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Claude Code と Gemini CLI で登壇資料を作ってみた
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schroneko
July 16, 2025
19
12k
Claude Code と Gemini CLI で登壇資料を作ってみた
2025 年 7 月 16 日に開催された「Claude Code派?Gemini CLI派? みんなで比較LT会!」登壇資料
https://connpass.com/event/360553/
schroneko
July 16, 2025
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Transcript
Claude Code と Gemini CLI で 登壇資料を作ってみた Claude Code派?Gemini CLI派?
みんなで比較LT会! 2025年7月16日 ぬこぬこ 1 / 19
今日話すこと 登壇資料の序盤の動き方 どうやってコンテキストに必要な情報を入れるか 実際どちらがオススメか 今日話さないこと Claude Code や Gemini CLI
の一般的な話 開発生産性について それぞれの Tips 1 / 19
先日のイベント登壇にて ネタツイが思ったより見てもらえた 重要なのは必要なリソースが何か特定して、必 要なタイミングで出せるようにすること 登壇は自分の勉強のためにやるのがオススメ 本日は私が登壇資料を作る際の叩き台(三合目 まで)の作り方についてお話しします 三合目から十合目までは人力(気合い) 1 /
19
必要な武器を揃える 自分でほぼ編集しないなら Manus: 全自動洗濯乾燥機 Genspark: 使ったことないけど同じ感じ そこそこ自分で手を入れたいなら Markdown でスライドを作れるツール Marp:
超シンプル Slidev: 開発者向け、Vue.js、リアタイ反映 コーディングエージェント Claude Code や Gemini CLI、Cursor など 画像の格納場所は? assets 配置あるいは gyazo / Zenn がオススメ 1 / 19
とりあえず試してみる 今回は Gemini CLI の公式ドキュメントをもとに作 ってもらいます。 1. Gemini CLI のリポジトリをクローン
2. docs ディレクトリを指定 3. コーディングエージェントに解析 4. それをもとに登壇資料を作成 Q. Markdown のないウェブページは? A. Firecrawl / Jina Reader で変換した Markdown ファイル resources ディレクトリの中で保管 では、次のページから Gemini CLI Ver / Claude Code Ver のそれぞれを載せていきます。右下のア イコンが目印です。 1 / 19
Gemini CLI とは? Gemini CLI は、ターミナルから直接 Gemini モデルの強力な機能を利用できるコマンドラインインターフ ェースです。 主要コンポーネント
CLI パッケージ ( packages/cli ): ユーザーが直接操作するフロントエンド。入力処理、表示、UIを担 当します。 Core パッケージ ( packages/core ): Gemini APIとの通信、ツールの管理・実行を行うバックエンド。 ツール ( packages/core/src/tools/ ): ファイルシステム操作、シェルコマンド実行、Web検索など、 モデルの能力を拡張するモジュール群。 1 / 19
基本的な動作フロー 1. ユーザーがプロンプトを入力 2. CLIがCoreにリクエストを送信 3. CoreがGemini APIにプロンプトを送信 4. Geminiモデルが応答(テキストまたはツール実行リクエスト)
5. (必要に応じて) Coreがツールを実行し、結果をモデルに返す 6. 最終的な応答がCLIに表示される 1 / 19
主な機能とコマンド Gemini CLIは、開発を加速させるための多彩な機能を提供します。 便利な機能 ファイル・ディレクトリ操作: @ コマンドでファイルやディレクトリの情報をプロンプトに含めること ができます。(例: @src/main.js このコードをレビューして
) シェルコマンド実行: ! コマンドで現在のシェルを直接実行できます。(例: !git status ) 設定ファイル: settings.json や GEMINI.md で、プロジェクトごとにAIの振る舞いや指示をカスタマ イズできます。 安全性: サンドボックス機能で安全なコマンド実行を、チェックポイント機能 ( /restore ) でファイル 変更の簡単な復元をサポートします。 1 / 19
主要なコマンド コマンド 説明 /help ヘルプ情報を表示します。 /tools 利用可能なツールの一覧を表示します。 /memory GEMINI.md から読み込まれたAIの記憶(指示)を管理します。
/theme CLIの見た目を変更します。 /restore ファイルの状態を以前のチェックポイントに戻します。 /quit CLIを終了します。 1 / 19
セットアップと認証 Gemini CLIを始めるのは簡単です。 インストール NPMを使ってグローバルにインストールするのが最も簡単です。 インストール後、 gemini コマンドで起動できます。 認証方法 初回起動時に、以下のいずれかの方法で認証設定が必要です。
1. Googleアカウントでログイン (Gemini Code Assist): Webブラウザ経由で認証します。 Workspaceユーザーなどは GOOGLE_CLOUD_PROJECT の設定が必要な場合があります。 npm install -g @google/gemini-cli 1 / 19
高度な設定と拡張 Gemini CLIは、プロジェクトのニーズに合わせて柔軟にカスタマイズできます。 GEMINI.md による指示 プロジェクトのルートやサブディレクトリに GEMINI.md ファイルを置くことで、コーディング規約や背景 情報など、AIへの指示を階層的に与えることができます。 /memory
