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Tokenomicsを知る日/A-Day-to-Learn-About-Tokenomics

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August 26, 2026
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 Tokenomicsを知る日/A-Day-to-Learn-About-Tokenomics

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August 26, 2026

Transcript

  1. 自己紹介 基盤サービスデザイン部 クラウドプラットフォーム推進室 中林 風真 – Nakabayashi, Fuma 経歴 2021年

    4月 新卒入社 2026年 AWS Community Builders(Serverless) 2026年 2026 AWS Japan AWS Top Engineer 好きな AWS サービス AWS CDK / AWS Step Functions
  2. 今日のアジェンダ 1. Tokenomicsとは何か 2. なぜ今 Tokenomics が必要か 3. どこに料金がかかるのか —

    AWS Bedrock の料金構造 4. どう減らすのか — Agentic AI Lens の実践 5. どう止めて、どう測るか — ガードレールと可観測性 3 / 20
  3. なぜ今 Tokenomics が必要か 従来のAPI呼び出しとAIエージェントの違い 従来のAPI AIエージェント 1リクエスト = 1課金 1タスク

    = n回のモデル呼び出し 事前にコスト予測可能 動かすまでわからない 固定的な処理フロー ツール・メモリを何度も利用 何回AIを呼ぶかは、動かすまでわからない 5 / 20
  4. AIエージェントのコスト構造 1回の問い合わせで発生する複数の料金 1回のユーザー問い合わせ │ ├── モデル呼び出し × n回 ├── ツール実行

    × m回 ├── メモリ読み書き └── 思考(thinking)トークン AI-Agent = ハーネス + モデル 費用を見積もるには、何に対して課金されるかを分解する必要がある 6 / 20
  5. Amazon Bedrock Agent Core の料金要素 13機能が個別課金される構成 1回のエージェント実行 Runtime Gateway Memory

    Observability Web Search Policy Evaluations Identity Browser Code Interpreter 他3機能... モデル推論料金(別課金) 7 / 20
  6. トークン単価の4分類 入力・出力・キャッシュの内訳 種別 説明 種別 説明 入力トークン プロンプト・システム指示 キャッシュ読み出し 再利用されたプレフィックス

    出力トークン モデルの応答 キャッシュ書き込み キャッシュへの保存 キャッシュ書き込みは保持時間で単価が2段階(5分 / 1時間) ツールを挟むと thinking トークンが入力側にも計上される 通常の呼び出し ツール使用時(複数ターン) → 入力(プロンプト) → 入力(プロンプト) ← thinking + 出力 ← thinking + tool_use 課金: 入力 + 出力 → 入力 + 前回のthinking + tool_result ← thinking + 出力 課金: thinkingが入力に加算 8 / 20
  7. どう減らすのか — Agentic AI Lens AgentCOST02:成熟度5段階 AWS Well-Architected Agentic AI

    Lens(2025年公開) → エージェントAI特有の設計指針を6つの柱で整理したフレームワーク Level 概要 1 Initial 単一モデルを全タスクに使用 2 Emerging ルーティング・キャッシュ・圧縮を導入 3 Adopted cost-per-correct-response を定常計測 4 Optimized 自動ルーティングと予算アラート連動 5 Innovative 四半期ごとの cost-per-outcome 改善サイクル 今日は Level 1 → 2 の最初の一歩を中心に話します 9 / 20
  8. 用途に合うモデルをどう選ぶか Cost-per-Correct-Response で比較する 総コスト = 成功までのモデル費 + ツール費 + 実行費

    単価表だけで決めるのはアンチパターン → アウトカムデータに基づいて判断する 評価すべき指標: cost-per-correct-response(正解1件あたりのコスト) トークン消費量(token consumption) キャッシュヒット率 カスケードエスカレーション率 10 / 20
  9. AgentCore Evaluations による評価 モデル選定を体系的に行う フルマネージド評価基盤 — 開発〜本番まで一貫した品質測定 13種の組み込みメトリクス(Helpfulness / Correctness

    / Tool Selection Accuracy 等) 3つの評価手法: LLM-as-a-Judge / Ground Truth比較 / Lambda カスタムコード コスト最適化での活用例: 安価なモデルに切り替えても品質が閾値を超えることを定量検証 A/Bテスト内蔵 — Gatewayでトラフィック分割 → 統計的有意性を自動計算 Tool Selection Accuracy で誤ったツール呼び出し(=無駄なAPI費用)を検出 → 単価が安くても成功率が低ければ、トータルコストは増える 11 / 20
  10. Level 2 の2つの方向性 キャッシュとルーティング Level 2 の最適化は、大きく2つのアプローチに分かれる: 方向性 手段 効果

    2度払いしない プロンプトキャッシュ 入力トークンの節約 適材適所で選ぶ モデルルーティング 単価自体の引き下げ どちらも「cost-per-correct-response を下げる手段」として組み合わせる 12 / 20
  11. キャッシュが適用される3つの条件 プロンプトキャッシュの仕組み 1. 一致 — キャッシュポイントの区切りより前が完全に一致 2. 配置 — 区切りの位置が正しい

    3. 量 — 区切りより前がモデルの最小トークン数を超える Strands Agents SDK でのキャッシュ活用 BedrockModel( cache_config=CacheConfig(strategy="auto"), cache_tools="default" # ツール定義もキャッシュ対象 ) 13 / 20
  12. モデルルーティング 安価なモデルへの振り分け 自然言語を使ってまで振り分ける必要があるか? 分岐数 手法 < 10 ルールベース(if/switch) 10〜50 軽量な分類モデル

    上限なし スーパーバイザーエージェント 目安: スーパーバイザーのトークン消費はワーカートークンの 15%以下 に抑える (超過は設計パターンの再評価シグナル — AgentCOST01-BP04) 14 / 20
  13. どう止めるか トークン上限の設定箇所 レイヤー 制御パラメータ モデル層 max_tokens ハーネス層 max_tokens, max_iterations Gateway層

    TPM(Tokens Per Minute) RPMを絞る → 件数は制限できるが、1件あたりのコストは制御できない TPMをテナントごとに枠として切るのが有効 累積予算のガードはアプリ側で実装 15 / 20
  14. TPM vs RPM なぜTPMが有効か RPM(Requests Per Minute) → リクエスト件数のみ制御。1件の重いリクエストは防げない TPM(Tokens

    Per Minute) → テナントごとに分あたりのトークン数を枠として切る → 1件あたりのコスト超過も抑制可能 超過時の影響を小さくする設計が重要 16 / 20
  15. まとめ Tokenomics 実践の3ステップ 1. 知る — どこに料金がかかるか 入力/出力/キャッシュ/ツール呼び出し、すべてを分解する 2. 減らす

    — Cost-per-Correct-Response で最適化 単価ではなくタスク成功あたりのコストで判断する 3. 止めて測る — ガードレール + 可観測性 TPMで制御し、Inference Profileでタグ付けして可視化する 18 / 20
  16. 参考リンク Agentic AI Lens — Cost Optimization AgentCOST02 — Model

    Invocation & Token Linux Foundation — Tokenomics Foundation 19 / 20