Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Sign up for free
Menu
Search
Features
All features
Private URLs
Password Protection
Custom URLS
Scheduled publishing
Remove Branding
Restrict embedding
Deck Collections
Notes
Features
All features
Private URLs
Password Protection
Custom URLS
Scheduled publishing
Remove Branding
Restrict embedding
Deck Collections
Notes
Explore
Featured decks
Featured speakers
Programming
Technology
Storyboards
Explore
Featured decks
Featured speakers
Programming
Technology
Storyboards
Pricing
Search
Sign in
Sign up for free
職位にかかわらず全員がリーダーシップを発揮するチーム作り / Building a team ...
Search
Sponsored
·
Your Podcast. Everywhere. Effortlessly.
Share. Educate. Inspire. Entertain. You do you. We'll handle the rest.
→
MADOX
March 07, 2025
Technology
65k
69
Share
Embed
Copy iframe code
Copy JS code
Copy link
Start on current slide
職位にかかわらず全員がリーダーシップを発揮するチーム作り / Building a team where everyone can demonstrate leadership regardless of position
Scrum Fest Fukuoka 2025
MADOX
March 07, 2025
More Decks by MADOX
See All by MADOX
上長や社内ステークホルダーに対する解像度を上げて、より良い補完関係を築く方法 / How-to-increase-resolution-and-build-better-complementary-relationships-with-your-bosses-and-internal-stakeholders
madoxten
21
10k
発表を通じて経験値を最大化しよう/How to maximize your experience through output
madoxten
5
700
スタートアップにおけるプロダクト志向なエンジニア組織作り (前編)/How to build an organization of product engineers in a start-up company#1
madoxten
29
11k
Other Decks in Technology
See All in Technology
Amazon Quick on DesktopがIAM Identity Centerで動かない理由
yukiogawa
0
140
リージョンの壁を越える、 ちょっと変わったAWSサービスの話
falken
PRO
1
300
SQL文一行も書けない人事がCortexもろもろを使って人事業務を楽にしてみる
ponponmikankan
1
210
DEFCON34-Write-up_HYCu-MYCu
daikiokazaki
0
130
振り返りこそエンジニアの本領
negima
0
360
module Synths; end
asonas
1
130
AIで開発は速くなったのに、なぜ現場は楽にならないのか 〜あなたの組織のボトルネックを突き止めるワークショップ〜
jacopen
1
310
Code4Lib JAPANカンファレンス2026 開会挨拶 / Code4Lib JAPAN Conference 2026: Opening Remarks
ykiyota
0
300
株式会社シーエーシー エンジニア向け会社紹介資料
cac
0
57k
The Agent Builder Loop from Daily Work to OSS
minorun365
PRO
3
120
Snowflakeのコスト最適化を支えるアーキテクチャ設計
ktatsuya
0
1.3k
【視聴者参加型!】AWSセキュリティアンチパターンクイズ
syoshie
1
490
Featured
See All Featured
SEO Brein meetup: CTRL+C is not how to scale international SEO
lindahogenes
1
2.9k
The Pragmatic Product Professional
lauravandoore
37
7.4k
How to Grow Your eCommerce with AI & Automation
katarinadahlin
PRO
1
270
Evolution of real-time – Irina Nazarova, EuRuKo, 2024
irinanazarova
9
1.5k
GraphQLの誤解/rethinking-graphql
sonatard
75
12k
Self-Hosted WebAssembly Runtime for Runtime-Neutral Checkpoint/Restore in Edge–Cloud Continuum
chikuwait
0
780
SEO in 2025: How to Prepare for the Future of Search
ipullrank
3
3.8k
End of SEO as We Know It (SMX Advanced Version)
ipullrank
3
4.4k
Practical Orchestrator
shlominoach
191
12k
Fantastic passwords and where to find them - at NoRuKo
philnash
52
3.8k
A designer walks into a library…
pauljervisheath
211
25k
The Straight Up "How To Draw Better" Workshop
denniskardys
239
140k
Transcript
© GO Inc. 2025.03.08 菅原 円 GO株式会社 職位にかかわらず 全員がリーダーシップを 発揮するチーム作り
© GO Inc. 2 プロフィール写真 自己紹介 GO株式会社 バックオフィス基盤開発部 部長 菅原
円 (すがはら まどか) 2023年 2月 入社以来、主に決済基盤の開発に従事 2024年 4月 決済基盤のエンジニアリングマネージャーに就任 2024年12月 バックオフィス基盤開発部の部長に就任 MADOX @madoxten まどっくす
© GO Inc. 3 今日お話する内容
© GO Inc. 4 今日のお話 職位に関わらず 全員がリーダーシップを 発揮するチーム作りについて N=1の体験をお話します
© GO Inc. 5 今日のお話 ここで目をつむり 胸に手をあてて
© GO Inc. 6 今日のお話 これまであなたが一緒に 働いてきた仲間お一人おひとりを 想い描いてください
© GO Inc. 7 今日のお話 あなたのご経験と 結びつけながら これから話す物語を 追体験していただけたら嬉しいです
© GO Inc. 8 アジェンダ 背景:『GO』アプリの開発現場 課題:一人のリーダーがチームを牽引することの限界 活路:解決の糸口 実践:新たなリーダーたちの躍進 展望:複数のチームを越境した開発組織作り
© GO Inc. 9 1. 背景となる 『GO』アプリの紹介
© GO Inc. 10 タクシーに、より「早く乗れる」体験を提供 ※サービスによって提供エリア・提供条件が異なります 『GO』アプリとは
© GO Inc. ※ は当社の登録商標です。 11 2022年9月 1000万ダウンロード突破! 2024年10月 2500万ダウンロード突破!
