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BearTail社員インタビューBook_ver3.2
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Kazusa Morita
June 17, 2020
Business
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BearTail社員インタビューBook_ver3.2
BearTail社員の記事をまとめてみました!本インタビューブックを通じてBearTail社員の仕事に対する意気込みや仕事を通じて実現したい目標など、社内の雰囲気を知っていただけたら幸いです。
Kazusa Morita
June 17, 2020
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- 2 -
- 3 - - 4 - いたらWebプログラマーになっていました。 自分にフォーカスもできないし、先々までの計画もたちませ ん。だけど、 「実現したい目標に近づいている」という実感で、
頑張ってこれました。創りたいものが先にあること。これが とても大切だと思います。 仲間が一気にいなくなって、また増えて組織力が上がってい くなかで、チームとしてベクトルを合わせる大切さに気づき ました。BearTailでいったら、 「時間革命で体感寿命を延ばす」 という想いを共有できている人が、同じ方向を向いて頑張れ る人だと思います。プロダクトや会社の価値観と本人の価値 観とが一致していればそのために頑張れるんだなと、いまま での経験上思います。 転職も当たり前の時代ですし、どんなプロダクトも何かしら の形で社会貢献していますよね。だからこそ、キャリア選択 においては、自分の価値観に照らし合わせて重なる部分のあ るプロダクトや、ビジョンや、仲間がいる会社を選ぶのがい いのではないでしょうか。 創り続ける日々でした。翌年から専用オフィスを設け、10人 くらいを雇いましたが、自分はプロダクトをつくることに集 中していました。しかし、主要プロダクトであるDr.Walletか らDr.経費精算へと主軸を移すか否かで社員が一気にやめてし まったことをきっかけに、プロダクトをつくることに集中し ていたところから、組織に対して注意を向けるようになりま した。僕にとっては社会で役に立つプロダクトを創ること自 体が大切だったので、僕自身は注力するプロダクトを変える ことにはそれほど抵抗はありませんでした。この経験を経て 再び人が増えていく中で、個人開発からチーム開発へシフト するようになりました。こうなってくると、 「チームとしてつ ながること」がとても大切になります。採用も、スキルで見 ていたところから、より「人」にフォーカスし、 「チームの文 化に合うかどうか」によりフォーカスして採用するようにな りました。いまでは前年度から入った新入社員に対してどう 向き合うかをみんなで議論するなど、会社としても、一人ひ とりがよりチームや組織のことを考えるようになってきてい る実感があります。 創りたいものが先にあること。プロダクトも働いて いる人も、同じ価値観であること。 起業は、達成したいことが先にないと厳しいと思います。 それでいて、 「創りたいもの」が社会にどんな影響を与えるか がゴールになので、 時として「自分がこうなりたい」より「目 標を達成するために必要だからこれを身に着ける」という発 想を持っている必要があります。僕も最初は3DCGのプログラ マーを目指していましたが、創りたいプロダクトのために身 に着けなければいけないことを身に着けていった結果、気づ リエーションを学びましたが、クリエイティブの世界である こともあり、本当にできる人と自分の実力を比べて絶望しま した。この世界で戦うべきでない、と考えて3DCGのプログラ マーになることを考え始めました。 2年生になってからは、1年分のタイムラグを取り戻すべく、 寝食を忘れてプログラミングを学習し続けました。それでも、 周りには学生起業したり、プログラマーや映像クリエイター として既に仕事を持っている人も多かったので、焦りがぬぐ えなかったです。同じ学科の3つ上の先輩が落合陽一さんだっ たので、環境に言い訳できず、能力次第で学生らしからぬ実 績を残せるということも知っていました。 「そろそろ僕もチームで何かやってみたいな」 と考えていた時、 現在の代表取締役である黒崎さんに出会いました。 1年間取り組んで完成させたプロダクトを発表する授業で、僕 のプロダクトが黒崎さんの目に留まったようで、食事に誘わ れました。そこで黒崎さんが事業を起こしたいと考えている こと、それに協力してほしいということを伝えられ、大学に 通いながら手伝うことを決めました。1年間手伝ったのち、 「休 学して、プロダクト開発にフルコミットしないか」 と打診され ました。休学にお金もかからなければ、プログラマーを目指 すのであれば休学は経歴の傷にもならないことから、すぐに 協力を決めました。 「チームでモノづくりをしたい」 という想 いがかなうのに対し、休学するデメリットがなかったんです。 個人開発から、チーム開発へ。よりチームを意識し た組織に変化しつつある。 最初の1年間は、フルタイムで働けるのが3人だけだったの もあり、3LDKのマンションに同居してひたすらプロダクトを 「人々の役に立つモノづくり」をしたい。 小学生の頃から「ゾイド」というロボットのプラモデルが 大好きで、高校生くらいまで新作が出たら欠かさず買ってい ました。ちょっとしたブームの後、周りの人たちが飽きてし まっていく中で、1人でもずっと好きでしたね。 「ゾイド」に はファンの人たちが個人的に開設しているファンサイトが数 多くあるのですが、 僕も小学生の時に自分で「ゾイド」のファ ンサイトをつくっていました。 中学生になったあたりから、実生活の中で活躍するようなロ ボットをつくるエンジニアになることを夢見るようになりま した。この背景は2つです。第1に、父親が宇宙とか恐竜、SF の本ばかり読んでいた影響で小さい頃から漠然と科学や工学 系以外には進まないと思っていたこと。第2に、テレビゲーム やマンガが禁止されていた影響で工作をして遊ぶことが多く、 昔からモノ作りが好きだったことです。 しかし、ロボットが生活の中で人々の役に立つイメージがい まいち湧かなかったんですよね。そこで、その時流行ってい た「アーマードコア」のロボットゲームのムービーがあまり にリアルで感動したことをきっかけに、3DCGを勉強して映像 クリエイターになることを目指すようになりました。 「起業すること」は重要ではなくて、 「チームでモノ づくりができること」が重要だった。 大学では、映像クリエイターになるという目標に近づくた めに3DCGを学ぼうと考え、筑波大学情報メディア創成学部に 進学しました。進学時、プログラマーになることは全く考え ていませんでした。1年間はデザインの授業をとって、映像ク
- 5 - - 6 - 紹介など、大きなリターンとして還元したいと痛感するほどのサポートを いただいています。社員に向けては、数ある会社や時間の使い方がある中 で、ビジョンに共感しBearTailを選んでくれたことに報いるべく、メンバー の成長をドライブするためのフィードバックプロセスを備えた組織作りに
注力しています。例えば、私が管掌するマーケティング部では、全員に何 らかのリーダーを任せ、目標見直し・進捗確認を高頻度で行い、全員が全 員の仕事に対して遠慮なくフィードバックするためのルールを作り、日々 メンバー同士で研鑽し高め合えるチーム作りを行っています。 「時間革命」という価値観の「押し付け」をしたい。 大企業の勤務を通して感じたことは、多くの人は時間の価値について考 える機会をもたず、何の価値も生まない作業を「仕事」と呼び、ゆえに生 産性は低く、 時間を別の資産に変換できず 「浪費」 しているということです。 時間は、うまく使えば自分自身や世界をより良く導くことができる重要な 資源ですが、地球上の人類がもつ総時間のうち、何割が「浪費」に終わっ ているでしょうか。このような「時間の浪費」に対し、世の中は無意識か つ無頓着だと感じます。 「無駄な時間を減らして豊かな時間を創る」ために何をすべきか、繰り返 し議論をしています。 「無駄な時間」は画一的に定義しやすいものが多く、 我々がアプローチしている 「経費精算」 はその一例です。一方、 「豊かな時間」 に画一的な定義はなく、各人が定義すべきものですが、そもそも時間に無 頓着であることを変えない限り、その定義は不可能。つまるところ、我々 がまず担うべき役割は、 「時間をテーマにした事業展開を通して、時間の 価値について真剣に考える機会を提供し、啓蒙すること」です。 私としては、 「誰かの時間を預かったら、利息をつけてより豊かな時間に換 えるのがマナー」という価値観の押し付けを図りたいと思っています。例え ば、年末年始の挨拶回りで取引先の時間を預かるならば、できるだけ手短に 相手に有益な情報提供の1つもするのがマナーですし、それができないなら メールか年賀状で済ませるのがマナーでしょう。皆がそれぞれにとって「豊 かな時間」を定義でき、自分と相手の時間を尊重した行動が、何気なくでき る状態。それこそが、 私なりに「時間革命」を実現した暁に見たい風景です。 BearTail にみたミッションの大きさ・懐の深さ・ 将来への期待感。 コンサルタントとして4年半が経ち、マネージャーとして何度かプロジェ クトリードを経験した頃に従事した大企業のデジタルシフトを支援する プロジェクトを通し、ベンチャー企業との接点が増え、ベンチャーの経営 の未熟さ・人材不足感を感じ、 「自分でも今すぐに役立てるかもしれない」 と感じました。当時、自分はまだ修行中の身と考えており、転職意欲なく 情報収集の感覚で訪れた1社目がこのBearTailでした。 BearTailのビジョンは「時間革命:無駄な時間を減らして豊かな時間を創る 会社」 。大企業とコンサルのキャリアを通し、まさに時間を有益に使うこ との重要性を感じていた私は、自らのビジョンであるかの如く、共感しま した。代表の黒崎は若くて粗削りな印象でしたが、非常にミッションドリ ブンな男で、私欲への執着がなく、超がつくほどしぶとく、自分自身の時 間をフルに投じたいと思わせる懐の深さ・気高さを感じました。コンサル タントとしてもやり残したことは多く、後ろ髪を引かれる思いでしたが、 何か世の中に大きなインパクトを残すことへの期待感が上回り、BearTail にCFOとして参画することを決めました。意志決定にあたっては、1社だ けで決めることに不安もあったので、頭をクリアにして幅広にベンチャー ・ PEファンドを中心に30社程度を回りました。