CDKとLambda Aliasで実現する、SQS+Lambdaの、安全なリリース手法

CDKとLambda Aliasで実現する、 SQS+Lambdaの、安全なリリース手法 2024年09月25日江口純矢 JAWS-UG CDK支部 #16 ~CDK
Conference 2024 Extra~

2 経歴 2021年、コドモンにエンジニアとして新卒で入社し請求関連のプロダクトを作成するチームに所属。その後、プッシュ通知の基盤を新しく作り直すプロジェクトを経て、SREにジョイン。最近ハマっていること早起きしてサウナに行った後、ハッピーアワーで昼飲み。自己紹介江口純矢
えぐちすみや X:@egusumi1219

3 Mission

4 すべての先生に子どもと向き合う時間と心のゆとりをこんなプロダクトを開発していますメインプロダクトは、保育・教育施設向けWebアプリケーション。保護者と施設のやり取りを支えるモバイルアプリケーションや、施設職員向けモバイル版アプリケーション、外部サービスと連携するAPIなども開発しています。

5 導入施設数推移（ICT） 2021年4月 8,000 2020年4月 5,200 2019年4月 3,000 2018年4月 1,500
2017年4月 500 2016年4月 120 全国導入数 19,000 施設 2022年2月 11,000 17,000 2024年1月（2024年7月時点） 14,000 2023年4月

6 今日話すこと LambdaのVersionとAliasとは？ CDKで使う場合実際どのようにして使っていたか 1 2 3

7 3 今日話すこと LambdaのVersionとAliasとは？ CDKで使う場合実際どのようにして使っていたか 1 2

8 Lambdaの状態を固定化するための機能

9 CONFIDENTIAL - © 2022 CoDMON Inc. 9 LambdaのVersionとは？　
1. LambdaのVersionとAliasとは？ Lambdaの変更履歴

1. LambdaのVersionとAliasとは？ Lambdaの変更履歴任意のタイミングで現在のVersionを発行 v1

1. LambdaのVersionとAliasとは？ Lambdaの変更履歴 v1 任意のタイミングで現在のVersionを発行

1. LambdaのVersionとAliasとは？ Lambdaの変更履歴 v1

13 CONFIDENTIAL - © 2022 CoDMON Inc. 13 1. LambdaのVersionとAliasとは？
Lambdaの変更履歴 v1 v2 任意のタイミングで現在のVersionを発行 LambdaのVersionとは？　

14 CONFIDENTIAL - © 2022 CoDMON Inc. 14 Lambdaの変更履歴 v1
v2 任意のタイミングで現在のVersionを発行 1. LambdaのVersionとAliasとは？ LambdaのAliasとは？　

15 CONFIDENTIAL - © 2022 CoDMON Inc. 15 Lambdaの変更履歴 v1
v2 任意のタイミングで現在のVersionを発行任意のタイミングで Aliasを発行 public 1. LambdaのVersionとAliasとは？ LambdaのAliasとは？　

Lambdaの変更履歴 v1 v2 任意のタイミングで現在のVersionを発行 LambdaのAliasとは？　任意のタイミングで Aliasを発行 public SQS 他AWSリソースは Aliasを指定して参照可能 SQSのトリガーに、 Aliasの指定が可能

Lambdaの変更履歴 v1 v2 任意のタイミングで現在のVersionを発行 LambdaのAliasとは？　任意のタイミングで Aliasを発行 public SQS 他AWSリソースは Aliasを指定して参照可能 90% 10% 二つのVersionに対して加重設定が可能

Lambdaの変更履歴 v1 v2 任意のタイミングで現在のVersionを発行 LambdaのAliasとは？　任意のタイミングで Aliasを発行 public SQS 他AWSリソースは Aliasを指定して参照可能 90% 10% 二つのVersionに対して加重設定が可能 SQSのトリガーとなるLambdaの段階的なリリースができそう

20 CONFIDENTIAL - © 2022 CoDMON Inc. 20 2. CDKで使う場合
Lambdaの変更履歴 v1 v2 1.Versionの発行それぞれ、CDKではどのように記述する？　 2-a. Aliasの発行 2-b. Aliasの加重設定 public SQS 3.他リソースにAliasを参照させる 90% 10%