2021年11月 法人向けタクシー配車管理 『GO BUSINESS』リリース 2021年10月 500万ダウンロード突破! 2020年4月 Mobility Technologies誕生! 2023年4月 「GO株式会社」に商号変更 『GO』四半期別タクシー実車数 『GO』累積ダウンロード数 2020年9月 『GO』アプリ 全国11エリアでスタート ダウンロード数 (25年2月) 2700万 利用可能エリア 46都道府県 ネットワーク事業者数 1100社以上 年間実車数 (22年6月-23年5月) 6000万回 No1※ タクシーアプリとして成長中 ※Sensor Tower by data.ai調べ - タクシー配車関連アプリにおける、日本国内ダウンロード数( App Store/Google Play合算値) - 調査期間: 2020年10月1日~2024年12月31日 2024年9月 2000万ダウンロード突破! ー 実車数とダウンロード数推移 ー 『GO』アプリの事業成長
© GO Inc. 12 『GO』アプリの開発 タクシー会社向け 管理画面 乗務員向けアプリ 後部座席アプリ 乗務員向け
ポータル画面 乗客向けアプリ 決済系サーバ群 支払請求系サーバ群 社内向け 管理画面 ジオ・AI系サーバ群 配車系サーバ群 法人向け 分析系 「タクシーアプリ『GO』におけるプラットフォームエンジニアリングの実践」 https://speakerdeck.com/mot_techtalk/takusiapuri-go-niokerupuratutohuomuenziniaringunoshi-jian
© GO Inc. 13 『GO』アプリの開発 タクシー会社向け 管理画面 乗務員向けアプリ 後部座席アプリ 乗務員向け
ポータル画面 乗客向けアプリ 決済系サーバ群 支払請求系サーバ群 社内向け 管理画面 ジオ・AI系サーバ群 配車系サーバ群 法人向け 分析系 • 10以上の開発チーム • 100人以上の開発者 • 100以上のマイクロサービス 「タクシーアプリ『GO』におけるプラットフォームエンジニアリングの実践」 https://speakerdeck.com/mot_techtalk/takusiapuri-go-niokerupuratutohuomuenziniaringunoshi-jian
© GO Inc. 14 『GO』アプリの開発 平均すると毎週 20のサービスが合計45回 本番環境にデプロイ 「タクシーアプリ『GO』におけるプラットフォームエンジニアリングの実践」 https://speakerdeck.com/mot_techtalk/takusiapuri-go-niokerupuratutohuomuenziniaringunoshi-jian
© GO Inc. 15 『GO』アプリの開発組織の構造 『GO』アプリ AIドライブ レコーダー GX (CO2削減)
人材 地図データ サービス 複数の事業部門 x 横断部門のマトリクス構造
© GO Inc. 『GO』アプリ AIドライブ レコーダー GX (CO2削減) 人材 地図データ
サービス 16 『GO』アプリの開発組織の構造 複数の事業部門 x 横断部門のマトリクス構造 開発本部 (エンジニア) プロダクトマネジメント本部 (PdM, PjM, QA, デザイン, 分析/BI) IoT本部 (エンジニア) 事業部専属 (エンジニア) 事業部専属 (エンジニア) 事業部専属 (エンジニア)
© GO Inc. 17 『GO』アプリの開発組織の構造 『GO』アプリ AIドライブ レコーダー GX (CO2削減)
人材 地図データ サービス 複数の事業部門 x 横断部門のマトリクス構造 開発本部 (エンジニア) プロダクトマネジメント本部 (PdM, PjM, QA, デザイン, 分析/BI) IoT本部 (エンジニア) 事業部専属 (エンジニア) 事業部専属 (エンジニア) 事業部専属 (エンジニア)
© GO Inc. 18 『GO』アプリの開発組織の構造 今日のメイン ソフトウェア開発統括部 『GO』アプリ 『GO』アプリのバックエンド Web
決済・会計・管理画面
© GO Inc. 19 『GO』アプリの開発組織の構造 今日のメイン 決済・会計・管理画面 事業者向け管理画面 支払請求基盤 決済基盤
© GO Inc. 20 2. 一人のリーダーが チームを牽引することの限界
© GO Inc. 21 1チーム体制 (6人) 入社当時 リーダー • 全員がエンジニア
(スクラムマスターがエンジニアを兼務) • 3〜4件のプロジェクトが並走 • リーダーはキープレイヤーとして活躍 自分 Aさん
© GO Inc. 22 1チーム体制 (13人) 人数が倍以上に増える • 扱う領域、プロダクト、仕事量が増加 (7件ほどのプロジェクトが並走)
• ミーティングの時間が増加 (開発に充てられる時間が減少) • 「Aさんしかわからない」が増え、属人化 • リーダーの最終レビュー待ちが増えスタック リーダー 自分 Aさん
© GO Inc. 23 質問 人数が13人に増え リーダーへの属人化が強いチーム
© GO Inc. 24 質問 あなたなら この状況を どう改善しますか?
