Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
1年で1台->100台まで増やした話
Search
Masakazu Ishibashi
September 24, 2014
15
17k
1年で1台->100台まで増やした話
Masakazu Ishibashi
September 24, 2014
Tweet
Share
More Decks by Masakazu Ishibashi
See All by Masakazu Ishibashi
Gunosy.go #2 "crypto"
studiomaestro
3
140
Featured
See All Featured
[Rails World 2023 - Day 1 Closing Keynote] - The Magic of Rails
eileencodes
32
1.8k
Fantastic passwords and where to find them - at NoRuKo
philnash
50
2.9k
The Pragmatic Product Professional
lauravandoore
31
6.3k
How STYLIGHT went responsive
nonsquared
95
5.2k
Teambox: Starting and Learning
jrom
133
8.8k
Art, The Web, and Tiny UX
lynnandtonic
297
20k
No one is an island. Learnings from fostering a developers community.
thoeni
19
3k
Design and Strategy: How to Deal with People Who Don’t "Get" Design
morganepeng
126
18k
Producing Creativity
orderedlist
PRO
341
39k
The Invisible Side of Design
smashingmag
297
50k
Docker and Python
trallard
40
3.1k
Thoughts on Productivity
jonyablonski
67
4.3k
Transcript
1年年で1台-‐‑‒>100台まで増やした話 或いは各フェーズでの苦労について 株式会社Gunosy CTO ⽯石橋雅和 2014 年年 9 ⽉月
©Gunosy Inc. こんにちは、Gunosyです 2
©Gunosy Inc. 16 突然ですが
©Gunosy Inc. Gunosyシステム構成(2012.11) 4
©Gunosy Inc. Gunosyシステム構成(2012.12) 5
©Gunosy Inc. Gunosyシステム構成(2013.11) 6
©Gunosy Inc. 本⽇日の内容 過去のシステム構成を振り返りつつ、各フェーズで苦労した ポイントなどをシェアさせていただきます 7
©Gunosy Inc. ぐの史〜~ 2012/11-‐‑‒2012/12 (1台 -‐‑‒> 10台) l 法⼈人化、AWSへの移設 – 最低限の冗⻑⾧長化、メール送信 2013/01-‐‑‒2013/04(10台
-‐‑‒> 25台) l iPhone版リリース – 負荷の中⼼心がメール送信からAPIエンドポイントへ 2013/05-‐‑‒2013/08(25台 -‐‑‒> 70台) l ユーザ増加、⼣夕刊リリース – 時間内にバッチ処理理を終わらせるチューニングに奔⾛走 8
©Gunosy Inc. ぐの史〜~(続き) 2013/09-‐‑‒12 (70台 -‐‑‒> 100台) l ユーザアクション、コメントシステム導⼊入 – ⼀一気に書き込みにあふれたアプリへ
l GunosyAds – 広告基盤 l データ分析基盤の強化 – Redshift導⼊入へ 2014/01-‐‑‒ l 割と構成は安定 – SNS MobilePush⽤用テンポラリサーバが多数 9
©Gunosy Inc. 2012/11-‐‑‒2012/12 (1台 -‐‑‒> 10台) 個⼈人運⽤用時代 l さくらVPSで運⽤用 l ⼀一台ぜんぶ⼊入り l Apache