当時のBearTailよりフェー ズが進んだベンチャーのCxOポジションやPEファンドも内定しましたが、 BearTailに訪れ、黒崎と話し、メンバーの雰囲気に触れて感じた程の高揚 感はなく、難しい意志決定ではありませんでした。 経営に携わり、 「自分以外のトラックレコードを背 負っている」という感覚を持つように。 CFOの立場を預かってから、投資家の出資金はもちろん、社員やお客様 の時間を預かり運用する立場であり、より豊かな価値に換える責務を負っ ていること、自分以外のトラックレコードを背負っていることを強く感じ るようになりました。 投資家の方々にはとても恵まれており、BearTailのビジョンに共感いただ いた著名投資家の方々から、アドバイスや我々が必要とする人物・企業の 企業がまるで変わっておらず、米国のそれは激変していること」 「日本のベ ンチャー投資総額は米国のうん十分の一であること」を知り、日本の産業の 新陳代謝を促さないといけない使命感を強烈に感じたことを覚えています。 一方で日本の産業リソースは大企業に集中しているため、いずれの道を経 るにしても彼らの行動原理を理解しておく必要があると感じ、折衷案的に 「ベンチャー投資に積極的な大企業」として通信キャリアを選びましたが、 いま振り返っても人生で最も愚かな決断となり、無駄な3年間を過ごすこと になります。 新卒配属は広島の営業支店。ベンチャー投資部門へはゆくゆく異動できそ うな感覚はありましたが、この環境を早く脱すべきと判断する為にあまり 時間はかかりませんでした。理由は 「残酷なまでに社員の視座が低いこと」 。 先輩同僚と飲みに行っても、職場や残業に対する愚痴に終始し、日本の産 業構造のあるべき姿や、我々が提供すべき顧客体験はどうあるべきか、と いう話は的を得ない。彼らは彼らなりに悩んでいるのでしょうが、悩みの 対象が矮小。仮に上手くいってもいかなくても、何も世の中が変わらない ような低いレベルのことに悩んでいました。 「大企業の安定という毒が、ポ テンシャルに恵まれたはずの社員の視座を奪っている」と感じ、自分もい つしか目的を見失い、低いレベルで安定してしまう不安を強く抱きました。 同時に、 「自分はいますぐ違う場所に行かないと社会的に無駄だ」という、 心に冷や汗をかいたような感覚を覚えています。 結局、 当初の目的に返り、 大企業の行動原理を理解したと思えた3年で退職し、 大企業生活で鈍った自分を徹底的に鍛えるべく、40人規模のコンサルティン グファームに転職しました。転職先では、質、時間とも全力投球を求められ る環境、野心漲る同僚、心から尊敬できるボスに恵まれた結果、充実した時 間を過ごすことができ、ドラゴンボールの精神と時の部屋のようでした。 転職前後を比較して、 「この世には無駄な時間も有益な時間も存在する」こ とはすぐに理解できました。例えば、私が最初に従事したのは、中堅規模 のクライアントにおける法人営業改革のプロジェクトで、 現場マネージャー が複数部署の方々と円滑にコミュニケーションをとってまとめ上げ、効果 的に上司を使う立ち回りを見せ、目に見える成果を発揮していましたが、 その彼は私と同い歳。力量の差に、愕然としました。 目標を立てたら、 「手段を選ばない」 。 学生時代から、目標を立てたら「手段を選ばない」性格でした。高校 時代の過ごし方にそれがよく現れているかもしれません。 中学時代、荒んだ校風のなか何の達成意欲ももたず過ごした反省から、高 校では何か誇れる実績を上げたいとの野心をもち、部活が盛んな地元校に 入学しました。中学で取り組んだバドミントン部は校内で存在感が薄かっ たため、県内ベスト4の実績もあるサッカー部に未経験で入部。レギュラー を獲得することを目標に、毎日部活に加え3-4時間の自主練をするサッカー 漬けの日々を送りましたが、結局最後の大会もベンチの外から応援するこ ととなり、 「本気でやっても達成できない挫折」を初めて経験しました。同 時に、 「努力量は勿論のこと、 努力の仕方こそ重要」 であることを学びました。 高校は、学年の2割が卒業後就職する中堅進学校でしたが、サッカーの挫 折を巻き返すべく、自校の歴史上合格実績のない一橋大学を目指しました。 理系でしたが、同じ努力量なら理系より文系のフィールドで戦った方が 有利と確信して文転しました。また、時間の使い方を一橋合格に最適化 すべく、受験に不要な科目はレポートを提出する代わりに出席不要とす る交渉を学校と行いました。受験の迫った12月には、 高校を約2か月休み、 御茶ノ水にあるウィークリーマンションに下宿し、予備校に通い詰めま した。この時は努力が実り、一橋経済に一発合格しました。 大学に入ってからも「手段を選ばない」性格は変わりませんでした。大 手の学習塾でバイトしていましたが、時給とご家庭が払う月謝に大きな ギャップがあることを知り、港区の高級スーパーに家庭教師募集の張り 紙をして直接契約することで、時給は約10倍になりました。 大企業で無駄な時間を過ごし、 「厳しい環境で徹底 的に鍛え直したい」と思った。 経済学部に進んだきっかけは、 高校の時にライブドアがニッポン放送にTOB を仕掛けたニュースをみて、 起きていることを資本主義文脈で理解したいと 思ったことですが、それと同時に産業構造を変革したり、時に「下剋上」を 思わせるベンチャー企業を純粋にかっこいいなと感じていました。就職を考 える時期になった時、大学の講義で「日本は過去30年間の時価総額TOP10の
- 7 - - 8 - あいあいとお互い尊重しあいながらできるようになりました。 今では仲間どうしで切磋琢磨しつつ、個人として会社に貢献 するための成長意識を高く持って、競争しあうのではなく協 力しあうところがBearTailの好きなところです。今の雰囲気の
まま、いろんなことを達成していきたいですね。 会社としても成長している実感があります。だから私は今、 BearTailで働けて幸せだと思ってるんです。キャリア選択には 悩むことも多いと思います。 「何が正解」は無いから、 「ここ でなら頑張れるかな」という直感を信じ、 自分の選択を「正解」 にできる環境を選ぶのがいいんじゃないでしょうか。他のメ ンバーを尊重できる人と切磋琢磨しあいながら、一緒に会社 を大きくしていけたらなと思います。 リスクを恐れない天性の直感力と、それを現実にする抜群の行動力が魅 力の岩村さん。何でもないことのように今までの波乱万丈な経験を話す 彼女からは、ふんわりした雰囲気の奥にある芯の強さを感じた。 しました。半年アメリカで学び、半年アフリカで実務を経験。 そのときエイズの啓発業務に携わったことで、途上国の医療 に興味を持ち、公衆衛生の研究をするため大学院進学を決め ました。 学部時代、サークルを創設したりもしました。最初200人規模 の国際協力サークルに入り、そこから派生して、30人規模の サークルをつくり、フェアトレードの食材を学食に入れる活 動を行いました。最終的には自分が創設したサークルを中心 に活動していましたね。大きな規模の組織よりも、小さい規 模でメンバーのパーソナリティの見える組織の方が、 私にとっ ては居心地良い環境だったんです。 異色のファーストキャリアー医療法人で海外の医療 施設設立に関わる —ファーストキャリアはどのように選ばれたのですか? 大学院での学びを活かしたいとぼんやり思っていました。 本屋さんで偶然手に取った「 『病院』がトヨタを越える日」と いう本に感銘を受け、即座に著者の先生の講演を探して出席 しました。そこでインターンの募集を見つけたので応募し、 そのまま就職してしまいました。新卒で入ってすぐにカンボ ジアに医療施設を建てるプロジェクトに配属され、現地へ。 現地では医療の現状調査や医療行為者のサポートを行い、日 本に帰国してからは医療人の教育活動に携わりました。医療 人のサポートをする中で、尖ったスキルを持っている彼ら / 彼女らに憧れるようになりました。 「自分も専門的なスキルを 身に着けたい」 、 「私にも何かできないかな」という想いが強 くなっていった時、転職を考え始めました。 「今っぽくて面白そう」という直感 —BearTailを転職先に選ばれたの何故だったのですか? 転職を考える上で、身に着けたい専門的なスキルとして、 「データ分析を施策に落とせるようになりたい」と、何となく 思っていました。そんな中、BearTailからオファーをもらいま した。転職サイト経由でのオファーでしたが、黒崎さんと話 した印象から「今っぽくて面白そう」という直感で入社を決 めました。この直感をもう少し分解すると、第1に自分が身 に着けたかったデータ分析のスキルが身につくと考えたから、 第2に規模が小さく(注・2016年1月当時は従業員数15人程度) 1人ひとりの業務のカバー範囲が広いため成長のスピードが速 いと考えたからと言えますね。 岩村さんが入社した2016年は、BearTailが組織崩壊を経験した年だった。 主軸サービスであった家計簿アプリ「Dr.Wallet」からBtoB経費精算アプ リ「Dr.経費精算」へと軸足を移す過程で離職する従業員が多く、従業員 数がわずか数名にまで減少したのだ。その時期を経験し、乗り越えた岩 村さんから見て、いまのBearTailはどのように映るのだろうか。 競争しあうのではなく、協力し合う風土 —昔と比べて、 今の BearTail で変わったところはありますか? 入社当時(2016年)は今と違い、雰囲気がぴりぴりしてい ました。同僚が一気に会社を辞めていって不安になりました し、びっくりもしましたね。一方で、残ったメンバーは「Dr. 経費精算」で新しいことをやっていこうという雰囲気だった ので、自然と頑張ることができました。そうやって前向きに 頑張っていくうちに、気づいたら仲間も増えていって、和気 —今日は岩村さんが現在の事業に携わるに至った背景を探る ため、小さい頃から現在までの岩村さんの人生を一緒に振り 返らせていただきますね。 よろしくお願いします。 「この道の先には何があるんだろう?」 —小さい頃はどのような子どもでしたか? 遊びに行ったり、秘密基地をつくったりして遊びました。 「この道の先には何があるんだろう?」と覗いてみるのが楽し くて、好奇心旺盛な性格だったと思います。習い事はピアノ、 習字などいろいろとやっていました。どれも長続きはするけ れど、そこまで力をいれてはいませんでした。唯一熱中して いたのは、友達のお父さんがやっていた英会話教室でした。 思えば小さいころから英語が好きで、海外に興味があったの かもしれません。 「発展途上国で働く」を、現実に —海外への興味が強かったのですね。海外に対する思いは、 変わらず持ち続けたのでしょうか。 はい。中学校の「総合」の授業で、途上国の現状と日本人 初の国連難民高等弁務官になられた緒方貞子さんについて 習ったのが印象的でした。その授業をきっかけに、海外への 純粋な興味が、 「途上国で働いてみたい」 という気持ちに変わっ たのです。地雷除去の現状や、緒方さんの現場で働くスタン スに強く心を動かされました。その結果、高校も普通科では なく英語科に進み、大学も国際プログラムで入学しました。 大学3年生の夏休みから1年間休学して、NGOでインターンを
