本発表では、大阪大学 量子情報・量子生命研究センター(QIQB)で開発・運用しているクラウド量子コンピューティング基盤 OQTOPUS を題材に、量子クラウドサービスの実際の構成と運用の裏側について紹介します。
量子コンピューティングの議論はアルゴリズムや応用に焦点が当たりがちですが、実際に量子コンピュータをクラウドサービスとして運用するためには、量子デバイス制御、ジョブ管理、キャリブレーション運用、システムソフトウェア設計など、多くの実務的な課題が存在します。本発表では、ユーザーが構築した量子回路がどのようにクラウドを経由して実機上で実行され、結果が返却されるのかを、フロントエンド・クラウド・バックエンドの3層構造を例に解説します。
また、超伝導量子ビットの運用において重要となるキャリブレーションサイクルと、その運用課題に対する取り組みとして開発した運用プラットフォーム QDash についても紹介します。