© GO Inc. 25 サブチーム体制 (13人) 3つのサブチームに分ける リーダー サブ サブ
サブ • リーダーへの負担を減らすためにサブリー ダーを置きサブチーム体制へ • そしてサブチームごとにミーティングも分割 自分 Aさん
© GO Inc. 26 サブチーム体制 (13人) 情報の壁ができ、サイロ化してしまう リーダー サブ サブ
サブ • サブチーム間でやっていることが見えにくく なり、別の連携ミーティングが必要に • リーダーはすべてを把握するため全サブチー ムのミーティングに参加 • 属人化は変わらない状況 • リーダーの最終レビュー待ちは引き続きス タック 自分 Aさん
© GO Inc. 27 ☆:エース ◎:得意 ◯:一人前 △:助けがあればできる − :
できない ↑ : 今後習得したい ↓ :できるけどやりたくない スキルマップ(星取表)でみると依存が一目瞭然 知見の属人化 単一障害点 「スキルマップ作成のすすめ」 https://www.ryuzee.com/contents/blog/7065 Aさんしかわからない (汗) 技術スタックやドメイン知識など一人ひとりのスキルを見える化、チームの強みや弱みを発見
© GO Inc. 28 リーダーの状況 責任感の強さからくるリーダーの葛藤 • マネージャーのような公的権限がない中で奮闘 • メンバー全員の案件を解像度高く把握
• チームの危機を自ら率先して解決 • そして「自身への属人化」に葛藤する姿
© GO Inc. 29 変化 ここで自分がマネージャーに任命され、リーダーから引き継ぐことに サブ サブ • 引き継ぎではリーダーと日々
数時間 話し合 い改善の糸口を模索 • そしてリーダーがチームを卒業し 皆でその役割を埋めていくことに 引き継ぎ マネージャー サブ リーダー 卒業 自分 Aさん
© GO Inc. 30 質問 リーダーが抜け サイロ化したチーム
© GO Inc. 31 質問 あなたなら どう改善しますか?
© GO Inc. 32 3. 解決の糸口
© GO Inc. 33 サブチーム体制 (10人以下) 情報の壁を撤廃 • インターンの方たちの卒業もあり、人数が 10人以下へ
• これを逆にチャンスと捉え、全員でのミー ティングに戻すことに • ミーティングの長さは隔週で見直し、段階的 に削減 (週次MTGは2時間半かかっていたものを1時 間以内へ) マネージャー リーダー リーダー 自分
© GO Inc. 34 サブチーム体制 (10人以下) 情報の壁を撤廃 • 他のサブチームの案件は解像度が低いため フワッとしてしまい他人事感が漂う状態に
マネージャー リーダー リーダー 自分
© GO Inc. 35 サブチーム体制 (10人以下) 弱い領域の解像度アップ • ここでドメイン知識学習会を開始 •
スキルマップ上の弱い領域から着手 (属人化が強い領域、詳しい人が少ない領域) • 「初心者が整理して発表し、有識者が補足す る」というスタイルで実施 • 初心者ならではの気づきが生まれたり、皆が 質問しやすい雰囲気を醸成 • チーム内の共通理解が増加 マネージャー リーダー リーダー 自分
© GO Inc. 36 サブチーム体制 (10人以下) レビューを各サブチーム内で完結 • 一人のリーダーが最終レビューしボトルネッ ク化していた問題の解決策
• サブチーム内の2名以上 or その領域に 詳しい人のレビュー&テスト完了でOKに変更 • アーキテクチャのレビューはSREチームへの 相談やレビューを必須化 • サブチーム間ですり合わせ必要な場合は 個別にモブレビューを実施 マネージャー リーダー リーダー 自分
© GO Inc. 37 サブチーム体制 (10人以下) ファシリテーションを輪番化 • リーダー層によるファシリテーションから メンバー含む全員で回すように
• 他の案件の内容や状況も把握できるように マネージャー リーダー リーダー 自分