- 9 - - 10 - 進む方向が一致していれば、そこ までの過程は個人の自由。 僕はフィリピンでの経験から、チャレンジしたら助けてくれる誰 かが現れるということを感じたし、キャリアを「掛け算」で考え
ることで「オンリーワン」のキャリアを築くことができていると 実感しています。メンバーが「時間革命」という共通のビジョン に向かっていくなかで、各々がチャレンジしながら「オンリーワ ン」のキャリアを築けるような会社にしたいと思っています。や らなかった後悔より、チャレンジした後の失敗の方がマシだと僕 は思うので、もしベンチャーという環境で”時間革命”に一緒に取 り組んでくれる方がいたら、BearTailの門を叩いてみてください。 より人間味が問われるのも、面白いのも業界2位以下の会社の営 業の方だと思います。それを経験することができたのは、いい経 験だったかな。そうこうしているうちに、会社が貸金に主軸を移 すようになり、転職を考えるようになりました。 フィリピン駐在というチャレンジの中で感じた、 「人 のつながり」のありがたみ。 転職先に選んだのは、ベネッセグループのBPO会社。主にBPO を通じて会員に対するマーケティングを行う会社でした。 「コー ルセンターの仕組化や添削者の質向上によって会員の顧客満足度 を向上させ、継続率を上げる」という方針は、いち早く「カスタ マ―サクセス」の視点を持ったものだと感じたので転職先に決め ました。学生時代、海外旅行にハマっていたこともあり、 「いつ か海外で働いてみたい」という想いは漠然と持っていました。 ちょうどその時会社が海外進出を進めるタイミングで、フィリピ ンのBPOセンター立上げメンバーとして声がかかりました。フィ リピンに渡り、1人で日本人の採用とコールセンターの設立、法 人設立の前準備、ネットワークづくりなどを担当しました。 外国でBPOセンターをイチから創る、というチャレンジングな状 況において助けになったのが、 「人のつながり」でした。たまた まレストランで食事をしている時に知り合った日本人がフィリピ ンに駐在している同大学出身の日本人グループを取りまとめてい る人だったおかげで、横のつながりが一気にできたんです。この つながりが、立上げの際に必要な各過程でとても活きました。こ のつながりがなかったら、センターの立上げはやりきれなかった かもしれない。 「チャレンジングな選択をすると気づけば助けて くれる人が現れて、自分のやりたいことが実現できる」というの をこの時身をもって感じました。 いままでの自分に何を掛け合わせたら「オンリーワ ン」になれるだろう? フィリピンから帰国後、外資系(アップル、グーグル等)の会 社を担当して、インサイドセールスチームなどコールセンターや BPOとしては流行りのものを提供していました。そんな中、アウ トソーサーではなく事業会社で自分の想いのこもった製品を売っ てみたいと思い始めました。 今までの自分を振り返ってみると、金融機関の法人営業、公認会 計士の資格、外国の駐在経験ときていました。これらを客観的に 見てみると、 「自分のプロダクトを持っていない」という点が気 になりました。そこで、自社でプロダクトを持っている会社での キャリアを「掛け算」すれば、 「オンリーワンのキャリア」に近 づけると考えたのです。 加えて、私が加入した当時のBearTailには、法人営業の経験があ る人もいなければ、会計の知識がある人もいなかった。 「自分が 今まで身に着けてきたものを存分に活かすことが出来る」という ベンチャーならではの魅力を感じました。 「オンリーワン」になるために想い続けていた「自社プロダクト を持つ会社」であるのに加え、自分の経験を存分に活かすことが 出来るという環境に惹かれ、BearTailへの入社を決めました。 同じ方向を向いて、そこまでの過程は各々がチャレ ンジできるような環境に。 私の入社後1 ヶ月で、BearTailは組織崩壊を経験しています。 その時に感じたのは、 「メンバーが同じ方向を向いていることの 大切さ」 。会社を選ぶ時、そのビジョンに共感できるかという点 は大切だと思います。 アメリカ半周1人旅で海外旅行にハマった大学時代 大学時代は、とにかく海外旅行に夢中でした。 18歳のときアメ リカ半周の1人旅をしたのがきっかけです。ロサンゼルスのコン ドミニアムに泊まって多国籍の人たちと交流し、英語で言いたい ことが伝わる感覚、知らない人と仲良くなっていく感覚にやみ つきになりました。当時はスマホはおろか、インターネットも無 い時代。チップの渡し方を外国人に教わったりしながら、地図と 本だけを頼りに世界20か国を旅しました。 仲間の言葉で決めた大学進学。学部選びの基準は、 「普通の人が学ばないようなことを学んで、人と違 う視点を持つこと」 。 ファーストキャリアは当時の流行りにのって金融業界を志しま した。大手証券会社の内定もあったのですが、一番評価をもらえ ていた銀行系信販会社を選択。クレジットカードや個品ローンを 獲得する営業に配属になり、新規加盟店やカード加盟店の募集の ために飛び込み営業を繰り返したり、オートローン獲得のために 土日にカーディーラーの新車発表会に出席してクルマを洗ったり もしていました。月に何度かは債権者側担当として裁判所にも出 ていました。 泥臭い営業を過度に正当化するつもりはないけれど、度胸はとに かく身についた。 営業はどこまで行っても人間関係だから、スマートには決まらな い。業界1位と業界2位以下には大きな差があって、1位は業界 No1としての戦い方ができるけど、2位以下は1位に追い付かなく てはならない。2位以下の方が、 「なんで (1位のサービスではなく) 自分たちなのか」という理由付けが必要なんですよね。だから、
- 11 - - 12 - ないですけど、人から意見を聞きつついろんなことを考えて最終 的に自分で選択して入社してほしいなとは思いますね。 —「自分で選択して」というところが、寺田さんらしいメッセー ジだと思います。最後に何か一言頂けますか?
ベンチャーでやっていくのは正直大変だと思います。でも考え なども含め、一緒に作っていくことができる環境なので本当にや りがいはあると思います。自分自身で後悔しない道を選んで下さ い。その上でご縁があれば、BearTailでぜひ一緒に働きましょう。 —ありがとうございました! 実直な人柄が印象的な寺田さん。取材中、筆者のIT知識不足に対 しても嫌な顔一つせず、丁寧に教えて下さいました。どんな作業 も妥協せず丁寧に取り組む姿勢は、会社における大目付と言える かもしれません。 「自分の成長スピードを変える」 人生の転換期 —なるほど。そちらの企業で4年働いたあとBearTailに転職され ていますが、その経緯を聞かせてください 元々 ITを選んだ理由が、いろんな会社を見たいからだったんで すが、結局一つのプロジェクトにアサインされると、長期的に取 り組まないといけないんですよね。プロジェクトを通して一通り システム開発の経験ができたんですが、その反面「このまま居続 けてもな…」という気持ちがありました。 —BearTail代表の黒崎さんと出会ったきっかけはなんですか? 実は、彼が学生時代に筑波のマンションで事業を行なっていた (2013年頃) から知っているんですよ。 知り合いを経由して出会い、 一緒に色々やるようになりました。大学4年生の頃には、BearTail の事業の一つ「Dr.Wallet」に関連する情報サイトの編集長をやっ てました。編集長っていっても何もしてないですけどね(笑)ひ たすら記事100本書くっていう。100本ノックみたいな。 —記事を100本書けるっていうのが凄いです(笑) という感じでBearTailとは元々関わりがあったから、どんな人 が働いているかは知っていたんですよね。当時は4人くらいで事 業を作っててみんな同い年なんですけど、同じ年齢でこのビジネ スとサービスを回しているってレベルが違うなって。他に入って くる人とかの話を聞いてても面白いし、凄く興味はありました。 —そういうこともあって、BearTailへの転職に前向きだったんですね あとは黒崎さんのファンだったっていうのもありますね。彼の 行動力は半端じゃないし、発想も面白くて、僕には無いものを持っ ているなって。前々から声を掛けてもらっていたんですけど、当 時の仕事の都合もあり、 まだ待ってほしいと伝えていました。 でも、 彼らの描いている成長軸と自分の成長軸が全然違って、どうすれ ば早く追いつけるだろうと考えたときにベンチャーに参画するこ とが一番早いなと思って。それでBearTailへの入社を決めました。 思い立ったら振り切れるタイプ。興味があることに は常に全力で —小さい頃はどんな子どもでしたか? 基本的に人見知りしない性格で、好奇心旺盛だったかもしれな いです。自分では覚えてないですけど、親も知らない人の家に上 がり込んでいたらしく、 「おたくの息子さんかもしれないです」 と電話が掛かってきたことがあったみたいです。 —ええっ、その方がいい人でよかったですね…( 笑 ) ははは、そうですね。小さい頃はそんな感じでしたが段々落ち 着きました。中学3年生の頃にニュージーランドに留学して英語 が楽しいなって思って、そこからは振り切りましたね。大学受験 も英語に絞って、自分が行きたいと思う大学だけ受験しました。 そして第一志望の早稲田大学の国際教養学部に進学しました。 —大学ではどんなことを専攻されたんですか ? 専攻というか、教養学部なので専門がないんですよ。だから理系も 文系も自分の興味のあることを、英語で勉強するような感じでしたね。 それと、カナダの大学に留学したとき履修したい授業があったんです が、留学生は受講できなかったんです。そこで留学先の学生課に掛け 合って教授と一対一で話をして受講許可をもらったことがありました。 —これだ ! と決めた時の行動力がすごいですね。就活については どうでしたか ? 今思うとよくやったな、と思いますけどね(笑) 。就職につい ては、 基本的に知らないことが嫌な性格で、 浅くても幅広く色々 知っておきたいので、色々なことに携われる業種や職種が良い と考えていました。だからコンサルとか IT、金融等を見ていた んですけど、結局 IT がないと何もできないなと思ったので、最 終的に IT 企業への就職を決めました。 —今の担当業務であるカスタマーサクセス(CS)について教えてく ださい カスタマーサクセスの考え方をわかりやすく言うとWin-Winだ と思います。