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スーパーマンに頼らない"分権型組織"で作る強い開発チーム

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March 03, 2026
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 スーパーマンに頼らない"分権型組織"で作る強い開発チーム

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ShoheiMitani

March 03, 2026
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Transcript

  1. 自己紹介 み た に し ょ う へ い 三谷

    昌平 @shohei1913 2020年 スマートバンク入社 2024年 Engineering Mananager 2025年 サーバーサイド部 部長 5人目社員として入社 決済 / 入金 / eKYC等のシステム開発を担当 2018年 Fablic入社 → 楽天吸収合併 2014年 クオリカ入社 ブーススタッフもやってます!
  2. 3

  3. 2024年にMission Team制度を導入 何が起きたか? • 2024年から長期固定されたチームへ • チームのナレッジを醸成する • リリース後も改善責任を中長期で担う PJ

    A PJ B PJ C サーバーサイド エンジニア モバイル エンジニア 他職種 PJ A PJ B PJ C サーバーサイド エンジニア モバイル エンジニア 他職種 PJ A PJ B PJ C サーバーサイド エンジニア モバイル エンジニア 他職種
  4. • ルールの周知漏れで作業品質がばらける ◦ 新しいメンバーがルールを知らない / 障害発生時の連絡先が漏れる • オーナーが不明確なことで障害対応が遅れる ◦ 「あの人が反応してるから大丈夫」と関与が弱まる

    • 前は問題なかった作業で障害が起きる ◦ 配信バッチ / 管理画面での操作でDB負荷が高まり、障害につながる 運用の「仕組み」不全 組織課題
  5. • SLOの設定と監視 / CIの高速化 サービスの品質の維持・向上 • AIを活用するための環境整備 将来必要となる技術領域への投資 • ブログ

    / 登壇 / スポンサー 技術発信と採用力強化 • 手順書の整備 / アサイン 保守運用業務の負担軽減 4つの課題領域を設定 コンセプト① 横断課題の“器”を作る
  6. 4つの課題領域の関連性と設置した委員会 コンセプト① 横断課題の“器”を作る Mission Team 新機能開発 品質委員会 チーム連携 最大化委員会 投資委員会

    広報委員会 機能開発でサービスが複雑になる サービスの品質の維持・向上 保守運用業務の負担軽減 生産性向上 採用
  7. • 委員長の意思決定は、部全体に影響を及ぼす ◦ 障害によるサービスの被害 ◦ 半年後の会社の生産性 • 意思決定するには様々な調整毎も必要 ◦ 委員会のメンバーの時間、工数

    • 意思決定を下し、その結果を見ることが、次の学びになる 意思決定の機会を増やすことで、成長する場を提供する コンセプト③ 人材育成
  8. • メルカリ / Nstock / ユーザベース / ギフティ / etc...

    • 運営スタイルには各社違いがある ◦ 自由に設立・参加できるかどうか ◦ レポートラインが整備されているかどうか • スマートバンクは委員会とメンバーをトップダウンで決定 委員会 / ギルドなどの名前で一般的に取り入れられているプラクティス 他社事例
  9. • 長らくDBはPrimary 1つで運用 • Primaryへの負荷で障害に... • スロークエリの改善 • リードレプリカの導入を決定 ◦

    170以上のAPIの対応を完了 DB負荷による障害の根本対応 委員会が生み出した成果
  10. • 10分以上かかるCIの改善 ◦ テストの分割や最適化も実施 • Self Hosted Runner用のPCを購入 • CI実行時間は半分

    • GHAの運用費も1/3に削減 Github Self Hosted RunnerによるCI高速化 委員会が生み出した成果
  11. • 新しい技術を試したい人の背中を押す ◦ Self Hosted Runner ◦ Cloudflare ◦ AI

    Agent • 「いいじゃん」「面白そう」「やってみようよ」 委員会の活動が個人のスキルやキャリアを伸ばすことに繋がって欲しい 続けて楽しい環境を作る
  12. • 課題解決を自主性の高さに任せすぎない ◦ 視座や視点、オーナシップがめっちゃ高いスーパーマンもいる ◦ 一方、「やりたいけどやっていいのか分からない」と待ってる人もいる ◦ 自主的にやりたいこと = 組織が必要としていることばかりではない

    • 全員の力を合わせるには強制力という "仕掛け"が絶対に必要 ◦ 責任を持ってもらいつつ、クリエイティビティが発揮されるような環境を作ること が大事 委員会という "強制的な遊び場 " から多くのものが生まれた EMとしての学び
  13. • 委員会は銀の弾丸ではない • Mission Teamの佳境タイミングでは動きが遅くなる ◦ 他のメンバーによるサポートで対応したり ◦ Mission Teamのリリーススケジュールに合わせた計画が求められる

    • 委員長には変数が多いProject Managementが求められる • 課題によっては委員会とば別の常設組織を作る方が良い MTと委員会のタスク調整は引き続き難しさがある EMとしての学び