© GO Inc. 38 サブチーム体制 (10人以下) マネージャー(自分)の「ボトルネックになります」宣言 • 期の変わり目で期末評価や目標設定が重なり 自分はミーティングに追われる日々
• 想定通りマネージャーの自分がボトルネック に • マネジメント業務に注力するため、案件の切 れ目でプレイヤーから離れることを決断 • この状況を見越して、事前に声がけしていた Bさんへの移譲をスタート マネージャー リーダー リーダー 自分 Bさん
© GO Inc. 39 サブチーム体制 (10人以下) 新リーダーへの抜擢 • 他チームとのバーチャルチームでファシリ テーションしたり、開発や運用に高い当事者
意識をもっていたり、飲み会の幹事を率先し て引き受けてくれたりしていたBさん • 「Bさんならできそうだ」と考え、1on1 で 移譲をすり合わせ • そしてBさんが初めてリーダー役へ挑戦する ことに • 不確実性の高い大きめの案件のため、不安も 大きかったはず • 期の変わり目でバトンタッチ マネージャー リーダー リーダー リーダー 自分 Bさん
© GO Inc. 40 新しくリーダーになる方に伝えたこと 「影響の輪」にフォーカスしよう! 関心の輪 自分がコントロールできること 自分がコントロールできないこと 相手の態度や言動
自分の態度や言動 他社の 仕様変更 傘 天気 景気 過去の失敗 現在 地震 防災 津波 火山 周囲への関わり方 未来の懸念 親族 影響の輪 加齢 食事 (他社や他部署など) 外的要因に気持ちが 振り回されすぎないよう 「影響の輪」に焦点を当てよう スティーブン・R.コヴィー (2013) 『完訳 7つの習慣 人格主義の回復』 https://www.amazon.co.jp/dp/4863940246
© GO Inc. 41 I (私) We (私たち = 自チーム)
We (私たち = 周辺チーム) 「影響の輪」にフォーカスしながら、主語を I から We に変えていこう! 新しくリーダーになる方に伝えたこと
© GO Inc. 42 新しくリーダーになる方に伝えたこと 期初の目標設定で Bさんの主語が I(私) から We(私たち)
へ 明らかに変化し感動!
© GO Inc. 43 新しいリーダーにどんなステップで移譲していくか 1. 指示する :マネージャーが意思決定をおこない、指示をする 2. 売り込む
:マネージャーが意思決定したことについてチームを納得させる (説得する) 3. 相談する :マネージャーが決定する前に、チームからの意見を得る 4. 同意する :マネージャーがチームと一緒に決定を下す (対等) 5. アドバイスする :チームに決定権を渡しつつ、アドバイスや意見で影響を及ぼす 6. 問い合わせる :チームの決定後に問い合わせる 7. 移譲する :特に影響を及ぼさず、チームに全て任せる (自分はほぼ一切かかわらない) 権限移譲の7つのレベル 最初は密に話してアドバイス(レベル5)しながら、方向性を擦りあわせて 2〜3ヶ月後には事後に確認する(レベル6)へ移行していこう - “Delegation Poker & Delegation Board” https://management30.com/practice/delegation-poker/ - 「Delegation Pokerで権限移譲について学ぶ」https://www.ryuzee.com/contents/blog/3669
© GO Inc. 44 頭の中 複数のリーダーが立ち上がる 近い未来のチームを構想し始め ある疑問が浮かんだ
© GO Inc. 45 疑問 複数のリーダーの方向性がバラバラな場合 バッティングしてチーム全体の出力が 下がってしまうのでは?
© GO Inc. 46 疑問 たとえば 取り急ぎ、既存プロダクトを改修するか 長期を見据え、新規プロダクトを立ち上げるか
© GO Inc. 47 質問 あなたなら どう解消しますか?
