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AIコーディングの理想と現実 2026 | AI Coding: Expectations v...

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AIコーディングの理想と現実 2026 | AI Coding: Expectations vs. Reality 2026

AIコーディングの理想と現実 2026

リアルタイムアンケートはこちら:

https://fe-dtmg42.greensmoke-6d95ec91.japaneast.azurecontainerapps.io/jp/questionair/1XWIYL

株式会社ジェイテックジャパン 高丘 知央
2026年2月19日(木曜日)
吉祥寺.pm39【オンライン】
#kichijojipm
https://kichijojipm.connpass.com/event/380003/

AIコーディングの理想と現実 2026

2026年2月19日 吉祥寺.pm39 にて発表。前回(2025年4月)の続編として、リアルタイムアンケートで1年間の変化を定点観測しながら「AIコーディングで私たちは本当に幸せ
になったのか?」を問いかけるトークです。

【主な内容】
1. AIコーディングは「当たり前」になった — 85%の開発者がAIツールを利用、全コードの41%をAIが生成する時代に
2. 不都合な真実 — METR研究では「体感+20%速くなった」のに「実際は19%遅くなっていた」。AIで効率は上がるが仕事量も増え、トータルの作業時間はむしろ増加する問題
3. 「作る喜び」の行方 — 80%が楽しくなったと回答する一方、スキル萎縮や「チェックする人」への変質も
4. 役割の進化 — Coder → Conductor → Orchestrator → タクシーの乗客? キャリアの二極化(バーベル効果)
5. 専門性と熱意 — AIが万能の道具だからこそ「何を作るか知っている人」が勝つ。浅いスキルはAIがカバーし、深いスキルに人間の価値が残る

残るのは / 僕らの中の / 熱意と継続(字余り)

発表者: 高丘 知央(@tomohisa) / 株式会社ジェイテックジャパン CTO / Microsoft MVP for Developer Technologies

#kichijojipm #AIコーディング #開発生産性

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Tomohisa Takaoka

February 19, 2026
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Transcript

  1. 自己紹介 高丘 知央 - Tomohisa Takaoka X: @tomohisa GitHub: @tomohisa

    Works at: 株式会社ジェイテックジャパン、J-Tech Creations, Inc. JTS Group - 株式会社ジャパンテクニカルソフトウェア 品川 CTO: 中小企業の受託開発をモダンな開発スタイルで。イベントソ ーシング、CQRSなどのソフトウェアアーキテクチャに関するコン サル業務 Microsoft MVP for Developer Technologies from Nov 2024- OSS: Sekiban - Event Sourcing and CQRS Framework. 2 / 25
  2. 今日の進め方 — 前回の続編です 前半 〜5分 アンケートに回答! 前回(2025年4月)の結果と比較しながら 後半 〜10分 結果を踏まえて本題へ

    1年経って、私たちは本当に幸せになったのか? リアルタイムアンケートのリンクはこちら! → bit.ly/3ME7LNw https://fe-dtmg42.greensmoke- 6d95ec91.japaneast.azurecontainerapps.io/jp/questionair/1XWIYL 3 / 25
  3. リアルタイムアンケート — bit.ly/3ME7LNw 定点比較(前回と同じ質問) 1. AIツールの使用頻度 2. よく使っているツール 3. 推しモデル

    4. 生産性の体感 5. コードレビューの度合い 6. 月間コスト 7. AIが苦手な領域 新規(今回のテーマ) 8. 日常的に使うAIのスタイル 9. 作業時間の変化 10. 「作る喜び」の変化 11. AI指示のプロンプトスタイル 12. あなたの専門領域 13. 一番磨きたいもの 4 / 25
  4. 前回結果: 使用頻度とツール(Q1・Q2・Q4) Q1: 使用頻度 週5日以上が65% Q2: ツール Copilot 89%が圧倒 Q4:

    推しモデル Sonnet 3.7が58%で1位 今回はどう変わったでしょうか? 5 / 25
  5. 前回結果: AIが苦手な領域(Q10) 前回の結果 複雑なアーキテクチャ判断 35% マイナーな技術の理解 35% 抽象的なシステム設計 20% エラーデバッグ、リファクタリング

    1年でAIは追いついたか? 今回は新たにQ9(作る喜び) 、Q12(専門領 域) 、Q13(磨きたいもの)も聞いています 結果を踏まえて本題に入りましょう 7 / 25
  6. METR研究の衝撃(2025年7月) 経験豊富なOSS開発者16人 × 246タスクのランダム化比較試験 開発者の体感 「20%速くなった」と感じた 実際の結果 19%遅くなっていた 皆さんのQ5(生産性体感)とQ6(作業時間)はどうでしたか? AIの提案の採用率は44%未満

    → 残りは読んで、試して、捨てる時間 経験者はAI導入後、コードレビュー時間が19%増加 UC Berkeley研究: AIで効率は上がるが仕事量も同時に増え、労働時間は減らない 「もっとできるはず」→ タスクを増やす → トータルの作業時間はむしろ増加 AIの出力確認・修正・テストに想定以上の時間を消費 → 働きすぎに気づけない 11 / 25
  7. 楽しさの光と影 光: 楽しくなった派 80%の開発者がAIで楽しくなったと回答 ボイラープレート、テスト → AIに委譲 難しい問題を解く楽しい部分に集中できる 「仕様を見ればコードに落とす方法はすぐ浮 かぶ。そこから先はエージェントに任せる」

    影: 見えてきた問題 スキル萎縮: AI無しでサイドプロジェクトを 始めたら「自分がバカに感じた」 「コーディングエージェントなしでは書けな い身体になった」 45%が「AIコードのデバッグは自力より時 間がかかる」 「作る人」から「チェックする人」への変 質 15 / 25
  8. 役割の進化 — 「タクシーの乗客」まで来た? Addy Osmaniの整理 Coder → Conductor → Orchestrator

    でも自分の体感はもっと先に行っている コーディングエージェントが運転席に座ってプログラマが副操縦士(コパイロット)になったという 話で言うと、僕の感覚ではもう助手席にすらあまりいなく、飛行機だったら管制官か航空会社、車で 例えるならタクシーの乗客くらいまできている。大きな指示だけ出して場合によっては細かな指摘を する — @tomohisa ただし「まだ完全には信頼できない」 — この「行き来」こそが2026年のリアル 18 / 25
  9. キャリアの二極化 — バーベル効果 シニア AIで「鬼神のような強さ」 AI出力の半分以上をシニアがシップ 深い知識 + AI =

    最強の組み合わせ ジュニア 大手15社で採用25%減 ジュニア求人は60%減 上にシニア、下にAI → 真ん中が消える ジュニアをAIで置き換えるのは「最もバカげたアイデア」 — AWS CEO Matt Garman じゃあ、どうすればいい? 19 / 25
  10. 浅いスキル vs 深いスキル 浅いスキル 構文を知っている フレームワークが使える ドキュメント通りに実装できる → AIが完全にカバー 深いスキル

    なぜその設計判断をするか理解している ドメインの文脈がわかる トレードオフを評価できる → 人間の価値が残る場所 23 / 25