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Semantic Kernel を使って ChatGPT Plugins をアプリに組み込んでみよう

Kazuki
June 01, 2023

Semantic Kernel を使って ChatGPT Plugins をアプリに組み込んでみよう

以下のイベントの発表資料です。
https://dotnet-communities.connpass.com/event/277869/

Kazuki

June 01, 2023
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  1. 自己紹介 日本マイクロソフト クラウド ソリューション アーキテクト エンジニアリング 大田 一希 (Kazuki Ota)

    好きな技術:C# (20 年以上ほぼ一筋)、Azure PaaS 系サービス 苦手な言語:変数に型のない言語全般 SNS や Blog: Twitter: @okazuki (https://twitter.com/okazuki) GitHub: @runceel (https://github.com/runceel) Zenn: https://zenn.dev/okazuki Qiita: https://qiita.com/okazuki Hatena: https://blog.okazuki.jp 趣味:プログラミング、ゲーム(スマブラ: 2495時間, モンハン 1785時間、ティアキン 80時間) 好きな食べ物:🍖🍣 出身地:広島
  2. Semantic Kernel とは • 全体概要については以下の動画の 2:19:00 あたりから始まる、ちょまどさん の「Azure OpenAI Service

    と OpenAI (本家) + Semantic Kernel (LLM 用 SDK) 入門セッション (C#)」見てください。 • JAZUG: Global Azure 2023 [Room C+D] https://www.youtube.com/watch?v=LQhihic-PCg
  3. Semantic Kernel とは LLM を使うアプリを作る際に必要な機能の詰め合わせ ◼ コア機能 (a.k.a 分類に困った機能) •

    プロンプト生成のためのテンプレート エンジン • 変数の埋め込み、関数の呼び出し結果の埋め込みが可能 • プラグイン機能 (少し前まで Skill という名前でした) • 組み込みのプラグイン (MSGraph、Bing、OpenAPI、etc...) • 自作のプロンプトや C# の関数で作るプラグイン • 関数のオーケストレーション機能 ◼ Connectors • 外部サービスとの接続機能 ◼ Memories • データの永続化・検索機能 ◼ Planner • やりたいことを達成するための関数を自動で選んでくれる機能
  4. Semantic Kernel 全体像 Kernel KernelBuilder Plugin 関数 関数 関数 関数

    Plugin 関数 関数 関数 関数 自作Plugin 関数 関数 関数 関数 Memories Azure Cognitive Search、Sqlite、 Qdrant、PostgreSQL、Pinecone、 CosmosDB、etc 外部サービス 組み込みPlugin テキスト、ドキュメント、MS Graph API、 OpenAPI、ChatGPT Plugins、etc Connector 生成 データ保存先 使うものを登録 AI サービス テキスト、チャット、画像 Embedding Azure OpenAI Service OpenAI Others... Plugins 使用するAIサービス 使う 使う セットアップが終わった Kernel に対して 以下のようなことが出来る • 実行したい関数を選んで実行 • 実行したい複数の関数をつなげて実行 • AI サービスを直接呼び出す • Memory にデータを登録 • Memory からデータを取得
  5. Semantic Kernel 全体像 Kernel KernelBuilder Plugin 関数 関数 関数 関数

    Plugin 関数 関数 関数 関数 自作Plugin 関数 関数 関数 関数 Memory Azure Cognitive Search、Sqlite、 Qdrant、PostgreSQL、Pinecone、 CosmosDB、etc Planner Plan 外部サービス 組み込みPlugin テキスト、ドキュメント、MS Graph API、 OpenAPI、ChatGPT Plugins、etc Connector 生成 データ保存先 使うものを登録 Pluginの 関数一覧から 最適なものを AIを使って選択 AI サービス テキスト、チャット、画像 Embedding Azure OpenAI Service OpenAI Others... 作成 Plan 達成に 必要な関数を参照 Plugins 使用するAIサービス 使う 使う
  6. Semantic Kernel 全体像 Kernel KernelBuilder Plugin 関数 関数 関数 関数

    Plugin 関数 関数 関数 関数 自作Plugin 関数 関数 関数 関数 Memory Azure Cognitive Search、Sqlite、 Qdrant、PostgreSQL、Pinecone、 CosmosDB、etc Planner Plan 外部サービス 組み込みPlugin テキスト、ドキュメント、MS Graph API、 OpenAPI、ChatGPT Plugins、etc Connector 生成 データ保存先 使うものを登録 Pluginの 関数一覧から 最適なものを AIを使って選択 AI サービス テキスト、チャット、画像 Embedding Azure OpenAI Service OpenAI Others... 作成 Plan 達成に 必要な関数を参照 Plugins 使用するAIサービス 使う 使う 今日やりたいことが 組み込みである!
  7. 頑張った点  ChatGPT Plugins を作る  参考: Introduction - OpenAI

