$30 off During Our Annual Pro Sale. View Details »
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
Androidアプリ開発にもCursorという選択肢を
Search
mitohato14
November 18, 2025
Programming
0
45
Androidアプリ開発にもCursorという選択肢を
mitohato14
November 18, 2025
Tweet
Share
More Decks by mitohato14
See All by mitohato14
兎に角、コードレビュー
mitohato14
1
300
CodeRabbitと過ごした1ヶ月 ─ AIコードレビュー導入で実感したチーム開発の進化
mitohato14
4
2.8k
アプリの復旧を早くしたい!
mitohato14
1
120
事業開発とコミュニティ活動
mitohato14
0
54
プレビューファーストUI開発
mitohato14
1
480
新米テックリードの試行錯誤.pdf
mitohato14
1
520
JetpackCompose Slot APIs
mitohato14
0
960
Start Jetpack Compose.pdf
mitohato14
0
380
Other Decks in Programming
See All in Programming
WebRTC、 綺麗に見るか滑らかに見るか
sublimer
1
190
251126 TestState APIってなんだっけ?Step Functionsテストどう変わる?
east_takumi
0
320
AIエンジニアリングのご紹介 / Introduction to AI Engineering
rkaga
8
2.9k
從冷知識到漏洞,你不懂的 Web,駭客懂 - Huli @ WebConf Taiwan 2025
aszx87410
2
2.7k
関数実行の裏側では何が起きているのか?
minop1205
1
700
20251212 AI 時代的 Legacy Code 營救術 2025 WebConf
mouson
0
180
LLM Çağında Backend Olmak: 10 Milyon Prompt'u Milisaniyede Sorgulamak
selcukusta
0
120
認証・認可の基本を学ぼう後編
kouyuume
0
240
認証・認可の基本を学ぼう前編
kouyuume
0
250
なあ兄弟、 余白の意味を考えてから UI実装してくれ!
ktcryomm
11
11k
안드로이드 9년차 개발자, 프론트엔드 주니어로 커리어 리셋하기
maryang
1
120
Context is King? 〜Verifiability時代とコンテキスト設計 / Beyond "Context is King"
rkaga
10
1.3k
Featured
See All Featured
StorybookのUI Testing Handbookを読んだ
zakiyama
31
6.5k
The Myth of the Modular Monolith - Day 2 Keynote - Rails World 2024
eileencodes
26
3.2k
Context Engineering - Making Every Token Count
addyosmani
9
520
Sharpening the Axe: The Primacy of Toolmaking
bcantrill
46
2.6k
A better future with KSS
kneath
240
18k
Rails Girls Zürich Keynote
gr2m
95
14k
Designing for humans not robots
tammielis
254
26k
The Cult of Friendly URLs
andyhume
79
6.7k
Done Done
chrislema
186
16k
YesSQL, Process and Tooling at Scale
rocio
174
15k
4 Signs Your Business is Dying
shpigford
186
22k
How GitHub (no longer) Works
holman
316
140k
Transcript
© DMM CONFIDENTIAL Androidアプリ開発にも Cursorという選択肢を Sansan×DMM.com Android Tech Talk #2
mitohato14 2025/11/18
自己紹介 名前 mitohato14(Miyazato Hayato) 所属 合同会社DMM.com プラットフォーム開発本部 主な業務 DMMポイントクラブ Android 社内向けSDK 登壇・執筆サポート 2
サービスの紹介
サービス LP:https://lp.pointclub.dmm.com/ DMMポイントをお 得に貯めて 賢く管理 ! カジュアルゲームで 効率的に ポイントを稼げる !