© GO Inc. 48 + = 会社・事業・チームの方向性 目指す方向を明確にしよう 方向性のファシリテーション
© GO Inc. How を明らかにする Why を明らかにする 49 われわれは なぜここに
いるのか エレベータ ピッチ パッケージ デザイン やること やらないこと リスト 技術的な 解決策 トレードオフ スライダー 期間を 見極める なにが どれだけ 必要か 「ご近所さん」を探せ 夜も眠れない問題 ✔ ✔ ✔ 目指す方向を明確にしよう インセプションデッキ ✔
© GO Inc. 50 目指す方向を明確にしよう 「われわれはなぜここにいるのか」 決済を通じて あらゆるステークホルダーに 付加価値を提供するため 10人がかりで
3〜4時間かけて対話を深め ようやくたどり着いた言葉 これを目にすると ジーンとくるという人も
© GO Inc. 51 4 新たなリーダーたちの躍進
© GO Inc. 52 サブチーム体制 (10人以下) 新リーダーの活躍 • 新リーダーBさんが担当した案件は 早い時期で参画したこともあり
チームの対応範囲を前倒しで完了 • 「まだ余力があるので他のチームの領域も引 き受けます!」となり、チームを越境し新た な領域も開発 • 抜擢された当時の不安がウソのように頼もし く成長 マネージャー リーダー リーダー リーダー Bさん 自分
© GO Inc. 53 リーダーの大まかな役割 プロジェクト ピープル プロダクト テック PdMがPRDのドラフトを
作成する際の壁打ち役 アーキテクチャやデータ構造の たたき台作りと合意形成 SREレビューの実施 リーダー タスクの切り出しやアサイン クリティカルパスを踏まえた進捗確認 担当案件の開発の推進役 リーダー リーダー • チーム外との窓口役 (事業部門、PdM/PjM/QA/SRE、他開発チーム) • チーム内外のミーティングのファシリテーション
© GO Inc. 54 新リーダーが模索しながら言語化した役割 さらにプロジェクトの 段階ごとの役割を Bさんがまとめたものがこちら
© GO Inc. 55 新リーダーが模索しながら言語化した役割 • 状態:1人先行して参画 • 目標:できる限りメンバーがすぐ手を動かせる状態まで準備 •
行動: ◦ PdMがPRDのドラフトを作成する際の壁打ち役 ◦ アーキテクチャ、データ構造の設計 ◦ 事前にメンバーに要件のインプット ◦ 必要に応じてチーム内で壁打ち プロジェクト「黎明期」 ※実際に本人がまとめた内容をほぼそのまま記載しています。
© GO Inc. 56 • 状態:リーダーとメンバーの間で要件や設計の理解に差がある状態 • 目標:迅速にキャッチアップし実装に入ってもらうこと • 行動:
◦ チーム外との窓口(メンバーの時間確保のため) ◦ メンバーへの仕様や設計の共有を改めて実施 ◦ メンバーからの質問・相談に第一優先で応答 ◦ 仕様確認のミーティングを頻繁に開催 ◦ 成果物のレビューは認識の齟齬を防ぐため同期的に実施 プロジェクト「初期〜中期」 新リーダーが模索しながら言語化した役割 ※実際に本人がまとめた内容をほぼそのまま記載しています。
© GO Inc. 57 • 状態:リーダーとメンバーの間の仕様理解はほぼそろった状態 • 目標:QA開始時期など、開発工程のクリティカルパスに間に合わせること • 行動:
◦ チーム外とのやりとりは該当箇所の開発担当メンバーが対応 ◦ 共通認識ができているため成果物のレビューは非同期で実施 プロジェクト「中期〜後期」 新リーダーが模索しながら言語化した役割 ※実際に本人がまとめた内容をほぼそのまま記載しています。
© GO Inc. 58 新リーダーが模索しながら言語化した役割 メンバーとして動いていたBさんが たった6ヶ月で初挑戦のリーダー役を 言語化してくれたことに感動!
© GO Inc. 59 案件ベース体制 (10名以下) より柔軟な案件ベースの体制へ • サブチームに案件がアサインされる形から 案件に応じてユニットが結成される体制へ
(この図では表しきれないけど案件に対して より有機的に人が離散集合する形になる) マネージャー リーダー リーダー リーダー Bさん 自分
© GO Inc. 60 案件ベース体制 (10名以下) さらなる新リーダーの誕生 • 新リーダーBさんの案件と並行して Cさんが新たな案件のリーダーに
• 0->1の立ち上げをやりたいという内発的動 機を Cさんとの1on1で把握 • 新規機能の追加や既存機能の改修ではなく、 新規プロダクトの立ち上げプロジェクトに挑 戦することに • このプロジェクトも順調に進み、実は今週無 事リリース済 • さらにDさんが別の新規プロダクト立ち上げ のリーダー役へ マネージャー リーダー リーダー リーダー Bさん 自分 Cさん リーダー 経験者
© GO Inc. 61 心の声 新リーダーが 生まれる流れができ始めた
© GO Inc. 62 心の声 そして、リーダー経験者が 新リーダーを支援する循環が 動き始めた
© GO Inc. 63 心の声 実際はこんな様子で循環 要求定義の段階でリーダーが先行して参加する エンジニア視点でPdM的な動きをする 早期にプロジェクトの不確実性を減らしていく 他案件のリーダー経験者が次の案件のフォロ
ワーにまわり、サポートする
© GO Inc. 64 出会い 物語を遡ること数ヶ月前 一冊の本と出会うことに
© GO Inc. 65 出会い 『リーダーシップ・シフト: 全員活躍チームをつくるシェアド・リーダーシップ 』 • 一人ひとりの強みの領域でリーダーシップを発揮する
• 他のメンバーがリードする領域でフォロワーシップを発揮する • リーダーとフォロワーが流動的に入れ替わる • 組織として「リーダーシップの総和」を最大化する - 堀尾 志保, 中原 淳 (2024) 『リーダーシップ・シフト 全員活躍チームをつくるシェアド・リーダーシップ』 https://www.amazon.co.jp/dp/4800592100
© GO Inc. 66 出会い シェアドリーダーシップ! 探していたのは まさにこれだ!!
