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231024 多摩システム研究会 / tamasystem

231024 多摩システム研究会 / tamasystem

東京都副知事 宮坂学

October 24, 2023
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  1. デジタル化に関する満足度も総じて低い 5 「非常に満足」+「どちらかといえば満足」の割合 税金 転出・転入 学校教育 仕事上の手続 Covid-19関連 79% 83%

    63% 78% 57% 82% 57% 80% 67% 85% 東京 海外5都市 26% 66% 東京 海外5都市 昨年度:25% 昨年度:63% (※サービスを利用したことがない人も含めた総合満足度) デジタル化された行政手続の満足度 総合満足度(※)
  2. 職員のデジタル環境満足度調査 都庁職員のデジタル環境の整備も道半ば 6 3% 22% 43% 23% 9% 2021年度 25%

    3% 26% 43% 20% 8% 29% 28% 2% 9% 36% 36% 18% 2020年度 32% 11% 54% 2022年度 2021年度 2020年度 大いに満足 やや満足 普通 やや不満 大いに不満
  3.  密を回避 リアル バーチャル  ペーパーレス、オンライン申請 等を推進 デジタルへの投資 モノへの投資 

    密を回避  機動性を確保 バーチャル都庁構想 デジタル空間にもうひとつの都庁を作り出し、リアルとデジタル両方で 都民サービスを提供、職員も働くことが可能に 8
  4. Virtual 平成の引越し 完了 デジタルガバメント・都庁の基盤を構築 令和の引越し 開始 ~約30年~ 1991 (平成3年) 2020

    (令和2年) 2025 (令和7年) 2025(昭和100)年までにイマドキの都庁にアップグレード 9
  5. 情報をデジタルツールで 作る DXの進捗 時間 2001年1月 「e-Japan戦略」 2020年 5年以内 2025年 As

    is… 進化の速度を 変える 情報のやり取り、共有を デジタルツールで行う 情報の利活用で 社会そのものが変わる オープンデータ 等 PCの電子メールを利用 等 まずは「DX-Ready」の状態へ改革する 都庁全体で進化の速度を変える「シン・トセイ」改革 10 SaaS、ペーパーレス、FAXレス 等
  6. UI・UX オープンデータ オープンソース BI(GA/NPS) ID 調達 アクセシビリティ 手続のデジタル化 リーディングプロジェクト 人事制度

    技術評価制度 シビックテック SaaS セキュリティ ポリシー カスタマー対応 可視化 そのための制度・仕組み・ルール 局横断で取り組む改革 QoS(Quality of Service) の高いデジタルサービス 「シン・トセイ」 12 制度・仕組み・文化の構造を改革する オープンデータ オープンソース UI・UX ID アーキテクチャ
  7. DXを梃子とした構造改革 ~シン・トセイ ~ の歩み 13 5 ポータルβ版 キックオフ 都政の構造改革レポートver.0 8

    1 1 3 8 7 「シン・トセイ」 #シン・トセイポータル 2020 2021 2021 2020 「加速化方針」 2 2022~ 2022 「加速化方針」 「 デ ジ タ ル ガ バ メ ン ト ・ 都 庁 」 の 基 盤 構 築 3 「シン・トセイ 3」 2025 「シン・トセイ 2」 「重点化方針」 7 7 2023 2023
  8. 15 2016 (実績) 2020 (実績) 2021 (実績) 2022 (実績) ▲33%

    ▲55% ▲70% ペーパーレス FAXレス ▲84% ▲99% 取組 継続 2019 (実績) 2020 (実績) 2021 (実績) 2022 (実績) < コピー用紙調達量(年度合計比)> < FAX件数(3月単月比)> はんこレス 行政相談 約 100件 説明会・講演会等 約 300件 タッチレスで実施 キャッシュレス タッチレス 都民利用施設 全 78施設 キャッシュレス化完了(2021年度末) (2022年9月末時点) 電子決定率※ 99.5% (2022年11月時点) ※対象外案件を除く 「5つのレス」の徹底で仕事のやり方を変革
  9. 16

  10. Before After 未来型オフィスへ転換 18局 25部門(2023年2月末) 事業所を所管する 全 15局にクラウドサービスの 導入等の取組拡大 610部署

    AI音声議事録 作成支援ツールの導入 整備済み職場では、紙やデスクに縛られない新たなワークスタイルが定着 カメラ・マイクを 内蔵し、タッチスクリーン 操作も可能 24局 81台 会議用高機能 大型ディスプレイの導入 様々な職場で デジタルツールを導入 新しいオフィス環境の満足度(2021年度整備5部門対象) 43% 63% 整備前 整備後 満足度 63% (2022年3月) 一部業務でクラウド利用できる TAIMS STEP2への移行完了 17 17
  11. 都庁のシステムをクラウド環境に移行 TAIMSの機能を大幅にクラウド環境へ移行、業務システム等を クラウド化を含めインターネット接続系に設置可能な環境を実現 18 インターネット接続系 ファイルサーバ 業務システム セキュリティ強化 (境界型+エンドポイント) LGWAN

    LGWAN 接続系 LGWANを 利用する 業務のみ LGWAN ASP等の 利用 通常業務を インターネット 接続系で実施 業務システム クラウドサービス (M365) 業務のSaaS※等の利用 個人番号系 マイナンバー 利用事務系 は引き続き分離 ネットワーク分離 外部からの攻撃を ブロック モバイルデバイス での利用 インタラクティブ ホワイトボードを 利用してWeb会議 インターネット申請 受付 ※「Software as a Service」の略であり、クラウドが提供するソフトウェアをインターネット経由でサービスとして利用する形態
  12. 共通デジタルツール・統合プラットフォームは全体最適で提供 19 ID統合管理ツール 一つのID・パスワードで 複数システムにログインできる ログイン時の利便性を高め、 セキュリティリスクを低減 シングル サインオン ・

