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ガバメント AI 源内を地方自治体は活用できるのか可能性と課題、期待について
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takeda_h
August 07, 2026
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ガバメント AI 源内を地方自治体は活用できるのか 可能性と課題、期待について
takeda_h
August 07, 2026
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Transcript
ガバメント AI 源内を地方自治体は活用できるのか 可能性と課題、期待について 2026/08/07 Gov-JAWS#8 JAWS-UG AI/ML支部コラボ 源内ハンズオン勉強会 幕間
LT
源内ハンズオン勉強会デプロイ待ち幕間 LT です! ⚫ 源内(genai-web)の CDK デプロイはちょっと時間がかかります ⚫ この時間を利用して、Gov-JAWS 的なネタとして、源内を地方自治体で活用できるのか、
その可能性と課題、今後の期待などを LT したいと思います ⚫ LT なので 5 分のコンテンツを作りました ⚫ もしデプロイが長引くようなら気合いで引き延ばします笑
自己紹介 仕事など ⚫ 北海道の某地方自治体の職員 ⚫ 庁内ネットワーク、セキュリティ、標準化・ガバメントクラウド対応 ⚫ Gov-JAWS 協力メンバー 趣味・得意分野
⚫ ネットワーク、Linux(逸般の誤家庭勢)、閉域ネットワークでの AWS 対応 資格など ⚫ AWS Certified Solutions Architect – Associate ⚫ AWS Certified Solutions Architect – Professional ⚫ AWS Certified Advanced Networking – Specialty ⚫ IPA 情報処理安全確保支援士試験 ⚫ IPA ネットワークスペシャリスト 3
地方自治体から見た源内
ガバメント AI 源内とは ⚫ 源内はデジタル庁が構築・運用する生成 AI 利用環境 ⚫ 源内は大きく分けて 2
つからなるシステム構成 ⚫ 源内 Web(genai-web)…ユーザーのフロントとなる Web アプリケーション ⚫ 行政実務用 AI アプリ(genai-ai-api)…源内 Web から 呼び出される生成 AI を活用したマイクロサービス ガバメントAI「源内」より https://www.digital.go.jp/policies /genai
地方自治体から見た源内 - 源内の活用に対する期待 ⚫ 源内は行政実務用 AI アプリを拡張でき、ユーザーの権限管理の機能を備えているので、 乱立しがちな AI アプリ環境に対して行政機関として
IT ガバナンスを効かせることが できる設計 ⚫ 国の機関に限らず、地方自治体においても生成 AI のガバナンス確保が期待できる https://github.com/digital-go-jp/genai-web/blob/main/docs/アーキテクチャ.md
地方自治体から見た源内 - 今のところ国の機関での利用が中心 ⚫ 源内はデジタル庁が全府省庁の職員 18 万人の利用に向けて大規模実証中のプロジェクト ⚫ 現時点では地方自治体に向けて直接展開する予定はなし ⚫
ただし今回の令和 8 年熊本地震の被災自治体等へ向けて 3 週間程度の緊急提供が行われ ている [^1] [^1]: 熊本地震の被災自治体等へ、ガバメントAI 源内を緊急提供します https://www.digital.go.jp /news /cb912b3b-49c9-4a02-aa46-4056b96c1d4f
地方自治体が源内を活用する場合の 前提となるネットワーク環境とは
前提としての地方自治体のネットワーク構成 - 三層分離のセキュリティ対策 ⚫ 地方自治体のネットワークは、三層分離のセキュリティ対策を行なっている ⚫ インターネットに接続できる 1. インターネット接続系 ⚫
インターネットから分離した閉域ネットワークで国や地方自治体間を結ぶ総合行政ネット ワーク(LGWAN)のみに接続される 2. LGWAN 接続系 ⚫ LGWAN 接続系とも隔離した閉域ネットワークでマイナンバーを扱う 3. マイナンバー利用 事務系(多くの住民情報を扱うシステムはここにある)の三層にネットワークを分離 「地方公共団体セキュリティポリシーに関するガイドラインの改訂方針」 (令和 6 年 4 月総務省)より
ガバメントクラウドとは? - ガバメントクラウドと三層分離 ⚫ ガバメントクラウドはデジタル庁が整備する政府共通のクラウド利用環境 ⚫ 5 つのクラウドサービスプロバイダーがガバメントクラウドに採用(以降、この資料では AWS を対象とします)
⚫ 地方自治体は主にガバメントクラウド上にマイナンバー利用事務系の閉域ネットワークを 構築し、基幹システムを運用している ⚫ ガバメントクラウドは基幹システム以外の用途にも活用が期待されており、インターネッ ト接続系として環境を払い出すことも可能
ガバメントクラウドにおける三層分離の構成イメージ デジタル庁「ガバメントクラウド推奨構成(AWS 編)」より引用