l Rails l MySQL l テスト機兼バック アップサーバは存 在した 10 原初Gunosyは⼀一台だった
©Gunosy Inc. 2012/11-‐‑‒2012/12 (1台 -‐‑‒> 10台) l シンプルかつ⼤大胆な構成 l AWS移設を機に少しずつちゃ んとした構成に 11
原初Gunosyは⼀一台だった
©Gunosy Inc. 2012/11-‐‑‒2012/12 (1台 -‐‑‒> 10台) l 2012年年末にAWSに移⾏行行 l アプリがバランサ下で 動くか検証しつつまずは Web⼀一台、バッチ⼀一台
の構成 l RDSは最初からMultiA Zを採⽤用 12 AWS移⾏行行時(移⾏行行初⽇日)
©Gunosy Inc. 2012/11-‐‑‒2012/12 (1台 -‐‑‒> 10台) l 程なくアプリのセッシ ョン関連が確認できたの で安⼼心のELB導⼊入 l AvailabilityZone複数
利利⽤用(但し各ゾーンWe bサーバは2台のギリ ギリ) l バッチ以外は⼀一旦⽚片ゾ ーン落落ちてもどうにかな る構成に 13 AWS移⾏行行時(移⾏行行3⽇日後)
©Gunosy Inc. 2012/11-‐‑‒2012/12 (1台 -‐‑‒> 10台) まずはAWS移⾏行行とシンプルな障害耐性を実装した l DBの複数ゾーン構成、Webのロードバランサ導⼊入 l 簡単な設定で複数AZに跨り、かつスナップショットが 楽に取れるRDSは初期の運⽤用の不不安を低減した
当時負荷が⾼高いのはメール送信だった l メールで⾒見見るユーザ >>> Webで⾒見見るユーザ – ⼀一番よく呼ばれたパスはメールからのリダイレクタ l メールからのリダイレクタ呼び出しを凌凌げばよく、か つメールは徐々に届くのであまり問題が無かった 14
©Gunosy Inc. 2013/01-‐‑‒2013/04(10台 -‐‑‒> 25台) l アプリが安定してきた のでログ収集周りを整理理 l MongoDBのcapped にとりあえずデータを流流 し込み、永続はS3に⼀一任
l ついでにバッチプロセ ス関連も複数ノード構成に 15 AWS移⾏行行時(移⾏行行2週後)
©Gunosy Inc. 2013/01-‐‑‒2013/04(10台 -‐‑‒> 25台) l 半静的なページ呼び出 しが増えてきたのを考慮し てRedis導⼊入 l レンダリングしたhtml のキャッシュならびにマ
イニュース表⽰示時のRD S読み込みを避ける⽤用途 l 割と現状と差のない構成 16 AWS移⾏行行時(移⾏行行3週後)
©Gunosy Inc. 2013/01-‐‑‒2013/04(10台 -‐‑‒> 25台) l 2013/01/29リリース l リリース後2週間でメ ール経路路ユーザ数超え l ユーザとの接点が⼀一気 に変化
17 iPhoneリリース
©Gunosy Inc. 2013/01-‐‑‒2013/04(10台 -‐‑‒> 25台) l 負荷の中⼼心がメール -‐‑‒> APIエンドポイントに変化 l 8時丁度度にユーザが押し寄せる l 読まれる記事数も多い
l 15分ぐらいずっと重い 18 iPhoneリリース、で露露呈した問題
©Gunosy Inc. 2013/01-‐‑‒2013/04(10台 -‐‑‒> 25台) l RDS(MySQL)のCPU使⽤用率率率が上昇していた l 各ユーザ向けのデータはRedisでキャッシュしているのに何故? l 三⽇日三晩悩んだ末、認証時のユーザ取得でMySQLのインデクスが 効いてないことが発覚 l SHOW
PROCESSLISTだいじ 19 iPhoneリリース、で露露呈した問題
©Gunosy Inc. 2013/01-‐‑‒2013/04(10台 -‐‑‒> 25台) l 処理理がアレだとWebノード数を増やしても基本解決しない l どこがどう重たいのか正しく観察しよう 20 iPhoneリリース、で得た教訓
©Gunosy Inc. 2013/01-‐‑‒2013/04(10台 -‐‑‒> 25台) アプリをリリースして l ユーザ増加ペースが圧倒的に上がった l 事前にログ処理理経路路、キャッシュ保持⼿手段等準備でき ていたのでチューニングに専念念できた 負荷の中⼼心がメールでは無くなった
l 8時丁度度のスパイクからの数分のAPI呼び出しを捌く l 登録ペースが増えたのでSNS巡回の部分もボトルネッ クになりがちだった 21