show で現在読み込まれている指示の全体像を確認できます。 settings.json による設定 ~/.gemini/settings.json (グローバル) や プロジェクト/.gemini/settings.json (プロジェクト固有) で、ツールの有効/無効、テーマ、サンドボックスの挙動などを細かく設定できます。 1 / 19
拡張機能 (Extensions) .gemini/extensions ディレクトリに所定の形式で設定ファイル ( gemini-extension.json ) を置くこ とで、独自のツールセットや設定をモジュールとして管理・共有できます。 MCPサーバー
Model Context Protocol (MCP) サーバーを自前で構築・設定することで、独自のAPIやデータベースと連 携するカスタムツールをGemini CLIに統合できます。 1 / 19
Gemini CLIとは 主要機能 対話型AIチャット - Geminiモデルとの直接会話 豊富なツールシステム - ファイル操作、ウェブ 検索、シェルコマンド
メモリ管理 - セッション間でのコンテキスト永 続化 マルチ認証サポート - Google Login、API Keys、Vertex AI 拡張可能アーキテクチャ - MCPサーバーとカス タムツール アーキテクチャ CLI パッケージ コアパッケージ Gemini API ツールシステム MCP サーバー ファイルシステム シェルコマンド ウェブツール 1 / 19
認証方法とツールシステム 認証オプション Google Login (Gemini Code Assist) 個人向け無料ティア ワークスペース向けStandard/Enterprise Gemini
API Key Google AI Studio経由の直接APIアクセス Vertex AI Google Cloud APIキーまたはADC Cloud Shell Google Cloud Shell環境での自動認証 ツールシステム read_file - テキスト、画像、PDF読み取り write_file - ファイル作成・編集(diff付き) glob - パターンでファイル検索 replace - 精密なテキスト置換 run_shell_command - 安全制限付きシェル実 行 web_fetch - ウェブコンテンツ取得・処理 google_web_search - AI機能付きウェブ検索 1 / 19
コマンドシステムとメモリ管理 コマンドシステム /help - ヘルプ表示 /tools - 利用可能ツール一覧 /auth -
認証方法変更 /chat save/resume - 会話管理 /memory show/add - メモリ管理 @path/to/file - ファイル内容を含める @directory/ - ディレクトリ内容を含める !command - シェルコマンド実行 メモリとコンテキスト 階層的コンテキスト読み込み 1. グローバルコンテキスト ( ~/.gemini/GEMINI.md ) 2. プロジェクトルートと上位ディレクトリ 3. サブディレクトリのコンテキストファイル # プロジェクトコンテキスト このプロジェクトはNode.js アプリケーション... ## 重要ファイル - `src/index.js` - メインエントリーポイント - `config/settings.json` - 設定 @shared-context.md 1 / 19
セキュリティと設定 セキュリティ機能 サンドボックス化 macOS Seatbelt - 軽量OS レベルサンドボック ス Docker/Podman
- コンテナベース分離 カスタムプロファイル - プロジェクト固有設定 確認システム 破壊的操作にユーザー承認が必要 ファイル変更のdiffプレビュー MCPサーバーの信頼設定 シェルツールのコマンド制限 設定システム 設定レイヤー(優先順位) 1. デフォルト値 2. ユーザー設定 ( ~/.gemini/settings.json ) 3. プロジェクト設定 ( .gemini/settings.json ) 4. 環境変数(.env含む) 5. コマンドライン引数 { "coreTools": ["read_file", "write_file"], "excludeTools": ["run_shell_command"], "autoAccept": true, "sandbox": "docker", "checkpointing": true } 1 / 19
実用例と始め方 クイックスタート インストール 認証 チャット開始 プロジェクトコンテキスト読み込み 実用例 基本的なファイル操作 高度なワークフロー npm
install -g @google/gemini-cli gemini auth gemini @README.md @src/ # ファイルを読み込む @src/main.js # 関数を検索 このプロジェクトの非同期関数をすべて探して # ファイルを編集 メイン関数にエラーハンドリングを追加して # テスト実行と分析 !npm test 失敗したテストとその修正方法は? # 重要な発見を保存 /memory add このプロジェクトはstrict mode 有効のTypeScript 使 1 / 19
まとめ 登壇資料をコーディングエージェントで作るのはオススメ Gemini CLI の方が若干文章感があり、Claude Code の方は詰め込む感じ スライドから文字がはみ出るので、適宜プレビューしましょう(Slidev だと便利) こと資料作成においては、ぶっちゃけどちらもそんなに変わらん
登壇の敷居がさがって、みなさんが気軽に登壇する一助になれていたらうれしいです AI 系のイベントはたくさんあるよ! ダイジョウブ!コワクナイヨ! とりあえず次のイベントは登壇枠で申し込んでみよう! 注:この資料は本日 15:05 から作り始め、17:10 に完成した資料です 1 / 19
参考文献 https://github.com/google-gemini/gemini-cli https://github.com/anthropics/claude-code https://marp.app https://sli.dev https://www.firecrawl.dev https://jina.ai/reader/ 1 / 19