閑話休題〜三層分離をぶっ壊す? ⚫ 一部の地方自治体は三層分離のセキュリティ対策を見直し、ゼロトラストセキュリティの 導入に舵を切っているところも ⚫ 本日 Gov-JAWS 側に三層分離の見直し(三層分離をぶっ壊す?)に知見があるメンバー がいるので、詳しいことはまた別の機会に・・・
地方自治体が源内を活用するには 見えてくるいくつかの課題
地方自治体が源内を活用するには - オープンソースとして利用する ⚫ 源内は国の機関に向けて展開されている一方で、 オープンソースソフトウェアとしてソースコー ドが一般公開されている ⚫ ソースコードには AWS
のクラウドインフラを構 築する IaC(AWS CDK)も含まれているので、 比較的容易に AWS 環境へのデプロイが可能 ⚫ 地方自治体が源内を使うとしたら、オープン ソースを自らデプロイすることができる https://github.com/digital-go-jp/genai-web/blob/main/docs/アーキテクチャ.md
地方自治体の源内デプロイ環境としてのガバメントクラウド ⚫ 地方自治体が AWS を使う場合、ガバメントクラウドが選択肢の一つ ⚫ 源内 Web のフロントには CloudFront
が使われており、また閉域ネットワークで使うオ プションは用意されていないので、デプロイ先はインターネット環境に限られる ⚫ 各自治体が構築済みのガバメントクラウド環境は主に閉域ネットワークのマイナンバー利 用事務系であるため、既存環境にはそのまま源内をデプロイできない 地方自治体がガバメントクラウドに源内をデプロイする方法は、既存環境とは別に新たに インターネット接続環境を払い出して構築するしかない
地方自治体が源内を活用する場合の課題 ⚫ 源内はインターネット接続系での利用が前提 ⚫ しかし各地方自治体の職員が普段利用する環境は主に LGWAN 接続系やマイナン バー利用事務系という閉域ネットワークにあり、業務データをインターネット接 続系へ持ち出せないことから、源内を活用できる業務は限られてしまう ⚫
地方自治体にとって、生成 AI を使って一番解決したい課題は LGWAN 接続系や マイナンバー利用事務系の業務のなかにある ⚫ 源内のような生成 AI 利用環境をこれらの業務で使いたい需要は強い
源内を地方自治体の閉域ネットワークで使いたい!
そもそも閉域ネットワークで生成 AI を利用できる?できます、Bedrock なら ⚫ AWS の生成 AI プラットフォームである Amazon
Bedrock は、インターフェース VPC エ ンドポイントに対応(閉域 VPC から利用できる) ⚫ Bedrock は政府情報システムのためのセキュリティ評価制度(ISMAP)で安全性の評価を 受けたクラウドサービスとして利用可能 ⚫ 入力がモデルの学習に利用されない、推論を国内リージョンに限定できるなど、地方自治 体のコンプライアンス要件に対応できる ガバメントクラウドに地方自治体が構築した閉域ネットワークの AWS 環境で生成 AI を 使うなら、Bedrock を使うのが効率的
では Bedrock を使う源内も閉域ネットワークに対応できる? ⚫ 源内 Web は、プリセットの AI アプリで Bedrock
を使 用 ⚫ 源内が元にしている AWS のオープンソース生成 AI ア プリケーション「GenU」は閉域ネットワークでの利用 をサポート ⚫ ただし源内には閉域ネットワークのサポートがないた め、地方自治体が Bedrock を使った生成 AI 環境を構築 するには GenU の方が取り組みやすいかも https://aws-samples.github.io /generative-ai-use-cases /ja/CLOSED_NETWORK.html
それでも源内を閉域ネットワークで使いたい場合(参考) ⚫ 源内はオープンソースソフトウェア ⚫ アップストリームに追従する気合いがあれば、源内を閉域ネットワークで動作するよう 改造することは可能 ⚫ やってみた(頑張ったのは Claude Code)
それでも源内を閉域ネットワークで使いたい場合(参考) ⚫ 既存のガバメントクラウド環境に閉域モードに改造した源内をデプロイする場合、名前解 決や既存 VPC エンドポイントとの連携に考慮が必要 ⚫ 詳細はブログにて(https://qiita.com /takeda_h /items
/058536359a54ab3c6bab )
まとめ 源内は地方自治体で活用することができるのか
そのまま源内を地方自治体で活用するには課題が多いが今後に期待 ⚫ 地方自治体は、オープンソースとして源内を自らデプロイすれば、インターネット環境か らであれば源内を活用することは可能 ⚫ ただし、一番需要が多い閉域ネットワークでの源内利用は現時点では困難 ⚫ 現時点では、源内の元となっている GenU の閉域モードを利用するのも一つの方法
⚫ それでも、行政機関向けのコンプライアンス要求対応や、外部の AI アプリへ拡張可能な 源内というプロジェクトに対する地方自治体側の期待は大きいと思う ⚫ 災害対応に源内を被災自治体等へ開放する動きもあり、ノウハウを蓄積していければ
ご清聴ありがとうございました!! ⚫ 今後も AWS で生成 AI などを使った業務改善に取り組んでいきたいです ⚫ それでは引き続き源内ハンズオン勉強会をお楽しみください!!