Upgrade to Pro — share decks privately, control downloads, hide ads and more …

OCI Database with PostgreSQLのご紹介

OCI Database with PostgreSQLのご紹介

第52回 PostgreSQLアンカンファレンス@オンラインでの講演資料です。
https://pgunconf.connpass.com/event/346637/

OCI Database with PostgreSQLはフルマネージドなPostgreSQLのDBaaSです。データベースに最適化したストレージであるDatabase Optimized Storageによって高可用性と負荷分散を実現しています。
https://www.oracle.com/jp/cloud/postgresql/ #PostgreSQL

サービスの最新情報などは下記にて
https://x.com/oracle_OSSDP_jp

KAJIYAMA, Ryusuke

March 30, 2025
Tweet

More Decks by KAJIYAMA, Ryusuke

Other Decks in Technology

Transcript

  1. Oracleが提供する オープンソース・データ・プラットフォーム 全体イメージ リレーショナル データベース リレーショナル データベース + NoSQL NoSQL

    インメモリ データストア 全てのOCIのリージョンでご利⽤いただける⾼い可⽤性を持ったマネージド・サービス ⾼い可⽤性とストレージの オートスケールを兼ね備えた マネージドなPostgreSQL サービス 機械学習、ベクトル・ストア、 LLMを組み込んだインメモリ のクエリ・アクセラレータを統 合したMySQLサービス ⽂書データの索引型の全⽂ 検索やセマンティック検索を ⾏い、可視化や分析が可 能なOpenSearchサービス シンプルなクエリに対し、⾼ いパフォーマンスを実現する フルマネージドのNoSQL サービス 低レイテンシかつ変化するア クセス・ボリュームに動的に 対応できる⾼い拡張性を もったRedisサービス OCI Search with OpenSearch OCI Cache OCI NoSQL Database OCI Database with PostgreSQL Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates 2
  2. OCI Database with PostgreSQLのサービスの特徴 Copyright © 2025, Oracle and/or its

    affiliates 4 •ストレージの伸張性: データベースに最適化した “Database Optimized Storage”により、 PostgreSQLのクラスター環境に共有 ストレージを展開 • レプリカ⽤にストレージの複製は不要なため、 コストの抑制が可能 •“Database Optimized Storage”はリージョン内 の3つのフォルト・ドメインにデータブロックが 複製された耐障害性の⾼いネットワーク・ ストレージを提供 •⽔平拡張性: OCIコンソールやコマンド, APIから ダウンタイム無しで簡単にレプリカを追加可能 拡張性のあるインフラ •⾼可⽤性: 障害発⽣時はレプリカが⾃動的に プライマリに昇格し可⽤性を確保 •レプリケーションをベースとした⾼可⽤性構成 よりも⾼性能 •データの損失ゼロ: 共有ストレージとメタデータの 同期レプリケーションにより、障害時のデータ 損失を防⽌(RPOゼロ) •バックアップデータを⾃動的に他のリージョンに コピーすることで災害対策が可能 ビジネス継続性と 災害対策 •フル・マネージドサービス •柔軟なスペック選択: CPU: 2 – 64 OCPU (4 - 128 vCPU) メモリ: CPUあたり32 - 64 GB •要件に応じたスペック変更: OCPUとメモリは(⼿動での)変更が随時可能 •バックアップ: ⾃動 & ⼿動 •メンテナンス・ウィンドウ: 定義済み または 設定可能 •包括的な監視と詳細な稼働統計 運⽤管理のシンプル化
  3. 6 Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates NAM ビジネス課題

    Seismicは営業やマーケティングを⽀援するSaaSを開発・提供する企業です。 全世界で2,000以上のお客様で導⼊されています。 ⼤規模なお客様が利⽤する環境のために、360台以上のPostgreSQLと 230以上のキャッシュのクラスターを⽤意する必要がありました。 利⽤製品 Oracle Cloud Infrastructure (OCI) OCI Database with PostgreSQL OCI Cache “OCI Database with PostgreSQLとOCI Cacheを 活⽤することで、必要となる機能とキャパシティを満たす ⼤規模なインフラの新たな環境を迅速に構築できました。 これらのマネージドサービスは我々のサービスの根幹を⽀え、 営業活動において必要となるスキル、コンテンツや顧客情報 をお届けすることで我々のお客様企業のビジネスを 加速できる環境を整えることができています。” Richard Pledereder Senior Vice President, Engineer, Seismic 導⼊の効果 OCI Database with PostgreSQLとOCI Cacheを ⽤いた環境を数週間で構築 エンタープライズ・レベルのマネージドサービスにより、 ⼤規模なインフラで必要となる全ての機能を利⽤可能 OCI Database with PostgreSQLが提供する柔軟なサーバーの スペックの選択肢、⾼可⽤性および拡張性のあるストレージ OCI Cacheによるアプリケーションの応答性能の改善、 負荷に応じて柔軟にメモリーサイズを変更できることによるコストの最適化 利⽤したOCIのリソースのみには発⽣する課⾦によるコスト削減 Seismicは営業活動⽀援プラットフォームを PostgreSQLを⽤いたインフラで展開
  4. ⾼い可⽤性とストレージのオートスケールを兼ね備えたマネージドなPostgreSQLサービス ▪ユースケース 運⽤コストの省⼒化を実現しつつ、 ハイパフォーマンスなPostgreSQLサービスを利⽤可能 ▪特徴 • 2025年3⽉時点ではv14とv15をサポート • データ量に合わせてオートスケールするストレージを提供 •