FEATURE FEATURE DMMの お得な情報が 届く! FEATURE 3 サービスコンセプト
会員数 MAU 機能 DAU で手に入れよう モバイルアプリ版 5 万 カジュアル ゲーム
ポイント 管理 万 (会員IDベース(Web含む)) 10〜 13 万 5〜 6 通知 送客 広告 59 ※2025年02月25日時点
AIを使ったAndroidアプリ開発
Google I/Oにて Gemini in Android Studioのアップデートが告知 特にコード品質向上を目指した機能が特に推されていた印象 • Journeys for
Android Studio • アップデートアシスト • エラーやクラッシュのAI調査
Gemini in Android Studio 個人利用版とビジネス版とで機能が違う ビジネス版は • Android Studio Otterで画像アタッチができるようになった
• Journeys for Android Studioがまだ使えない • など。。。
Gemini in Android Studio 個人利用版とビジネス版とで機能が違う ビジネス版は • Android Studio Otterで画像アタッチができるようになった
• Journeys for Android Studioがまだ使えない • など。。。 うまく業務利用できていないので今回はCursorの話メイン
Cursorを使ったAndroidアプリ開発の話
Cursor VSCodeをもとにした、AIエージェントでの生成機能を取り入れたIDE AIによるコード補完やコード生成が可能 コードベースのインデックス化が特徴 回答精度が高く、レスポンスも早い
CursorでAndroidアプリ開発 コードの調査や生成、修正など 特にロジック実装やボイラーコード生成で活躍
CursorでAndroidアプリ開発 コードを生成 1. Cursorによるコード生成 2. Android Studioで動作確認 3. CursorでAI修正 or
Android Studioで手動修正 4. 繰り返す CursorもGradleコマンド実行できるがAndroid Studioの方が慣れている デバッグモード等のツールもAndroid Studioの方が充実
CursorでAndroidアプリ開発 UI周りのコード生成はまだちょっと精度が気になる 大枠のデザインは実装できるが細かい点が反映できない Figma MCPを使っても仕様や挙動は難しい 静的なページやワイヤーフレームを作る分には十分そう
Gemini in Android Studioとの使い分け メイン実装:Cursor エラーやクラッシュ調査:Gemini in Android Studio ログからワンクリックでGeminiに聞けるのが便利
動作確認の流れで利用できる Android特有の事情はGeminiの方が詳しい印象
Gemini in Android Studioとの使い分け
Gemini in Android Studioとの使い分け
Cursorをどういうふうに使ってる?
使い方 プロジェクトの大まかなルールをmdcファイルとして定義 .cursor/rules/android-development.mdc セクションごとにmdcを分けて必要な情報を拾いやすくする 人間もAIも読みやすい形を目指して
使い方
使い方 複数のウィンドウで別ディレクトリの同一プロジェクトを開く AIの作業中やAndroid Studioのビルド中に別ウィンドウで作業 生成コードをレビューしたりアプリの動作確認をしたりしている間にもAIを動か しておく 複数のCursorウィンドウそれぞれに違う機能の指示 頭のコンテキストスイッチは求められるが、待機時間を減らせている
並列作業 feature/feature-a feature/feature-b AI作業中... 動作確認中...
並列作業 feature/feature-a feature/feature-b 動作確認中... AI作業中...
使い方 • 実装方針・設計の相談役 • 既存コードをコンテキストとして、期待する動作を送信 • クラス図をもとにした雛形実装 • 利用するクラスの一括作成 •
Dagger2のボイラープレート生成 • API定義書をもとにしたRetrofit APIインターフェース作成 • 単体テスト作成 • テストシナリオ洗い出しからテストコードの生成まで • 不具合・パフォーマンスボトルネックの調査
実装方針・設計の相談役 壁打ち相手になってもらい、実装方針を固める 目指している状態や機能、考慮点を伝え、叩き台ドキュメントを生成 叩き台をもとに再度壁打ち 決まった内容を随時ドキュメントに反映する 冗長な書き方をしがちなので適宜ブラッシュアップする
方針がある程度整ったら マークダウンなので、GitHubやGoogleドキュメント等で共有可能 方針ドキュメントをベースにクラス図生成や実装 チェックリストなどで作業進捗を保存する
そんな使い方をしていたら
先月のCursorアップデート
CursorにPlan Modeが登場
Plan Mode プロンプトを元に計画を立ててから作業実施する機能 プロンプトだけだと読み取れない内容はユーザーに質問する 計画内容は追加プロンプト・直接編集で変更可能 実施計画をすり合わせてから作業開始するので手戻りが少ない 実施内容が分かりきっていること以外はPlan Mode開始でも良さそう
Plan Mode
Plan Mode
Plan Mode
Plan Mode
計画ファイル Markdown形式の一時ファイルが生成される デフォルトではストレージに保存されていない 計画ドキュメント右上のsave to workspaceで保存可能 .cursor/plan/*.mdに保存される
公式機能になって嬉しい 🎉
快適なAndroidアプリ開発に向けた Cursorの設定
CursorでAndroid Kotlinを書きたい
CursorでAndroid Kotlinを書きたい CursorでKotlinを書ける デフォルトだとコードのハイライトや補完がない Kotlin LSPのインストールで改善
LSPとは Language Server Protocol(言語サーバープロトコル) エディタの言語対応状況に関わらず、コード支援を受けるための規格 元々はVisual Studio Code向けのものだったが、標準化が進んでいる 好きなエディタが使いたい言語をサポートしていなくてもLSPサポートがあれ ばコード支援を受けられる!
