Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
SREは何を目指すのか
Search
paper2
February 26, 2023
Programming
7
4.4k
SREは何を目指すのか
paper2
February 26, 2023
Tweet
Share
More Decks by paper2
See All by paper2
成長痛に立ち向かうBill One SREのミッションと取り組み
paper2
1
1.5k
Other Decks in Programming
See All in Programming
『ドメイン駆動設計をはじめよう』のモデリングアプローチ
masuda220
PRO
7
430
RailsのPull requestsのレビューの時に私が考えていること
yahonda
5
1.7k
Streams APIとTCPフロー制御 / Web Streams API and TCP flow control
tasshi
1
290
約9000個の自動テストの 時間を50分->10分に短縮 Flakyテストを1%以下に抑えた話
hatsu38
23
11k
Modern Angular: Renovation for Your Applications
manfredsteyer
PRO
0
200
Generative AI Use Cases JP (略称:GenU)奮闘記
hideg
0
150
Vue3の一歩踏み込んだパフォーマンスチューニング2024
hal_spidernight
3
3.1k
アジャイルを支えるテストアーキテクチャ設計/Test Architecting for Agile
goyoki
7
2.8k
Googleのテストサイズを活用したテスト環境の構築
toms74209200
0
270
[PyCon Korea 2024 Keynote] 커뮤니티와 파이썬, 그리고 우리
beomi
0
110
Go言語でターミナルフレンドリーなAIコマンド、afaを作った/fukuokago20_afa
monochromegane
2
140
Jakarta Concurrencyによる並行処理プログラミングの始め方 (JJUG CCC 2024 Fall)
tnagao7
1
230
Featured
See All Featured
The Power of CSS Pseudo Elements
geoffreycrofte
72
5.3k
Design and Strategy: How to Deal with People Who Don’t "Get" Design
morganepeng
126
18k
The Art of Programming - Codeland 2020
erikaheidi
51
13k
I Don’t Have Time: Getting Over the Fear to Launch Your Podcast
jcasabona
27
1.9k
Reflections from 52 weeks, 52 projects
jeffersonlam
346
20k
The Psychology of Web Performance [Beyond Tellerrand 2023]
tammyeverts
41
2.1k
The Cult of Friendly URLs
andyhume
78
6k
The Cost Of JavaScript in 2023
addyosmani
45
6.6k
Responsive Adventures: Dirty Tricks From The Dark Corners of Front-End
smashingmag
250
21k
RailsConf 2023
tenderlove
29
880
Building Flexible Design Systems
yeseniaperezcruz
327
38k
Testing 201, or: Great Expectations
jmmastey
38
7k
Transcript
SREは何を⽬指すのか Sansan株式会社 Bill One Engineer Unit 上司陽平
写真が入ります 上司陽平(Kamitsukasa Yohei) Sansan株式会社 技術本部 Bill One Engineering Unit SREチーム
Twitter : @paper2parasol
Bill Oneは、Sansan株式会社が提供するインボイス管理サービスです。 郵送やメールといったさまざまな⽅法・形式で届く請求書をオンラインで⼀括受領し、素早く正確にデータ化。請求書をク ラウド上で⼀元管理することで、アナログで⾮効率な請求書業務をデジタル化します。インボイス制度や電⼦帳簿保存法に も対応し、⽉次決算業務を効率化することで、企業経営における意思決定のスピードを加速します。 ※月次決算業務 毎月の営業成績、財政状況を明らかにするために行われる業務。経理担当者が行う業務で、毎月の数字の締め処理作業として発生します。
プロダクト開発チーム 4拠点(+海外拠点) 12チーム 4人前後(1チーム) 関西支店 福岡支店 表参道本社 中部支店 海外拠点 フィリピン・セブ島
SREは何を⽬指すのか
それはあなた達が決めるのです!!
⾃組織におけるSREのミッション定義 と組織全体への共有をしましょう 今⽇伝えてみたいこと
なんで、、、?