© GO Inc. 67 出会い そして 良いフォロワーの あり方を求めていたら さらなる出会いが
© GO Inc. 68 出会い 『指導力革命: リーダーシップからフォロワーシップへ 』 • 絶版になった名著
(稀に図書館に眠っている、今なら Amazon で 5万4000円〜) • 模範的なフォロワーの条件は 「独自のクリティカルシンキング」と「積極的な関与」の両方を兼ね 備えていること • これらの度合いに応じて、フォロワーを5タイプに分類している 孤立型、消極的型、順応型、実務型、模範型 - ロバート・ケリー (1993) 『指導力革命: リーダーシップからフォロワーシップへ』 (牧野 昇 訳), プレジデント社. https://www.amazon.co.jp//dp/4833415097
© GO Inc. 69 模範的フォロワーの特徴 積極的な 関与 消極的な 関与 独自のクリティカル・シンキング
依存的・無批判な考え方 模範的 フォロワー 孤立型 フォロワー 順応型 フォロワー 消極的 フォロワー 実務型 フォロワー 20 40 20 40 0 60 0 60 • 組織のミッションや目標に沿った付加価値の大きな仕事 に注力する • その実現のためにリーダーにNOと言える • クリティカルパス(プロジェクトを進める上でスケ ジュールに影響がでる作業経路) を分析・特定する能力 に長けている • 守備範囲以上の仕事をこなす • 専門の知識・技術に磨きをかけている • 新しいアイデアに挑戦する • 仲間やリーダーをサポートする • 組織的ネットワークを作る • 自分が生んだ価値を整理し言語化して残す (利益向上、コスト削減、品質向上 etc) 『指導力革命: リーダーシップからフォロワーシップへ』P.99 の図を元に作成 出会い - ロバート・ケリー (1993) 『指導力革命: リーダーシップからフォロワーシップへ』 (牧野 昇 訳), プレジデント社. https://www.amazon.co.jp//dp/4833415097
© GO Inc. 70 課題 シェアドリーダーシップを活かし 複数のリーダーが生まれた そして属人化も段階的に解消され チームの Output
が高まった
© GO Inc. 71 課題 その一方で 複数のチームの開発が 全て完了しなければ サービスを世に届けることができない
© GO Inc. 72 課題 世に出なければ 「成果」を測れない
© GO Inc. 73 課題 使う方たちの手に届き 使ってもらった時に初めて
© GO Inc. 74 課題 「対価」を払ってでも 使う価値があるものなのか 世の役に立つものなのか が検証できる
© GO Inc. 75 課題 チームを越境して ホットスポット(変更が多いプロダクト)に エンジニアが集結し
© GO Inc. 76 課題 より早いタイミングで使う人たちの元に 機能やサービスを届けていくこと
© GO Inc. 77 課題 それが大きな課題だ
© GO Inc. 78 課題 そして立場が変わり 複数のチームを マネージすることに
© GO Inc. 79 質問 あなたなら チームを越境して開発する組織を どう作りますか?
