスやスタンスを見直す 生産性3倍!AI活用を開発組織に根づかせる:現場導入の成功事例と工夫 22
最初に始めるなら まだAI駆動開発の組織導入に積極的に踏み切れていない企業は この3つから始めると良さそう 1. 方針策定 - なぜ・どう活用するかを明文化、会社としてのスタンス 2. 予算確保とツール、ガイドラインの導入 -
月1万円 × 数名からでもOK 3. 専用チャンネル設置 - 情報共有のハブ作り。他社事例やなにでどう使ったなどの発信 ポイント 技術的課題 < 組織運営・文化づくり 生産性3倍!AI活用を開発組織に根づかせる:現場導入の成功事例と工夫 23
ありがとうございました! この短い時間では伝えきれてないことも多いので、ぜひ情報交換しましょう! Contact X(Twitter): @muraaaaa_san@ Company: Scalebase株式会社 今日の内容について気軽にお声かけください! 生産性3倍!AI活用を開発組織に根づかせる:現場導入の成功事例と工夫 24