つまりお客様を成長に導くことで、会社もどんどん 良くなっていくという仕組みです。僕等のサービスで、お客様の ビジネスがより成功に繋がるようにお手伝いするという感じです かね。システムの運用をお話ししながら、先方が持たれている課 題を一緒に解決していきます。 その結果「業務が効率化した」 「導入してよかった」などの声に 繋げるのが、CSの仕事です。 「責任感」 「本質を見ること」 「受け手思考」 —仕事をする上で心がけていることはありますか? 三点あって、一つ目は「責任感」です。自分の仕事を責任持って やり遂げることで人から信頼され、次の仕事に繋がると思っていま す。二つ目は「物事の本質を見ること」 。何が問題なのか、なぜこ のような状況になっているのかを見極めることが大切だと考えてい ます。三つ目は「受け手思考」 。話し相手が何を求めているかを理 解して、互いの解釈に誤解のないよう努めることでタイムロスも防 げますし、結果、CSの目的であるWin-Winに繋がると思います。 —就職先を迷っている人にBearTailのおすすめポイントはありますか? そうですね、今は会社としても過渡期に入っているので、新しいビジ ネスを作る上で挑戦したいと思ったらすぐに出来る土壌だと思います。 現在 阿部さんが指揮を執る 「Dr.Travel」 もそうですよね。BearTailには、 意見を聞く、話せる、そしてやりきる風土があるので、自分の成長を スピードアップしたいなと思う方には最適な環境だと思います。 —どんな人が入社してきてほしいですか? 個人的には、誠実な人が入ってきてほしいです。さっき言った 「責任感」にも繋がりますが、最後まで仕事をやり切る人だと信 頼できますし。それと社内モットーのひとつである 「他責NG」 じゃ
- 13 - - 14 - 野望を持って諦めずに取り組み続ける資質を持つ人と、価 値があると信じるサービスで旧勢力を駆逐していきたい。 —今後の目標などはありますか? 前述のように、今携わっている「Dr.Travel」には事業的な価値があ
ると思っています。その仮説を市場で検証して、他の古臭いサービス を圧倒していきたいですね。具体的には、1年目でこの事業を黒字化 に持っていくのが目標です。 BearTailは、常に時代の先を読み、良いと思ったものはすぐ使ってみ る。 「今使うべきものは何か」を見極める視点をもっている会社です。 その1事業である「Dr.Travel」が勝負することになるBTM市場には、 これまでに無い新しい仕組みを創っていくことのできる土壌がありま す。 もちろん、ゼロから創り上げていく作業なので、うまくいかな いタイミングは必ずやってきます。しかし、やり遂げた時には革新的 な価値を提供し、業界トップのシェアを獲得できる可能性を持つ事業 だと考えています。 そのために、一緒に働く仲間はとても重要だと思っていますし、技術 的な面での指導や改善点の指摘、その他フィードバックなど、 「仲間 のためになると感じたおせっかい」はいくらでもします。野望のため に諦めずに努力していける人と一緒に、出張手配業界のトップを本気 で狙いにいきたいですね。 —ありがとうございました! 淡々と、しかし熱を帯びた口調で話す阿部さんからは、事業や仲間へ の静かな熱意と自身で設定した夢に向かっていく力強さを感じました。 ス友達が世界大会に出場したと聞き、 「井の中の蛙だなあ」 と思いました。 それで、海外で勝負したい!と思いカナダのトロントに渡りました。実は 当時、英語は極めて苦手でした。 —すごい行動力ですね。カナダではどのように生活されていたん ですか? とりあえずブレイクダンサーと知り合いたかったので、住んでいた シェアハウスの近くの大学を回って、学生に「ブレイクダンサー知り ませんか?」と声をかけました。2校目で無事ブレイクダンサーに出会 うことができ、トロントのブレイクダンサーコミュニティに入れても らいました。 ブレイクダンサーはすぐ仲間に入れてくれるたちなので。 ここでもマインドの合う人たちとのチームで一緒に練習してすごしま した。 —海外でも順調ですね!苦労したこととかなかったんですか? 今では笑い話ですが、カジノで大負けをしてしまって、生活費のほ とんどを失ってしまいました。そこから生活費を稼ぐためレストラン で働き始めましたが、人種差別がひどく、ぞんざいな扱いを受けまし た。さらにトロントの冬は-20度にもなるのに、シェアハウスは防寒 が不十分で非常に寒い。そもそもシェアハウスの家賃もまともに払え ず、服も食べるものもなくてパスタに醤油かけて食べたり、 、 、と、と にかく辛い生活を送りました。でも、 耐えないと生死にかかわるので、 諦めるという選択肢はありませんでした。そのときの生活があるから こそ、今でも大変なことはありますが「あの時に比べたら余裕だな」 と思えるようになりました。 帰国後、 「経営者になりたい」という夢の実現にむけ て順調に進んだ就職活動の中で抱えていた違和感。 BearTail との出会いで、目標が「起業家」に変わった。 —帰国後は就職活動をされたんですか? はい。もともと大企業の経営者だった叔父の影響で、将来経営者に なりたいとは考えていました。その道筋として考えていたコンサルや 投資銀行、総合商社などの大企業と呼ばれるところの何社からは内定 をいただいていました。しかし、内定先の社員の方々とお話したとき に、年功序列体制や従来の価値観に固執する態度など、どこか古臭さ を感じたりして、賛同しきれない部分もあって。そんな時、内定先の 人事の勧めでビズリーチの南社長の講演に行き、 「投資銀行時代に学 んだことで、今経営者として活きていることはありますか?」と質問 しました。南さんはぼくの質問に対し、 「ない。もし君が本当に経営 をしたいと思っているならば、今すぐにやるべき。遠回りをするべき ではない」と答えました。それを聞いて、 「商社に入っても子会社の 経営を任されるのは早くても40代だ、それでは時間がもったいない」 と感じて内定は辞退し、実際に自分でストリートダンスとビジネス講 座の事業を始めました。その時に、 「プロダクトが作れないと事業が 前に進まない。イメージをカタチにする技術が欲しい」と強く感じ、 自分でプロダクトを創ることのできるエンジニアになりたいと思うよ うになりました。 黒崎さんと出会ったのはこのときです。彼と話していた時に、高校時 代からIT系のテクニカルライターとして記事を執筆し、大学3年の時 には起業していたという彼の経歴や、新しいものを次々と取り入れて いく姿勢に対して「時代の最先端を走る事ができる人だ」と感じまし た。ぼくがずっと憧れていのは、自分の叔父のような、上流から上手 く人を指揮して事業を回していくという「経営者」でした。しかし、 黒崎さんと話すうちに自分自身が最前線で駒となって動く「起業家」 としてのスタンスに惹かれ、 「経営者になりたい」という夢が、 「起業 家になりたい」へと変わりました。 新しいものへの感度が抜群な環境に、 「ここにいたら最 先端にいられる」と感じ、入社を決意。 —黒崎さんに出会ってから、入社を決意するに至った決め手 を教えてください。 3つあります。 1つ目が、 前述のような黒崎さんの魅力です。 2つ目が、 エンジニアになりたいという想いとポストが合致していたこと。3つ 目が、出張手配の事業自体に魅力を感じたからです。国内の新幹線 や航空券は手配方法が独特で海外の競合企業が入ってきにくい。そ のうえ未だにレガシーな出張手配が主流なので、 「新しいことを試す ことができる」という市場的魅力があるんですね。加えて、BearTail の持つ「Dr.経費精算」 、資金力、機動性、技術力、そういったものが 活かせるからこそ、BearTailでやる意味が明確にあったのです。以上 3つの理由が揃い、BearTailへの入社を決めました。 —今日は阿部さんが現在の事業に携わるに至った背景を探る ため、小さい頃から現在までの阿部さんの人生を一緒に振り 返らせていただきますね。 よろしくお願いします。 昔から好奇心は旺盛だった。 —小さい頃はどんなお子さんだったんですか? 好奇心が強い子供でした。幼稚園生のころから母に与えられた「南 総里見八犬伝」を読むために漢字を覚えたり、小2までに50までの2 乗を暗記したりしていました。1つ何かを知れば、1つ見える世界も 広がるというのをそのときに知り、それが高い好奇心のルーツになっ ています。 ずっと頑張ってきたサッカーを怪我で辞め、ストリー トダンスの道へ。 —中学まではサッカーにかなり力を入れていたんですね。 はい。ただ、中学の部活引退後に足首を痛めてしまい、サッカーを やめることになりました。 —それはショックですね・・・ そんな時に出会ったのが、ストリートダンスです。 「これなら足を怪我 していてもできる !」と感じ、始めたらすぐ、のめり込んでいきました。 大学生になりストリートダンスサークルにも所属したのですが、練習よ りも飲み会の頻度の方が高くて自分には合わないなと感じ、辞めました。 代わりに、 「バトル」という大会で出会った人の中で、自分が上手いなと 思った人やマインドが合うと思った人に声をかけてチームを組み、ひた すら練習したり、 たまに飲みに行ったりして過ごしました。自ら良いチー ムを作っていくこと自体が自分の性分に合っていました。 人生で最も辛い経験をしたカナダでの生活。 「あの時に 比べたら余裕」と思える度胸が身についた。 — 大学生活はストリートダンス一色ですか? そうですね。大学内の大会では優勝しました。けれど、その時にダン
- 15 - - 16 - あると感じ、入社を決意しました。 興味があることに挑戦し、 変化を起こしていく楽しさ。 実は、4月に入社した後カスタマーサクセスではなくエンジニア