© GO Inc. 80 5 複数のチームを越境した 開発組織作り
© GO Inc. 81 異なる状況のチームをマネジメントする立場に 決済・会計・管理画面 事業者向け管理画面 支払請求基盤 決済基盤 リーダーとフォロワーが
案件ごとに入れ替わる形 複数のチームを越境した開発組織作り 一人のリーダーによる マイクロマネジメントの状態 サブチーム体制による サイロ化が進んだ状態 自分 自分
© GO Inc. 82 色んな方にヒアリングして得た声 決済・会計・管理画面 事業者向け管理画面 支払請求基盤 決済基盤 複数のチームを越境した開発組織作り
自分 自分 隣のチームとの連携部分に携 わったので、もっと隣のドメ イン領域を深めたい 会計について 学んできたので その領域を深めたい 同じチームでの在籍が長く なってきたので、隣のプロダ クトの開発に直接関わりたい
© GO Inc. 83 複数のチームを越境した開発組織作り 『ダイナミックリチーミング 第2版: 5つのパターンによる効果的なチーム編成 』 •
RSGT2024 基調講演のスピーカー Heidi Helfand さんの著書 • チームの構造を変更する際に見られる基本的な5つのパターンを紹介 • 翻訳レビューに参加 • 2025年3月26日 発売予定 • 詳細はぜひ購入して把握してください! - Heidi Helfand(2025) 『ダイナミックリチーミング 第2版: 5つのパターンによる効果的なチーム編成』 (永瀬 美穂, 吉羽 龍太郎, 原田 騎郎, 細澤 あゆみ 訳) https://www.oreilly.co.jp/books/9784814401079/
© GO Inc. 84 互いの良い部分の融合 (現在進行中) 決済・会計・管理画面 事業者向け管理画面 支払請求基盤 決済基盤
チームメンバーの ニーズやウォンツとも マッチしている 複数のチームを越境した開発組織作り 自分 自分 ダイナミックリチーミングの スイッチングのパターンを 適用し、互いのチームで 1名ずつの交換をしていこう
© GO Inc. 85 複数のチームを越境した開発組織作り 1. 指示する :マネージャーが意思決定をおこない、指示をする 2. 売り込む
:マネージャーが意思決定したことについてチームを納得させる (説得する) 3. 相談する :マネージャーが決定する前に、チームからの意見を得る 4. 同意する :マネージャーがチームと一緒に決定を下す (対等) 5. アドバイスする :チームに決定権を渡しつつ、アドバイスや意見で影響を及ぼす 6. 問い合わせる :チームの決定後に問い合わせる 7. 移譲する :特に影響を及ぼさず、チームに全て任せる (自分はほぼ一切かかわらない) 権限移譲の7つのレベル 失敗体験 →当事者本人には 決定権を渡しつつアドバイスし マネージャーやリーダー陣には事前に相談してスムーズに進んだが... - “Delegation Poker & Delegation Board” https://management30.com/practice/delegation-poker/ - 「Delegation Pokerで権限移譲について学ぶ」https://www.ryuzee.com/contents/blog/3669
© GO Inc. 86 複数のチームを越境した開発組織作り 1. 指示する :マネージャーが意思決定をおこない、指示をする 2. 売り込む
:マネージャーが意思決定したことについてチームを納得させる (説得する) 3. 相談する :マネージャーが決定する前に、チームからの意見を得る 4. 同意する :マネージャーがチームと一緒に決定を下す (対等) 5. アドバイスする :チームに決定権を渡しつつ、アドバイスや意見で影響を及ぼす 6. 問い合わせる :チームの決定後に問い合わせる 7. 移譲する :特に影響を及ぼさず、チームに全て任せる (自分はほぼ一切かかわらない) 権限移譲の7つのレベル 失敗体験 →一部の方への共有が後手にまわり、決定事項として伝える形に。 ハレーションが大きかったため、書籍にある通りメンバーの方たち全員の気持ちを踏まえた進め方の大切さを痛感。 - “Delegation Poker & Delegation Board” https://management30.com/practice/delegation-poker/ - 「Delegation Pokerで権限移譲について学ぶ」https://www.ryuzee.com/contents/blog/3669
© GO Inc. 87 今後の仮説や展望 決済・会計・管理画面 事業者向け管理画面 支払請求基盤 決済基盤 複数のチームを越境した開発組織作り
自分 段階的にサブチームを経て シェアドリーダーシップに 移行していく可能性がある
© GO Inc. 88 今後の仮説や展望 決済・会計・管理画面 事業者向け管理画面 支払請求基盤 決済基盤 複数のチームを越境した開発組織作り
自分 Agile Framework FAST が やりたいことと近いのではないか、 という仮説があるが ここはまだわからない状況 すでにこの2つのチーム間で 越境して一気通貫で開発する 動きが出始めている 開発環境などの統一化を進め 技術スタックやドメインが 近しい領域で 流動的に移動しやすい形へ - bonotake さん Emi さん主催の「人類にはまだ早い」フレームワークFASTを体験しよう!」に運営として参加し会場提供させていただきました https://setagagile.connpass.com/event/341601/
© GO Inc. 89 今後の仮説や展望 ソフトウェア開発統括部 『GO』アプリ 『GO』アプリのバックエンド Web 決済・会計・管理画面
複数のチームを越境した開発組織作り 自分たち
© GO Inc. 90 今後の仮説や展望 ソフトウェア開発統括部 『GO』アプリ 『GO』アプリのバックエンド Web 決済・会計・管理画面
複数のチームを越境した開発組織作り 自分たち 事業のコアドメインのため 複雑度が高いプロダクトを抱えている ホットスポットになりやすく リリースに影響が出やすい
© GO Inc. 91 今後の仮説や展望 ソフトウェア開発統括部 『GO』アプリ 『GO』アプリのバックエンド Web 決済・会計・管理画面
複数のチームを越境した開発組織作り ドメイン領域や技術スタックが近い チーム間で越境する動きは すでに出始めている これをより柔軟におこなっていきたい
© GO Inc. 92 気づき この登壇のちょうど2日前 上長の一人からの質問を受けた
© GO Inc. 93 気づき 上長「ところで、菅原さんは シェアドリーダーシップ 実践できてる?」
© GO Inc. 94 気づき え?