Lambdaの変更履歴 1.Versionの発行それぞれ、CDKではどのように記述する？　 2-a. Aliasの発行 2-b. Aliasの加重設定 public SQS 3.他リソースにAliasを参照させる 10% 90%

Lambdaの変更履歴 1.Versionの発行 Versionの発行　 90% 10% 2-a. Aliasの発行 2-b. Aliasの加重設定 3.他リソースにAliasを参照させる public SQS v1

1.Versionの発行 Versionの発行　 2-a. Aliasの発行 2-b. Aliasの加重設定 public SQS 3.他リソースにAliasを参照させる 90% 10% v1 Lambdaの変更履歴

24 CONFIDENTIAL - © 2022 CoDMON Inc. 24 90% 10%
2. CDKで使う場合 1.Versionの発行 Versionの発行　 public SQS 2-a. Aliasの発行 2-b. Aliasの加重設定 3.他リソースにAliasを参照させる v1 Lambdaの変更履歴 v2

1.Versionの発行 Aliasの発行　 SQS 3.他リソースにAliasを参照させる Lambdaの変更履歴 v1 v2 2-a. Aliasの発行 2-b. Aliasの加重設定 public

1.Versionの発行 Aliasの加重設定　 SQS 3.他リソースにAliasを参照させる v1 Lambdaの変更履歴 v2 2-a. Aliasの発行 2-b. Aliasの加重設定 public 90% 10%

1.Versionの発行 Aliasの加重設定　 SQS v1 Lambdaの変更履歴 v2 2-a. Aliasの発行 2-b. Aliasの加重設定 public 90% 10% 3.他リソースにAliasを参照させる

29 CONFIDENTIAL - © 2022 CoDMON Inc. 29 3. 実際どのようにして使っていたか
EC2 バッチ実行サーバー SQS Lambda ECS Fargate プッシュ通知サービス自社で使用していたPush通知基盤の構成 APNs FCM

EC2 バッチ実行サーバー SQS Lambda ECS Fargate プッシュ通知サービス自社で使用していたPush通知基盤の構成 APNs FCM 通知メッセージ、宛先を SQSに送信

EC2 バッチ実行サーバー SQS Lambda ECS Fargate プッシュ通知サービス自社で使用していたPush通知基盤の構成 APNs FCM LambdaがSQSからメッセージを刈り取る

EC2 バッチ実行サーバー SQS Lambda ECS Fargate プッシュ通知サービス自社で使用していたPush通知基盤の構成 APNs FCM プッシュ通知サービスの APIにリクエストを送信

EC2 バッチ実行サーバー SQS Lambda ECS Fargate プッシュ通知サービス自社で使用していたPush通知基盤の構成 APNs FCM iOS端末への通知は APNsへリクエスト

EC2 バッチ実行サーバー SQS Lambda ECS Fargate プッシュ通知サービス自社で使用していたPush通知基盤の構成 APNs FCM iOS端末への通知は APNsへリクエスト Android端末への通知は FCMへリクエスト

EC2 バッチ実行サーバー SQS Lambda ECS Fargate プッシュ通知サービス Legacy API このままではFCMへのリクエストが送れなくなる　 APNs FCM

移行後はOSSからFCMへリクエストさせない構成に移行前移行後 EC2 バッチ実行サーバー SQS Lambda ECS Fargate プッシュ通知サービス Legacy API APNs FCM EC2 バッチ実行サーバー SQS Lambda ECS Fargate プッシュ通知サービス APNs FCM Legacy API New API

移行後はOSSからFCMへリクエストさせない構成に移行前移行後 EC2 バッチ実行サーバー SQS Lambda ECS Fargate プッシュ通知サービス Legacy API APNs FCM EC2 バッチ実行サーバー SQS Lambda ECS Fargate プッシュ通知サービス APNs FCM Legacy API 安全に移行したい New API

38 移行前移行後段階移行期間 EC2 バッチ実行サーバー SQS Lambda ECS Fargate
プッシュ通知サービス Legacy API APNs FCM EC2 バッチ実行サーバー SQS Lambda ECS Fargate プッシュ通知サービス APNs FCM Legacy API New API

プッシュ通知サービス Legacy API APNs FCM EC2 バッチ実行サーバー SQS Lambda ECS Fargate プッシュ通知サービス APNs FCM Legacy API EC2 バッチ実行サーバー SQS Lambda ECS Fargate プッシュ通知サービス Legacy API APNs FCM Lambda New API New API