として働いています。もともと興味はあったのですが、黒崎さんと 話しているときにポロッとやりたいと言ったら「やろう」となりま した。 (笑)既にインターン中の業務ハックなどでプログラミング の基礎は自学していました。 このようにとにかく挑戦が多い会社ではありますが、現状を変える ことや変化を起こすことに楽しさ・価値を求められる人であれば、 BearTailはそのペースが相当早い最高の環境だと思います。 職業選択の基準は、きっと人それぞれ全く異なるはずです。人生に おいて何に重きを置き、誰と、どこへ向かうのか。その答えが見え て初めて自分にあった企業選択が実現するのではないでしょうか。 就活では自分の幸せの定義にあうところがどこか、ぜひ熟考してほ しいと思います。 会社ではなく自分がどうありたいのか、その自分に誇りを持てるの か、沈思黙考した上でもしBearTailが合うと感じられた方がいらっ しゃれば、是非一緒に変化を起こしていきましょう! き、バイトは学習塾で東大志望の学生を合格に導けるようやれるこ とを精一杯やりました。学問は1年生での様々な学びを経て、エネ ルギー領域に興味を持ち、2年生以降は工学部機械工学科へ進学し ました。 十分充実をしていたのですが、大学 3 年生の冬にアメリカに留学し たことが今までの考え方を大きく変えることになります。半年間の 交換留学で MIT(マサチューセッツ工科大学)で学んだのですが、 その環境は異世界のようでした。 様々な出自の学生が集っていましたが共通していたのは皆「自分の やりたいこと・好き」に忠実だったこと。 「今やっていることは好 きだし、 cool だと思う」とスッと言える人ばかりなのは衝撃でした。 私も決してやりたくないことをやっているわけではなかったのです が、 自分の話に対しても「なんでやりたくないことやっているのか」 と言われたことではっとします。正直、自分は今後機械工学の分野 で将来職を全うするイメージが持てませんでした。そう気づいたと きに、そうではない何かを探したほうがいいのではないかと考える きっかけを初めてもらったのです。そこで日本に戻ってから 1 年の 休学期間をもらい、やりたいことを探すことにしました。 自分の直感が「BearTail で働け」と言った。 様々なインターンを受けてやりたいことを探している中、 BearTailに出会いました。 きっかけになったのは黒崎さんの弟が大学のサークル同期だった こと。 「インターンを誘っているからどう?」と言われたのでとり あえず行ってみよう、と思ったのがきっかけです。 正直最初は「インターンだし様子を見てみよう」という程度だっ たのですが、短期インターンとして黒崎さん直下で過ごした2日 間は自分にとって未知なる世界でした。与えられる仕事はもちろ ん、会社にいるみなさんの知識やスピードが、今まで触れたこと がないようなものだったのです。 その2日間だけでも、ここで時間を費やすことに価値を感じました。 そして、直感が「自分はBearTailで働くのだ」と言っていました。 そこで休学期間を使い、1年インターンをすることにしました。 インターン期間は、カスタマーサクセス担当として、導入が決まっ たお客様に対してシステムの機能を最大限生かした運用設計や、シ ステムの要件定義を担当しました。場合によっては機能改善が必要 なため、エンジニアと共に開発についても考えるという仕事です。 インターンでも責任範囲は社員同様に任せてくれるため非常にやり がいを感じますし、スピード感も含めてワクワクしながら仕事を担 当しました。 そして就職活動の時期になりましたが、BearTailに入社することを 決めました。理由は大きく2つあります。 1つ目は「本質的な決定ができる」環境であること。会社全体で「今 はこうあるべき」 「今後はこうすべき」などを議論し決めていくの で、どんな局面であっても、常に「今」に対しての最適解を求める ことができます。現場では年齢や立場なども関係なく、プロダクト の成長のために「どういう機能をつけるか」 「このままでいいのか」 について、直接的で本質的な議論がなされ、インターン生の自分の 意見がプロダクトに反映されたことも多々あります。 2つ目は自身の存在感・存在価値を感じられること。自身の内向的 でスモールコミュニティを好む性格的にも、大手企業に属する自分 はイメージが湧かなかったですし、勤務先の会社名や肩書きではな く自分がどうあるかが大事だと考えていました。どんなに小さな会 社でも、そこには創業した人がいて、技術や営業の責任者がいるも のです。つまり自分がどこにいるかよりも、そこでどこまで深く貢 献できるかが大切だと感じたのです。それらの意味において、どの 組織で働くか、選択肢を増やして検討するよりも、この会社に自分 の人生の幾分かを預けるという強い気持ちで臨むことの方が価値が 本気でやるからには上を目指したい。 私は京都でも田舎の三和町(現:福知山市)で工場勤務の父親と 美容師の母親の間に育ちました。どのくらい田舎かというと近くの コンビニまで5kmあるくらい。笑 中学校ではクラブチームで硬式野球に熱中していました。出場する 大会での優勝、さらに全国大会を目指して日々努力していました。 私はとにかく勝ち好きで、本気でやるからには上を目指したいとい う思いを常に心のどこかで持つ、 そんな少年でした。しかしながら、 練習に励みすぎた結果、手術が必要なほどひどく、利き手の肘を故 障してしまいました。故障だけでなく、クラブチームで自分よりも 圧倒的にうまい選手を見て、努力だけでは立ち行かない世界がある ことも理解していました。スポーツでは上には上がいる、そんな思 いから高校ではスポーツを続けることを断念しました。 それで私は勉強を選びました。勉強ではまだ天井を感じておらず、 努力すれば報われる、 全国で上位も目指せると感じていたからです。 そして目標を東京大学への入学に設定しました。当時の僕は数学や 物理が得意で、かつ薬学を学んでいた兄から話を聞いてその分野に も興味を持っていたため、どの学問を究めていくかを決めきれてい ない状態でした。しかし、東京大学の、学部選択が2年生からなの で大学でそれぞれをより知ってから最終的な学部学科を選択でき る、というところに魅力を感じて受験しました。3年間に渡る努力 の結果、無事現役で東京大学に入学することが決まりました。 MIT への留学で「今やっていることは本当にやりた いことなのか」を深く考える。 大学に入ってからは、サークル、バイト、勉強とそれぞれやりが いを持ちながら過ごしていました。 英語をもっと身近に感じたくてESSに入り英語のスピーチの腕を磨
- 17 - - 18 - ことがないのなら経験の幅を広げていけるような選択をすれ ばいい、ということでした。転職が当たり前になりつつある 時代にあって、1社目で人生が決まるということもないはずで す。ならば、やりたいことができた時、そこにまっすぐ進ん
でいけるような視座の高さを獲得できるような選択をするこ とが、 1社目として最適なキャリアだと考えたのです。そこで、 分業化されていて自分の経験の幅が狭くなる事の多い大企業 よりも、規模の小さいベンチャー企業を中心に就職活動を進 めることにしました。 経験の幅を広げられ、成長意欲を高く持てる環境だ と直感し、BearTail に入社を決意。 そんな就職活動の中、 BearTailと出会いました。初めは、 Wantedly上でも募集している「食事会」にスカウトされたの がきっかけです。正直当時学生の僕には「経費精算」という のは身近なテーマではなく、 ピンときませんでした。 それでも、 その後お誘いを受けて社員の方、部長クラスの方とお会いし ていく中で、2点に惹かれて入社を決意しました。 1点 目 が、 会 社 が 成 長 フ ェ ー ズ に あ る と い う こと。 現 在 BearTailは毎月のように人も増え、急成長を遂げています。既 に成長し終わっている安定期にある企業よりも成長フェーズ にある企業に身を置くことで、自分の経験値を上げられると ともに、貢献している実感をより強く得られると考えました。 2点目が、上のレイヤーの人も含めた社員の方の成長意欲の高 さです。営業部長の方、現在BearTailで取締役を務められてい る方ともお話する機会があったのですが、みなさんがいくつ になっても仕事に対して熱意を持つとともに自身の成長に貪 欲なのが印象的でした。ここでなら、成長意欲を高く保って 仕事を続けられる、そう直感しました。 入社1カ月で商談の場に立ち、 営業部長が隣でサポー ト。研修よりも実践で学ぶ。 初めは戸惑いましたし、これから変わっていくとは思いま すが、BearTailには新人研修がありません。外部でビジネス基 礎などを習った後に、入社1カ月で商談の場に立ちます。先輩 が隣でサポートしてくれますが、実践、失敗、反省を繰り返 しながら成長していく環境です。 経費精算という商品の特性上、お客様となる会社の規模も幅 広く、新人であっても、様々な(特に上層)レイヤーの人と 接することになります。この環境のメリットは、成長速度が 速いこと。やはり実践に勝る学びはありません。 一方でナレッジが属人的でまとまった形に整備されていない ので自分で調べたり聞いたりと情報を取りに行く姿勢が必要 です。そこは効率が悪い点ですし、現在ナレッジ化していく 段階にあります。そのため業務量は増えますし、 「これだけや ればいい」という自分のキャパを決める人には向いていない と言えます。 知識量が足りないまま実践の場で学ぶので苦労も多い反面、 入社後何か月もかけてアプローチしていたところの受注をい ただけた時の喜びはとてつもないものでした。入社後数か月 で、1人で営業先へ向かい受注をいただけるところまで成長で きたのは、厳しい環境ならではの成長速度かもしれません。 「やりたいことを決めたらまっすぐ」の精神で、研 究テーマを学ぶため、生まれ育った地元を離れて大 学編入。 「好きだな」 「やりたいな」と思ったことがあれば、それを 長く、まっすぐ続けていくというのが、僕の特徴かもしれま せん。今でも大好きなバスケットボールも、中学校、高校、 大学と部活としてずっと続けていました。 大学は、一度長崎の県立大学の経済学部に「なんとなく」で 入学したものの、学びたいテーマがないことにモヤモヤした 日々を送っていました。そんな中、毎日読んでいた新聞で道 州制に関する記事を読んだことがきっかけで、同テーマを研 究することを決意。法学部のある大学で道州制を学ぶため、 大学編入試験を受けて地元の長崎を離れることにしました。 バスケでも、編入試験でも、挫折を経験しました。バスケで は、 高校最後の試合の出場時間はわずか数10秒。 編入試験では、 第一志望の大学の試験を交通障害で受けられないという事態 に直面しました。それでも、 「やりたいこと」に向かう過程で 直面する「自分でコントロールしきれないこと」を受け入れ ることに抵抗が少ないのは、僕の強みかもしれません。 「やりたいことがなかった」彼の就活テーマは、 「最初に視座を高くできるような選択をすること」 。 3年生の夏に就職活動を始めた際、多くの人がそうだと思う のですが、やりたいことがなかったんです。就活に際して求 められるので、バスケから着想を得て仮置きはしていました が。 やりたいことがないならどうすればいいか。僕が考えていた のは、何事もやってみないとわからないのだから、やりたい キャリアプランは、まだないです。目の前のことを 一生懸命にやるだけ。 長い目で見ると、若い時しかできない(失敗を含む)経験 がたくさんあると思うんです。だから、 「とりあえずやってみ る」の精神はとても大切にしています。 目に見える未来とか安心よりも、目の前の出来事に一生懸命 になった先に身についたものにワクワクします。漠然とした 将来への不安にとらわれず、目の前の経験に一生懸命になれ る人には、とても魅力的なファーストキャリアなのではない でしょうか。