© GO Inc. 95 気づき 推進している側だから わかっている「つもり」 できている「つもり」 だったけど
© GO Inc. 96 気づき 上長「部長から上のレイヤーの中で 実践できてる?」
© GO Inc. 97 気づき え...?
© GO Inc. 98 気づき 部長から経営層までのレイヤーを 1つのマネジメントチームと捉えた時 自分はまだまだできていない
© GO Inc. 99 気づき 「社歴が浅めだから」とか 「就任したばかりだから」とか
© GO Inc. 100 気づき 無自覚にコンフォートゾーンの 中に収ろうとしていたな
© GO Inc. 101 気づき そうか、きっと シェアドリーダーシップは
© GO Inc. 102 気づき We を広げてチャレンジしていく 壮大な物語なんだ
© GO Inc. 103 気づき
© GO Inc. 10 4 最後に
© GO Inc. 105 シェアドリーダーシップが 教えてくれたメッセージ
© GO Inc. 106 ハードワークで幾度も チームを救ってくれた かつてのリーダーに伝えたかった言葉
© GO Inc. 107 そして 伝えられなかった言葉
© GO Inc. 108 リーダーはもう 一人で抱え込まなくていいんだ
© GO Inc. 109 一緒に変化に向き合おう
© GO Inc. 110 一緒に不確実性に立ち向かおう
© GO Inc. 111 ともに前へ!
© GO Inc. 112 GO forward together!
© GO Inc. 113 ご清聴ありがとうございました!
© GO Inc. 一緒に未来を作ってゆく仲間を募集中! 114
© GO Inc. 一緒に未来を作ってゆく仲間を募集中! 採用情報 https://goinc.jp/career/ 技術情報 https://x.com/goinc_techtalk 115
© GO Inc. 11 6 Appendix
© GO Inc. • 水戸 祐介 (2024) 「タクシーアプリ 『GO』 におけるプラットフォームエンジニアリングの実践」
https://speakerdeck.com/mot_techtalk/takusiapuri-go-niokerupuratutohuomuenziniaringunoshi-jian • 吉羽 龍太郎 (2016) 『スキルマップ作成のすすめ』 Ryuzee.com https://www.ryuzee.com/contents/blog/7065 • スティーブン・R.コヴィー (2013) 『完訳 7つの習慣 人格主義の回復』 https://www.amazon.co.jp/dp/4863940246 • “Delegation Poker & Delegation Board” Management 3.0 website https://management30.com/practice/delegation-poker/ • 吉羽 龍太郎 (2011) 『Delegation Pokerで権限移譲について学ぶ』 Ryuzee.com https://management30.com/practice/delegation-poker/ • 堀尾 志保, 中原 淳 (2024) 『リーダーシップ・シフト 全員活躍チームをつくるシェアド・リーダーシップ』 日本 能率協会マネジメントセンター. https://www.amazon.co.jp/dp/4800592100 • ロバート・ケリー (1993) 『指導力革命: リーダーシップからフォロワーシップへ』 (牧野 昇 訳), プレジデント社. https://www.amazon.co.jp//dp/4833415097 • Heidi Helfand(2025) 『ダイナミックリチーミング 第2版: 5つのパターンによる効果的なチーム編成』 (永瀬 美 穂, 吉羽 龍太郎, 原田 騎郎, 細澤 あゆみ 訳), オライリー・ジャパン. https://www.oreilly.co.jp/books/9784814401079/ 117 参考
© GO Inc. コミュニティを支えるすべての方々 一緒に不確実性と向き合い続ける仲間たち 登壇の準備を支え励ましてくれた 妻と息子たちに 心から感謝! 118 謝辞
文章・画像等の内容の無断転載及び複製等の行為はご遠慮ください。 © GO Inc.