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月間60万ユーザーを抱える 個人開発サービス「Walica」の 技術スタック変遷
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MIYACHIN
January 20, 2025
Technology
6
1.5k
月間60万ユーザーを抱える 個人開発サービス「Walica」の 技術スタック変遷
割り勘計算サービス「Walica」
https://walica.jp/
日程調整サービス「Calinto」
https://calinto.jp/
MIYACHIN
January 20, 2025
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Transcript
月間60万ユーザーを抱える 個人開発サービス「Walica」の 技術スタック変遷 MIYACHIN @miyachin_87
• プロダクトマネージャー@BASE • 経歴 | IBM → M3(ソフトウェアエンジニ ア) •
“Pay ID”というサービス(決済 & ショッピ ング)の開発を担当 自己紹介 MIYACHIN @miyachin_87
今日お話すること 1. 割り勘計算サービス「Walica」について 2. 「Walica」技術スタックの変遷 3. 月々の運営費用は? 4. 個人開発における技術選定に思うこと
今日お話すること 1. 割り勘計算サービス「Walica」について 2. 「Walica」技術スタックの変遷 3. 月々の運営費用は? 4. 個人開発における技術選定に思うこと
例えば友達と海外旅行に行く時... Uber代まとめて 払っときますー ちょっと細かいのないから お土産代 立て替えて 航空券取っておきます みんなのホテル予約しとくね
“誰から誰に何円返せばいいんだっけ?”
割り勘計算サービス「Walica」 もっとも簡単な割り勘清算方法を計算 グループページにお金の立替え記録を登録していけば、独 自のアルゴリズムで、リアルタイムに最も簡単な清算方法 を計算してくれます。 会員登録不要でかんたん利用 アプリインストール不要で、お使いのブラウザから会員登 録なしですぐに利用できます。一緒に旅行に行く友達にア プリをインストールしてもらう必要はありません。 あらゆる国の外貨に対応
すべての外貨に対応しているため、海外旅行中に発生したお 金の貸し借りもスムーズに日本円で清算できます。
旅行以外にも様々なシーンで活躍 #ホームパーティ #サウナ #ハウスシェア #BBQ #夏フェス #ディズニーランド #キャンプ #同棲 #ユニバ
#ツーリング #女子会 #開発合宿
運営メンバー MIYACHIN UIデザイン / フロントエンド kyogom バックエンド/ インフラ周り 新卒同期の2人で週末開発。毎週2時間の開発を2018年くらいから続けてます
今日お話すること 1. 割り勘計算サービス「Walica」について 2. 「Walica」技術スタックの変遷 3. 月々の運営費用は? 4. 個人開発における技術選定に思うこと
技術スタックの変遷(全体) Front-End 2018 2019 2020 2021 2022 2023 2024 Back-End
Infra Database サービス規模 RDS 立ち上がり期 (MAU 0 → 2000程度) コロナ沈黙期 (成長鈍化) 復活 & 怒涛の成長期 (MAU5,000 → 60万)
技術スタックの変遷(フロントエンド) Front-End 2018 2019 2020 2021 2022 2023 2024 Back-End
Infra Database サービス規模 RDS 立ち上がり期 (MAU 0 → 2000程度) コロナ沈黙期 (成長鈍化) 復活 & 怒涛の成長期 (MAU5,000 → 60万) 2021年あたりからいよいよReact優勢に。 Vue3に書き換えるくらいだったら、Reactに移行した方がよくない? ⚫vue ⚫react
技術スタックの変遷(バックエンド) Front-End 2018 2019 2020 2021 2022 2023 2024 Back-End
Infra Database サービス規模 RDS 立ち上がり期 (MAU 0 → 2000程度) コロナ沈黙期 (成長鈍化) 復活 & 怒涛の成長期 (MAU5,000 → 60万) (2018年)サクッと作れる軽量フレームワークを優先 ▼ (2023年末)いい加減リファクタしないとやばい。 Flaskは非同期処理できないので、FastAPIに移行。
技術スタックの変遷(インフラ関連) Front-End 2018 2019 2020 2021 2022 2023 2024 Back-End
Infra Database サービス規模 RDS 立ち上がり期 (MAU 0 → 2000程度) コロナ沈黙期 (成長鈍化) 復活 & 怒涛の成長期 (MAU5,000 → 60万) Herokuさんいつもありがとう。Basic Dyno(月額$7)を利用中。 一方で、他のサービスを網羅的に試せているわけではない。
技術スタックの変遷(データベース) Front-End 2018 2019 2020 2021 2022 2023 2024 Back-End
Infra Database サービス規模 RDS 立ち上がり期 (MAU 0 → 2000程度) コロナ沈黙期 (成長鈍化) 復活 & 怒涛の成長期 (MAU5,000 → 60万) 初期はHerokuの無料MySQL(500MBまで) 途中から月額$5のDaaS(Database as a Service)に切り替え かなりユーザー数が増えてからRDSに移行。
今日お話すること 1. 割り勘計算サービス「Walica」について 2. 「Walica」技術スタックの変遷 3. 月々の運営費用は? 4. 個人開発における技術選定に思うこと
• 3ヶ月の合計が20,000円くらいなので、1ヶ月平均 だと6,600円くらい • 60万MAUを捌く費用としては安く抑えられている のでは・・・? • ここ数年は障害は年に1~2回程度 • 正直これ以上下げれるとは思ってない
◦ 下がったとしても数百円レベル 月々の運営費用 サービス 利用月 請求額 Heroku 7月 ¥1,986 Heroku 8月 ¥1,802 Heroku 9月 ¥1,775 AWS RDS 7月 ¥1,346 AWS RDS 8月 ¥1,295 AWS RDS 9月 ¥1,362 Datadog 7月 ¥608 Datadog 8月 ¥612 Datadog 9月 ¥688 Netlify 7月 ¥2,994 Netlify 8月 ¥2,845 Netlify 9月 ¥2,808 合計 ¥20,121 ※ リアルなやつ持ってきました ※RDSはリザーブドインスタンスを購入して節約
今日お話すること 1. 割り勘計算サービス「Walica」について 2. 「Walica」技術スタックの変遷 3. 月々の運営費用は? 4. 個人開発における技術選定に思うこと
個人開発における技術選定に思うこと • できるだけ早くリリースしたい ◦ 学習にそれほど時間をかけたくない • サクッと追加開発してサクッとリリースできる • 運営費を最小限にしたい •
メンテコストをかけたくない • サービスごとに言語が違う状態にしたくない 優先事項(特に開発初期) 実現したいこと • 学習コストが低い • 小さな構成で使える • コミュニティとドキュメントの充実度 • スケーラビリティよりもコストを意識 ◦ もしサービスが伸びたら対応すればよい ◦ そもそも個人開発におけるスケールなんて たかが知れている
【宣伝1】最近リリースしたサービス • 日程調整サービス「Calinto(カリント)」 • 2024年12月にリリース(β版) • 会社でイベント企画するとき、参加可能メンバーの カレンダー招待するのめんどくさい、がきっかけ • 回答者にメールアドレス入力を求めることができ、
有力候補日でそのままGoogleカレンダーの予定を作 成できる
【宣伝2】BASE(Pay ID)で一緒に働いてくれる人募集! 募集中のポジション • プロダクトマネージャー • バックエンドエンジニア • UI/UXデザイナー
おわり