- 19 - - 20 - 悩んだら、話を聞くだけでもまずはアクションを。 やったことないから、という理由で選んだ営業ですが、聞く のが得意、という性格がいきていると感じます。受注数も伸び ていく中で、取引先や同僚のモチベーションに管理の意識を持
てるようになりました。社内で大切にされているMove Fastの 文化に刺激を受けながら、日々成長している実感があります。 就職活動や、最後の意思決定で悩んでいる方がいたら、話を聞 くだけでもアクションをとってみるのがいいと思います。聞い てみて、アクションして、知ってから決断すれば、きっと後悔 はしないはずです。僕は予測がつかなくて難しいほうを選んで いるけれど、人によって考え方は違いますよね。 ただ、 「こっちの方が楽そうだから」 、 「お金が稼げるから」な ど様々な迷っている理由が、自分にとってあまり大事ではない ものなのであったら、 もう一度考えてみるのがいいと思います。 難しいけれど楽しそうな方がいいという考え方の人は、僕の話 を参考にしてみていただけたら嬉しいです。 んな仲間たちが、 「本読むのとか音楽が好きだったら大学行け ば」と言ってくれたのです。 高3の冬に仲間の言葉で初めて「大学に行く」という選択肢が 生まれました。私立なら3教科で受験ができると知り、1年間勉 強して大学受験をすることを決意しました。be動詞を理解でき ていないところからスタートして、基本独学、予備校代は自分 で支払って受験勉強をし、 1年後に同志社大学文学部美学芸術 学科に合格しました。 学部選びのポイントは、 「普通の人が学ばないようなことを学 んで、 人と違う視点を持てるところか」 。 経済学部や法学部など、 つぶしがきく学部を目指す人が多かったのですが、みんなと同 じことをして勝ち抜くよりも、みんなと違う知識を得たり、み んなと違う視点を身に着けられた方が、将来的にも人間として 面白いと思ったのです。 「あまのじゃく就活」の中で、BearTail に出会う。 高校時代の遊び仲間に対する、 「本質的には自分と違うけど 好き」という気持ちや、大学選びの基準からわかるように、僕 はいつでも「その環境におけるマイノリティでいたい」と思っ てしまう傾向があります。 「人(大多数)と違う立ち位置にい たい」とも言い換えられます。そんな僕は、 就活も「あまのじゃ く就活」 でした。大手志向はなく、 就活がすべてではないと思っ ていましたので、ありのままの自分を見せて、気に入ってくれ るところで良いとも思っていました。 ただ、せっかく働くのなら、人の生活をいいものに変えてい きたい!とも思っていたので、業界としては、ソーシャルビジ ネスとITを見ていました。ソーシャルビジネスを通して、対 人でダイレクトに社会課題の解決に挑むか、ITの力で仕組み ごと社会課題の解決に挑むかのどちらかをしたいと、漠然と 思っていました。 そんな中、スカウト媒体を通してBearTailの食事会にスカウト されました。BearTailの印象は、 「成長過程にあるITベンチャー 企業」で、そこに惹かれました。既に出来上がっている大企業 に所属することよりも、成長過程にあるベンチャー企業を成長 させていくことに興味があったのです。 意思決定のとき、 「自分が働いている姿をイメージ できない方」を選んだ。 BearTailから内定をもらった後、他のクリエイティブ系の会 社と意思決定で悩むことになりました。最終的にBearTailを選 んだ理由は、 「BearTailで働いている自分がイメージできなかっ たから」です。 もう一つの会社では、そこそこ楽しくしているであろう自分が イメージできていました。しかし、思い描いた感じで仕事でき るんだろうなと思えてしまうのが、 つまらないと思ったのです。 それよりも、自分が触れたことのない商材を使って自分が全く やったことのない営業をやってみたい、という想いが勝ち、最 終的にカオスで難しそうだからこそ、BearTailを選ぼうと思っ たのです。 僕には特別な才能はありません。だからこそ、自分から身に着 けていく必要があるし、そんな成長が楽しいのです。自分と違 うものを受け入れて、成長していくことができるカオスな環境 を選んだら、自然にBearTailに内定承諾をするという決断にな りました。 高校を中退し、友達と深夜まで遊び呆ける一方で感 じていた、 「内向的な自分」 。 僕は、石川県で居酒屋を営む両親のもとに生まれました。田 舎だった事に加え、両親も飲食業を生業としていて、親族にも 大学に行っている人はほとんどいませんでした。そんな環境 だったので、 「当たり前のように大学進学をする」という感覚 はなく、 むしろ大学に行く理由がわからないと思っていました。 そのうえ、中学校の頃から学校をさぼりがちなグループにいた 延長で、高校も偏差値の高くないところに入り、深夜まで友達 と遊び呆ける日々でした。クラスの同級生のうち、少なくとも 5人が高校をやめているような状況でした。友達が出来てもみ んなやめてしまったので、もともと「右に倣え」の学校も、学 校の勉強も好きでなかった僕は、高校を中退しました。 一方で、中学くらいから音楽や本に接するようになり、バンド 活動(作詞含む)や読書が趣味になっていました。深夜まで友 達と騒いだ後、一人で部屋にこもって読書する、ということも しばしばでした。そのような極端に過ごした時間が「全く違う 価値観を否定するのではなく、一度話を聞いてみる、触れてみ る」という現在の価値観に繋がってるのかなと思います。 仲間の言葉で決めた大学進学。学部選びの基準は、 「普通の人が学ばないようなことを学んで、人と違 う視点を持つこと」 。 もともと本読むのも芸術に触れるのは好きでしたが、年を経 るごとに、新しい知識を得ていく楽しさを覚えていきました。 周りが高校卒業するタイミングで、学校を続けていた友達や当 時の彼女が専門学校や大学などへの進学を決め始めました。そ
- 21 - - 22 - 範囲を広げていきたいですし、もう少し落ち着けるようになったら 大学院でもう少し学びたい事があるので両立していければと思いま す。 「会社に期待しない」
「未確定未来を楽しめる」人は 是非一緒に。 当社は入社後のイメージギャップ有無があまりない会社だと思い ます。というのはいい意味で「会社に期待しない」からです。 人数も約50人になり今後増えていく中、まだまだ変わっていかなけ ればならないことは多々あります。 未整備な部分を「誰かがやってくれる」ではなく「自分が作ってい く」気概があるメンバーが多いからこそ、仲間が増え続けても掛け 算になる組織になっているのだと思います。これからも様々なこと へ挑戦していくことを決めている会社ですが、未確定未来が多いの で・・・そうなるものだと思わずに、それを作ってくのは自分であ るという思いを持つ人と一緒に働けるといいなと思います。 最後に一言。私は「就活=22歳までに人生決められなかった人の敗 者復活戦」だと思っています。きちんと今の自分と今後の自分を考 えて、取れる手段は取りながら真摯に向き合う事が大事だと思いま す。僕もやりたいことを突き詰めていった結果、 今の会社にいます。 後悔がない選択ができる機会になることを切に願っています。 ました。 特に印象的だったのは海外留学。大学在学中にカナダ·イギリス·韓 国にそれぞれ2 ヶ月ずつ留学したのですが、そこで様々な価値観に 触れ合うことで思考が広がったと思います。今まで当たり前だった 常識を疑う、自身の良さ悪さを自分で理解するということはもちろ ん、いままで「こうあるべき」と思っていたことも意外とそうじゃ なくても良いかもと思うようになり、思考がかなり柔軟になったか もしれませんね。 就活は順調でも決めきれない中で BearTail と出会う。 留学から帰国後3年の冬から就職活動をはじめました。正直あま りどこにすると決めずに就活をしていましたが、大事にしていたこ とは2つ。 1つは「既定路線に乗らない」こと。キャリアパスが明確なのはよ いことですが、既定路線=楽で乗っかるだけのイメージが強く、自 分の未来が就活時点で決まってしまうような選択はしないと決めて いました。 もう1つは 「興味があることに失敗を恐れない」 こと。 若い期間はあっ という間なので、興味がある/必要だと思うことは今のうちからど んどんやってかないといけないと思うし、若さから失敗してもまだ 大丈夫だろうと思い、挑戦ができそうな環境を探しました。その中 で、ITコンサルに内定をもらい、同時に進めていた国家公務員一種 の試験にも合格。ただそれぞれに良し悪しがあり、なかなか決めきれ ないでいた中で内定先の社員の方に相談したところ 「ベンチャーと かも見てから決めれば?」 と言われて紹介されたのがBearTailでした。 「周りの人がしないような挑戦」 ができる 「早送りな」 環境。 初めて黒崎さん ( 注・BearTail 代表取締役の黒崎賢一 ) にあった ときは「全然社長っぽくない」と感じたことを覚えています。 Jリーガーへの夢破れ、そのエネルギーを勉強にシ フトした地元~浪人時代。 私は生まれてから高校卒業まで18年間ずっと群馬で育ちました。 群馬での私はとにかくスポーツが大好きで4歳から高校までサッ カー一筋でした。高校ではキャプテンとしてチームを率い、県3位 にまで上り詰めました。引退後は体育系の大学に行き、その後はJ リーガーとして活躍したいとまで考えていました。 ですがその矢先、怪我をしたことでその夢を絶たれてしまいます。 自分の目指していたものになれなくなる、その事実を受け入れられ ず一瞬荒れたときもありました。 ただそこから「今からでもやっただけ報われる」と考え、今まで費 やしてきたエネルギーを勉強にシフト。現役での合格はかないませ んでしたが、浪人時代に東京へ引越し。知り合いが全くいない中で とにかく勉強と読書に集中する日々を送り、国際基督教大学へ入学 しました。 自分にないものを目指し学び、考え方が大きく変 わった海外留学。 私は勉強や読書を通して「知らないことを知るために考える」こ とが好きになっており、大学も「英語はできないけど授業にチャレ ンジしたい」 「今までの自分にまったくない海外への挑戦をしたい」 という理由でICUを選びました。 今考えると真面目な学生だったなと思います。経済学と国際関係学 という2つの専攻を持ち、ひたすら勉強していました。お酒も飲ま ない、本も読まない、合コンもしない・・・つまらないと言われて も仕方ありませんね(笑) 。ただ挑戦は続けていて、英語ができな い状態で「英語ディベート」サークルにはいったり、外国籍の教授 に対して一対一で拙い英語で指導をうけたり・・・最後には英語は 十分にできるようになり自分ができることが増えていく喜びを感じ 学生起業だからこそかもしれませんが、非常に近い距離でコミュニ ケーションが取れたことが楽でした。 