    ⾃動的にHA構成でプロビジョニング • ⾃動バックアップ機能を提供し、 バックアップから迅速にリストア可能 • ⾮常に低いRPO/RTO • パッチ適⽤やフェイルオーバーなどの運⽤を⾃動化 ▪価格 • OCPU︓¥15.19 [OCPU/時間] • ストレージ︓¥11.16 [GB/⽉] ※別途OCI Database with PostgreSQLを稼働させるIaaS(Compute, Block Volume) やバックアップ保管(Object Storage)部分の費⽤が必要 OCI Database with PostgreSQL Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates 7 OCI Database with PostgreSQL Primary Read Replica Read Replica Database Optimized Storage (Shared Filesystem) AD(FD)1 AD(FD)2 AD(FD)3 Data WAL Block Storage Virtual Machine Virtual Machine Virtual Machine
  5. OCI Database with PostgreSQLを活⽤し、コスト削減と運⽤負荷の軽減を実現 チエル 株式会社 • 教育⽤ソフトウェア、ネットワークおよびシステムの企画・ 研究開発、コンサルティングを提供、 ⼦供たちの未来のため

    に世界中の先⽣の授業をICTで⽀える、学校教育市場に 特化したICT専業メーカー 従来の課題 • ファイル転送やライセンス認証等の社内システムにて複数の PostgreSQLサーバが稼働し、その運⽤を開発メンバーが 兼任で⾏なっていたため、運⽤負荷が課題となっていた 採⽤ポイントと導⼊効果 • 複数のPostgreSQLサーバをOCI上のVMに移⾏した後、 それらをOCI Database with PostgreSQLへ移⾏・集約し、 35%以上のコストを削減 • OCI Database with PostgreSQLは、 最⼩構成でもVMにインストールしたPostgreSQLよりも、 明らかに好パフォーマンスの体感(性能テストは未実施) • フルマネージド・サービスの活⽤になり、 バックアップ等の運⽤負荷を低減 システム構成イメージ 利⽤サービス(クラウドサービス/その他) • OCI Database with PostgreSQL • Compute, Storage 顧客事例︓チエル 株式会社様 Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates 8
  6. Database Optimized Storage プライマリ 参照更新 PostgreSQL DbOS レプリカ 参照専⽤ PostgreSQL

    DbOS メタデータ のみ Data WAL OCI Database with PostgreSQL Database Optimized Storage と DbOS Filesystem(DbFS)によるShared Filesystem • 耐久性と可⽤性 • 各レプリカへのレプリケーション実施は不要 かつデータ損失ゼロ • 迅速かつアプリケーションに対して透過的なフェイルオーバー • スケール性とコスト最適化 • データのコピーが不要のためレプリカの作成が迅速 • 各レプリカでのストレージ保持が不要のため ストレージ容量を節約 • DbFSによりストレージ容量を最適化 • 最⼩限のレプリケーションラグ • Database Optimized Storageのキャッシュ内の ページに変更を適⽤するだけのミリ秒レプリケーション • プライマリからレプリカへのWAL送信不要、変更通知に より各レプリカが最新のWALを直接を読み取り OCI Database with PostgreSQLアーキテクチャ概要 Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates 9 DbFSはシングルライター、 マルチリーダーモデルを採⽤ • DbFSによるタグ付けされたLSN (Log Sequence Number)でデータ管理 • 同⼀データブロックの複数バージョン管理で 読み取り⼀貫性の保証 データ量に合わせて ⾃動スケール レプリカの追加で 参照処理瀬能を向上
  7. Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates 10 シンプルなパラメータ •