SREは多様化しているため
- SREの探求 - Google以外の企業でSREの導⼊がどのように⾏われているのかを紹介してお り、様々なSREのカタチを知れる - SRE NEXT 2022 -
国内の企業がどのようなSRE活動をしているかなどを知れる - 動画やスライドもまだみれるのでおすすめ - 7種類のSRE実践パターン - SREの実践パターンを整理している記事 (参考)多様性の理解に役⽴ったもの
SREの多様化により ⾊々な⼈が⾊々な期待を持っている
- インフラ・セキュリティといえばSRE、とりあえず頼もう! ⇨ SLI/SLOやトイルに向き合いたいのにインフラ管理タスクが集中 いつの間にかインフラを運⽤するだけのチームに、、、 - 信頼性??SREに全部任せてあるんで⼤丈夫っす! ⇨ 組織が⼤きくなるのに⽐例してSREの負荷が単純増加 気づいたらボトルネックに、、、
※上記は⼀例であり、SREの多様性を否定するものではありません。 期待の不⼀致 期待の不⼀致により不幸になる
期待を合わせるためにも ミッションを定義しましょう
- 組織⻑とミッションを決定することで期待を明らかにし、⾃組織において SREが何をすれば価値を創出できるか明確にできる - ミッションを共有することで組織全体でミッションの達成に向き合える - SREは組織横断な取り組みが多いので、各メンバがミッションを理解している かどうかで推進⼒は桁違いになる ミッション定義の効果 ⾃組織におけるSREのミッションを定義することで効率的に価値を創出できる
Bill One SREの ビジョンとミッション
ビジョン ⾃律的に⾼い信頼性を維持できる開発チームを ⽀えるための触媒となる ミッション 開発チームが⾃律的に動ける仕組みを整えつつ、 信頼性と開発効率の向上をリードする
背景や意図を含めて 説明していきます
アジリティの⾼い開発組織 Bill Oneでは可能な限りの権限を委譲し、各メンバが最終判断をすることでア ジリティの⾼い組織を⽬指している グループリーダ 全部決めたい!! (⾨番) 承認伺い 権限委譲しない組織 忙しい、、判断す
るから待って、、 権限委譲する組織 チーム チーム チーム グループリーダ 相談 チーム チーム チーム 承認待ちがない アジリティの ⾼い組織 相談を重ねて ⾃らが 最終判断をする ええやん
SREチームも ⾨番にならないことが重要
例:SREが⾨番になってしまう組織 変更依頼 環境構築依頼 性能問題 調査依頼 インフラ全部やる! 信頼性全部やる! なんでもやる!! 忙しすぎる、、、ごめん 構築2週間待って、、
開発チーム 開発チーム 開発チーム SREチーム
Bill One SREの ビジョン
- 触媒とは化学反応の反応速度を速める物質で、⾃⾝は反応の前後で変化し ないものをいう - ⾼い信頼性を開発チームが⾃律的に維持する世界を⽬指す - SREはそれらの活動を間接的に促進する触媒のような存在になる Vision ⾃律的に⾼い信頼性を維持できる 開発チームを⽀えるための触媒となる
⾃律的に⾼い信頼性を維持できる開発チームを⽀えるための触媒となる サービス サービス サービス 開発チーム 開発チーム 開発チーム
⾃律的に⾼い信頼性を維持できる開発チームを⽀えるための触媒となる サービス サービス サービス 開発チーム 開発チーム 開発チーム SREチーム SREチーム なんかめっちゃ信頼性
維持しやすい!
Bill One SREの ミッション
- SREチームメンバの専⾨性が必要なタスクはSREが主導していく - 並⾏してそれらを開発チームに委譲する仕組みづくりを検討・推進する Mission 開発チームが⾃律的に動ける仕組みを整えつつ、 信頼性と開発効率の向上をリードする
- 性能改善 - 負荷試験による性能劣化原因の特定・解消によって信頼性を向上 - SREチームで週次のメトリクス確認、懸念点等を開発チームに共有 - 可観測性強化 - SLI/SLOの定義、アラートの作成
- サービスダッシュボードの作成 - 開発者の⾃律的な信頼性向上の⽂化づくり - SREのミッション・ビジョンの定義、開発組織全体への共有 - ポストモーテムの推進 - 開発チームと週次でメトリクス確認を実施 - インフラの課題解決をSREの⽀援を前提に適宜担当開発チームに依頼 具体的な取り組みの例
- 開発チームがミッション達成に向けて⼀緒に動いてくれること - 開発チームがSREのミッションを理解しているため、信頼性向上のための タスクを依頼しても快く受けてくれること - SREチーム内でミッション達成に関連するタスクなのかで優先度を会話で きるようになったこと…etc ミッションを定義・共有して良かったこと
⾃組織におけるSREのミッション定義 と組織全体への共有をしましょう まとめ
Bill OneのSRE 募集中です!!
None