その後インターンとして週一で出社するようになり、Dr.経費精算 に関わる記事の作成やリバイスなどを担当していました。その頃は 9人ほどの組織だったのですが、それぞれがこの事業を大きくする という思いで活発な議論をし合っており、驚くほどのスピード感で 物事が決まっていく。自分もその議論の輪に入って業務を進めてい くことに魅力を感じ始めた頃に、黒崎さんから「うちには君が必要 だから来てほしい」という話をもらいました。 「来てほしい」と言われたことは素直に嬉しかったですし、 「大学同 期が取らない選択肢に挑戦してみたら面白い」 「早送りな環境で生 きることも挑戦だけど失敗したら失敗したで良い」と腹をくくり、 4年生の1月に入社を決めました。そもそもBearTailを紹介してくれ た会社の方に内定のお断りをするのは非常に申し訳なかったです。 「サービスも自分も」磨き上げてお客様に価値を提 供する。 入社後、現在はDr.経費精算のセールスとして、社員数1桁台の会 社から1000名以上まで幅広くお客様を担当しています。 「Dr.経費精算」を選んでいただくためには業界知識(会計/IT/法律/業 務フロー )が必要なのはもちろんですがいちばん大事なのは顧客の 成功をイメージして「自分が自信を持って」製品を提供すること。 カスタマーサービス・開発メンバーと一緒により良いupdateが出 来、顧客に喜んでもらうことは大きなやりがいです。updateのた びにどんどん知らない用語が増えていくのでそれを覚えるのは大変 ですが。他にも採用に関する業務に携わったりと入社3年目でもまだ まだ駆け抜けて息継ぎが大変な状況ですが、4半期ごとに振り返った り、社外の友人と会話したりする中で自分の成長を強く感じていま す。今後は今担当していることにもっと主体性を持って責任を持つ
- 23 - - 24 - 一方現在は、 自分の携わっているものが売上に直結し、 お客様の役に立っ ているという実感を得ながら仕事ができる。また、これが世に出たらど
れだけ喜んで貰えるのかが想像しやすいため、非常にやりがいがありま すね。 ま た、 会 社 で は 最 近3つ の バ リ ュ ー を 設 定 し ま し た。 「Customer Success」 、 「Move Fast」 、 「Teamwork」というものです。この3つのバ リューを元に行動することになりました。この3つを意識しながら働い ていくと順調に会社も成長していくと考えています。 「他責 NG」どれだけ当事者意識を持てるか。 私のBearTailに対する第一印象は、社員一人ひとりが熱意を持って働い ているという事です。全員が「自分たちのサービスがどのようにしたら 良くなるか」という事を考えながら働いていると感じました。 その他としては雰囲気が挙げられます。自分の意見を出しつつ、相手の 意見も聞き、コミュニケーションをとりながら業務を進めていて驚きま した。この部分は、私もさらに学んでいく必要性を感じています。 そのため、BearTailには熱意のある方が向いていると思います。今いるメ ンバーから「気づいたらずっと働いてる」や「時間が足りない」という 声をよく耳にします。放っておいたらずっと働いているようなメンバー が多いですね。その熱意は、サービスに対してはもちろん、スキルアッ プや、自分が抱える業務に対しても向けられているものです。熱意の強 い方であれば一緒に楽しんで仕事ができると思います。 やアニメコンテンツのアイテムが机や通路などに飾ってありまして。と ても楽しそうな空気感は出ているんですよね。ただその一方で、実際に 仕事をしている人たちは皆がそうと言う訳ではなくて。所属していたプ ロジェクトでは特に。管理職の方と実際にゲームを作っている現場の人 たちの溝がすごくて、時には同じフロアの遠い場所から怒声が聞こえて くるような。後は言ったことが次の日にはなかったことになったり、機 嫌が良いと話が長く、悪いと会話が成り立たない人がいたり、エンジニ アって手を動かすだけが仕事じゃないんだなと心の底から思えた非常に ありがたい経験でしたね(笑)。 ここで働く自分を想像した時にワクワクした。 ゲーム会社で働いている時期から、筑波大学の同期である社長の黒崎 やCTOの西平とは、定期的に連絡を取っていました。彼らの現オフィス やつくば時代のオフィスを見学させてもらったこともあります。 その中で、私が「現在の職場では働く時間に対して学べることが減って きている」 、 「離職者が増え、 社内の居心地が悪くなってきている」 、 「ゲー ム業界に限らず転職を視野に入れている」等の話をしたところ「是非一 緒にやって欲しい」という誘いを受けました。 それまでにも軽い誘いは受けていましたが、尊敬する彼らに熱心に誘っ てもらえたことはすごく嬉しかったです。 また、黒崎の「時間革命で体感寿命を延ばす」というビジョンに強く共 感したことも大きな理由の一つです。 「自分の作ったプロダクトで、 ユー ザーの役に立ちたい!」そんな思いが日に日に大きくなっていきました。 個人的にも、会社の成長と密に関わる働き方は、必ず今後のキャリア形 成に活かせると確信し、そんな環境でチャレンジしてみたくなっていま した。そういった紆余曲折を経て、BearTailにエンジニアとして入社し ました。 「組織課題をハック」業務へキャッチアップしながら 前職の経験を活かす。 入社後の業務については事前に聞いていたものの、実際に行ってみる とわからないことばかりでした。在学中から前職までは一貫してゲー ムに携わっていたことや、そもそも経費精算自体に馴染みがなかった ため、わからないことが多すぎて(笑)そのため、入社後は大変苦労しま 文系志望からゲームを作りたい一心で理転。 元々、高校は文系に進んで学んでいました。ただ昔からゲームが大好 きで、いつかゲームを自ら作ってみたい、そう強く思っていたんです。 文系のため大学選びには苦労したのですが、その中で筑波大学の情報学 群情報メディア創成学類を見つけました。そこでは「デジタルコンテン ツに関わる好きな内容を教授のバックアップを受けながら学べる」とい うことを知り、進学を決めました。 大学ではプログラミングの基本を含め、デジタルコンテンツに関する内 容を広く浅く学びました。私自身はパソコンに関する知識が殆どなかっ たため、パソコンの使い方やタッチタイピングも同時に学ぶこととなり ます(周りがバリバリで焦りました) 。 またここでの学びを通じて、 それまで抱いていた 「プログラミング=ゲー ム」というイメージが良い意味で壊されました。プログラミングはゲー ムだけでなくあらゆるものに使われていて、 「ものづくりに欠かせない もの」という認識に変わったのです。 「とにかく独学 !」スマホゲームを作れるまでに。 ただ、残念なことに、肝心のゲームが授業で扱われることはありませ んでした。そのため独学やアルバイト、さらに1年間休学することで、 とにかくゲーム制作を学ぶ時間を作りました。 そうした努力の甲斐もあって、一般に公開できるようなスマホゲームを 作れるようになりました。筑波大学が舞台のゲームを作成して(非公式 なので勝手に)、学祭向けに配信したりもしたんですよ。 また、社長の黒崎、CTOの西平、CIOの原澤とは同じ学類の同期であっ たため、BearTailを創業してどんなことにチャレンジし、どれだけ頑張っ ているかなどは在学当時から知っていました。それは自分のゲーム作り のモチベーションにも繋がっていました。 念願のゲーム会社でTeamworkの大切さに気づかされる。 そして遂に、卒業後はゲーム会社にエンジニアとして就職することが できました。 しかし、入社してからは人間関係に苦しむことになります。ゲーム会社 だけあって、好きなキャラクターのフィギュアやポスターなど、ゲーム した。 BearTailで最初に任された業務は、Dr.経費精算の簡単な改善項目や軽微 な不具合修正の対応です。その後1 ヶ月程で、サービス全体に関わる業 務に着手しました。 元々経費精算に馴染みがなかったものの、そのように大きな業務を任さ れたことで、否が応にも知る事ができました。知っておかなければなら なくなった、という方が近いかもしれません。 また、その他にも前職と比較した業務改善の提案、実行も行いました。 例えば、一定期間毎のチーム振り返り(KPT)やドキュメント整備などで す。特にKPTについては自分が所属していないチームでも取り入れて貰 えているため、提案して良かったと思っています。 まずは「自分でキャッチアップ」 。 こうして新しい環境にキャッチアップできたのは、 「自分の知らない ものに抵抗を持たない」というスタンスを貫いてきたからこそです。誰 しも知らないものはできれば避けたいじゃないですか。 そうではなくて、 たとえ知見が無くとも「とりあえずやってみる」というスタンスを大切 にしています。そうすると意外と切り抜けることができます。とりあえ ずやってみて、難しいのであれば周りの人に助けてもらう。まずは挑戦 することが大事だと思います。それは新しい技術を取り入れる時はもち ろん、先輩に教えてもらう時など、恐らくすべての事に通じると思いま すよ。 BearTailには、たとえその人に知見が無くともキャッチアップに期待し て、次々と仕事を任せる文化があります。もし失敗することや、行き詰 ることがあったとしても、周りの先輩がサポートしてくれます。どんど ん挑戦していける環境が揃っているということを、実際に働いてみて感 じましたね。 ここでならお客様の課題に真摯に向き合える。 例えば前職のゲーム会社であれば、 「こういうのを作りたいです」と いうことをプランナーの方から提示され、そこからプロデューサーの方 も交えて作り、それが実際に世に出て、ユーザーに遊ばれる、という流 れがあります。 しかしゲームにおいては、 「この機能を作ると必ず売れる」 という事はなく、むしろ売上が下がる事もありえます。
- 25 - - 26 - 就活をしている人に向けて。 BearTailは、 自分が作りたいものが結構、 作りやすい環境かなっ