©Gunosy Inc. 2013/05-‐‑‒2013/08(25台 -‐‑‒> 70台) l 10~∼70万ユーザ程度度 l ユーザ増加ペースがさら に上昇して如何に最初のマ イニュースを効率率率的に届け るかが課題に
l ⼣夕刊ローンチで推薦実⾏行行 時間の⼤大幅短縮が必要になる 22 ユーザ数増加、⼣夕刊ローンチ
©Gunosy Inc. 2013/05-‐‑‒2013/08(25台 -‐‑‒> 70台) l ユーザ増加に伴いパー ソナライズ関連のバッチ ノードが増加 l ELB以下のアプリ層も 順調に増加
l ⼀一部静的コンテンツ配信 にCloudFrontを採⽤用 l マイニュース⽤用RDSを分 離離 23 ユーザ数増加、⼣夕刊ローンチ
©Gunosy Inc. 2013/05-‐‑‒2013/08(25台 -‐‑‒> 70台) ユーザ登録ペースが上がって l 初期処理理(SNSアカウントからの興味推定)のデータ 取得部分が明らかにボトルネックに l 並列列処理理可能だが増やしすぎるとRateLimitらしきも ので弾かれる
l エラー内容から⼈人間の操作で台数を増減する謎のノウ ハウが流流⾏行行 ⼣夕刊がリリースされて l 従来1⽇日1回だった推薦処理理が2回になった l 3~∼4時間ぐらいかけて⾏行行っていた推薦を1時間以内で終 えるようにした(60分ルール) l こちらはプロファイラをつかって重たい部分を⽚片っ端 から外す地道な仕事 24
©Gunosy Inc. 2013/05-‐‑‒2013/08(25台 -‐‑‒> 70台) 分析タスクの複雑化 l MongoDBのM/R等使ってやっていた集計処理理が徐々 に重たくなってくる l S3からログを落落としてきて解析するケースが増加 l 分析に使う試験ノード
朝刊⼣夕刊(現マイニュース)⽤用RDSを分離離 l レコード数及び物理理サイズが⼤大きくなってきたため、 メンテナンス等考慮し7⽇日分だけローテーションするこ とにしてアーカイブ⽤用にRDSを分離離 l 当時で7⽇日以前の記事へのアクセスは0.1%未満 l 本体DBを軽くすることでスナップショット等軽くなった 25
©Gunosy Inc. 2013/09-‐‑‒2013/12(25台 -‐‑‒> 70台) l アクション要素が増え RDSを増設 l Adsローンチにて同様 の構成が増える l 100台構成を突破
26 V3リリース、Adsローンチ
©Gunosy Inc. 2013/09-‐‑‒2013/12(70台 -‐‑‒> 100台) Redshiftの導⼊入 l MongoDBのM/R等使ってやっていた集計処理理が徐々 に重たくなってくる l S3からログを落落としてきて解析するケースが増加 l 分析の⼿手法も多彩になってきたためRedshiftを導⼊入
GunosyAdsのローンチ l ELB/App/Redis/Fluentd/S3/Redshift/Batch l Gunosy側とほぼ同様の構成 l IOがより激しいためfluent/redisについてはゾーン別 に⽴立立てており互いにセカンダリの構成になった 27
©Gunosy Inc. 2014/01-‐‑‒(100台 -‐‑‒> 1XX台) l 100万〜~ユーザ l トピック/コンテンツキャ ッシュの採⽤用により CloudFrontがより活⽤用 l APNS/GCMプッシュを端
末に向けて打つようになり MobilePush呼び出し⽤用の ⼀一時サーバが増加 28 V4リリース、MobilePush
©Gunosy Inc. Recap l いまのとこと構成要素はそんなに変わらずに対処できた l 早めにアーキテクチャを決められたので増やしたいと こを増やす、チューニングする等に専念念できた l ボリューム増加に対処するパターンを決めるまでが鍵 l Gunosy/Adsともに届けるコンテンツ種類が豊富にな っていき、ユーザも増え続ける
l 必要に応じて構成は変更更し続けるし、変えてくのもと ても楽しい仕事だよ 29
©Gunosy Inc. おわりに ⼀一年年でダイナミックに構成が変わっていくGunosyは、これ からも構成を(たぶん)変え続けます。 興味があるエンジニアの皆様、お⼒力力をお貸し下さい。 30
©Gunosy Inc. 16 Thank you
©Gunosy Inc. 16 Q&A