    以下を指定するだけのシンプルなプロビジョニング • ノード数 • Computeシェイプ(Standard.3/E4/E5) • ストレージのパフォーマンス・ティア (IOPS) • VCN • データベースユーザ情報(Vaultの利⽤も可能) • ⾃動バックアップポリシー(⼿動でも可) • ⽇次、週次、⽉次から選択 • メンテナンスウィンドウ • Oracle管理、ユーザ独⾃から選択 プロビジョニング
  8. Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates 11 Computeシェイプとカスタマイズ •

    利⽤可能なComputeシェイプ※は以下 • Standard.3(Intel) • 2-32 OCPU (1 OCPUずつ可変) • 32-512GB RAM (1 GBずつ可変) • E4(AMD), E5(AMD)* • 2-64 OCPU (1 OCPUずつ可変) • 32-1024GB RAM (1 GBずつ可変) • PostgreSQLのユーザ変数をチューニングすることも可能 ※選択するシェイプによってネットワーク帯域 およびストレージパフォーマンスが決定 https://docs.oracle.com/en-us/iaas/Content/postgresql/ supported-shapes.htm 【参考】利⽤可能なComputeシェイプとカスタマイズ プロビジョニング時にオーバライド
  9. Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates 12 最適化されたストレージとノード追加による読み取りスケール •

    マルチノード構成の場合はSLAは99.99% • ストレージレイヤーは可⽤性ドメイン(障害ドメイン)に 分散されるHA構成 • RTO=>シングルノード: 20分未満/マルチノード: 2分未満 • RPO=>ゼロ • Database Optimized Storageのカスタム・ファイルシステム であるDbFSにより、1ノードからの書き込みを 複数ノードで参照可能 • DbFSでデータとメタデータの変更をログ・シーケンス番号 (LSN)でタグ付けし、読み取り⼀貫性を保証 • データ容量に応じて、ストレージを⾃動的に スケールイン、スケールアウト • ノードのCPUやネットワーク帯域を利⽤せずに ストレージレイヤーでバックアップ可能 • ノード追加することにより、読み取りを容易にスケール 可⽤性とスケール Database Optimized Storage プライマリ 参照更新 PostgreSQL DbOS レプリカ 参照専⽤ PostgreSQL DbOS メタデータ のみ Data WAL OCI PostgreSQL アプリケーション
  10. Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates 13 バックアップ •

    ⾃動バックアップは⽇次、週次、⽉次から選択 • バックアップ保持期間は1-35⽇間の 間で指定可能(デフォルト7⽇間) • ⼿動バックアップはOCIコンソール、API、 CLIから可能 • バックアップ保持期間は無期限、 ⽇数もしくは⽇付で指定可能 リストア • 既存データベースインスタンスへのリストアは OCIコンソール、API、CLIから可能 • バックアップデータを利⽤し、新規データベース インスタンスとしてプロビジョニングすることも可能 バックアップ/リストア
  11. Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates 14 • 同⼀リージョン内でのバックアップの保持

    • OCI Database with PostgreSQLの 「リージョン間バックアップ・コピー機能」 • 増分バックアップをサポートし リージョン間での通信量を抑制 • バックアップの保持期間は設定可能 (コピー先でのデフォルトは7⽇間) 災害対策構成: リージョンをまたいだバックアップのコピー 2. リージョン間での バックアップのコピー OCI Database with PostgreSQL オラクルが 管理する バケット OCI Database with PostgreSQL オラクルが 管理する バケット 3. リストア OCI リージョン1 (本番環境) OCI リージョン2 (DR) 1. ローカルでの バックアップ
  12. Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates 15 OCI Monitoringとの統合によるメトリクス監視

    • OCI Monitoringにより追加設定なしで以下のメトリクスを監視可能 • CPU使⽤率 • データベース接続数(コネクション数) • メモリ使⽤率 • ストレージ利⽤量(GB) • キャッシュヒット率 • デットロック数 • 書き込み/読み込みIOPS • 書き込み/読み込みレイテンシ • 書き込み/読み込みデータ量(KB) 監視
  13. 以下のExtensionをサポート • amcheck • dblink • pg_cron • pg_stat_statements •

    pg_repack • pg_squeeze • pgaudit • pgbuffercache • pglogical • pgrowlocks • pgstattuple • pgvector • postgis • postgres_fdw ⼀部の拡張機能は設定のセットである「構成」で有効にする 利⽤可能な拡張機能 Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates 16 • btree_gin • btree_gist • citext • cube • dict_int* • fuzzystrmatch • hstore • intarray • isn • lo • ltree • pg_trgm • pgcrypto • plpgsql • seg • tablefunc* • tcn • tsm_system_rows • tsm_system_time • unaccent* • uuid-ossp *: 全ての機能はサポートしておりません デフォルトで有効 「構成」での選択が必要
  14. 価格体系 - OCI Database with PostgreSQL Copyright © 2025, Oracle