プッシュ通知サービス Legacy API APNs FCM EC2 バッチ実行サーバー SQS Lambda ECS Fargate プッシュ通知サービス APNs FCM Legacy API EC2 バッチ実行サーバー SQS Lambda ECS Fargate プッシュ通知サービス Legacy API APNs FCM Lambda Alias OLD NEW AliasとVersionを使用して実現 New API New API

最新Versionの比重を0%に設定段階移行期間 EC2 バッチ実行サーバー SQS Lambda ECS Fargate プッシュ通知サービス Legacy API APNs FCM Alias OLD NEW Lambda

最新Versionの比重を10%に設定段階移行期間 EC2 バッチ実行サーバー SQS Lambda ECS Fargate プッシュ通知サービス Legacy API APNs FCM Alias OLD NEW Lambda New API

段階移行期間 EC2 バッチ実行サーバー SQS Lambda ECS Fargate プッシュ通知サービス Legacy API APNs FCM Alias OLD NEW 最新Versionの比重を50%に設定 Lambda New API

段階移行期間 EC2 バッチ実行サーバー SQS Lambda ECS Fargate プッシュ通知サービス APNs FCM Alias OLD NEW 最新Versionの比重を100%に設定 Lambda New API

不要になったAliasやVersionを削除段階移行期間 EC2 バッチ実行サーバー SQS ECS Fargate プッシュ通知サービス APNs FCM Lambda New API

不要になったAliasやVersionを削除段階移行期間 EC2 バッチ実行サーバー SQS ECS Fargate プッシュ通知サービス APNs FCM 無事安全に移行することができました Lambda New API

47 Versionの発行に関する注意点

48 CONFIDENTIAL - © 2022 CoDMON Inc. 48 Versionの発行に関する注意点 Versionの発行
Versionを発行する度に、CDKにコードが残ってしまう　 2-a. Aliasの発行 2-b. Aliasの加重設定 public SQS 3.他リソースにAliasを参照させる 10% 90% v1 Lambdaの変更履歴

49 CONFIDENTIAL - © 2022 CoDMON Inc. 49 Versionの発行 public
SQS 2-a. Aliasの発行 2-b. Aliasの加重設定 3.他リソースにAliasを参照させる v1 10% 90% Lambdaの変更履歴 v2 Versionの発行に関する注意点 Versionを発行する度に、CDKにコードが残ってしまう　

SQS 2-a. Aliasの発行 2-b. Aliasの加重設定 3.他リソースにAliasを参照させる v1 10% 90% Lambdaの変更履歴 v2 Versionの発行に関する注意点 Versionを発行する度に、CDKにコードが残ってしまう　毎回バージョンを発行すると煩雑になる

SQS 2-a. Aliasの発行 2-b. Aliasの加重設定 3.他リソースにAliasを参照させる v1 10% 90% Lambdaの変更履歴 v2 Versionの発行に関する注意点 Versionを発行する度に、CDKにコードが残ってしまう　毎回バージョンを発行すると煩雑になる →普段のリリースで使用するのには向いていない

SQS 2-a. Aliasの発行 2-b. Aliasの加重設定 3.他リソースにAliasを参照させる v1 10% 90% Lambdaの変更履歴 v2 Versionの発行に関する注意点 VersionとAliasが有用な場面　毎回バージョンを発行すると煩雑になるため、普段のリリースで使用するのには向いていない

SQS 2-a. Aliasの発行 2-b. Aliasの加重設定 3.他リソースにAliasを参照させる v1 10% 90% Lambdaの変更履歴 v2 Versionの発行に関する注意点 VersionとAliasが有用な場面　毎回バージョンを発行すると煩雑になるため、普段のリリースで使用するのには向いていないバージョンを多数発行しない、特定のタイミングのリリースに有用

54 まとめ

55 CONFIDENTIAL - © 2022 CoDMON Inc. 55 まとめ •
VersionとAliasを使えば、SQS + Lambdaでも安全にリリースできる • Versionはたくさん作ると管理が煩雑になるため、この手法は特定の大きめのリリースに有用

56 最後に

57 コドモン採用ページ開発ブログコドモンでは一緒に働きたい仲間を募集しています！

58 ご清聴ありがとうございました！

CDKとLambda Aliasで実現する、SQS+Lambdaの、安全なリリース手法

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