    API  作った Plugin の説明文を丁寧に記載する  正しい Plugin が選択されるようにプロンプトを組み立てる  正しい回答が返ってくるようにプロンプトを組み立てる
  8. ポイント1: ChatGPT Plugins のマニフェスト Description に使い方をきちんと書かないとダメ openapi: 3.0.1 info: title:

    TodoPlugin version: '1.0' servers: - url: https://localhost:7062 paths: /todos: get: tags: - TodoPlugin description: 全てのTODOを返します。 operationId: getTodos responses: '200': description: O { "schema_version": "v1", "name_for_human": "TODO リスト (no auth)", "name_for_model": "TODO list", "description_for_human": "TODOリストの表示と追加が出来ます。", "description_for_model": "TODOリストの管理が出来るプラグインです。TODOの一覧表示と追加が出来ます。", "auth": { "type": "none" }, "api": { "type": "openapi", "url": "https://localhost:7062/swagger/v1/swagger.yaml" }, "logo_url": "http://localhost:5003/logo.png", "contact_email": "[email protected]", "legal_info_url": "http://example.com/legal" } name_for_model と description_for_model を見て AI が使うプラグインを選ぶ
  9. ポイント2: OpenAPI の定義 Description に使い方をきちんと書かないとダメ openapi: 3.0.1 info: title: TodoPlugin

    version: '1.0' servers: - url: https://localhost:7062 paths: /todos: get: tags: - TodoPlugin description: 全てのTODOを返します。 operationId: getTodos responses: '200': description: O openapi: 3.0.1 info: title: TodoPlugin version: '1.0' servers: - url: https://localhost:7062 paths: /todos: get: tags: - TodoPlugin description: 全てのTODOを返します。 operationId: getTodos responses: '200': description: OK content: application/json: schema: type: array items: $ref: '#/components/schemas/TodoItem' post: tags: - TodoPlugin description: TODOを作成します。 operationId: createTodo requestBody: description: 'TODO Item. { "text": "Todo item title" }' content: application/json: schema: $ref: '#/components/schemas/TodoItem' required: true responses: '200': description: OK components: schemas: TodoItem: required: - Text type: object properties: text: minLength: 1 type: string description: TODO のタイトル additionalProperties: false description: TODO Item Description を見て AI が呼び出すべき 処理と渡すべきパラメーターを決める
  10. Kernel への ChatGPT Plugins の読み込み IKernel の ImportChatGptPluginSkillFromUrlAsync メソッドで Kernel

    に登録可能 await kernel.ImportChatGptPluginSkillFromUrlAsync( "Todos", new Uri("https://localhost:7062/.well-known/ai-plugin.json"), new HttpClient()); ai-plugins.json と OpenAPI の定義を読み込んで Semantic Kernel の Plugins として登録
  11. 苦労した点、もっと考えないといけない点 苦労した点  Planner が呼び出すべきプラグインを正しく選定出来るような文章を組むのが大変  Planner が内部で使用しているプロンプトが英語なので英語になりがち  Planner

    のプロンプトは差し替え可能なので日本語を使ってくれる Planner はプロンプト力があれば作れる もっと考えないといけない点  ChatGPT Plugins を呼ぶ場合はユーザーの明示的な同意が必要なようにするべき  呼ぶ前にユーザーがボタンを押すなどの明示的なアクションが必要  特に更新系の場合はユーザーの明示的なアクションがないと怖くて使えない  Semantic Kernel の Copilot Chat というサンプル アプリは確認プロセスを実装しているので参考になる semantic-kernel/samples/apps/copilot-chat-app at main  チャット履歴が長くなってくると思った通りに動かなくなりがち…  例: プラグインから取得した情報とチャットの履歴の間で矛盾が起きたら間違う可能性が上がる  ユーザー認証はどうする?
  12. まとめ  簡単な ChatGPT Plugins を作って Semantic Kernel で使ってみた 

    プロンプト力が無いと思った結果を出すのが大変…  GPT 4 で試してみたい  ある程度やることを絞らないと使い物になるものを作るのは難しそう…  AI にユーザーがやりたいことを要約してもらってから処理をするのが良さそう  1 回のチャットのやり取りで N 回 AI に処理してもらう  ユーザーが結構待たされることになるので UI での工夫が必要になりそう  「考え中…」の表示やストリーミングに対応して生成結果をパラパラと表示する  Semantic Kernel の Copilot Chat サンプルが参考になる  semantic-kernel/samples/apps/copilot-chat-app at main