LSP エディタ 言語サーバー
Kotlin LSP Kotlin公式から提供(Pre-alpha) IntelliJ IDEA向けの実装を基礎としている → IntelliJ IDEAと同じ言語サポートを受けられる(ようになるはず) https://github.com/Kotlin/kotlin-lsp
Kotlin LSP
どのウィンドウで開いているかわからない
どのウィンドウで開いているかわからない 同一リポジトリの内容を別ディレクトリで開いている 左下にブランチ名書いてあるけどぱっと見わからない Peacock for Visual Studio Codeを使ってエディターカラー変更
どのウィンドウで開いているかわからない
ファイルをシュッと開きたい
ファイルをシュッと開きたい Shift + Shiftでシュッと開けることに慣れてしまった
ファイルをシュッと開きたい Shift + Shiftでシュッと開けることに慣れてしまった VSCodeのshortcut設定で対応できる workbench.action.quickOpenに割り当てる Ctrl + Ctrlでコマンド実行も workbench.action.showCommandsに割り当てる
チャット送信のショートカットを変えたい
チャット送信のショートカットを変えたい Enter:改行、⌘+Enterに慣れてて、途中で送ってしまいがち 途中までの内容でも動き始めてしまうから大変 意図せず始まる生成、慌てて止める開発者
チャット送信のショートカットを変えたい Enter:改行、⌘+Enterに慣れてて、途中で送ってしまいがち 途中までの内容でも動き始めてしまうから大変 意図せず始まる生成、慌てて止める開発者 変えれない😇 CursorのFeature Requestでも11件要望が出ている
None
Plan Modeのbuildショートカットを変えたい
Plan Modeのbuildショートカットを変えたい チャット操作で⌘ + Enterはメッセージ送信 Plan Modeで提示された内容に修正依頼するときに押しがち 意図せず始まる生成、慌てて止める開発者
Plan Modeのbuildショートカットを変えたい チャット操作で⌘ + Enterはメッセージ送信 Plan Modeで提示された内容に修正依頼するときに押しがち 意図せず始まる生成、慌てて止める開発者 Cursor setting
> Keyboard Shortcuts > Build Plan Android StudioでのBuildと同じにしている
Plan Modeのbuildショートカットを変えたい
Cursorでのアプリ開発の感想
Cursorの感想 • ベースとなる実装を明示的なファイル指定が良い • 生成するコードの参考にしてくれる • interfaceの実装修正など、同じような対応を複数箇所に反映が便利 • 新規実装のための調査がしやすい •
ファイル末尾に謎空行入れるのやめて欲しい。。。 • IntelliJ IDEAのショートカットが恋しくなる
今後
今後 GitHub Copilot Agentをissueにアサインして実装も活用中 Gemini in Android Studioも有効活用していきたい 特にJourneysによる自然言語E2Eテストが気になる Cursor
Background Agentを使ったリモート環境の生成も
まとめ CursorでのAndroidアプリ開発は結構いける VS Codeベースなので拡張機能が揃っている Plan Modeで計画をすり合わせて実施が助かる コード生成の強みはありつつ 動作確認やコードリーティングは慣れが必要 もっと良い使い方を模索していきたい