    and/or its affiliates 17 動作環境としてのインフラの価格 PostgreSQLサービスの価格 コスト試算ツール: oracle.com/jp/cloud/postgresql/pricing/ 別途バックアップの格納先としてOCIのオブジェクト・ストレージの費⽤が必要 SKU カテゴリ 単価 (円) Metric 備考 B99060 OCI Database with PostgreSQL on X86 ¥15.19 1時間あたりのOCPU AMD または Intel B99062 OCI Database Optimized Storage ¥11.16 1か⽉あたりのGBストレージ容量 • ノードをまたいだ共有ストレージ • 複数ノード構成のクラスターでも1ノード分の費⽤ • 利⽤した分のみ課⾦ SKU カテゴリ 単価 (円) Metric 備考 B93113 OCPUs ¥3.875 1時間あたりのOCPU AMDシェイプの単価: • CPU: 2 – 64 OCPU (4 - 128 vCPU) • メモリ: 32 – 1024GB (OCPUあたり32 - 64 GB) B93114 Memory ¥0.2325 1時間あたりのGB B91962 Block volume performance Units ¥0.2635 1か⽉の1GBあたりの パフォーマンス単位(VPU) 75,000 IOPSから段階的に最⼤750,000 IOPS (300,000 IOPS以上は16 OCPU以上)をサポート
  15. Compute: 4 OCPU, 64GB RAM/Storage: 300GBでのシングルノード構成 課⾦カテゴリ 課⾦リソース 構成 概要

    ⽉額 Service OCPU 4 OCPU ¥15.19×4(OCPU) ×24(h) ×31(days) = ¥45,205 ¥45,205 Storage 300GB ¥11.16×300(GB) = ¥3,348 ¥3,348 IaaS Compute(OCPU/RAM) 4 OCPU, 64GB RAM ¥3.875×4(OCPU) ×24(h) ×31(days) = ¥11,532 ¥0.2325×64(GB) ×24(h) ×31(days) = ¥11,070 ¥22,602 Storage(VPU) 120VPU ¥31.62×300(GB) = ¥9,486 ¥9,486 バックアップ Object Storage 300GB※1 ¥3.9525 × 300(GB) = ¥1,186 ¥1,186 合計[⽉額] ¥81,809 コスト例 –開発・検証環境– (2025/3現在) Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates 18 ※1: 保持期間を1⽇とした⽇次バックアップを想定。 リクエスト数は50,000リクエストまで無償のため対象外。
  16. Compute: 8 OCPU, 128GB RAM/Storage: 1TBでのマルチノード(3ノード)構成 コスト例 –商⽤環境– (2025/3現在) Copyright

    © 2025, Oracle and/or its affiliates 19 ※1: 保持期間を1⽇とした⽇次バックアップを想定。 リクエスト数は50,000リクエストまで無償のため対象外。 → 共有ストレージのため、3ノード構成でもストレージは1ノード分ののみの課⾦ 課⾦カテゴリ 課⾦リソース 構成 概要 ⽉額 Service OCPU 8 OCPU ×3(Node) ¥15.19×8(OCPU) ×24(h) ×31(days) ×3(Node) = ¥271,233 ¥271,233 Storage 1TB(1000GB) ¥11.16×1000(GB) = ¥11,160 ¥11,160 IaaS Compute(OCPU/RAM) 8 OCPU, 128GB RAM ×3(Node) ¥3.875×8(OCPU) ×24(h) ×31(days) ×3(Node) = ¥69,192 ¥0.2325×128(GB) ×24(h) ×31(days) ×3(Node) = ¥66,424 ¥135,616 Storage(VPU) 120VPU ¥31.62×1000(GB) = ¥31,620 ¥31,620 バックアップ Object Storage 1000GB※1 ¥3.9525 × 1000(GB) = ¥3,952.5 ¥3,953 合計[⽉額] ¥453,582
  17. OCI Database with PostgreSQLもお試しいただけます 無料トライアルのお申し込みサイト • https://www.oracle.com/jp/cloud/free/ 無料トライアルについて • $300

    (約45,000円)のクレジットを無料取得できます • トライアル期間中はIaaSには優遇レートが適⽤されるため、 多様なサービスをお試しいただけます • 30⽇間有効、以降も商⽤環境として継続使⽤可能 • ⼀部のPaaS/IaaSはAlways Freeサービスとして 無期限に利⽤可能(サービスにより機能制限あり) 詳細や⼿順書はこちら • https://blogs.oracle.com/oracle4engineer/column_cloud_trial オラクルクラウド無償トライアル/無償枠(Free Tier/Always Free)のご案内 Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates 20