    ファイル共有ストレージ 各局等のファイルサーバを統合し 効率的に管理できる 管理コストやセキュリティリス クの低減、データを確実に保全 全庁共有 個々のファイルサーバ ID統合管理ツールを導入 ファイル共有ストレージにデータを統合
  13. オープンデータカタログサイト サイト上でオープンデータ 利活用事例を紹介 都知事杯オープンデータ・ハッカソン 2021年度 参加者 提案数 186名 68件 都のオープンデータを活用して行政課題の解決に向けたデジタルサービスの提案を行う

    「都知事杯オープンデータ・ハッカソン」を2回開催し、新たなサービスを創出しています 2022年度 423名 164件 データを積極的に公開し、便利なサービス創出につながっています 2020年10~12月 約 200PV/日 2022年10~12月 約 1,100PV/日 20 オープンデータ徹底活用プロジェクト 20
  14.  事業効果を早期に都民に還元するため、予算・契約面などの手続を見直した「迅速化メニュー」 に基づき、全庁的に事業の前倒しを検討しました 成果 • 事業評価制度にも スピードアップの視点を組み込み、 迅速化を担保 約 367億円

    (110事業) R4当初予算 約2億円 (7事業) 迅速化モデルの例(インフラ整備) • 債務負担行為※ を活用して 迅速化につながった事業の規模 社会実装事業 インフラ整備 システム開発 補助事業 調査委託 事 業 類 型 ※ 歳出予算のほかに、翌年度に債務を負担する行為の内容を予算として定めておくもの R4三定補正・四定補正 R5当初予算 23 都政スピードアッププロジェクト 事業執行の迅速化 23
  15. 令和5 (2023) 年 1月 東京都 QOS Quality Service of Open

    Flat シン ・ トセイ3 都政の構造改革QOS アップグレード戦略 2023 version up
  16. 「オープン&フラット」で、「政策イノベーションを起こす都庁」へと進化する  都庁内だけで政策を考えるのではなく、都庁を出て、 都民や多様なプレーヤーと直接向き合い、対話する。  行政が持つ情報を積極的に公開・提供し、都政課題 の解決に向け、多様なプレーヤーの参画を得ていく。  多様性が確保され、職員誰もが自らのアイデアを提 案し実現できる。また、様々な挑戦や成長の機会が開

    かれている。 Open Flat  常にユーザーである都民の目線に立ち、都民と共に、 使いやすい行政サービスを追求し、創り上げていく。  多様なプレーヤーと、官民の垣根を越えて、問題意識 を共有しながら協働し、都政課題を解決していく。  職層や所属を越えて職員が自由にアイデアを出し合い ながら活発な議論を展開していく。 政 策 イ ノ ベ ー シ ョ ン を 起 こ す 都 庁 へ ! 25 フラット オープン
  17. D X DからX中心のプロジェクトにバージョンアップ ~ 全庁的な改革推進の核となるプロジェクト ~ 06 都政スピードアッププロジェクト コア・プロジェクト 6つのシン・コアプロジェクト

    26 01 未来型オフィス実現プロジェクト 02 5つのレス徹底推進プロジェクト 03 ワンストップ・オンライン手続 プロジェクト 05 スタートアップ・シビックテック との協働推進プロジェクト 06 内部管理事務抜粋見直し プロジェクト 07 組織・人材マネジメント変革 プロジェクト 04 オープンデータ徹底活用 プロジェクト 01 都庁のワークスタイル変革プロジェクト 02 都政スピードアップ・制度改革プロジェクト 03 サービスデザイン徹底プロジェクト 04 オープンイノベーション実践プロジェクト 05 データドリブンな都政の推進プロジェクト 06 都庁の活性化・ウェルビーイング実現 プロジェクト シン・トセイ1 シン・トセイ2 シン・トセイ3 01 未来型オフィス実現プロジェクト 02 5つのレス徹底推進プロジェクト 03 ワンストップ・オンライン手続 プロジェクト 05 スタートアップ・シビックテック との協働推進プロジェクト 07 組織・人材マネジメント変革 プロジェクト 04 オープンデータ徹底活用 プロジェクト
  18. 複利を効かせて改革の速度を上げる スタート 1年目 2年目 3年目 4年目 5年目 6年目 7年目 8年目

    9年目 10年目 複利1.3倍×10年 ⇒ 初年度の 13.8倍に 単利1.3倍×10年 ⇒ 初年度の 4.0倍 複利の上積み 毎年3割ずつの改善を10年続けた場合、 複利と単利は3倍の差がつく 27 各局リーディング・プロジェクト 31 46 57 ~ 各局事業でのDXを推進するプロジェクト ~
  19. 個人 家庭・ つながり 制度 法人 社会の様々な情報を構造化し、連携させることで、手続き・サービスが高速に最適化される = Rule As Code

    デジタルを前提とした社会運営のためのデータ基盤 予算 レジストリ 行政主導、あるいは官民協働で整備すべき 社会データ基盤
  20. 0 25 50 75 100 Innovators 2.5% Early Adopters 13.5%

    Early Majority 34% Late Majority 34% Laggards 16% 出典:「イノベーションの普及」 (エヴェリット・ロジャーズ著) 組織全体へ波及 100 % アーリーアダプターに受け入れられるかが鍵 45
  21. 部下の成功こそが最高の喜び 47 挑戦を推奨 ミスを叩かない 踊る舞台を作る • 部下が最大限 力を発揮できる 環境を整える •

    点を取るのは フィールド • 部下の失敗を 許容する • 失敗との向き合 い方が重要 • 新たなことに挑 戦しやすい土壌 づくり • 挑戦を称える
  22. EoF