て思います。なので、こうしたい、ああしたいって周りの人と相 談して、自分の作りたいものは作れるっていうのは、すごく楽し いです。それに、そのスピード感、作ろって思って、もうすぐに 作り出して、もうすぐにリリースができる。だから、価値あるも のは、すぐに提供したいって思っている人にはすごくいいと思い ます。 に行きたいって言うじゃないですか。そうしたら、一発目から本 命じゃなくて、いろんなところ見ましょうって言われて。同じく らいの規模感の会社をパッと出してくれて、その中にBearTailが含 まれていたかな。もちろん先輩のところも受けて、BearTailも受け て、他のところも受けて、その時は、とりあえず応募だけしたか なって感じでした。 「BearTail」入社の決め手。 CT画像に興味があったのに、なんで経費精算システムを開発し ているBearTailにしたかってことですよね。先輩の会社は、CT画 像を扱っているだけで、解析はしていなかったんです。やりたい こととズレがあったってことですかね。私、アップル製品好きな んですけど、そこの会社、全部Windowsだったんです。だから知 識0スタートになるんじゃないかなって不安みたいなのもありま したね。その点、BearTailの方はiOSのアプリもありましたし、他 のこともできますよって言われました。転職のきっかけとして、 iOSばっかりやっていたんで、他のこともやりたいなっていうのが あって。 決め手っていうのは、自分のやりたいことができそうだなって いうのと、入った当時のBearTailが成長過程にあったことなんで す。なのでこれから大きくなりますみたいなこと言ってたんです よ。なんかちっちゃい会社が大きくなって行ったり、ルールを作 りつつみんなで会社を作っていくっていうのが、面白そうだなっ て思って。会社を創っていくのが楽しそうだから来ました。 ブラウン管テレビから液晶テレビへ。 大学に入学する時、ブラウン管テレビから液晶テレビに代わる くらいのタイミングだったんですよ。そのときかなり興味を持ち ましてディスプレイちょっと薄くなっただけですけど、すごい感 動を得まして。大学の学科選びとかもそういうディスプレイとか 強そうな感じのところを選びました。徳島大学の光応用学科って いうLEDとかそういうディスプレイ系とかなんかちょっと詳しく なれそうな感じの学科です。院まで行ったんで、徳島に6年いたか な。勉強していたのかバイトしていたのかよくわかんない感じに なってましたけど。教授からの唯一の褒め言葉は、 「週7でバイト してて単位ここまで落とさんやつは、 初めてみた。 」でしたね(笑) 私、プログラミングの仕事やってるじゃないですか。大学の学科 的にプログラミングやらないんですよ。なんでほぼ未経験なのか な。一応、研究室がCT画像とかの解析するような研究していまし た。そこでプログラムに触る機会があって、興味を持って。就活 の時には、ソフトウェアやっているところで、あわよくば、医療 画像触っているところがいいなって、1個目の会社はそういう電 子カルテとか売ってる会社にしました。 本命じゃなかった「BearTail」 。 転職のきっかけは、 結婚ですかね。前職って、 残業代とかで食っ ているような、給料が安定していない会社だったんですよ。7年 くらい働いていたんですけど、固定給がほとんど上がってなかっ たんです。それで生活やばくねって思って。それで、 CT画像を扱っ ている会社に転職された先輩に相談したら、転職エージェントに 登録して、その会社に入るように勧めてくれました。エージェン トに登録して、行くところ決まってるから、あそこ(先輩の会社) 「黒い画面、好きね」 エンジニアで苦労することは、使っている人の顔が見れないっ ていうのがありますね。他にもいっぱいありますけど。それでも この仕事を続けているのは、もともと物作りが好きなので、もの 作れてるならなんでもいいところがあるからですかね。あと、 アッ プル製品好きっていうのもありまして、物作りでそのアプリが作 れるようなポジションにいるので恵まれているなと思っています ね。好きなことやっているので、楽しいです。家で、土日とか普 通に、 プログラム書いてますね。 嫁にも変な顔で見られますよ。 「黒 い画面、 好きね」 って言われます。完全に、 仕事と趣味が一緒になっ てますよね。 卓球部にきてください。 会社で、最近部活が出来はじめまして、なんかちょっと部費が 出るようになったんですよ。一応、卓球部を作りまして、たまに 卓球しに行ってます。他にも、フットサルとかですね、バドミン トン、野球、ゲーム部みたいなのもあったと思います。 他にも社員旅行とか年に1回かな、 1月ごろにあります。あと、 チー ムビルディング費みたいなのがあって、それで好きな人とご飯食 べに行ったりとか、遊びに行ったりとか、会社から月何千円か補 助が出るんです。私の場合は、だいたい飲み会に消えていますね (笑)このようにとにかく挑戦が多い会社ではありますが、現状を 変えることや変化を起こすことに楽しさ・価値を求められる人で あればBearTailはそのペースが相当早い最高の環境だと思います。
現実主義な「無難ないい子」 。 —小さい頃はどんなお子さんだったんですか? 現実主義で、できなさそうなことにはチャレンジしない子供で した。苦手な運動は無理してやらず、 実家が学習塾だった影響で、 勉強は「やるべきかな」くらいの気持ちで取り組んでいました。 ものごとに向き合うスタンスとして、 「言われたことを、抵抗せ ずにやってみる」というような。無難ないい子タイプだったと思
います。 高校生の時に生徒会に所属した話が良い例です。これは自分か ら立候補したわけではなくて、担任の先生にぽろっと「生徒会と か面白そうですよね」と面談で言ったのがきっかけです。気づい たら正式な手順を飛ばしてメンバーに加えられていました(笑) 。 僕の行っていた高校は中高一貫校で、高校から入った僕のような 学生が生徒会に入るのは珍しいことでした。言われたことをその ままやってみる、そんな受動的な性格でした。 大学時代、圧倒的に優秀な友人との出会いで「自分 から新しいことに飛び込んでいく」楽しみを知った。 —大学時代はどのように過ごされましたか ? 特にやりたいこともなかったので、これから伸びるであろう情 報系に進もう、と立命館大学の情報理工学部にAO入試で入学し ました。大学では軽音楽と卓球のサークルに所属しましたが、メ ンバーのグイグイ接近してくる距離感が苦手で、何のためにやっ ているのかも不明確だったので辞めました。 しかし、そんな僕でもかつてないほど熱中できるものを見つけ てしまったんです。 「立命館大学情報理工学部プロジェクト団体」 という団体での活動です。その団体は、ゲーム制作やAI開発の活 動をしていて、自分よりも圧倒的にプログラミングができる友人 たちに出会いました。特に影響を受けたのが友人のT氏です。彼 は自分とチーム、双方の目標の達成を論理的に計画し、実際に行 動に移す力に長けていました。 「このままではいけない」そう痛 感させたのが、まさしく彼の存在でした。 僕にできることを考えた結果、プログラミングの技術で追いつく 努力もしましたが、それ以上に組織改革に注力しました。僕は組 織全体を見た時に、僕よりもコードを書ける人がその他の業務に 追われているのに気づき、 「もったいない」と感じました。そこ で取り組んだのが、コーディングする人にとって快適な環境をつ くることです。形骸化していた会議にアジェンダ設定をするよう にしたり、団員減少の改善に取り組んだり…。この過程で、組織 のためにできることを主体的に考え、自分から難しく、新しいこ とにチャレンジしていく楽しさに気づきました。 その結果、サッカーのAIを開発して競う「ロボカップ」というコ ンテストで、僕たちのチームは日本4位入賞、世界大会進出を果 たしました。 大企業で SIer として働く中で感じた「退屈」 。 —最初の就職先はどのように決めたのですか ? 卒論に力を入れていて就活は後回しになっていました。なんと なくでエントリーして内定した大企業でSIerとして働き始めるこ とに。しかし、200くらいの管理系サービスのシステムを組んで いく中で、段々とすべてが「テンプレート」だと感じるようにな りました。新しいものが少なく、大体パターンが読めてしまう。 年次が進むにつれ自分が手を動かすことは少なくなり、指示書を つくるだけの業務になりました。 その時、 転職を考えるようになっ た僕が感じていたのは、 「もっと新しいことにチャレンジしたい!」 「自分で手を動かしたい!」という思いでした。 飲み会の席で決まった BearTail 内定。 「新しいことにチャレンジしたい」という想いを募らせていく 日々。そんな中、前の職場の派遣社員の方とお酒を飲んでいた時 に、 「それなら面白い人がいるよ」と繋いで頂いたのが、社長の 黒崎でした。その場で電話をかけてもらい、アルコールの入った 頭で会話したのが始まりです(笑)。後日、面談という名の「社長 の黒崎、CTOの西平との飲み会」が行われ、その帰り道で「内定 通知、送っとくから」と言い渡されました。飲み会の帰り道に内 定を知らされるとは思ってもいなかったので、 正直驚きましたね。 ベンチャー企業で多岐にわたる業務にチャレンジできるという環 境は、新しいものにチャレンジしたいと思い続けていた僕にとっ ては最適でした。内定を即承諾しました。 気がつけば、いつもユーザーのことを考えているよ うになっていた。 —BearTail に入社して変わったことはありますか ? 2 つあります。第 1 にスピード感です。大企業と比べて、明ら かに意思決定が速い。週 1 回の MTG でやりたいと言ったことは 検討され、良ければ採用されます。はじめこそ戸惑っていました が、今ではこの「Move Fast」が一番好きな社内文化ですね。 第2に、気がつけばユーザーのことを考えているようになった ことです。背景としては、取り組む業務が多岐にわたり、サービ ス関係も担当することから自然とユーザーとの距離が近くなった ことがあります。これは規模が小さい会社に身を置いたからこそ の変化だと感じています。 せっかく目の前にあるのだから、それを拾ってみる のがいいと思う。 —転職を考えられている方へメッセージをお願いします。 僕は「縁」というものをとても大切にしています。BearTailと の出会いも「縁」でつながれたものです。 新しい環境を選ぶとき、失敗を恐れてしまうこともあると思いま す。しかし、 失敗は悪いことでは決してありません。 「失敗という、 成功では得られなかった経験を得た」だけなので。せっかく目の 前にチャンスがあるのならば、それをまずは拾ってみるのがいい と思います。 BearTailのメンバーを見ているとすごいな、と感じるところがあ ります。こちらが言ったことに対して、理解したうえでさらに別 の視点からのフィードバックをくれるところです。これは、みん なが会社ビジョンの実現のために同じ方向を向いて頑張っている からこそだと思います。共通の目標に向かって、チームのために できることを自ら探しに行ける人はぜひ一緒に働きたいですね。 —ちなみに、BearTail に入社したのは「失敗」でしたか ? もちろん「大成功」です! —ありがとうございました ! - 27 - - 28 -
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