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入社半年で気づいた「技術が価値になる瞬間」

 入社半年で気づいた「技術が価値になる瞬間」

■ 発表者
技術本部 Eight Engineering Unit Product Devグループ
荒木 颯太

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October 07, 2025
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Transcript

  1. ⼊社後の開発体験のお話 - 概要 - 紙の名刺をEightで撮影し、名刺交換した後にデジタル名刺メールを 送信する機能 - 商談後のフォローアップ連絡で活⽤するとビジネス機会の最⼤化に 寄与できる! -

    ゴール - 名刺交換後にデジタル名刺メールを送信できる - ユーザー体験を損なうことなく機能が使える 名刺を撮影 データ化 キュー追加 メール送信 ここを実装したい!
  2. どう開発する? - まず考えられること - 名刺のデータ化完了に伴って、メール送信管理テーブルを作成 - メールを送信するAPIを作成 - メールの⽂⾯等を作成 これだけだと

    ユーザー体験を損なうことなく機能が使える とは⾔えない 名刺を撮影 データ化 キュー追加 メール送信 ここを実装したい!
  3. - 課題 - ⼤規模プロダクトだからこそのパフォーマンス問題 - ①データ化・名刺取り込みの時間的に送信制御できない - ②スレッド増加はコスト/バウンスレート悪化 - UXの観点

    - ③⼤量処理だと1⽇でメールを捌ききれない(深夜にメール送信は❌) - ④メールの送信に失敗したらどう対応する? ユーザー体験を意識した実装にするには 名刺を撮影 データ化 キュー追加 メール送信 ここを実装したい!
  4. - 課題 - ⼤規模プロダクトだからこそのパフォーマンス問題 - ①データ化・名刺取り込みの時間的に送信制御できない - ②スレッド増加はコスト/バウンスレート悪化 - UXの観点

    - ③⼤量処理すると1⽇でメールを捌ききれない(深夜にメール送信は❌) - ④メールの送信に失敗したらどう対応する? - 解決策 - ①⾮同期処理 + ECS Scheduled Tasks で送信時間を制御 - ②運⽤時にスレッド数を調整 - ③並列スレッド数を最適化して処理性能とコストのバランスを確保 - ④失敗時は数回リトライし、それ以上失敗する場合は運⽤でカバー ユーザー体験を意識した実装にするには
  5. - 学⽣時代の⾃分 - 最終的に動くことがゴール - パフォーマンス/コストへの意識の低さ - ユーザー体験の解像度が低い - 社会⼈での開発(現在)

    - ユーザーに正しく価値が届くかが基準 - ユーザー体験を意識した開発 - コスト・パフォーマンス・運⽤を考慮した設計/実装 「動くコード」→「価値を届けるコード」へという意識の転換 学び:社会⼈視点の⼤切さ
  6. - 学びのまとめ - ユーザー体験を意識した開発が重要 - 誰かの体験やビジネスに届いて初めて技術は価値になる - これからやっていきたいこと - ユーザー体験を意識したプロダクト開発をしっかり経験したい

    - ⾃分の強みであるAI・データ利活⽤をより活かしてさらなる プロダクトの⾶躍に貢献したい - Eightのデータ資産を活かし、開発とビジネスをつなぐ存在を⽬指す まとめ